Joomla!とは?WordPressと比較して機能や使いやすさを解説|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

Joomla!とは?WordPressと比較して機能や使いやすさを解説

目次

Joomla!(ジュームラ)はオープンソース型CMSの1つです。日本ではあまり聞かないCMSですが、海外では老舗CMSとして人気があります。

本記事では、Joomla!の機能や使いやすさについて、WordPressと比較する形で詳しく紹介します。Joomla!とWordPressのどちらがおすすめかも解説しますので、ぜひご一読ください。

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オープンソースCMS『Joomla!(ジュームラ)』とは?

▲出典:Joomla!Joomla!(ジュームラ)とは誰でも無償で利用できるオープンソース型CMSです。次のような特徴があります。

  • 大規模サイトや公共サイトで利用実績が多い
  • エクステンションで機能を拡張できる
  • メールフォームや権限管理機能などがデフォルト(標準)で備わっている

日本ではマイナーなCMSですが、CMSとしての世界シェアは2023年6月時点で5位(2.7%)。オープンソース型CMSとして海外ではWordPressに次ぐ人気があります。

CMSの詳しい解説はこちらの関連記事をご覧ください。

関連記事:CMSとは?機能や導入するメリット、選び方のポイントと事例を解説

国内外のCMS市場のシェア率についてはこちらの関連記事で詳しく解説しています。

関連記事:日本・海外のCMS市場シェアランキングTOP5|トレンドや選び方を解説

Joomla!とWordPressの機能比較

Joomla!は2005年に初リリースされたCMSであり、2003年登場のWordPressと同じくらいの歴史があります。しかし、CMSとしての人気はWordPressが圧倒的に高く、2023年時点でWordPressの世界シェアは60%以上、日本に限ると80%以上を占めています。

WordPressの特徴は、デフォルトの機能が少ないため、小規模サイトやブログの構築にも活用しやすいこと。対してJoomla!は、初期設定が必要な項目がWordPressより多く初心者やWeb知識のない人には取っ付き難い面があります。

日本人視点で見たときのJoomla!とWordPressの違いは下表の通りです。

項目

Joomla!

WordPress

ライセンス料

無償

無償

サイト構築のしやすさ

直感的な操作性

学習のしやすさ

×

問題解決のしやすさ

×

拡張性
(プラグイン数)


(5,825個)


(60,534個)

SEO

多言語対応

企業サイトの構築

各項目について詳しく解説していきます。

なおWordPressにフォーカスした得意分野、不得意分野については無料配布資料「WordPressの得意vs不得意」にてまとめています。CMSを検討している方は下記より無料ダウンローし参考にしてください。


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ライセンス料(CMS利用料)

Joomla!もWordPressも無償のオープンソース型CMSです。また次の点も同じです。

  • サーバーとドメインがあればサイト構築ができる
  • セキュリティ対策は公式のアップデート情報をもとに自社で対応する必要がある
  • 有償CMSのような手厚い公式サポートはない

システムのカスタマイズやオリジナルデザインにこだわらなければ、どちらも低コストでWebサイトを構築できます

サイトの立ち上げやすさ

サイト立ち上げ方法は、Joomla!もWordPressも以下の手順になります。

  1. 本家サイトから最新版をダウンロードする
  2. 用意したサーバーへダウンロードファイルをアップロードする
  3. ブラウザからファイルにアクセスし、ナビゲーションに従ってインストールする

ただ日本に限るとWordPressのほうがサイト構築は簡単です。

  • 主要なレンタルサーバーが自動インストール機能を用意している
  • どのレンタルサーバーも「WordPressのインストール方法」のマニュアルを作っている
  • WordPressでのサイト構築に関する日本語の記事・動画が豊富にある

WordPressのほうがWebサイト初心者が迷子にならない環境が整っています。

直感的なわかりやすさ

WordPressのほうが管理画面がわかりやすいという声が多いようです。ただ国産CMSと比べると、Joomla!もWordPressも日本人からみて「UIが特筆して使いやすい」とは言えないでしょう。

またJoomla!の記事作成画面は、WordPressの従来の標準エディタ「クラシックエディタ」に近い仕様となっています。WordPressのブロックエディタのように画像やテキストをブロック単位で配置できるほうが、初心者の方は直感的に使えるかも知れません。

なおデフォルト言語が英語のため、どちらも日本語化する必要があります。

学習のしやすさ

日本人のWeb初心者の学習環境を比較すると、WordPressが格段に上です。

WordPressはユーザーが無料で学習できるサイト・動画が多数あり、英語以外の言語でも最新の知識を習得できる環境が整っています。

日本ではマイナーなJoomla!の場合、日本語のお助けサイトや書籍の数は多くありません。情報収集は英語がメインとなり、初心者に優しい学習環境とは言えないでしょう。

問題解決のしやすさ

問題解決のしやすさもWordPressが上です。

これは先述の「学習のしやすさ」にも言えることですが、シェア率の高さはユーザー数や情報の多さにつながります。公式サポートはないものの、WordPressは無料のユーザーコミュニティや利用者のブログがすぐに見つけられます

対してJoomla!は、英語に強い方でないとなかなか解決策にたどり着けません

オープンソース型CMSではトラブル対応は自社の責任で行うことになります。保守管理も内製化したい場合は、WordPressのほうが安心感があります

機能やデザインの拡張性

Joomla!は「エクステンション」、WordPressは「プラグイン」という名称で拡張機能が用意されており、サイトに必要な機能を自由に追加できます。

プラグイン数は、無償・有償含めてWordPressは60,534個、Joomla!は5,825個です(2023年6月時点)。プラグインの数だけで優劣は語れませんが、選択肢はWordPressのほうが多いと言えます。

またデザインテンプレートについても、Joomla!は海外製のものがほとんどです。WordPressのようにたくさんの日本語対応デザインから好みのものを選べる環境ではありません。

企業サイトとしてオリジナルデザインを制作する場合は別ですが、小規模の日本語サイトを既存のデザインテーマで作成したい方にはWordPressのほうが適しているでしょう。

参考:WordPress|プラグイン
参考:Joomla! Extensions Directory™

SEO対策のしやすさ

WP・Joomla!ともにプラグイン(またはエクステンション)の活用でSEO対策のしやすいサイト構築が簡単にできます

ただ、ここでもJoomla!は日本語情報が少ない点に注意が必要です。たとえばGoogleのSearchConsoleを設定したい場合、英語では具体的な解説ページが多く見つかりますが、日本語ではなかなか見つかりません。

多言語対応

多言語対応についてはJoomla!が一段上です。公式サイトから希望する言語パックをダウンロードするだけで、英語以外にも幅広い言語(70言語)に対応できます。WordPressでもプラグインを導入すれば同じような多言語サイトは構築可能ですが、Joomla!のほうが簡単です。

なおどちらのCMSも言語ごとに記事やメニューを作成する必要があり、「運用・管理の効率化まで考えた多言語サイトを作りたい」となるとカスタマイズが必要です。

多言語サイトの制作方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

関連記事:多言語サイトの制作方法は?フローやポイント、おすすめツールも紹介

企業サイトの作りやすさ

Joomla!・WordPressともに企業サイトで導入実績の多いCMSであり、問題なく対応できます。どちらもアップデートやセキュリティパッチのリリースも頻繁に行われるため、セキュリティ面でも優劣はありません

ただ大人数でサイトを運用管理していく場合は、アカウントの権限管理が細かく設定できるJoomla!のほうが向いているかも知れません。

また簡易的な会員専用ページを構築したい場合もJoomla!がおすすめです。以下の機能により「会員のみ閲覧可能なページ」をデフォルト機能だけで作れます。

  • ユーザー管理機能:閲覧ユーザーが会員登録することで会員種を付与できる
  • アクセス権コントロール:ログインユーザーの会員種別にサイト表示を変更できる

もちろんWordPressでも大規模サイトや会員専用ページは制作可能ですが、プラグイン導入やシステム開発が必要になります。

Joomla!とWordPressはどっちがおすすめ?

ここからはケース別にJoomla!とWordPressのどちらがおすすめか解説します。

ブログがメインの小規模サイトを作りたい場合

ブログがメインのサイトはどちらでも制作できますが、初心者がサイトを立ち上げるならWordPressがおすすめです。

デフォルト機能が少ないため、はじめてサイト構築に挑戦する方でも初期設定をスムーズに完了できます。また日本語の解説サイトが多数あり、途中で悩んでも解決しやすいでしょう。

日本語対応のテーマも多数リリースされており、既存テーマから気に入ったものを探せます。

サイト運営チームにWeb初心者が多い場合

初心者を交えてサイトの運営を行う場合もWordPressがおすすめです。

Joomla!は日本語での解説サイトが少ないため、ちょっとしたことをWeb検索で簡単に調べることができません。

またHTMLの知識がない人が記事作成に関わる際も、WordPressのようなブロックエディタのほうが意図しないタグが入るミスを防ぎやすいでしょう。

会員専用ページを作りたい場合

ログインユーザーにだけ特定のメニューやページを表示したい場合はJoomla!がおすすめです。

Joomla!はデフォルトの機能だけで細かいアカウント管理ができ、アカウントやグループごとにサイト表示をコントロールできます。これにより、ログイン会員専用ページや、従業員専用ページなどが付いたサイトを簡単に構築できます。

ただしマイページのある本格的な会員専用ページは、Joomla!でもデフォルト機能だけではできません。

失敗しないCMS選び|目的とやりたいことを明確にしよう

WordPressとJoomla!は、どちらも自由度が高いオープンソース型CMSです。極端に言えば「どちらか一方でしか実現できない」といったことはありません。

どちらを使うべきか迷ったら「Webサイトの目的」と「Webサイトでやりたいこと」を明確にしたうえで、より使いやすいほうを選ぶと良いでしょう。

また企業が自社サイトを構築する場合は、必ずしも「オープンソースだから安価でサイト構築できる」とは限らない点に注意が必要です。

オープンソース型CMSでもオリジナルデザイン制作やシステム開発が入ることがほとんどです。プラグインやエクステンションといった拡張機能は、開発元の信頼性がなければ企業サイトには導入できません。機能が足りない場合は新規での開発も必要になるでしょう。

たとえ有償CMSであっても、欲しい機能がデフォルトでそろっていれば開発費用は抑えられます。また国産CMSなら日本語サポートへ問い合わせられるため、トラブル対応で解決策を探す手間も削減できるでしょう。

マーケティングにも使えるCMSならLeadGrid

Joomla!は海外で人気のオープンソース型CMSです。WordPressよりも細かい権限管理ができるため、大人数が運用に関わるような中規模〜大規模サイトの構築に向いているCMSと言えるでしょう。

ただ日本語での情報収集に難がある点はデメリットです。

もし日本語のサポートが必要な場合は、国産CMSをおすすめします。とくにクラウド型のCMSは、セキュリティ対策をすべてベンダーに任せられるため、自社にWebの知見がなくても安全にサイト運用できます。

国産CMSを検討される際は、ぜひクラウド型CMSの「LeadGrid」もご検討ください。コーポレートサイト、サービスサイト、オウンドメディアなどさまざまなタイプのサイトに導入いただいています。

記事制作・編集、資料ダウンロード設定、コンタクトフォーム作成など企業サイトに必要な機能がすべてデフォルトでそろっており、直感的な操作感で担当者ベースのサイト運営を可能にします。

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  • Webマーケティングに強いWebサイト制作
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記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部

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