多言語サイトの制作費用相場は?料金に関連する要素についても
多言語サイトの制作費用相場は?料金に関連する要素についても
これから海外の新規顧客獲得を狙っていこうという企業において、多言語サイト制作は重要なステップです。
本記事では多言語サイトの制作費用と、その費用を決める要素について解説します。また多言語サイトの制作プロセスについてもご紹介します。多言語サイト制作には様々なケースがあり各案件によって費用は大きく異なりますが、全体像を把握することで適切な予算設定や計画が進めやすくなるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
多言語対応のWebサイト制作費用相場は500万~2,000万円前後
多言語対応のWebサイト制作における費用相場は、一般的には500万円から2,000万円前後とされています。この範囲が非常に広い理由は、制作ボリューム、デザイン、開発要件といった要素に大きく左右されるからです。
ここではそれぞれの費用を決める要素について解説します。
制作ボリューム
制作ボリュームとは、Webサイトの大きさや規模のことを指します。例えば、10ページのサイトと100ページのサイトでは、制作に必要な時間や手間が大きく異なるでしょう。
また多言語対応となると、各ページの内容をそれぞれの言語に翻訳する作業も必要となります。翻訳の精度を保つためには専門の翻訳者を雇うことが望ましいため、この点も費用を押し上げる要素となります。
デザイン
デザインもまた、制作費用を左右する重要な要素です。一般的に、オリジナルのデザインを求めるほど費用は高くなります。デザイナーが新たにデザインコンセプトを考え、それに合ったレイアウトや色使い、タイポグラフィ(文字のデザイン)を考え出す必要があるからです。それに対し、既存のテンプレートを利用する場合は、その費用は大幅に抑えられます。
なお既存の日本語サイトを多言語展開するパターンであれば、文字数の変動によるデザインの調整のみとなるので、費用としてはさらに抑えられる傾向にあります。
開発要件
開発要件も制作費用を左右する大きな要素です。例えば単純な情報発信機能のみの多言語サイトとEC機能がついた多言語サイトでは、開発の難易度が大きく異なります。またユーザーがサイト内で情報発信ができるコミュニティ機能や、様々な言語での問い合わせフォームの設置など特殊な機能を求めると、それに伴う費用が増えます。
多言語サイトの制作の方法
多言語対応のWebサイトを制作する方法については、主に二つのパターンが存在します。一つ目は新規制作もしくはリニューアルの場合、二つ目は既存のWebサイトを多言語対応させるケースです。詳細は下記の記事をご覧ください。
関連記事:多言語サイトの制作方法は?フローやポイント、おすすめツールも紹介
新規制作もしくはリニューアルのケース
新規制作やリニューアルの場合、制作初期から多言語対応を考慮に入れることができます。これにより、各言語に合わせたレイアウトやデザインの調整が可能です。ただ既存サイトを多言語化させる場合と比べて工程数が多いため、費用としては高くなる傾向があります。
新規作成・リニューアルでの多言語サイト制作フローは以下の通りです。
- 対応言語設定:まず自社の製品やサービスを提供したい市場で使われている言語を決定します
- ペルソナ設計:次にその言語を話す顧客のプロフィール(ペルソナ)を作成します。これにより、Webサイトのコンテンツとデザインが顧客のニーズに合致するようにします
- 競合調査・キーワード設計:同じ市場で活動している競合企業を調査し、自社が優位に立つための戦略を練ります。また検索エンジン最適化(SEO)の観点から見て重要なキーワードを特定します
- デザイン:ペルソナと市場調査に基づいてWebサイトのデザインを行います
- コンテンツ制作・翻訳:サイト上に掲載するコンテンツを作成し、それを対象言語に翻訳します
- 開発:Webサイトの開発を行い、すべての機能が正常に動作するか確認します
- 公開・運用・改善:サイトを公開し、運用を開始します。その後、ユーザーフィードバックやアナリティクスのデータを基に改善を繰り返します。
既存のWebサイトを多言語対応させるケース
既存の日本語サイトを多言語対応させるケースでは、対応言語数と多言語化するページ数によって費用が変わります。費用を抑えたい場合には、多言語化するWebページを厳選しましょう。
既存のWebサイトを多言語化するケースでの制作フローは次の通りです。
- 翻訳する言語、ページ設定:対応したい言語と、その言語で表示するページを設定します
- 翻訳:設定したページのコンテンツを新たな言語に翻訳します
- URL設定:各言語でのページに対して適切なURLを設定します。これにより検索エンジンが各ページを正しく認識し、ユーザーに対して適切な言語のページを表示することができます
多言語対応にあたり必要なページ、不要なページ
既存サイトを多言語対応させる場合に、必要となるページの例は以下の通りです。
- トップページ
- Aboutページ
- 海外に展開するサービスに関連するページ
- お問い合わせ・サポートページ
まとめるとWebサイトとして成り立たせる際に必要なページと、海外展開に向けて必要となる情報は多言語化するにあたり必要といえます。
対して不要なページ例は次のとおりです。
- 海外展開を想定しない製品・サービス
- 現地採用予定のない場合の採用情報
- 国内向けの情報(広告・キャンペーンを含む)
- 過去のニュース記事
つまり海外に向けて積極的に発信したい情報は多言語化し、国内向けの情報は多言語化しない、という方向性が費用を抑える意味でもおすすめです。「過去の取り組みを海外にもアピールしたい」という場合もあると思いますが、多くは国内に向けての情報であるため、コストパフォーマンスの側面で考えると「興味をもったユーザーには必要に応じてブラウザの機能で翻訳しながら見てもらう」という想定で決めてしまうのもよいかもしれません。
LeadGridでの多言語サイト制作事例
ここからはLeadGridでの多言語制作事例を5つ、紹介します。
sustainacraft
森林や泥炭地の保全プロジェクトに関連する温室効果ガスの削減効果を可視化し、CO2クレジットに関心のあるユーザーやプロジェクト開発者との情報共有を促進するプラットフォームを提供する株式会社sustainacraftは、サイト情報の編集難易度が高いという課題からサイトのリニューアルを決定しました。
LeadGridは更新性を高め、パーツの追加・削除が容易なページ構成による新サイトを制作し、古い情報も更新しました。専門的な事業情報を訪問者向けに分かりやすく表現し、サービス利用のメリットを明確に提示することに成功しました。リニューアル後、サイトを見て応募する採用希望者が増え、スカウトへの返信率も大幅に上昇しました。
なおほぼ全てのページを多言語対応しており、URLとしても日本語サイトの方がjp.のサブドメインになっており、英語サイトがメインの構成です。
URL | |
制作期間 | 2〜4ヶ月 |
制作費用 | 300〜800万円(日本語サイトのリニューアル含む) |
WellGo
株式会社WellGoは、法人向けに「クラウド健康経営プラットフォーム」を提供し、企業の生産性向上を支援しています。しかし創業時に作成したサイトのデザイン性が低く、顧客から比較検討から外されるフィードバックを受け、サイトのリニューアルを決定しました。
LeadGridは企業のビジョンと理念に基づいて「シンプル」「丁寧」「寄り添い」の雰囲気をデザインに落とし込むため、グリーンをメインカラーに採用しました。
さらに、サービス紹介コンテンツも新たに制作し、各ソリューションの情報をターゲット別に整理しました。これにより、リリースから1ヶ月で前年比の倍以上の問い合わせが寄せられる結果となりました。
こちらのケースでは事例やブログ記事、ウェビナー以外のコンテンツを英語化しています。
URL | |
制作期間 | 2〜4ヶ月 |
制作費用 | 300〜800万円(日本語サイトのリニューアル含む) |
AIメディカルサービス
消化器がんの早期発見を目指す医療AIソフトウェアの開発を手掛ける株式会社AIメディカルサービスは、コーポレートサイトの更新領域が限定的であるという問題から、サイトのリニューアルを決定しました。
LeadGridは、同社が提供する医療ソリューションの世界展開をデザインに反映させ、更新作業を容易にするためのデザインとコンテンツの実装を進めました。
特に、採用情報の資料については、以前は外部フォーマットを埋め込む形式でしたが、iframeを利用し、資料URLを更新するだけで新版への差し替えが可能となりました。
今回のケースではAIメディカルサービス側がメディアサイトを別にもっていることもあり、採用情報を除くほぼ全ページが多言語対応となっています。
URL | |
制作期間 | 2〜4ヶ月 |
制作費用 | 300〜800万円(日本語サイトのリニューアル含む) |
jig.jp
ライブ配信サービス『ふわっち』などのBtoCサービスを展開する株式会社jig.jpは、サービス情報の増大によりページ遷移が複雑化し、採用候補者への信頼感の醸成が課題となり、サイトリニューアルを決定しました。
LeadGridは情報設計とデザインに注力、『ふわっち』とその他のサービスを明確に区別することで情報の整理を図りました。さらに、誠実でありつつも創造的な環境を表現するために、シンプルで洗練されたデザインを採用しました。
なお多言語化としては、Aboutページのみとなっています。
URL | |
制作期間 | 2〜4ヶ月 |
制作費用 | 300〜800万円(日本語サイトのリニューアル含む) |
Mynet.inc
ゲームとスポーツを柱に事業を展開する株式会社マイネットは、第三創業期を迎えるにあたり、ブランド再定義を行い、その一部としてサイトのリニューアルを決定しました。
LeadGridはマイネットの新たな事業の提示方法に焦点を当て、既存のゲーム事業をより理解しやすく表示し、スポーツ事業については市場背景や事業立ち上げの経緯を強調しました。
情報の整理や導線設計を綿密に行った後、企業理念、IR、採用ページなどのコンテンツを更新し、会社の事業に対する思いが外部に適切に伝わるように取り組みました。
なお多言語化しているのはAboutページやサービス紹介ページ、IRページなどですが、デザインを廃した更新性の高いサイトにしています。
URL | |
制作期間 | 5ヶ月以上 |
制作費用 | 800万円以上(日本語サイトのリニューアル含む) |
多言語サイト制作は実績の多いLeadGridで
この記事では多言語サイト制作の費用感について紹介しました。ケースバイケースではありますが、この記事を参考に海外展開の足がかりにしましょう。
また多言語サイト制作は実績の多いLeadGridがおすすめです。
LeadGridは株式会社GIGがWeb制作の際に利用するCMSで、高いデザイン性と使い勝手の良さからくる更新性の高さに定評があります。企業やサービスのブランディングや価値観がデザインに落としこまれた、使い勝手のいい多言語サイトをご提供します。
LeadGrid BLOG編集部は、Web制作とデジタルマーケティングの最前線で活躍するプロフェッショナル集団です。Webの専門知識がない企業の担当者にも分かりやすく、実践的な情報を発信いたします。
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