特定電子メール法とは?メルマガ配信の同意・例外・表示義務を解説|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

特定電子メール法とは?メルマガ配信の同意・例外・表示義務を解説

目次

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「名刺交換した相手にメルマガを送っても良いかわからない」「配信停止リンクは必須?」と迷っていませんか。

特定電子メール法は、広告宣伝メールの適正な送信を定める法律です。原則として受信者の事前同意が必要ですが、名刺交換や取引関係など、法律で定められた例外もあります。

本記事では、法律の基本ルール、同意が不要となる条件、表示義務や配信停止への対応、特定商取引法との違いを解説します。

<本記事でわかること>

  • 特定電子メール法の目的と規制対象

  • オプトインの原則と例外の条件

  • 同意記録の保存期間とメールの表示義務

  • BtoB、名刺交換、既存顧客などのケース別ルール

  • 特定商取引法との違い

特定電子メール法とは?

特定電子メール法は、広告・宣伝を目的とする電子メールの適正な送信を図り、受信者の利益を保護するための法律です。正式名称は「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」で、送信先の同意、表示事項、受信拒否への対応などを定めています。

2008年12月1日に施行された改正法により、広告宣伝メールの送信は、原則として事前同意を必要とするオプトイン方式になりました。

違反した場合には罰則があります。例えば、送信者情報を偽って広告宣伝メールを送信した場合、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象となります。法人の業務に関する違反では、行為者に加え、法人にも3,000万円以下の罰金が科される場合があります。

法律の詳細は、消費者庁「特定電子メール法」および総務省・消費者庁のパンフレットで確認できます。

特定電子メール法の対象となるメール

特定電子メール法の対象は、営利目的の団体や営業を営む個人が、自己または他人の営業について広告・宣伝するために送信する電子メールです。

商品やサービスを直接紹介するメールだけでなく、広告宣伝を行うWebサイトへ誘導するメールも対象です。

メールの例

判断の考え方

商品・サービスのキャンペーン案内

広告宣伝メールに該当する

自社サービスへの申込を促すメルマガ

広告宣伝メールに該当する

営業目的のセミナー案内

広告宣伝メールに該当する

記事・ノウハウの紹介メール

広告宣伝を目的とする場合は対象

契約内容や障害情報のみを伝える事務連絡

広告宣伝を目的としない場合は対象外

メールの名称が「お知らせ」「ニュースレター」であっても、実質的に広告宣伝を目的とする場合は規制対象です。

一方、契約に関する事務連絡など、広告宣伝を目的としないメールは対象外です。事務連絡と広告宣伝が混在するなど、送信目的の判断が難しい場合は、弁護士などの専門家に確認してください。

特定電子メール法で押さえるべき基本ルール

メルマガ担当者が守るべき基本ルールは、次のとおりです。

基本ルール

概要

オプトイン規制

原則として事前同意を得た相手に送信する

例外規定

法律で定められた条件を満たす相手には、事前同意なしで送信できる

同意記録の保存

同意を証明する記録を所定の期間保存する

表示義務

送信責任者の名称や住所、受信拒否の方法などを表示する

受信拒否への対応

受信拒否した相手には、原則として広告宣伝メールを送信しない

送信者情報の適正化

送信者情報を偽って送信しない

メールアドレスを保有しているだけでは、広告宣伝メールを送信する根拠にはなりません。配信前に、事前同意または法律上の例外に該当することを確認しましょう。

特定電子メール法のオプトイン規制と例外

特定電子メール法では、広告宣伝メールの送信に、原則として受信者の事前同意が必要です。

ただし、本人から名刺などでメールアドレスの通知を受けた場合や、一定の取引関係がある場合などは、事前同意なしで送信できます。

原則として事前の同意が必要

オプトインとは、受信者が広告宣伝メールの受信を事前に承諾することです。

例えば、メルマガ登録フォームで配信内容を示し、本人が登録する方法があります。資料ダウンロードフォームで同意を取得する場合も、広告宣伝メールが届くことを明示してください。

実務では、次の項目を確認しましょう。

  • 広告宣伝メールの受信に同意することが明示されている

  • 同意した本人と対象メールアドレスを確認できる

  • 同意を取得した日時や方法を記録している

  • 後から同意内容を確認できる

資料請求や問い合わせのためにメールアドレスを入力しただけでは、継続的なメルマガ配信への同意を得たことにはなりません。

配信リストへ登録する前に、同意の有無を確認してください。

オプトイン規制には一定の例外がある

特定電子メール法では、次の条件を満たす相手には、事前同意なしで広告宣伝メールを送信できます。

例外に該当する相手

条件

本人からメールアドレスの通知を受けた相手

名刺などの書面で、本人から自己のメールアドレスを通知された場合など

取引関係にある相手

広告宣伝の対象となる営業について取引関係がある場合

メールアドレスを公表している団体・営業者

法令上の公表要件を満たし、広告宣伝メールを拒否する表示がない場合

ただし、例外に該当しても、受信拒否の通知を受けた相手への送信は原則禁止です。

また、通信販売の電子メール広告には、特定商取引法による別の規制があります。特定電子メール法の例外だけで送信可否を判断しないでください。

取引関係の有無やアドレスの公表状況など、事実関係によって判断が分かれる場合は、弁護士などの専門家に確認しましょう。

出典:総務省・消費者庁|特定電子メール法のパンフレット

同意を得た記録は保存する

特定電子メール法では、広告宣伝メールの送信に同意したことを証明する記録を保存する義務があります。

同意記録は、「同意済み」というフラグだけでなく、取得経緯を確認できる状態で管理しましょう。

管理項目

記録例

メールアドレス

登録された送信先アドレス

取得日時

フォーム登録日時

取得経路

メルマガ登録フォーム、イベントなど

同意の方法

フォームでの登録・同意操作など

同意時の案内内容

登録フォームの文面や規約の版

配信停止状況

受信拒否の日時と反映状況

※上記は実務管理の例であり、すべてが一律に法定記録項目という意味ではありません。

同意記録の保存期間は、原則として最後に特定電子メールを送信した日から1か月間です。 措置命令を受けた場合は、1年間保存する必要があります。

特定商取引法の電子メール広告に関する記録保存ルールとは区別して管理してください。

出典:総務省・消費者庁|特定電子メール法のパンフレット

メルマガ運用で必要な6つの対応

特定電子メール法への対応は、同意を取得するだけでは完了しません。配信対象の確認から、記録管理、メール本文の表示、受信拒否への対応まで、継続的に管理する必要があります。

実務では、次の6ステップで運用ルールを整えましょう。

  1. 配信対象を確認する

  2. 同意・例外の適用を確認する

  3. 同意記録を管理する

  4. 必要事項をメールに表示する

  5. 受信拒否の導線を用意する

  6. 配信停止者を適切に管理する

1.配信対象を確認する

まず、送信予定のメールが広告宣伝メールに該当するかを確認します。

商品紹介やキャンペーン案内だけでなく、営業目的のWebページへ誘導するメールも規制対象です。

次に、配信先アドレスを取得経路ごとに分類しましょう。メルマガ登録フォーム、資料ダウンロード、展示会、名刺交換、既存取引先などに分けると、送信根拠を確認しやすくなります。

2.同意・例外の適用を確認する

配信対象ごとに、事前同意の有無を確認します。

同意がない場合は、名刺交換、取引関係、公開アドレスなど、法律上の例外に該当するかを確認してください。

同意も例外に該当する根拠も確認できないアドレスは、配信対象から除外します。

また、受信拒否した相手には、原則として広告宣伝メールを送信できません。配信停止情報も必ず照合しましょう。

3.同意記録を管理する

同意を取得した場合は、法令に従って証拠となる記録を保存します。

Webフォームを利用する場合は、登録日時や登録経路、同意時の案内内容などを確認できる仕組みを整えましょう。

営業部門とマーケティング部門で配信リストを共有する場合は、同意状況を共通の項目で管理してください。

保存期間は、原則として最後の送信日から1か月間、措置命令を受けた場合は1年間です。

4.必要事項をメールに表示する

特定電子メール法では、広告宣伝メールに送信責任者の氏名・名称、受信拒否に必要な情報などを表示する義務があります。

主な表示事項は、次のとおりです。

表示項目

必要な対応

送信責任者の氏名・名称

送信に責任を持つ企業・個人を表示する

受信拒否できる旨

今後の送信を拒否できることを明示する

受信拒否の通知先

通知を受け付けるメールアドレスまたはURLを表示する

住所

送信責任者の住所を表示する

苦情・問い合わせ先

問い合わせを受け付けるメールアドレス、URLまたは電話番号を表示する

メールのフッターなど、受信者が確認しやすい場所に設置しましょう。住所や問い合わせ先は、法令で認められる表示方法に従って記載してください。

<メルマガのフッター例(架空)>

発行:株式会社サンプル
所在地:東京都○○区○○ 1-2-3
お問い合わせ:contact@example.jp

今後このメールの受信を希望されない場合は、以下から配信停止の手続きを行えます。

配信停止はこちら:[配信停止URL]

※配置例です。実際の配信では、有効な配信停止先と正しい送信者情報を設定してください。

5.受信拒否の導線を用意する

広告宣伝メールには、受信者が今後の送信を拒否できる旨と、その通知先を表示する必要があります。

メルマガでは、配信停止用のURLを設置する方法が一般的です。メールアドレスで受け付ける方法もあります。

配信停止リンクを設置したら、実際にアクセスして停止手続きが機能することを確認しましょう。

6.配信停止者を適切に管理する

受信拒否の通知を受けた相手には、原則として広告宣伝メールを送信してはいけません。

配信停止者を配信リストから除外し、別のメール配信システムやCRMにも停止情報を反映してください。

アドレスを削除するだけでは、別の経路から再登録されるおそれがあります。配信抑止情報を管理し、再送信を防ぐ仕組みを整えましょう。

特定電子メール法で判断に迷いやすいケース

BtoBのメルマガでは、名刺交換や既存取引先、Webサイトの公開アドレスなど、事前同意なしで送信できるケースがあります。

ただし、BtoBという理由だけで規制対象外になるわけではありません。

ケース

送信のルール

BtoB企業へのメルマガ

広告宣伝メールは規制対象。事前同意または法定の例外が必要

本人から直接受け取った名刺

特定電子メール法のオプトイン規制の例外

Webサイトの公開アドレス

公表要件を満たし、広告宣伝メールの受信拒否表示がなければ例外

既存顧客

広告宣伝の対象となる営業について取引関係があれば例外

問い合わせ・資料請求で取得したアドレス

取得した事実だけでは継続配信への同意にならない

購入・譲渡されたリスト

リストを購入した事実だけでは送信根拠にならない

BtoBのメルマガなら事前同意は不要?

BtoBの広告宣伝メールにも特定電子メール法が適用されます。

法人向けの営業メールであっても、原則として事前同意が必要です。

ただし、取引関係にある相手や、一定の条件を満たしてメールアドレスを公表している団体などは、オプトイン規制の例外に該当します。

送信先が法人かどうかではなく、同意または例外の条件を満たしているかで判断しましょう。

名刺交換した相手にメルマガを送ってもよい?

本人から名刺を直接受け取った相手には、特定電子メール法上、事前同意なしで広告宣伝メールを送信できます。

法律では、名刺などの書面によって自己のメールアドレスを通知した者が、オプトイン規制の例外とされています。

ただし、特定商取引法の規制対象となる通信販売の電子メール広告は、原則として別途、事前承諾が必要です。

また、第三者から購入・譲渡された名刺リストは、本人から直接通知を受けたケースとは区別します。受信拒否した相手への送信も原則禁止です。

配信前には、名刺の取得経路と配信停止状況を確認しましょう。

出典:

Webサイトで公開されているアドレスに送ってもよい?

団体や営業を営む個人が、法令で定められた方法でメールアドレスを公表している場合は、オプトイン規制の例外に該当します。

ただし、広告宣伝メールの受信を拒否する旨が併せて表示されている場合は、この例外を利用できません。

配信前に、公表主体とメールアドレスの掲載状況、受信拒否の表示を確認してください。

個人のアドレスか事業用の公開アドレスか判別できない場合など、例外の適用に疑義があるときは、弁護士などの専門家に確認しましょう。

既存顧客にはメルマガを送ってもよい?

広告宣伝の対象となる営業について取引関係にある相手には、事前同意なしで広告宣伝メールを送信できます。

これは特定電子メール法で定められたオプトイン規制の例外です。

ただし、問い合わせを受けただけで取引関係が成立するわけではありません。また、受信拒否した相手には原則として送信できません。

取引が終了している場合など、法律上の取引関係に該当するか判断が難しいケースは、弁護士などの専門家に確認してください。

問い合わせや資料請求で取得したアドレスに送ってもよい?

問い合わせや資料請求でメールアドレスを取得しただけでは、継続的な広告宣伝メールを送信する根拠にはなりません。

メルマガを配信する場合は、登録フォームなどで広告宣伝メールの受信について同意を取得しましょう。

すでに取引関係があるなど、別の法定例外に該当する場合は、事前同意なしで送信できるケースもあります。

取得経緯が不明なリストは配信対象から外してください。例外に該当するか判断できない場合は、弁護士などの専門家に確認しましょう。

特定電子メール法と特定商取引法の違い

広告宣伝メールには、特定電子メール法に加え、特定商取引法が適用される場合があります。

両者は規制対象や記録保存期間が異なります。

比較項目

特定電子メール法

特定商取引法

主な目的

広告宣伝メールの適正な送信、受信者の利益の保護

取引の公正や購入者等の利益の保護

主な対象

営利目的の団体・営業者による広告宣伝メール

通信販売など、法律が定める取引類型の電子メール広告

オプトイン規制

原則として事前同意が必要。法定の例外あり

対象となる電子メール広告は原則として事前承諾・請求が必要

記録保存

原則として最後の送信日から1か月間。措置命令を受けた場合は1年間

対象となる承諾・請求記録は、原則として最後の送信日から3年間

受信拒否への対応

受信拒否後の送信を原則禁止

対象取引に応じた規制・表示義務がある

担当省庁

総務省・消費者庁

消費者庁など

特に注意したいのは、特定電子メール法で事前同意が不要となる相手でも、特定商取引法では事前承諾が必要になる場合があることです。

通信販売の広告メールを送る際は、特定商取引法の要件も満たしてください。

両方の法律が適用されるか判断が難しい場合は、弁護士などの専門家に確認しましょう。

参考:消費者庁|特定商取引法ガイド「通信販売」

特定電子メール法に対応するための配信前チェックリスト

特定電子メール法への対応では、担当者ごとに判断が分かれないよう、配信前の確認項目を統一しましょう。

初回配信時だけでなく、配信リストを追加・統合した際にも、次の項目を確認してください。

  • メールの送信目的を確認し、広告宣伝メールに該当するか判断した

  • 配信先アドレスの取得経路を確認した

  • 事前同意または法定の例外に基づく送信根拠を確認した

  • 必要な同意記録を所定の期間保存している

  • 送信責任者の名称や住所など必要事項を表示した

  • 受信拒否できる旨と通知先を表示した

  • 配信停止リンクや通知先が正常に機能する

  • 受信拒否したアドレスを配信対象から除外した

  • 複数の管理ツールに配信停止情報が反映されている

  • 通信販売の広告メールなど、特定商取引法の適用対象か確認した

配信リストには、「取得経路」「同意状況」「送信根拠」「配信停止状況」の管理項目を設けると、担当者が変わっても適切に運用できます。

法律上の要件を満たしているか判断できない送信先は、確認が終わるまで配信しないでください。法令の解釈が必要なケースは、弁護士などの専門家に確認しましょう。

最新の法令やガイドラインは、消費者庁の特定電子メール法ページで確認できます。

特定電子メール法を理解して適切にメルマガを運用しよう

<本記事の内容まとめ>

  • 広告宣伝メールの送信には、原則として事前同意が必要

  • 本人からの名刺によるアドレス通知、一定の取引関係、公開アドレスなどは法定の例外

  • 同意記録の保存期間は、原則として最後の送信日から1か月間

  • 送信責任者の情報や受信拒否の方法などを表示する義務がある

  • 受信拒否した相手への広告宣伝メールの送信は原則禁止

  • 通信販売の広告メールには、特定商取引法の規制も適用される

特定電子メール法に対応するには、配信先ごとの送信根拠を確認し、同意記録の保存、必要事項の表示、受信拒否への対応を徹底することが重要です。

名刺交換や既存顧客への配信では、法律で定められた例外の条件を確認しましょう。判断が分かれるケースでは、弁護士などの専門家に相談してください。

また、適切な配信管理を継続するには、メール配信システムの機能を活用することも有効です。

LeadGridのメール配信機能には、配信停止リンクをメールに自動挿入する機能が備わっています。受信者がリンクから配信停止を申し込むと、以降のメール配信対象から自動的に除外されるため、停止希望者への誤送信を防ぎやすくなります。

このように、特定電子メール法で求められる受信拒否への対応は、LeadGridの標準機能で行えます。ただし、配信先の同意取得や送信者情報の表示など、法律上必要な対応は別途確認する必要があります。

メール配信の適切な管理と見込み顧客の育成を両立したい方は、メールナーチャリングの解説記事も参考にしながら、運用体制を整えましょう。

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記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部
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LeadGrid BLOG編集部は、Web制作とデジタルマーケティングの最前線で活躍するプロフェッショナル集団です。Webの専門知識がない企業の担当者にも分かりやすく、実践的な情報を発信いたします。

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