SEO企業のイメージを超え、事業成長と採用の両面を支えるサイトへ

デジタルマーケティング支援を手がける株式会社LANY様。SEOを軸としながら、広告運用やコンテンツ制作など幅広い領域で支援を展開し、近年はAI時代の検索マーケティング支援にも取り組んでいます。

同社では、事業の広がりが伝わりにくい状態を解消し、「SEOに閉じないグロースパートナー」という立ち位置を明確にするため、コーポレートサイトの全面リニューアルを決定。あわせて新卒採用の本格化に向け、採用情報の整理と導線設計の見直しも進めました。その基盤として、セキュアで運用しやすいCMSである「LeadGrid」を採用しています。

事業の広がりが伝わりにくかった旧サイト

創業からの成長により、外部からは「SEOに強い会社」という認知が形成されていました。一方で、実際の提供価値はSEOに留まらず、事業の実態と外部の想起にギャップが生まれていたことが課題でした。

加えて、採用面でも情報が整理されておらず、新卒向けに必要な内容を届けにくい状態が続いていました。カルチャーマッチを重視するためにも、必要な情報が揃った採用ページの整備が急務だったといいます。

また、運用を重ねる中でURLの命名規則や階層構造が複雑になり、回遊性にも影響が出ていました。情報が増えるほど、ユーザーが目的の情報へ辿り着きにくくなる状態を改善する必要がありました。

「LeadGrid」でブランドと運用性を両立したサイトに刷新

リニューアルでは、プロフェッショナルさと親しみやすさを両立させるため、「クールすぎず、ポップすぎない」トーンを軸に設計。信頼感を担保しつつ、人の支援の温かみが伝わるデザインを目指しました。

当初は方向性が抽象的な状態からのスタートでしたが、ヒアリングと壁打ちを通じて、同社が大切にしている思想や文化を整理。経営層の意向も踏まえながら、サイト全体のトーンを具体へ落とし込んでいきました。

あわせて、ページ数の多さを前提に、必要な情報が埋もれない導線設計も強化。サービスページやコンテンツの露出、採用ページでの新卒・中途それぞれの動線の整理など、迷いにくい構造へ最適化しています。

メンバーページPV数1.58倍。問い合わせ導線も機能

リニューアル後は、サイトのデザインや雰囲気について社内からの評価が高く、SNSでも「LANYらしさが伝わる」といった反応が見られました。狙っていた想起転換に向け、第一印象の整合が取れたことが好評の要因だといいます。

特に成果が出たのがメンバーページです。経歴だけでなく、担当実績や発信コンテンツなど多面的な情報を一覧で見られる形に整えたことで、支援を検討する担当者と求職者の双方に対し、人物像が伝わりやすくなりました。その結果、メンバーページのPV数は旧サイト比で約1.58倍に増加しています。

また、ファーストビューに最新のお知らせを掲載したところ、協業ニュースを見たユーザーから問い合わせが入るなど、情報発信がアクションにつながる導線として機能した事例も確認できました。

運用面でも更新作業が進めやすくなり、相談が必要な際も管理画面からスムーズに連携できるため、運用工数の削減に寄与しています。

お客様からのメッセージ

今回のリニューアルで一番大きかったのは、「SEOに強い会社」という想起から、事業成長に伴走するグロースパートナーとしての姿へ、認知を切り替える土台をつくれたことです。検索順位のような指標だけでなく、事業成長や売上拡大に向き合う姿勢を、サイト上でより伝えやすくなりました。

採用面でも、新卒採用を本格化するにあたり、必要な情報が整理されていない状態が課題でした。カルチャーマッチを重視しているので、会社の考え方や働く人が見える採用ページを整えられたことは大きいです。

進行面では、開始後に仕様変更や追加要望が出る場面もありましたが、フィードバック期限が明確だったため、スケジュールを崩さずに進められました。こちらの意図やこだわりを丁寧に汲み取ってもらい、抽象的な要望を具体へ落とし込めたことで、安心してプロジェクトを進行できたと思います。

リニューアル後は、社内でも「雰囲気が良くなった」「情報が見つけやすい」と好評でした。メンバーページも整ったことで、支援を検討する担当者にも、求職者にも、入口として機能し始めています。

今後は、AI時代でも選ばれるために、実務ノウハウだけでなく、会社のスタンスや価値観が伝わる情報発信を継続していきます。更新しやすい基盤ができたので、運用負荷を抑えながら、発信の質と量を高めていきたいと考えています。