サーバー移転のSEO影響とは|順位を下げないための対策・手順を解説
サーバー移転のSEO影響とは|順位を下げないための対策・手順を解説
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サーバーのスペック不足やセキュリティ面の懸念から、サーバー移転を検討している企業のWeb担当者は少なくありません。しかし「移転によって積み上げてきた検索順位が落ちるのでは」という不安から、なかなか踏み出せずにいるケースも多いのが実情です。
結論、サーバー移転そのものがSEOに直接悪影響を与えることはありません。
ただし、移転作業における設定ミスや手順の不備が、検索順位の下落を招くケースは実際に多く存在します。
本記事では、サーバー移転がSEOに与える影響の実態と、移転前・移転後のフェーズ別に取るべき具体的な対策・手順を解説します。1,500社以上のサイト制作・SEO支援実績を持つLeadGridが執筆しているので、ぜひ最後までご覧ください。
サーバー移転がSEOに与える影響
サーバーを移転すること自体は、検索順位に直接的な悪影響を与えません。Googleはコンテンツの内容やドメインの信頼性を評価の主軸としており、サーバーの会社名やブランド力はランキング要因に含まれていません。
ただしサーバー性能はページ表示速度や安定性に影響するため、サーバーが結果的にSEO評価へ間接的な影響を与える可能性があります。
また移転作業にともなって生じる環境の変化や設定の不備が、間接的にSEO評価へ影響を及ぼすケースがあります。
以下では、SEOに悪影響が出るケースと、改善につながるケースをそれぞれ解説します。
サーバー移転でSEOに影響が出るケース
サーバー移転後に検索順位が下落する場合、原因は「移転そのもの」ではなく「移転作業にともなうミスや環境差」にあります。
いずれも移転作業に起因するミスや環境差が原因であり、正しい手順で移転を進めれば回避できる問題です。
サーバー移転でSEOが改善されるケース
サーバー移転を機に、SEO評価が向上するケースも多く存在します。
移転をネガティブにとらえるのではなく、サイトのパフォーマンスを底上げする機会として活用できます。現在のサーバー環境に不満や課題を抱えている場合は、移転がSEO改善の大きなきっかけになる可能性があります。
サーバー移転がSEOに影響する主な要因
サーバー移転によってSEOへの影響が生じる場合、必ず何らかの「原因」があります。移転前後で何が変化し、それがどのようにSEO評価と結びつくのかを把握しておくことが、順位下落の防止につながります。
以下では、サーバー移転時に特に注意すべき要因を4つ取り上げて解説します。
- ページ表示速度
- ダウンタイム
- SSL(https)の設定状況
- robots.txtの設定ミス
ページ表示速度
Googleは2018年より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要因として正式に採用しています。
サーバーのスペックはページ表示速度に直結する要素のひとつであり、移転先サーバーの性能が旧環境より低い場合は、移転後に表示速度が低下するリスクがあります。
表示速度の低下はSEO評価だけでなく、ユーザー体験にも悪影響を及ぼす要因です。離脱率の上昇を通じ、SEO評価がさらに下がるという悪循環にもつながりかねません。移転先サーバーを選定する際は、スペックの比較を事前に行い、旧環境と同等以上の性能を確保することが重要です。
またページの表示速度はサーバーのスペックだけでなく、CMS側の設計も大きく影響します。
サーバー移転後の表示速度が不安な方は、表示速度に最適化された環境でサイトを運用できるLeadGridがおすすめです。
LeadGridは画像の自動WebP変換やCDN配信、GoogleのPageSpeed Insightsスコアを考慮した内部設計を標準搭載しており、移転後のパフォーマンス維持・改善にも貢献します。

ダウンタイム
移転作業中、特にDNS切り替えのタイミングではサイトへのアクセスが一時的に不安定になりやすく、ダウンタイムが発生するリスクがあります。短時間のダウンであればGoogleは大きな問題として扱いませんが、長時間にわたってサイトがクロールできない状態が続くと、インデックスが一時的に削除されるリスクが生じます。
またGoogleは、ダウンタイムが頻発するサイトに対してクロール頻度を下げる傾向があることも知られています。サイトが安定して表示される状態を維持することは、クローラーに対する信頼性の担保という観点からも欠かせません。
移転作業はアクティブユーザーの少ない深夜帯に実施するなど、ダウンタイムの影響を最小限に抑える工夫が求められます。
SSL(https)の設定状況
GoogleはHTTPSをランキング要因のひとつとして2014年に公表しており、サイトのSSL化はSEO対策の基本ともいえる施策です。サーバー移転後にSSL証明書が正しく設定されていない場合、ブラウザに「安全でない」という警告が表示されます。
警告が表示されたサイトはユーザーの離脱が増加し、SEOとユーザー体験の両面に悪影響が及びます。
移転先サーバーで、DNS切り替え前にSSL証明書を設定できるかどうかを確認しておきましょう。
事前設定が可能なサーバーであれば、切り替え後すぐにhttpsで表示される状態を維持でき、SSL起因のダウンタイムを防止できます。
robots.txtの設定ミス
robots.txtとは、Googleなどの検索エンジンクローラーに対して「どのページをクロールしてよいか」を指示するファイルです。開発・テスト環境では、外部からのクロールを遮断するために「Disallow: /」(全ページのクロール禁止)が設定されることが一般的です。
問題が起きやすいのは、テスト環境の設定を本番環境に持ち込んだまま公開してしまうケースです。全ページのクロールが禁止された状態でサイトが公開されると、Googleはサイト内のどのページも認識できなくなります。
移転直後に必ずrobots.txtの内容を確認し、クロールが正しく許可されているかを検証することが、移転後の最優先タスクのひとつです。
URL変更の有無で変わるサーバー移転時の注意点
サーバー移転は、大きく「URLが変わらないケース」と「URLが変わるケース」の2種類に分類されます。どちらのケースに該当するかによって、移転時に対応すべき内容が大きく異なります。
自社の移転がどちらのパターンに当てはまるかを事前に把握し、それぞれの対応を漏れなく実施することが、SEO評価を守るうえで重要です。
URLが変わらない場合
サーバーのスペック変更や老朽化にともなうインフラ入れ替えなど、URLの構造が変わらない移転の場合、コンテンツとURL構造が移転前後で同一であれば、大きな順位変動は起きにくいとされています。
ただし、DNS切り替え時にGooglebotのアクセスが意図せずブロックされてしまうケースには注意が必要です。
ファイアウォールやIPアクセス制限の設定が原因でGooglebotを遮断してしまうと、Googleがサイトを正常にインデックスできない状態に陥ります。
切り替え後はできる限り早いタイミングで、Google Search ConsoleのURL検査機能を使ってクロール状況を確認することを推奨します。「前回のクロール」日付が移転後になっており、ページ取得に「成功」と表示されていれば問題ありません。
URLが変わる場合
ドメイン変更や大規模なサイトリニューアルにともなってURLが変わる場合、検索エンジンは変更前のURLと変更後のURLを別々のページとして認識します。
適切な対応を取らなければ、旧URLで積み上げてきたSEO評価を十分に引き継げず、検索順位や流入が大きく落ち込むリスクがあります。
特に注意が必要なのは、被リンクの評価断絶と内部リンク構造の崩壊です。外部サイトから旧URLへ設定されていた被リンクはそのままでは機能しなくなり、サイト内の内部リンクが旧URLを参照したままになると404エラーが大量発生します。
対応の第一歩として、旧URLと新URLの対応表(URLマッピング)を事前に作成することが推奨されます。URLマッピングを準備しておくことで、その後の301リダイレクト設定やサイトマップ更新がスムーズに進められるでしょう。
URL変更を伴う移転であっても、正しい手順で対応すれば旧URLのSEO評価を新URLへ引き継ぐことは十分に可能です。
【5ステップ】サーバー移転時のSEO対策手順
サーバー移転におけるSEOへの悪影響は、正しい手順を踏むことで大幅に抑えられます。ここでは、移転前・移転後のフェーズに分けて、Web担当者が実務で活用できる5つのステップを解説します。
各ステップで「何を・なぜ・どのように行うか」を把握したうえで作業を進めることが、移転後のトラブル防止につながります。
1.移転前:旧環境と同じ仕様を新環境に再現する
移転前の準備として最も重要なのは、旧サーバーの環境設定を新サーバーへ忠実に再現することです。キャッシュ設定・リダイレクト設定・SSL設定など、旧環境で機能していた仕様をそのまま引き継ぐことで、移転後の予期せぬ動作の変化を防げます。
URL構造については、原則として変更しないことが基本方針です。移転のタイミングでURL構造を変えてしまうと、検索エンジンへの影響が複合的に発生し、原因の特定が困難になります。
また、DNS切り替え前にTTL(Time to Live)値を短く設定しておくことも重要です。TTLとはDNS情報がキャッシュされる時間を指しており、あらかじめ短く設定しておくことで、切り替え後の新サーバーへの反映を速やかに行えます。
2.移転前:301リダイレクトの設定
URL変更をともなう移転では、旧URLから新URLへの301リダイレクト設定が必須です。
301リダイレクトは「恒久的な転送」を意味するステータスコードであり、旧URLに蓄積されたSEO評価を新URLへ引き継ぐ効果があります。
一方、302リダイレクトは「一時的な転送」として扱われるため、検索エンジンは旧URLの評価を保持し続け、新URLへの評価移行が行われません。URL変更をともなう移転では、302ではなく必ず301を使用することが前提です。
設定方法としては、.htaccessファイルへの記述がGoogleも推奨する最も一般的な方法です。設定の際は、リダイレクトが連鎖する「リダイレクトチェーン」が発生しないよう注意が必要です。
A→B→C→Dのように複数のリダイレクトが連なる状態はクローラーへの負荷となるため、連鎖は5個未満、可能であれば3個以下に抑えることが推奨されています。
3.移転後:robots.txt・SSL・404エラーの確認
サイトを公開した直後に行うべき確認作業は、以下の3点です。優先度の高い順に対応を進めてください。
公開直後はrobots.txtの確認を最優先で行います。テスト環境のクロール禁止設定が残ったまま公開されてしまうと、Googleがサイト全体を認識できない状態になります。SSL・404エラーの確認についても、できる限り公開当日中に完了させることが理想です。
4.移転後:XMLサイトマップの更新とSearch Consoleへの送信
XMLサイトマップとは、サイト内の全ページのURLをリスト化したファイルであり、検索エンジンにサイト構造を伝える役割を持ちます。
サーバー移転後は、新サーバー・新URLに対応したXMLサイトマップを生成し、Search Consoleから再送信することが必要です。サイトマップを送信することで、Googlebotの巡回とインデックス更新が促進されます。
ドメイン変更をともなう移転の場合は、サイトマップの再送信に加えて、Search Consoleの「アドレス変更ツール」を使用してGoogleへ正式に移転を通知します。
新旧両方のサイトをSearch Consoleに登録したうえで、旧サイトの管理画面からアドレス変更の手続きを行うことで、Googleが優先的に新サイトをクロールする流れを作れるでしょう。
5.移転後:Search Consoleでクロール・インデックス状況を継続監視
移転作業が完了したあとも、一定期間はSearch Consoleを使った継続的な監視が必要です。URL検査機能で新URLが正常にインデックスされているかを確認し、インデックスが確認できないページについてはインデックス登録のリクエストを送ることで巡回を促せるでしょう。
検索パフォーマンスレポートでは、移転前後の検索順位・クリック数・表示回数の変動を定期的に追跡します。移転直後は一時的な順位変動が生じることがありますが、多くの場合は数日から数週間で移転前の水準に回復します。変動が長期間(1ヶ月以上)にわたって続く場合は、設定ミスや技術的な問題が残っている可能性があるため、各設定を改めて見直しましょう。
サーバー移転後によくある失敗と回避策4つ
サーバー移転後のSEO影響の多くは、事前に把握しておけば防げる失敗パターンに起因しています。ここでは、サーバー移転後に実際に起こりやすいトラブルを4つ取り上げ、それぞれの回避策とあわせて解説します。
- robots.txtのクロール禁止状態が残ったまま公開
- リダイレクトの設定漏れ・チェーンの発生
- SSL設定ミスによるhttps警告の表示
- 過度なコンテンツ・URLの削減と変更
robots.txtのクロール禁止状態が残ったまま公開
開発・テスト環境では、外部からの不要なクロールを防ぐために「Disallow: /」(全ページのクロール禁止)を設定するのが一般的です。問題となるのは、テスト環境の設定ファイルをそのまま本番環境へ移行してしまうケースです。
クロール禁止の状態でサイトが公開されると、Googleはサイト内のどのページも認識できなくなります。インデックスが削除されるまでには時間がかかるため、発覚が遅れるほど被害が大きくなります。
公開直後にSearch ConsoleのURL検査またはrobots.txtテスター機能を使って、クロールが正しく許可されているかを必ず検証してください。
リダイレクトの設定漏れ・チェーンの発生
URL変更をともなう移転では、一部のURLにリダイレクトの設定が漏れてしまうケースが発生しやすくなります。設定漏れがあると、該当ページへのアクセスが404エラーとなり、旧URLで積み上げてきたSEO評価が失われます。
また外部サイトからの被リンクも機能しなくなるため、影響範囲が想定以上に広がるかもしれません。
あわせて注意したいのが、リダイレクトチェーンの発生です。A→B→C→Dのように複数のリダイレクトが連鎖すると、クローラーが最終的な転送先へたどり着くまでの負荷が増大し、クロールバジェットの無駄遣いにつながります。
リダイレクト設定後は、リダイレクトチェックツールを使って各URLの転送先と連鎖の有無を必ず検証しましょう。
SSL設定ミスによるhttps警告の表示
移転先サーバーでSSL証明書が正しく設定されていない場合、ブラウザに「安全でない」という警告が表示されます。警告が表示された状態では、ページを開いたユーザーの多くがそのまま離脱するため、直帰率の急上昇とコンバージョンの大幅な低下を招きます。
回避策として有効なのは、事前にSSL証明書を設定したサーバーを移転先として選ぶことです。DNS切り替え前にSSL証明書を新サーバーへ設定しておけば、切り替え後すぐにhttpsで表示される状態を確保でき、警告表示によるダウンタイムを防げます。
移転先サーバーの選定段階で、事前にSSL証明書を設定できるかどうかを確認しておくことが重要です。
過度なコンテンツ・URLの削減と変更
サーバー移転のタイミングで、サイト内のページを大量に削除したり、URLを整理目的で変更したりするケースがあります。移転と同時に複数の大きな変更を加えると、順位変動の原因を特定することが難しくなるうえ、SEO評価へのダメージが複合的に発生するリスクがあります。
ページを削除する前には、Search ConsoleやGoogle Analytics 4(GA4)を使って、該当ページの検索流入数・CV貢献度・滞在時間を必ず確認しましょう。一見アクセスが少なく見えるページでも、特定のキーワードで安定した流入を生んでいたり、コンバージョンに影響しているケースは少なくありません。削除が避けられない場合も、301リダイレクトで関連性の高いページへ誘導する対応を徹底することが重要です。
サーバー移転のSEO対策はLeadGridにご相談ください
ここまで、サーバー移転がSEOに与える影響と、順位下落を防ぐための具体的な手順を解説してきました。正しい準備と移転後の確認作業を徹底すれば、SEO評価を守りながら安全に移行することは十分に可能です。
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