近年SNSとホームページの連携をマーケティングに活かす運用方法が一般的になっています。SNSでの情報発信は手軽な反面、リソースばかりかかってしまい集客や成約にあまり結びつかないといったケースも。
本記事では、SNSとホームページを連携させることで得られるメリットやデメリット、方法について詳しく解説します。効果を出すために注意するポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしましょう。
ホームページとSNSを連携させる5つのメリット・目的
SNSとホームページを連携させるメリットは主に次の5つで、これらのメリットを目的にホームページとSNSの連携は行われます。
ユーザーとのコミュニケーションを増やす
ブランド認知度を向上させる
ユーザーのホームページ訪問の促進
ターゲットのリアルな声を聞ける
カスタマーサポートの役割も可能
1. ユーザーとのコミュニケーションを増やす
SNSの強みは双方向のコミュニケーションが取れる点です。ホームページだけでは企業からの一方的な発信となってしまい、ユーザーとのコミュニケーションを十分に取ることができません。
SNS上での質問やクレームに対応する、ユーザーの日々の投稿にアクションを起こすなどすることで、ユーザーとの信頼関係を築くことができます。
2. ブランド認知度を向上させる
SNSでの情報発信は、ブランドの認知度を高めるために非常に有効です。SNS上で継続的に情報を発信することによってユーザーがブランドを認知する、または思い出す機会が増え、結果として成約やリピートの獲得につながります。
またSNSで継続的に発信し、他のユーザーとのコミュニケーションをとることにより、ファンの獲得がしやすくなります。担当者や会社の価値観や世界観をSNSを通じて発信することで、長期的なファンづくりが可能となることも。
3. ユーザーのホームページ⇆SNS双方向のアクセス促進
SNSとホームページを連携させることでSNSからホームページへ、もしくはSNSからホームページへのアクセスを促すことが可能です。SNS上でブログ記事やサービスの紹介を行うことでホームページへの訪問を促進することができ、ホームページ内でSNSを紹介することでSNSへのアクセスを促すことができます。
4. ターゲットのリアルなことを聞ける
SNSを活用することでターゲットのリアルな声を聞くことができ、自社商品やサービスの改善案へとつなげることができます。もちろんリサーチだけであればSNSアカウントを作ってホームページと連携することなく、ユーザー投稿の閲覧は可能ではあります。ただ最近のSNSはレコメンド機能が発達しており、自社でアカウントを作りターゲットのコミュニティの中に入ることで表示されるようになる情報もあるのです。
5. カスタマーサポートとしての役割も可能
SNSを利用していると、ターゲットの率直な「ここがわかりづらい」などの意見を見ることがあります。この時自社で改善すると同時に、ターゲット層に対して投稿という形で「〜の基本的な使い方」「〜な時はこうするのがおすすめ」といった内容を発信することで、同じように悩んでいるユーザーに対し解決を促すことが可能です。
実際にSHARP株式会社は、毎年夏前になると「エアコンの試運転をするように」といった内容の投稿を行い、毎年多くのエンゲージメントを獲得しています。
このように、 SNSの利用はカスタマーサポートの役割も果たすのです。
ホームページとSNSを連携させる3つのデメリット
SNSとホームページを連携させることには、以下のようなデメリットもあります。
SNSの投稿が手軽な反面、情報の質が落ちる可能性がある
過去のSNS投稿からの流入は期待できない
SNSとホームページでの情報の整合性に注意が必要
これらデメリットと対策方法を知った上で、ホームページとSNSの連携について考えていきましょう。
SNSへの投稿が手軽な反面、情報の質が落ちる可能性がある
SNS上での投稿は手軽ですが、情報の質が落ちる可能性があります。
情報の質が落ちてしまう理由は次の二つです。
ホームページと異なり、SNS上の投稿は文字数制限があり投稿者の意図した通りに伝わらない可能性があるため
ホームページの担当者が一人でSNS運用を兼ねる場合、リソースが足りない中で一定数の投稿を行わなければならないため
これらの問題を解決せずにターゲットとなるユーザーに誤解を与えてしまう投稿を続けていくと、最悪の場合炎上の可能性も。
担当者はホームページとの性質の違いを理解し、情報を簡潔に伝える意識に加え、情報の出し方を変更するなどの工夫を行う必要があります。またリソース不足で投稿内容を熟考できない可能性がある際には投稿前の社内チェックを行う、可能であればSNS運用担当者をホームページの運営担当者と分けて工数を分散させる、などの体制構築が必要です。
過去のSNS投稿からの流入は期待できない
ホームページの「なんらかの検索キーワードで検索結果上位に表示されれば継続的な流入がある」特徴に対し、 SNSでは過去の投稿からの流入はあまり期待できません。SNSとホームページで二重に工数がかかることにもかかわらず資産性がないため、デメリットに感じやすい部分かもしれません。
しかしSNSにはホームページにはあまりない拡散性や、プラットフォーム内での大量のユーザーによる閲覧の可能性があり、一長一短の関係です。だからこそ、SNSとホームページを連携して短期的な流入を提供するSNSと、長期的な流入を確保しやすいホームページの両輪で進めていくのが確実といえます。
SNSとホームページでの情報の整合性に注意が必要
SNSとホームページでの情報に相違がある場合、ユーザーからの信頼を失うことがあります。このケースはSNSの投稿やホームページの記事作成を外注している場合に起こりやすく、レギュレーションを作成し発信する数字を揃えておく、投稿のチェックをする人は記事のチェックにも関わるなど、SNSとホームページでの情報の整合性を担保するための運用が必要となります。
ホームページとSNSを連携させる方法
ホームページとSNSを連携させるには次の5つの方法が一般的です。
SNSシェアボタン
ホームページの記事公開時の自動投稿機能
SNSでのホームページリンクの登録
SNS埋め込みコードを利用した記事内での紹介
SNS投稿へのホームページリンクの設置
1. SNSシェアボタン
SNSシェアボタンとは記事の上下や左右にある、SNSのアイコンです。 SNSシェアボタンを押すと、SNSアプリの投稿画面が立ち上がり記事を簡単にSNSにシェアできるようになっています。
魅力的な記事の制作と合わせてSNSシェアボタンを設定することで、自社ホームページの拡散とサイテーション(SNSでのホームページへのリンクを伴わない言及)を獲得できるチャンスとなります。ホームページ制作の際はぜひSNSシェアボタンを設置しましょう。
2. ホームページでの記事公開時の自動投稿機能
ホームページでの記事公開時のSNSへの自動投稿機能についても、ホームページ作成の際にはぜひ実装をしておきましょう。
この機能があると、記事公開の際に定型文とともに新規投稿記事をSNSに宣伝してくれます。しかし定型文と比べ、きちんと投稿内で記事の内容をまとめて訴求を行う方がホームページへの誘導率は上がる傾向があるので、この機能を利用するかどうかは運用体制次第ともいえます。
3. SNSでのホームページリンクの登録
SNSのプロフィールページにてホームページへのリンクを登録しておくことも、重要な連携の一つといえます。
ユーザーの動線としては、どのSNSであっても「興味のある投稿をしているアカウントを見つけた」→「このアカウントの他の投稿を見てみよう」という流れで主にプロフィールページに訪れます。この時にプロフィールページからホームページに飛べるようにしておくことで、SNSに興味を持ってくれたターゲットに属性が近いユーザーがホームページに訪問してくれるのです。
4. SNS埋め込みコードを利用した記事内での紹介
SNS埋め込みコードを利用して、SNS投稿をホームページの記事内で紹介することもSNS連携の一つです。ホームページに表示されるSNS投稿の見た目がSNS上での投稿画面そのままなので、ホームページを閲覧しているユーザー側としても、ホームページの内容とSNS投稿内容の違いがはっきりとわかります。
埋め込みコードの利用メリットとしては次の通りです。
自社のSNSでの発信内容を二次利用できる
ホームページでの滞在時間を伸ばすことができる
UGC(ユーザーの情報発信のコンテンツ)として利用可能
「自社のSNSでの発信内容を二次利用できる」については、ホームページとSNSの連携でのデメリットの部分で紹介した「SNSについては流入獲得に寄与しづらい」部分へのカウンターとなるのではないでしょうか。また最後のUGCについては、ターゲットとなるユーザーのコメントや質問に答える形での記事とすることで、ブログ記事テーマの幅を広げることに利用可能です。
5. SNS投稿へのホームページリンクの設置
ほとんどのSNSにおいてプロフィールページだけでなく、SNSの投稿にもホームページリンクの設置が可能です。ホームページ内のブログ記事や自社商品・サービスページ、ホームページリニューアルの際にはサイトのデザインがわかるスクリーンレコードとトップページへのリンクなど、投稿にリンクを貼るシチュエーションは多数あります。
積極的にSNS投稿からホームページへの流入を狙っていきましょう。
効果を出すためのホームページ×SNSで気をつけること
成果を出すためのホームページとSNSの連携した運用方法で気をつけることは次の3つです。
ターゲットの設定
運用体制を構築する
効果測定を行う
ターゲットの設定
ホームページとSNSを連携する前に会社として、もしくはサービスとして狙っていくターゲットの設定を行いましょう。ターゲット像をペルソナとして運営チームで共有することで、狙うべきコミュニティが絞れるなどのメリットがあります。
ターゲット及びペルソナの設定方法は下記資料で詳細に解説しているので、ターゲット設定がまだの方はぜひ参考にしましょう。

運用体制を構築する
とくにSNSに関しては、運用が属人化しがちです。SNSアカウントはあくまで会社のアカウントであり、担当者はいつまでもSNSの担当ができるとは限りません。 担当が変わってパフォーマンスが落ちる前に運用体制を構築し、特定の人物に頼らなくても継続的に情報発信が続けられるようにしましょう。
またホームページ運営についても同じことがいえます。こちらの資料ではオウンドメディアにはなりますが、運用体制構築についてのマニュアルを無料公開しているので、必要に応じてぜひダウンロードしましょう。

効果測定を行う
定期的な効果測定もホームページとSNSの連携を進める上では重要です。
SNSの場合は媒体にもよりますが、投稿ごとのエンゲージメントやフォロワー数の推移、ホームページへの遷移数が主な指標になります。SNS内で確認できるアナリティクスページや、サードパーティの分析ツールで効果を測定しましょう。
ホームページに関してはアクセス解析や流入元分析によりどこからユーザーが来ているのか、ヒートマップでどの部分が読まれているのか、コンバージョン分析によりパフォーマンスの高いページはどこなのか、などについて測定する必要があります。
ホームページの分析に関する詳細は下記の記事で紹介しているので、分析について落とし込めていない方はぜひご覧ください。
関連記事:Webサイトの分析方法|分析の種類やツール、ポイントについても
はじめからSNS連携機能が実装されているCMSを選ぼう
この記事ではホームページとSNSを連携させる目的やメリットやデメリット、連携させる方法について解説しました。ホームページとSNSを連携し、ホームページへの流入動線を確保しつつターゲットリサーチの参考にしましょう。
ただSNSシェアボタンや新規記事公開時の自動SNS投稿機能については、ホームページ制作段階で実装してしまうのがおすすめです。後付けでプラグインなどで実装すると既存のプラグイン同士が干渉を起こす、アップデートの際に不具合を起こすなどの可能性があります。
そこで はじめからSNS連携が機能として実装されているCMSでホームページ制作をするのがおすすめです。はじめから機能として盛り込まれているので実装も簡単、機能同士が不具合を起こす可能性も低くなります。
株式会社GIGがホームページ制作の際に使用するCMSであるLeadGridも、SNS連携が標準機能として実装されています。スムーズなホームページとSNSの連携が可能です。
またLeadGridは「ブログ機能が一般向けのブログサービスのようで使い勝手のいい」と定評があります。ホームページの安定した更新には、ブログ機能が使いやすいことは重要なポイントです。
継続的な情報発信をホームページとSNSの両方でサポートするLeadGridの詳細はこちらからどうぞ。

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記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部
LeadGrid BLOG(リードグリッド ブログ)は、リード獲得に役立つ情報を発信するWebマーケティングメディアです。
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