AWSでWebサイトを構築する方法|主要サービスや費用・手順まで解説|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

AWSでWebサイトを構築する方法|主要サービスや費用・手順まで解説

目次

WEBサイトの構築・運用を
もっと、効率的にしたい担当者の方へ

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Webサイトの構築や刷新を検討する際、「レンタルサーバーでは対応しきれない」「オンプレミスの維持コストを下げたい」と感じる担当者が増えています。そうした課題の解決策として、近年多くの企業が選ぶのがAWS(Amazon Web Services)です。

AWSはスタートアップから大企業・官公庁まで幅広く採用されているクラウドプラットフォームであり、柔軟なスケーラビリティと従量課金モデルが大きな強みです。

一方で、「どのサービスを選べばいいかわからない」「費用がどれくらいかかるか見えない」という声も少なくありません。

本記事では、AWS上でWebサイトを構築したい企業のWeb担当者・IT担当者・経営者に向けて、以下の内容を順に解説します。

  • AWSの基本概要とオンプレミス・レンタルサーバーとの違い
  • Webサイト構築に使う主要サービスの選び方
  • 構成パターン別の月額費用シミュレーション
  • EC2を使った5ステップの構築手順
  • 運用・保守で押さえるべき注意点

費用・手順・サービス選定のすべてをカバーした内容となっているため、AWS導入を具体的に検討する際の参考にしてください。

AWSとは

AWSとはAmazon Web Servicesの略称で、Amazonが提供する世界最大規模のクラウドサービスプラットフォームです。

仮想サーバー・ストレージ・データベース・セキュリティ・AIなど、ITインフラに必要な機能を200以上のサービスとして提供しています。従量課金制を採用しているため初期費用が不要で、アカウントを作成すればすぐ利用開始が可能です。

大企業・官公庁からスタートアップまで幅広く採用されており、クラウドサービス市場における世界シェアNo.1の地位を継続的に維持しています。

AWSをWebサイト構築で活用する際には、目的やサイトの規模に応じてサービスを組み合わせるのが基本的なアプローチです。

以下では、オンプレミス・レンタルサーバーとの違い、主なメリット・デメリットの順に解説します。

オンプレミス・レンタルサーバーとの違い

AWSの特徴を正しく理解するうえで、まずはオンプレミスおよびレンタルサーバーとの違いを押さえておく必要があります。

オンプレミスとは、自社でサーバー機器を購入・設置して運用する従来型の方式です。カスタマイズ性は高いものの、初期費用が高額になりやすく、機器の増設やメンテナンスにも時間とコストがかかります。

レンタルサーバーは比較的安価に始められる反面、サーバー構成の自由度に限界があり、アクセスが急増した際の拡張対応が難しい点が課題です。

AWSは両者の中間以上のポジションに位置し「必要な時に必要な分だけ」リソースを調達できる柔軟性が最大の強みです。

比較項目

オンプレミス

レンタルサーバー

AWS

初期費用

高い(機器購入費用が発生)

低い

低い(原則ゼロ)

月額費用

維持・管理コストが発生

固定(月額数百〜数千円)

従量課金(使用量による)

カスタマイズ性

高い

低い

高い

スケーラビリティ

低い(機器増設に時間がかかる)

低い

高い(自動拡張が可能)

運用・管理の手間

大きい(自社で全て対応)

小さい(サーバー管理は不要)

中程度(設定・監視は自社対応)

技術的な難易度

高い

低い

中〜高い

AWSをWebサイト構築で使う5つのメリット

AWSをWebサイト構築に採用することには、複数の実務的なメリットがあります。

メリット

概要

低コスト・従量課金制でイニシャルコストがかからない

  • サーバー機器の購入や設置工事が不要なため、初期費用をほぼゼロに抑えられる

  • 利用した分だけ課金される仕組みのため、アクセスが少ない時期は自然とコストが下がり、無駄な支出を防げる

スケーラビリティが高くアクセス急増にも自動対応できる

  • オートスケーリング機能を活用すれば、アクセスが急増した際にサーバーリソースを自動的に拡張し、サイトダウンを防げる

  • キャンペーンやメディア掲載などで一時的にトラフィックが集中する場面でも、安定した表示を維持できる

世界中にデータセンターがあり、高い可用性・信頼性を持つ

  • AWSは世界各地にデータセンター(リージョン)を展開している

  • 障害が発生した場合でも別のリージョンや可用ゾーンへ自動的に切り替えられ、サービス継続性を高いレベルで担保できる

セキュリティ基準が高く、金融機関・官公庁でも採用されている

  • データの暗号化・アクセス権限の細かな制御・多層的なセキュリティ対策が標準で備わっている

  • 金融機関や政府機関が求める厳格な基準にも対応しており、信頼性の高い環境でWebサイトを運用できる

豊富なサービスの組み合わせで多様な構成が可能

  • 静的なコーポレートサイトから大規模なECサイト・Webアプリケーションまで、目的に合ったサービスを組み合わせて構築できる

  • 事業の成長に合わせて構成を拡張できる点も、長期的な運用において大きな強み

 AWSをWebサイト構築で使う3つのデメリット

AWSには多くの強みがある一方で、導入・運用にあたって事前に把握しておくべき課題も存在します。

デメリット

概要

設定・操作が複雑で学習コストが高い

  • VPCの設定・セキュリティグループの構成・IAMの権限管理など、専門用語と向き合う場面が多い

  • レンタルサーバーとは異なり、インフラの基礎知識がないと初期設定の段階でつまずくケースも少なくない

料金体系がわかりづらく、コスト予測が難しい

  • EC2・EBS・RDS・ELBなど複数のサービスが個別に課金されるため、月額総額の見積もりが難しい

  • 加えてドル建て請求のため、為替レートによって実際の請求額が変動することにも注意

運用・保守を自社で対応する必要がある

  • OSのセキュリティアップデート・バックアップ設定・不審なアクセスへの対応など、レンタルサーバーではサービス側が担ってくれていた作業を、AWSでは基本的に自社(または委託先)で対応しなければならない

  • 小規模なWebサイトに対してはオーバースペックになるケースもあるため、サイトの規模・用途に応じた慎重な判断が求められる

AWSでWebサイト構築に使う主要サービス6選

AWSはサーバーを提供するだけのサービスではありません。

目的や規模に応じて複数のサービスを組み合わせて使うことが、AWSを活用したWebサイト構築の基本的な考え方です。

以下では、Webサイト構築において特に重要な6つのサービスを紹介します。それぞれの役割と特徴を把握したうえで、自社のサイトに適した構成を検討してみてください。

  • Amazon EC2
  • Amazon S3
  • Amazon RDS
  • Amazon CloudFront
  • Route 53
  • Amazon Lightsail

Amazon EC2

Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)は、AWS上に仮想サーバーを作成・運用できるサービスです。

OSの種類やWebサーバーソフトウェア(ApacheやNginxなど)を自由に選択できるため、カスタマイズ性の高さが際立ちます。WordPressをはじめとするCMSを運用する際には、EC2がWebサーバーの中核を担う構成が一般的です。

自由度が高い反面、初期設定やその後の運用には一定の専門知識が求められる点は理解しておく必要があります。

Amazon S3

Amazon S3(Simple Storage Service)は、データの保存・配信を目的としたクラウドストレージサービスです。

HTMLファイルや画像をS3に保管するだけで、静的Webサイトのホスティングが可能になります。容量に上限がなく、データ耐久性はイレブンナイン(99.999999999%)と非常に高い水準を誇ります。

シンプルなコーポレートサイトやランディングページのホスティング先として、コストを抑えた運用に適したサービスです。

Amazon RDS

Amazon RDS(Relational Database Service)は、MySQL・PostgreSQLといった主要なデータベースをマネージド環境で運用できるサービスです。

通常であれば自社で対応が必要なOS管理・バックアップ・セキュリティパッチの適用を、AWS側が自動的に担ってくれます。WordPressのようなCMSを導入する際は、データベースサーバーとしてRDSを組み合わせるのが標準的な構成といえるでしょう。

Amazon CloudFront

Amazon CloudFrontは、世界中に分散したエッジサーバーを活用してコンテンツを高速配信するCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)サービスです。

アクセスしてきたユーザーの地理的に近いサーバーからコンテンツを配信する仕組みのため、表示速度の向上とサーバー負荷の軽減を同時に実現できます。画像・動画を多く含むサイトや、海外ユーザーへのアクセスを想定したグローバル展開のサイトで特に効果を発揮するサービスです。

Route 53

Route 53は、ドメインの取得・管理とDNS設定をAWS上で一元管理できるサービスです。

example.comのような独自ドメインを取得し、作成したEC2インスタンスやS3バケットにひもづける設定もRoute 53上で完結します。AWSの他サービスとのシームレスな連携が可能なため、構成全体をAWS内で管理したい場合に特に利便性が高いサービスといえます。

Amazon Lightsail

Amazon Lightsailは、EC2よりも簡単にサーバーとWordPressをセットで立ち上げられるマネージドVPSサービスです。

料金体系がシンプルな月額固定制のため、コストの予測が立てやすい点が大きな特徴です。複雑なネットワーク設定やOS管理を意識せずに使い始められるため、AWSでWebサイトを初めて構築する中小企業・個人事業主にとって入り口として最適な選択肢といえるでしょう。

サイトの種類・規模別|最適なAWSサービスの選び方

「どのサービスを選べばよいか」という疑問は、AWSを検討する多くの方が最初にぶつかる壁です。結論からいえば、最適な構成はサイトの種類・規模・運用体制によって異なります。

以下では、代表的な3つのパターンに分けて、それぞれに適した構成を解説します。自社のサイトがどのパターンに近いかを確認しながら読み進めてみてください。

  • 静的サイト(HTML/CSSのみ)
  • 動的サイト(WordPress等CMS利用)
  • 大規模・高トラフィックサイト

静的サイト(HTML/CSSのみ)はS3が最適

HTMLとCSSのみで構成された静的サイトには、S3単独でのホスティングが最もコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

ブログ・LP・シンプルなコーポレートサイトのように動的な処理を必要としないサイトであれば、サーバーレスで運用できるS3ホスティングで十分に対応できます。さらにCloudFrontと組み合わせることで、世界中のエッジサーバー経由でコンテンツを配信でき、表示速度の向上も見込めます。

データベースやWebサーバーのメンテナンスが不要なため、運用負担を最小限に抑えたい場合にも適した構成です。

動的サイト(WordPress等CMS利用)はEC2またはLightsail

フォーム・ログイン機能・ブログ更新など、動的な処理が必要なサイトにはEC2(+RDS)またはLightsailを用いた構成が一般的です。

インフラの知識を持つエンジニアが在籍しており、細かなカスタマイズや本格的な運用体制が整っている場合はEC2が適しています。一方、技術的なリソースが限られている場合や、比較的小規模なサイトを低コストで立ち上げたい場合には、Lightsailの方が導入のハードルを大きく下げられます。

どちらを選ぶかは、技術力と運用体制のバランスを踏まえて判断しましょう。

なお、CMSの選定と並行してリード獲得の仕組みも整えたい場合はLeadGridの活用も選択肢の一つです。Webサイト制作からフォーム管理・MA連携まで一元対応できるので、ぜひ活用を検討してください。

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大規模・高トラフィックサイトはEC2+ELB+RDS構成

アクセス数が多く、機能が複雑なサービスサイトやECサイトには、EC2を複数台構成しELB(Elastic Load Balancing)でトラフィックを分散するアーキテクチャが推奨されます。

ELBを導入することで特定のサーバーへの負荷集中を防ぎ、安定したパフォーマンスを維持できます。加えてRDSをMulti-AZ構成にすることでデータベースの冗長化が実現し、障害発生時でもサービスを継続しやすい環境を整えられます。可用性と信頼性を最大化したい大規模サイトでは、構成の複雑さとコストを許容したうえで採用するのが標準的な判断といえるでしょう。

AWSでWebサイトを構築する費用の目安

「AWSは費用が読めない」という不安は、導入を検討する多くの方が共通して抱える悩みです。実際には構成パターンごとにある程度の目安を把握することができ、事前のシミュレーションが可能です。

以下では、AWSの料金体系の基本と、代表的な構成パターン別の月額費用目安を具体的な数字とともに解説します。

AWSの料金体系の基本

AWSは、使った分だけ課金される従量課金制を採用しています。

EC2(仮想サーバー)・EBS(ストレージ)・RDS(データベース)・ELB(ロードバランサー)など、利用するサービスごとに料金が個別に発生する仕組みです。初めてAWSを利用する場合は無料利用枠の利用で、主要サービスの一部を無料で試せます。

2025年7月15日以降に作成した新規アカウントであれば、最大6ヶ月間・合計200ドル分のクレジットが提供される無料プランを利用でき、主要サービスの一部を無料で試せます。

テスト環境の構築や動作検証をコストゼロで進められるため、積極的に活用したいところです。

また、AWSの利用料はドル建てで請求されます。円換算での実際の支払額は為替レートによって変動するため、予算管理の際は為替リスクも考慮に入れておく必要があります。

構成パターン別の月額費用シミュレーション

月額費用はどのような構成を選ぶかによって大きく異なります。以下は、代表的な5つの構成パターンにおける月額費用の目安を示したものです。(1USD=145円換算)

構成パターン

主な構成内容

月額費用目安

Webサーバー1台のみ(最小構成)

EC2(t3.small)+EBS 50GB

約4,629円

Web1台+DBをEC2で構築

EC2×2台+EBS×2

約8,432円

Web1台+RDS(MySQL)構成

EC2+EBS+RDS(db.t3.small)+RDSストレージ

約11,238円

Web2台+RDS構成(ELBあり)

EC2×2台+EBS×2+RDS+ALB

約18,670円

Web2台+RDS Multi-AZ構成

EC2×2台+EBS×2+RDS Multi-AZ+ALB

約25,279円

構成が複雑になるほど月額費用は上昇しますが、比例して信頼性・可用性も高まります。サイトの重要度やアクセス規模に応じて、どこまでの冗長性を確保すべきかを判断することが、コストと品質のバランスを取るうえで重要です。

コストを抑えるための4つのポイント

AWSの従量課金制は、使い方次第でコストを大きく削減できる仕組みです。

以下の4点を意識するだけで、無駄な費用の発生を防げます。

ポイント

内容

無料利用枠・リザーブドインスタンスを活用する

  • 12ヶ月間の無料利用枠を最大限に活用することで、初期の検証コストをゼロに抑制

  • 長期運用の場合はリザーブドインスタンス(1〜3年の長期契約)を利用することで、通常料金比で最大数十%のコスト削減が可能

未使用リソースを定期的に削除・解放する

  • 使わなくなったEIP・停止済みインスタンス・EBSスナップショットを放置すると課金が継続

  • 定期的なリソースの棚卸しと不要リソースの速やかな削除・解放が重要

CloudWatchでコスト監視の仕組みを整える

  • Amazon CloudWatchやAWS Budgetsを活用することで、利用料が設定予算を超えそうになった際にアラートを受信可能

  • 異常課金の早期検知体制を整えることがコスト管理の基本

RDSの自動再起動に注意する

  • 停止状態のRDSインスタンスは最大7日経過後に自動再起動される仕様

  • 不要な場合はインスタンスを削除するか、定期的な稼働状況の確認ルールを設けることが必須

【5ステップ】EC2を使ったWebサイト構築手順

AWSでのWebサイト構築は、構築が完了した時点がゴールではありません。安定した運用を継続するためには、最初の設定段階から正しい手順を踏むことが重要です。

以下では、EC2を使ったWebサイト構築の流れを5つのステップに分けて解説します。各ステップで何をすべきかを把握したうえで、実際の作業に臨んでください。

1. AWSアカウントの作成とIAMユーザーの設定

AWSを利用するには、まずAWSアカウントの作成が必要です。

公式サイトからメールアドレス・パスワード・住所・電話番号・クレジットカード情報を登録することでアカウントを開設できます。

ただし、アカウント作成時に自動的に生成されるルートユーザーは、AWSのすべての操作に対するフルアクセス権限を持つため、日常的な作業に使用することはセキュリティ上推奨されません。

アカウント開設後は速やかにIAM(Identity and Access Management)ユーザーを作成し、必要な権限のみを付与したうえで運用を始めることが重要です。あわせてMFA(多要素認証)を設定しておくことで、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。

2. VPCとネットワーク環境の構築

EC2インスタンスを立ち上げる前に、VPC(Virtual Private Cloud)を作成してネットワーク環境を整えます。

VPCはAWSクラウド上に構築する仮想の専用ネットワークです。外部からの不正アクセスを遮断しつつ、必要な通信のみを許可するための土台となります。

VPCを作成したらInternet Gatewayをアタッチすることで、外部からのアクセスを受け付けられる状態になります。

あわせてサブネット(ネットワークをさらに細かく分割した単位)とセキュリティグループ(通信の許可・拒否ルールを定義するファイアウォール)の設定も必要です。特にセキュリティグループは、SSH接続やHTTP/HTTPSアクセスの許可範囲を適切に絞り込むことがセキュリティ強化の観点から欠かせません。

3. EC2インスタンスの起動と初期設定

ネットワーク環境が整ったら、AWSマネジメントコンソールからEC2の画面に進み、インスタンスを起動します。

設定時に選択・入力が必要な主な項目は以下のとおりです。

設定項目

内容

AMI(Amazon Machine Image)

  • サーバーのOSテンプレート

  • Amazon Linux 2023が一般的な選択肢

インスタンスタイプ

  • サーバーのスペック

  • 無料利用枠で試す場合はt2.microまたはt3.micro(リージョンにより異なる)を選択

キーペア

  • SSHでインスタンスに接続するための鍵ファイル

  • 作成後は厳重に保管が必要

セキュリティグループ

  • 許可するインバウンド通信(SSH・HTTP・HTTPSなど)のルールを定義

ストレージ

  • EBSボリュームの容量を設定

  • 無料利用枠の範囲は30GBまで

設定内容を確認したうえでインスタンスを起動すると、数分程度でサーバーが稼働状態になります。

4. WebサーバーとCMSのインストール

インスタンスが起動したら、SSHクライアントを使ってEC2インスタンスに接続します。

接続後はまずパッケージを最新の状態に更新し、続いてApache(またはNginx)をインストールしてWebサーバーを構築します。Amazon Linux環境でのApacheインストールは、以下のコマンドで実行できます。

  • sudo dnf update -y
  • sudo dnf install -y httpd
  • sudo systemctl start httpd
  • sudo systemctl enable httpd

WordPressを導入する場合は、さらにPHPとMySQLのインストールおよび設定ファイルの調整が必要です。PHPのバージョンは8.2以上を選択することが推奨されており、サポートが終了したバージョン(8.1以下)を使い続けることはセキュリティリスクに直結します。

またhttpd.confの設定においても、不要な情報の露出を防ぐためのセキュリティ設定を適切に行うことが重要です。

5. ドメイン設定・SSL証明書の取得と公開

Webサーバーの構築が完了したら、独自ドメインの設定とHTTPS化を行い、サイトを公開します。

Route 53でドメインを取得または移管し、作成したEC2インスタンスのパブリックIPアドレスとひもづけるDNSレコードを設定します。

続いてAWS Certificate Manager(ACM)でSSL証明書を無料で取得し、HTTPS通信を有効化します。最後にEC2のセキュリティグループにHTTPS(ポート443)のインバウンドルールを追加することで、外部からのアクセスが可能な状態になるでしょう。

HTTPSへの対応はセキュリティ確保だけでなく、検索エンジンの評価にも影響するため、公開前に必ず設定を完了させておくことが必要です。

AWSでのWebサイト運用・保守における注意点3つ

WebサイトをAWS上に公開した後も、継続的な運用・保守への対応が求められます。レンタルサーバーとは異なり、AWSではインフラ管理の多くを利用者側で担う必要があるため、運用フェーズの設計を事前に固めておくことが重要です。

以下では、AWSでのWebサイト運用において特に注意が必要な3つのポイントを解説します。

セキュリティ対策

AWSはクラウドインフラとしての堅牢なセキュリティを提供していますが、アプリケーション層のセキュリティ対策は利用者側の責任範囲です。

まず確認すべきなのが、PHPのバージョンです。PHP8.1以下はすでに公式サポートが終了しており、セキュリティ上の脆弱性が発見されても修正パッチが提供されません。現在PHP8.1以下を使用している場合は、8.2以上への移行を速やかに検討する必要があります。

またApacheの設定ファイル(httpd.conf)においても、以下のようなセキュリティ設定を適切に行うことが求められます。

設定項目

目的

ServerTokens Prod

Apacheのバージョン情報を外部に露出させない

X-Frame-Options

iframeによるクリックジャッキング攻撃を防止

X-XSS-Protection

クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃への対策

Strict-Transport-Security

常時HTTPS通信を強制

TraceEnable Off

TRACEメソッドを無効化してXST攻撃を防止

さらにWAF(Web Application Firewall)の導入やアクセス制御リスト(ACL)の設定も、レンタルサーバーでは標準提供されているケースが多い一方、AWSでは自社で設定・管理する必要があります。

セキュリティ対策は後回しにせず、構築の段階から計画的に組み込みましょう。

コスト管理

AWSの運用で見落としがちなのが、知らないうちに発生し続けるコストです。

代表的な落とし穴として、未使用のEIP(Elastic IPアドレス)の放置が挙げられます。EIPはEC2インスタンスにアタッチされていない状態で確保したままにしておくと、課金対象となります。

同様に、使用を終えたEBSスナップショットやRDSのスナップショットも、削除しない限りストレージ容量分の費用が発生し続けるため注意です。

前のセクションでも触れたとおり、停止中のRDSインスタンスは最大7日が経過すると自動的に再起動される仕様です。停止状態のまま放置していると、気づかないうちに稼働コストが再発生する点には注意しなければなりません。

CloudWatchやAWS Budgetsを活用したコスト監視の仕組みを整え、異常な課金が発生した際に即座に検知できる体制を整えておくことを強くおすすめします。

定期メンテナンス

AWSでのWebサイト運用では、インフラ・ミドルウェア・OSの定期的なメンテナンスを継続的に実施する必要があります。

特に重要なのが、Amazon LinuxのEOL(サポート終了日)への対応です。EOLを迎えたOSを使い続けると、セキュリティパッチの提供が終了し、脆弱性を抱えたまま運用を続けることになります。EOLのスケジュールを事前に把握し、余裕を持った移行計画を立てることが求められます。

Amazon AuroraやAmazon Linuxの定期アップデートについては、アプリケーション側の動作に影響が生じる可能性もあるため、アップデート内容を事前に確認したうえで検証環境でテストを行う運用フローが理想的です。

またAWS Personal Health Dashboardを定期的に確認することで、自社のAWSリソースに影響する可能性のある変更や障害情報をいち早く把握できます。定期確認を習慣化しておくことが、安定したWebサイト運用の基盤となるでしょう。

AWSでのWebサイト構築はLeadGridにご相談ください

本記事では、AWSの概要・主要サービスの特徴・費用の目安・EC2を使った構築手順・運用保守における注意点まで、一連の流れを解説しました。

AWSは構築の自由度と拡張性に優れており、スタートアップから大企業まで対応できる柔軟性が最大の強みです。

まずは無料利用枠を活用して小さく始めることも選択肢の一つです。「自社に適した構成がわからない」「構築後の運用体制に不安がある」という場合は、AWSの知見を持つ外部パートナーへの相談も視野に入れてみてください。


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記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部
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LeadGrid BLOG編集部は、Web制作とデジタルマーケティングの最前線で活躍するプロフェッショナル集団です。Webの専門知識がない企業の担当者にも分かりやすく、実践的な情報を発信いたします。

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