BtoBコーポレートサイトとは|役割・必須コンテンツ・運用のポイントを解説
BtoBコーポレートサイトとは|役割・必須コンテンツ・運用のポイントを解説
WEBサイトの構築・運用を
もっと、効率的にしたい担当者の方へ
LeadGridは、1,500社以上のサイト制作・マーケティング支援の経験から生まれた、専門知識がなくても簡単に使える国産CMS・マーケティングツールです。上場企業から中小・ベンチャーまで様々な企業にご利用いただいております。
「コーポレートサイトを公開しているのに、問い合わせがほとんど来ない」
「採用応募も増えない」
「営業担当者が商談相手から『サイトを見て連絡しました』と言われた記憶がない」
BtoB企業の担当者から、こうした声を耳にする機会は珍しくありません。
BtoBコーポレートサイトは、正しく設計・運用すれば「24時間365日稼働する営業ツール」として機能します。リード獲得・ブランディング・採用強化という3つの成果を、1つのサイトで同時に実現できるのです。
本記事では、BtoBコーポレートサイトに必要な要素・構成・制作・運用方法を解説します。これからサイトを新規構築・リニューアルしようとしている担当者や、「今のサイトで本当に成果が出るのか」と不安を抱えている方に、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
BtoBコーポレートサイトとは
BtoBコーポレートサイトとは、企業間取引(Business to Business)を前提に設計された公式Webサイトのことです。会社概要・事業内容・製品・サービス情報を提示しながら、リード獲得・パートナーとの関係強化・採用活動を支援する役割を担います。
よく「会社の名刺代わり」と表現されますが、名刺はあくまで情報を渡すだけのツールです。一方、コーポレートサイトは訪問者の課題を整理し、自社への信頼を醸成し、問い合わせや資料ダウンロードといった具体的な行動へと誘導できます。つまり、設計次第で「24時間稼働する営業担当者」として機能するのです。
ここからは、BtoCサイトとの違いと、BtoBコーポレートサイトが担う3つの役割を順に見ていきましょう。
BtoBとBtoCサイトの違い
BtoBとBtoCでは、ターゲット・購買プロセス・意思決定の構造が大きく異なります。違いを理解せずにBtoBサイトをBtoCの感覚で制作してしまうと、ビジュアルは整っていても問い合わせが来ないという状況に陥りがちです。
以下に、5つの軸で両者の違いをまとめました。
BtoBサイトでは、担当者が「上司を説得するための材料」を探している場面が多くあります。そのため、感情に訴えるクリエイティブよりも、具体的な数値・事例・セキュリティへの取り組みといった「信頼の根拠」を丁寧に提示することが重要です。
BtoBコーポレートサイトの3つの役割
BtoBコーポレートサイトには、大きく分けて3つの役割があります。それぞれが独立しているのではなく、連動することでビジネス成果に直結します。
3つの役割に共通しているのは「訪問者に次の行動を起こさせる」という目的です。ブランディングで信頼を得た見込み客がリード獲得施策に触れ、採用候補者が社風に共感して応募へ進む流れを1つのサイトで設計できることが、BtoBコーポレートサイトの強みです。
関連記事:顧客育成(ナーチャリング)とは?メリットや効果的な施策10選も
関連記事:リード獲得広告とは?特徴やメリット、配信の設定方法
見込み客がBtoBコーポレートサイトで確認する3大情報
2025年にトライベック・ブランド戦略研究所が実施した『BtoBサイト調査』(国内最大規模)によると、製品・サービスの選定時における情報収集源の第1位は「企業のWebサイト」であり、58.3%のBtoB購買担当者が活用しています。
さらに、BtoB購買層の82%が「営業担当者に接触する前に候補企業を絞り込んでいる」という実態も明らかになっています。つまり、営業が動き出す前の段階で、サイトの内容がそのまま選考基準になっているのです。
加えて、見込み客の多くは社内稟議を通過させるための材料としてコーポレートサイトの企業情報・実績データを活用しており、サイトに掲載されている情報の質と量が、商談成立の可否に直接影響します。
参考:トライベック・ブランド戦略研究所|BtoBサイト調査2025
では、見込み客が実際にどのような情報を確認しているのか、3つの項目に分けて解説します。
- 会社概要(規模・財務・経営陣)
- セキュリティへの取り組み
- 事業内容・サービス詳細
会社概要(規模・財務・経営陣)
見込み客がコーポレートサイトで最初に確認するのは、取引先として信頼に足る企業かどうかという点です。
- 資本
- 従業員数
- 所在地
- 株主構成
- 役員プロフィール
- 設立からの沿革
- 経営理念
- 直近の業績
上記の情報は、取引先の安定性・財務健全性・成長性を見極めるために活用されます。
特にBtoB取引では、契約金額が大きくなるほど「この会社は数年後も存続しているか」「反社会的勢力との関係はないか」といったリスクチェックが厳格化します。会社概要ページに掲載する情報量が少ないと、担当者が社内で稟議を通すための根拠が不足し、候補から外れる原因になりかねません。
役員プロフィールについては、氏名・経歴・写真を揃えることで経営陣の透明性を示せます。また、創業からの沿革を年表形式で掲載することで、企業としての歴史と実績を視覚的に伝えられます。
セキュリティへの取り組み
BtoB取引では、契約に伴って顧客情報・機密データ・社内システムへのアクセス権限などが相手企業に渡るケースが多くあります。そのため、購買担当者は取引前に「情報漏洩リスクはないか」を必ず確認しましょう。
- プライバシーポリシー
- 個人情報保護方針の明示
- ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)やPマークといった第三者認証の取得状況
上記は「自社で安全管理に取り組んでいる」という宣言だけでなく、外部機関による客観的な評価を示す証拠として機能します。
セキュリティ情報の掲載場所は、フッターからリンクできるページとしてまとめるのが一般的です。サステナビリティやコーポレートガバナンスのページと併せて情報を整備することで、企業としての信頼スコアを高められます。
事業内容・サービス詳細
会社概要で信頼性を確認した見込み客が次に向かうのは「自社の課題をこの会社が解決できるか」を判断するための事業内容・サービス詳細ページです。
重要なのは、内容の簡潔さと専用ページへの明確な導線設計です。トップページや会社概要ページにすべてのサービス情報を詰め込もうとすると、訪問者が必要な情報にたどり着けず離脱するリスクが高まります。
各サービスの概要をコンパクトに提示しつつ、詳細を知りたい訪問者がワンクリックで専用ページへ移動できる構造が理想的です。
また、サービスの説明文には「何ができるか」だけでなく「どんな課題を持つ企業向けか」という視点を加えることで、訪問者が自分ごととして読み進めやすくなります。導線が分かりにくいだけで、商談に発展したはずの機会を逃すことになりかねません。
BtoBコーポレートサイトに必要な5つのコンテンツ
コーポレートサイトに掲載するコンテンツは、「とりあえず会社情報を載せておく」という発想では不十分です。見込み客・採用候補者・株主・メディアといった複数のステークホルダーが、それぞれ異なる目的でサイトを訪問しています。
各ターゲットが求める情報を適切なページで提供できているかどうかが、サイトの成果を左右します。以下に、主要コンテンツとターゲットの対応関係をまとめました。
ここからは、5つのコンテンツそれぞれの設計ポイントを詳しく解説します。
会社概要ページ
会社概要ページは、見込み客・採用候補者・株主・メディアのすべてが訪れる、サイト内で最も多目的なページです。掲載すべき情報は多岐にわたりますが、大きく以下の要素で構成します。
- 基本情報:企業名・代表者名・設立日・資本金・従業員数・所在地・連絡先
- 理念・方向性:ミッション・ビジョン・バリュー・代表メッセージ
- 歴史・実績:沿革・グループ会社・受賞歴・メディア掲載歴
- 組織・アクセス:組織図・事業所一覧・アクセスマップ
特に意識したいのは、財務健全性と反社チェックに耐えられる情報量の確保です。BtoB取引では、担当者が社内稟議を通すために取引先の信頼性を証明する必要があります。
資本金・株主構成・役員プロフィールといった情報が不足していると、稟議の段階で「情報が少なすぎて判断できない」と判断され、候補から外れるリスクがあります。
会社概要ページは一度作れば終わりではなく、組織変更・役員交代・資本変動のたびに最新情報へ更新する運用体制を整えておくことが重要です。
サービス・製品ページ
サービス・製品ページは、見込み客が「自社の課題をこの会社で解決できるか」を判断する場所です。BtoB購買プロセスの長さを踏まえると、1回の訪問で意思決定が完結することは稀であるため、複数回の訪問に耐えられる情報の深さが求められます。
- 概要・特徴:サービスの全体像と競合との差別化ポイント
- 機能一覧:ビジュアルや図解を交えた具体的な機能説明
- 導入効果:数値で示した成果(例:コスト削減率・工数削減時間)
- 導入フロー:契約から運用開始までのステップ
- 料金:プラン・価格帯の明示(非公開の場合は「お問い合わせ」へ誘導)
- FAQ:よくある疑問への事前回答
- 問い合わせCTA:ページ内の複数箇所に設置
料金の掲載を避ける企業も多いですが、価格帯すら示さないと見込み客が予算感を掴めず、問い合わせ前に離脱するケースがあります。完全な価格表でなくても「月額〇万円〜」「初期費用〇万円〜」といった目安を示すだけで、問い合わせの質と量が変わります。
導入事例・実績ページ
BtoB購買において、見込み客が最も信頼する情報のひとつが「自社と似た企業の導入事例」です。担当者が社内稟議を通すうえでも、第三者による客観的な評価は強力な根拠になります。効果的な導入事例ページに必要な要素は、以下のとおりです。
- 企業名・業種・規模:自社との類似性を判断するための基本情報
- 導入前の課題:見込み客が共感できる具体的な悩みの記述
- 施策・活用方法:どのように自社サービスを活用したかのプロセス
- 導入後の成果:数値で示した定量的な変化(例:問い合わせ数2倍・工数30%削減)
事例は1件でも掲載することに意義がありますが、業種・企業規模・課題のタイプ別に複数件揃えることで、訪問者が「自分と似たケース」を見つけやすくなります。
また、導入企業のロゴを一覧で掲載することは、視覚的な信頼訴求として機能します。受賞歴やメディア掲載歴も同様に、第三者評価として積極的に活用しましょう。
ブログ・コラム
ブログ・コラムは、検索エンジン経由で新規見込み客をサイトへ呼び込むための主要チャネルです。製品・サービスページへの直接流入が限られるBtoBサイトにおいて、情報収集段階の見込み客と接点を持つ手段として非常に重要な役割を担います。
効果が出始める目安として30〜50本程度の記事公開が必要とされており、少なくとも1年以上の継続的な更新が前提です。
運用の基本は、月次での新規記事追加と既存記事の定期的な情報更新です。検索順位が落ちた記事の見直し・リライト、導入事例の追加掲載といったサイクルを回し続けることが、中長期的なリード獲得の土台になります。
ブログで獲得した訪問者をサービスページや問い合わせフォームへ自然に誘導する内部リンク設計も、合わせて意識しておきましょう。
採用ページ
採用ページは、求職者が応募前に「この会社で働きたいか」を判断するための重要なコンテンツです。給与・待遇だけでなく、企業文化・働き方・職場の雰囲気といった定性的な情報が、応募意欲に大きく影響します。
採用ページに盛り込むべき主な要素は、以下のとおりです。
- 企業文化・ミッション:会社が大切にしている価値観と働く意義
- 働き方の実態:リモート勤務・フレックス・福利厚生など
- メンバー紹介:社員インタビューや顔写真で職場のリアルを伝える
- 募集職種:ポジション・業務内容・求めるスキルの明示
- 選考フロー:応募から内定までのステップを明示し不安を軽減する
コーポレートサイトと採用サイトを統合するか分離するかは、採用規模と訴求したいブランドイメージによって判断が分かれます。
採用に特化したブランドを構築したい場合や、採用ターゲットと既存顧客層が大きく異なる場合は、専用の採用サイトを設けることが有効です。
一方、採用活動の規模が小さく、企業全体のブランドイメージを一元管理したい場合は、コーポレートサイト内に採用ページを統合する形が運用効率の面で合理的です。
採用ページを統合したコーポレートサイトの事例は、以下を参考にしてください。
信頼を高めるBtoBコーポレートサイトのデザイン原則3つ
BtoBコーポレートサイトのデザインは「見た目のかっこよさ」を追求するものではありません。訪問者に「この会社は信頼できる」と感じてもらうための戦略として捉えることが重要です。
BtoCサイトでは感情を揺さぶるビジュアルや動きのある演出が有効に働く場面もありますが、BtoBでは複数の意思決定者が論理的・客観的に情報を精査します。華やかさよりも、情報の見つけやすさ・読みやすさ・信頼感の醸成を優先したデザイン設計が求められるのです。
以下では、BtoBコーポレートサイトで実践すべきデザイン原則を3つ解説します。
- 企業情報の透明性を示すレイアウト
- 実績・数値を前面に出す訴求設計
- 信頼感を醸成するビジュアル設計
企業情報の透明性を示すレイアウト
BtoB購買担当者がサイトを訪れる際、「この会社はどんな組織で、どこにあり、誰が経営しているのか」を素早く確認したいというニーズがあります。ビジョン・事業概要・経営陣・所在地・連絡先といった情報が、直感的に見つけられる構造になっているかどうかが、第一印象の信頼度を左右します。
レイアウト設計で意識したいのは、グローバルナビゲーションに会社概要へのリンクを必ず含めることと、フッターに住所・電話番号・問い合わせリンクを常時表示することです。訪問者がどのページにいても、企業の基本情報にアクセスできる状態を維持することが、開示姿勢の透明性を示す最もシンプルな方法です。
また、役員プロフィール・沿革・グループ会社情報・財務概況といった情報を丁寧に掲載している企業ほど、見込み客から「情報を隠していない会社」として評価される傾向があります。掲載できる情報は積極的に公開する姿勢が、長期的な信頼構築につながります。
実績・数値を前面に出す訴求設計
BtoB見込み客は「実際に成果が出るのか」を非常に重視します。抽象的なキャッチコピーよりも、具体的な数値や導入実績のほうが意思決定の後押しになるのは、BtoBならではの特性です。
ファーストビューや主要なセクションには、導入社数・継続率・業界別の採用実績・受賞歴といった定量的な情報を積極的に配置しましょう。「導入企業1,000社以上」「継続率98%」「○○アワード受賞」といった数値は、初見の訪問者に対して瞬時に信頼感を与えます。
また、成功事例ページへの動線はトップページ・サービスページ・ブログ記事など、複数箇所から設けることが効果的です。見込み客が「自社と似た課題を持つ企業の事例」にたどり着きやすい設計にすることで、商談前の信頼醸成が加速します。
数値を出せない場合でも、導入企業のロゴ一覧を掲載するだけで視覚的な信頼訴求として機能します。
信頼感を醸成するビジュアル設計
ビジュアルの質は、言葉よりも先に訪問者の印象を決定します。特にBtoBサイトでは、デザインの洗練度が「この会社はプロフェッショナルか」という判断に直結します。
信頼感を高めるビジュアル設計の基本は、以下のとおりです。
- カラー:ブルー・ネイビー・グリーン系の色は信頼・安定・誠実さを連想させやすく、BtoBサイトで多く採用されている
- フォント:書体を統一し、見出し・本文・注釈のサイズ階層を明確にする
- 写真・画像:オフィス・社員・製品の実写を優先し、汎用的なストック素材の多用は避ける
- ロゴ:自社ロゴの視認性を確保し、ヘッダー・フッターで一貫して表示する
特に注意が必要なのは、安価なストック素材写真の多用です。どこかで見たことのある写真が並ぶサイトは、訪問者に「中身のない会社」という印象を与えるリスクがあります。
社員の顔が見える写真・実際のオフィス環境・製品の使用シーンといったオリジナルの素材を積極的に活用することで、企業のリアルな姿を伝えられます。
関連記事:コーポレートサイトのデザインにおける5つのポイントと事例10選
【4ステップ】BtoBコーポレートサイトのCTA戦略
BtoBコーポレートサイトにおけるCTAは、サイトの「出口」ではなく「営業への橋渡し」として設計する必要があります。訪問者が自社の課題解決策を探している状態のまま離脱しないよう、適切なタイミングで適切なアクションへ誘導する仕組みを作りましょう。
以下では、BtoBコーポレートサイトにおけるCTA設計の4つのステップを解説します。
- ページごとにゴールを定める
- CTAボタンを効果的な場所に配置する
- 行動を促すコピーとマイクロコピーを設置する
- ヒートマップ・A/Bテストで継続改善する
1.ページごとにゴールを定める
CTAを設計する前に、まず「このページを訪れた人に最終的に何をしてほしいか」を明確に定める必要があります。ゴールが曖昧なままCTAを設置しても、訪問者の行動を適切に誘導ができません。
ページごとのゴール設定例は、以下のとおりです。
1つのページに複数のゴールを設定したい場合は、優先度を明確にしておくことが重要です。メインCTAとサブCTAを視覚的に区別し、訪問者が迷わず行動を選択できる状態を作りましょう。
ゴールの数が多すぎると、訪問者の注意が分散して結果的にどのCTAもクリックされないという事態を招きます。
2.CTAボタンを効果的な場所に配置する
CTAボタンの配置場所は、クリック率に直接影響します。どれだけ魅力的なコピーのボタンでも、訪問者の目に触れない場所に置かれていれば意味をなしません。
基本となる配置は、ファーストビュー・コンテンツ中盤・ページ末尾の3点です。
加えて、スクロール追従型のCTAバナーも有効な手段です。訪問者がページのどの位置にいても常にCTAが視界に入る状態を維持できるため、離脱前の最後のひと押しとして機能します。
3.行動を促すコピーとマイクロコピーを設置する
CTAボタンに記載するコピーは、訪問者がクリックするかどうかを決める重要な要素です。「お問い合わせ」「資料請求」といった汎用的な表現よりも、訪問者が得られる価値を具体的に示す言葉のほうが、クリック率を高める効果があります。
また、ボタン直下に設置するマイクロコピーも見逃せない要素です。「3分で入力完了」「無料・登録不要」「営業電話は一切いたしません」といった一言を添えるだけで、訪問者が感じるハードルや不安を軽減できます。
特にBtoBでは「問い合わせると営業がしつこく来るのでは」という心理的障壁が大きいため、マイクロコピーによる不安解消は非常に効果的です。
4.ヒートマップ・A/Bテストで継続改善する
CTAの設計は、一度完成させて終わりではありません。実際の訪問者の行動データをもとに、継続的に改善を重ねる体制を構築することが重要です。
活用すべき主なツールと確認ポイントは、以下のとおりです。
- ヒートマップ:訪問者がどこをクリックし、どこで離脱しているかを視覚的に把握する
- GA4(Googleアナリティクス4):CTAのクリック数・コンバージョン率・流入経路を定量的に計測する
- A/Bテスト:ボタンの色・コピー・配置を変えた2パターンを比較し、効果の高い方を採用する
A/Bテストを実施する際は、一度に複数の要素を変更しないことが原則です。ボタンの色を変えたテストとコピーを変えたテストを同時に行うと、どちらの変更が効果をもたらしたのかが判断できなくなります。
1回のテストにつき1変数という原則を守りながら、テスト結果を次の改善サイクルに反映していく体制を整えましょう。
BtoBコーポレートサイトの制作会社の選び方
制作会社の選定は、サイトの成否を大きく左右する意思決定です。デザインの好みや価格だけで判断してしまうと「公開後に問い合わせが増えない」「更新のたびに費用がかかる」といった問題が後から発覚するケースが少なくありません。
以下では、BtoBコーポレートサイトの制作会社を選ぶ際に確認すべき5つのポイントを解説します。
- BtoB実績・業界知見の有無
- 戦略設計から運用までの対応範囲
- CMS・CRM・MAとの連携実績
- 費用感と契約形態の透明性
- コミュニケーションと体制の安心感
BtoB実績・業界知見の有無
制作会社の技術力やデザイン力が高くても、BtoBビジネスの購買プロセスやリード獲得の仕組みを理解していなければ、成果につながるサイトを作ることは難しくなります。BtoB特有の長い検討期間・複数の意思決定者・稟議プロセスを踏まえたサイト設計ができるかどうかを、選定の前提条件として確認しましょう。
GIGではこれまで多くのBtoBコーポレートサイトの制作・リニューアルを手がけてきました。業種・規模・課題の異なる企業に対して、目的設計から制作・運用まで一貫した支援を行っています。
戦略設計から運用までの対応範囲
制作会社の中には、デザイン・コーディングまでは対応するものの、目的設計やコンテンツ制作・公開後の運用改善は対応範囲外というケースがあります。「作って終わり」の会社に依頼してしまうと、公開後に自社だけで運用を回さなければならない状況に陥ります。
初回の打ち合わせでは、以下の点を確認しておきましょう。
- サイトの目的設計・KPI設定に関するサポートがあるか
- コンテンツ制作(文章・写真・動画)を依頼できるか
- SEO対策・アクセス解析・改善提案を継続的に受けられるか
- 公開後の保守・更新対応の体制はどうなっているか
戦略から運用まで一貫して伴走できる会社を選ぶことで、サイトが「作って終わり」ではなく「育て続ける営業ツール」として機能し始めます。
CMS・CRM・MAとの連携実績
サイト公開後の継続運用を見据えると、CMSの導入支援やCRM・MAツールとの連携対応力は欠かせない選定基準のひとつです。更新のたびに制作会社へ依頼が必要な構造では、コンテンツの鮮度を保つことが難しくなります。
ジタルツールを活用した継続運用を前提に、どのツールスタックが自社に適しているかを一緒に考えてくれる制作会社を選ぶことが、長期的な成果につながります。
費用感と契約形態の透明性
制作費用の相場は、サイトの規模・ページ数・機能要件によって大きく異なります。一般的な目安として、標準的なBtoBコーポレートサイトの場合、制作費は数十万円〜数百万円の幅があります。重要なのは「安さ」で判断するのではなく、費用の内訳と契約条件を事前に明確にしておくことです。
- 初期制作費に含まれる作業範囲の明示
- 追加修正・ページ追加が発生した場合の費用算出方法
- 公開後の保守・サーバー・ドメイン管理費用の有無
- 契約解除時のデータ移行・引き渡し条件
制作費が安い会社を選んだ結果、追加費用が積み重なって当初の想定予算を超えるケースは珍しくありません。見積書の段階で不明瞭な項目があれば、必ず書面で確認しておきましょう。
関連記事:Webマーケティングにかかる費用相場は?施策別に紹介
コミュニケーションと体制の安心感
サイト制作は、要件定義・デザイン確認・コンテンツ校正など、発注側と制作会社が何度もやり取りを重ねる長期プロジェクトです。担当者のレスポンス速度や、進捗状況の共有頻度が低い会社では、スケジュールの遅延や認識のズレが発生しやすくなります。
初回打ち合わせの段階で確認しておきたいのは、以下の点です。
- 専任担当者がいるか、複数プロジェクトを掛け持ちする体制か
- 定例ミーティングや進捗レポートの提供有無
- ディレクター・デザイナー・エンジニアの役割分担が明確か
- 問い合わせへの返答にかかる目安時間
公開後も長期的なパートナーとして機能する会社かどうかを見極めるには、契約前の段階でのレスポンスの質が最も参考になります。提案内容だけでなく、コミュニケーションの丁寧さや課題への理解度を総合的に判断しましょう。
【5ステップ】BtoBコーポレートサイトを制作・リニューアルする手順
コーポレートサイトの制作・リニューアルは、新規構築・既存サイトの刷新どちらにも共通する進め方があります。重要なのは、公開をゴールとして捉えるのではなく、公開後の運用・改善まで見据えた設計を最初の段階から組み込むことです。
「作って終わり」になってしまうサイトの多くは、目的やKPIが曖昧なまま制作がスタートしているケースがほとんどです。以下の5つのステップを順に踏むことで、成果につながるサイト構築の土台を作れます。
- 目的とKPIを定める
- ターゲットとコンテンツ設計を行う
- 制作会社への依頼・内製の判断をする
- デザイン・コーディング・コンテンツ制作を進める
- 公開後の効果測定と継続改善を行う
1.目的とKPIを定める
サイト制作で最初に取り組むべきは、目的とKPIの明確化です。「サイトをきれいにしたい」「情報を整えたい」という方向性だけでは、制作会社への要件定義も曖昧になり、公開後に成果を測る基準がなくなってしまいます。
KPI設定の基本は、定量的な目標を期限とセットで定めることです。たとえば「月間問い合わせ数を現状の3倍にする」「採用応募数を月〇名に増やす」「オーガニック流入数を半年で2倍にする」といった形で、達成基準を数値で明示しましょう。
KPIが設定されていれば、制作の優先順位・ページ構成・CTAの設計が逆算できるようになります。
KPI設定がないまま制作を進めると、公開後に「なんとなく整ったが、問い合わせは増えていない」という状況に陥るリスクがあります。目的とKPIはプロジェクト開始前に関係者全員で合意しておくことが、社内稟議を通すうえでも重要です。
関連記事:WebマーケティングのKPIとは?考え方や施策別のKPI例を解説
2.ターゲットとコンテンツ設計を行う
目的とKPIが定まったら、次は「誰に向けて、何を伝えるか」を設計しましょう。BtoBコーポレートサイトには、見込み客・採用候補者・株主・メディアといった複数のステークホルダーが訪れるため、それぞれのニーズを整理したうえでページ構成を決める必要があります。
ターゲットごとに求める情報は、以下のように異なります。
- 見込み客:サービスの詳細・導入事例・料金
- 採用候補者:企業文化・社員の声・募集職種
- 株主・投資家:財務情報・IR資料
各ターゲットが必要な情報にたどり着けるページ構成と、適切なコンテンツ量の設計が求められます。
コンテンツ設計の段階では、サイトツリー(サイト全体のページ構成図)の作成が有効です。ページ間の階層関係・内部リンクの流れ・各ページの目的を可視化することで、制作会社との認識合わせがスムーズになります。
関連記事:サイトツリーとは?メリットと作り方やおすすめツールについても
3.制作会社への依頼・内製の判断をする
目的・ターゲット・コンテンツ設計が固まったら、制作を外部に依頼するか、CMSを活用して内製するかを判断します。どちらが正解かは一概には言えず、予算・スケジュール・社内リソースの3軸で現実的な選択肢を選ぶことが重要です。
制作会社に依頼する場合でも、CMSの導入によって公開後の更新作業を内製化できる体制を整えることが、長期的な運用コストの抑制につながります。
関連記事:おすすめWeb制作会社32選|集客・デザインなど強み別に厳選して紹介
4.デザイン・コーディング・コンテンツ制作を進める
制作フェーズでは、これまでのステップで固めた目的・ターゲット・コンテンツ設計をもとに、デザイン・コーディング・コンテンツ制作を並行して進めます。
デザインは前述のデザイン原則を土台に、UI/UXの観点からナビゲーション設計・情報の優先順位・モバイル対応を検討しましょう。コンテンツ制作では、各ページの目的に対応した文章・画像・図解を揃えることが必要です。
近年は、AIツールを活用してコンテンツのドラフトを生成する手法も普及しています。作業効率の向上に有効な一方、目的設計・情報構造の決定・ファクトチェックは必ず人間が主導することが前提です。
AIが生成した文章をそのまま公開すると、独自性や一次情報が失われ、検索エンジンやAIの評価対象になりにくくなるリスクがあります。AIはあくまで補助ツールとして位置づけ、内容の精度と独自性を担保する編集作業を怠らないことが重要です。
5.公開後の効果測定と継続改善を行う
サイトを公開した後、最初に取り組むべきは設定したKPIの達成度を定期的にモニタリングする体制の構築です。月次でデータを確認し、課題を特定して改善施策を実行するサイクルを回し続けることが、中長期的な成果につながります。
- GA4(Googleアナリティクス4):流入数・直帰率・コンバージョン率・ユーザー行動を計測する
- Google Search Console:検索キーワード・表示回数・クリック率・インデックス状況を確認する
- ヒートマップツール:訪問者がどこをクリックし、どこで離脱しているかを視覚的に把握する
コンテンツ運用の観点では、月次での新規ブログ記事の追加・導入事例の更新・既存ページのリライトを継続的に実施することが基本です。
検索順位の変動や問い合わせ数の増減を定点観測しながら、改善の優先順位をつけてPDCAを回す体制を社内に根付かせることが、サイトを「育て続ける営業ツール」として機能させるポイントになります。
BtoBコーポレートサイトの成果を最大化するならLeadGrid

本記事では、BtoBコーポレートサイトの役割から必要なコンテンツ・デザイン原則・CTA戦略・制作会社の選び方・制作手順まで解説しました。
- BtoBコーポレートサイトは「24時間稼働する営業ツール」として設計・運用することで、リード獲得・ブランディング・採用強化を同時に実現できる
- 見込み客がサイトで確認する3大情報は、会社概要・セキュリティへの取り組み・事業内容であり、十分な情報量の確保が信頼獲得の前提となる
- 必要なコンテンツは会社概要・サービスページ・導入事例・ブログ・採用ページの5つで、各ターゲットのニーズに対応した設計が求められる
- サイト公開後も「設計→コンテンツ→デザイン→運用→改善」のサイクルを継続的に回すことが、安定した成果を生み出すうえで重要視される
BtoBコーポレートサイトの制作・リニューアルをお考えであれば、GIGが提供するCMS・MAツール「LeadGrid」にご相談ください。LeadGridは1,500社以上の支援実績をもとに開発された、BtoB企業のWeb運用に特化したオールインワンツールです。
専門知識不要の見たまま編集機能・フォーム管理・顧客管理・MA/SFA連携など、リード獲得から営業連携までをひとつのツールで完結できます。サイト公開後の運用フェーズでも、プロの視点で伴走するサポート体制を整えています。
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「SEOに閉じないグロースパートナー」へ想起転換したコーポレートサイト刷新の事例
株式会社LANY 様
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- # 採用強化
Check -
企業のバリューを体現するデザインとCMS刷新で情報発信基盤を強化。期待を超えるサイト構築を実現した事例
株式会社エスネットワークス 様
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Check -
採用力強化を目的に更新性の高いCMSを導入し、自社で自由に情報発信できる体制を実現した事例
株式会社ボルテックス 様
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