オンプレミス型CMSとは?クラウド型CMSとの違いや選び方を解説
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Webサイトの管理にCMSの導入を検討する際、オンプレミス型とクラウド型のどちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オンプレミス型CMSとクラウド型CMSの違いを解説し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較します。
また自社に適したCMSを選ぶためのポイントや、代表的なオンプレミス型CMSを5つ紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
オンプレミス型CMSの特徴
オンプレミス型CMSとは、自社で用意したサーバーにCMSをインストールして利用する方式のことです。つまりCMSを動かすためのサーバーの調達から、インストール、運用、メンテナンスまでのすべてを自社で行う必要があります。
オンプレミス型CMSのメリット
オンプレミス型CMSのメリットは次の3つです。
- 自社で全て管理するため、カスタマイズの自由度が高い
- 機密性の高いデータを扱う場合、セキュリティ面で安心感がある
- 長期的な運用コストを抑えられる可能性がある
オンプレミス型CMSの最大のメリットは、カスタマイズの自由度の高さです。自社で全てを管理するため、ビジネスの要件に合わせて柔軟にシステムを設計・改修できます。
また機密性の高いデータを扱う場合も、セキュリティ面である程度の安心感を得られるでしょう。コスト面では、初期投資は大きくなりますが、長期的に見れば運用コストを抑えられる可能性もあります。
オンプレミス型CMSのデメリット
その一方で、オンプレミス型CMSには以下のようなデメリットもあります。
- サーバー調達とCMSの構築・設定に専門知識とコストが必要
- バージョンアップや脆弱性対応などのメンテナンスの手間がかかる
- 障害発生時の復旧対応など、運用負荷が大きい
まずサーバー調達とCMSの構築・設定には専門的な知識が求められ、それなりのコストもかかります。またバージョンアップや脆弱性対応などの定期的なメンテナンス作業も自社で引き受ける必要があり、IT人材の手間を割かれることになります。万が一障害が発生した際の復旧対応なども、自社の責任において行わなければなりません。
このようにオンプレミス型CMSは自由度の高さと引き換えに、導入・運用の手間とコストを自社で負担しなければならないのが特徴と言えます。
クラウドCMSの特徴
一方、クラウドCMSはサーバーを自社で用意する必要がなく、インターネット経由でCMSを利用する方式です。サーバーの管理やメンテナンスはサービス提供会社に任せられるため、自社の手間は最小限で済みます。
関連記事:クラウドCMSとは?メリットや選び方、代表的なCMS10選を解説
クラウドCMSのメリット
- 初期費用を抑えられ、サーバー管理の手間もかからない
- 面倒なメンテナンス作業は不要。常に最新バージョンが利用可能
- サーバースペックの柔軟な変更が可能で、アクセス増にも即座に対応できる
クラウドCMSの何より大きなメリットは、管理の手間が少なく、スピーディーに利用を開始できる点にあります。サーバーの調達・設定は不要で、初期費用も抑えられます。面倒なバージョンアップなどのメンテナンス作業も、すべてベンダー側で対応してくれます。
サーバースペックも、Webサイトの規模に応じて柔軟に変更可能。アクセスが急増した場合なども即座に対応できるため、機会損失のリスクを防げます。
クラウドCMSのデメリット
しかしクラウド型にも、以下のようなデメリットはあります。
- 月額利用料がかかるため、長期的には割高になる可能性がある
- 共用サーバーを利用するため、他の利用企業の影響を受ける恐れがある
- 細かなカスタマイズには制限がある場合が多い
まずサーバーを「所有」ではなく「利用」するために、月々の利用料がかかります。
長期的に見るとオンプレミス型よりも、トータルコストが高くなる可能性もあるでしょう。またベンダーの共用サーバー環境を利用するため、他の利用企業の影響を受けるリスクもゼロではありません。カスタマイズ性についても、細かな要件には対応しきれない場合があります。
つまりクラウド型CMSは管理運用の手間を大幅に省略でき、初期コストも抑えられるものの、カスタマイズの自由度は制限され、長期的なコストも高くなる可能性があると言えます。
オンプレミス型/クラウド型の比較表
ここまでの内容を踏まえ、オンプレミス型CMSとクラウド型CMSの主な違いを改めて表でまとめました。
オンプレミス型CMS | クラウド型CMS | |
サーバー管理 | 必要 | 不要 |
メンテナンス | 必要 | 不要 |
初期コスト | 高い | 低い |
運用コスト | 低い(手間はかかる) | 高い(手間はかからない) |
カスタマイズ性 | 自由度の高いカスタマイズが可能 | API連携などの工夫が必要 |
サーバーの拡張性 | 柔軟に構成を変えるなどは難しい | 一時的なトラフィック増加などにも柔軟に対応しやすい |
セキュリティ対策の主体 | 自社 | ベンダー |
この比較表を見ると、オンプレミス型とクラウド型のメリット・デメリットが明確に分かれていることがわかります。
自社の人的リソースや予算、求められる要件などを確認しながら、最適なタイプのCMSを選択することが重要です。
自社に合ったCMSを選ぶためのポイント
ではオンプレミス型とクラウド型、どちらのCMSを選ぶべきなのでしょうか。ここからは、自社に適したCMSを選択する際の3つのポイントを見ていきます。
基幹業務との連携などカスタマイズ性が必要になるか
1つ目のポイントは、基幹システムとの連携など、高度なカスタマイズが求められるかどうかです。
社内の業務システムとリアルタイムでデータ連携を行いたい場合など、オープンなAPIを介した独自の拡張が必要なケースも少なくありません。こうした要件が想定される場合は、より自由にカスタマイズできるオンプレミス型CMSの方が適しているでしょう。
クラウド型CMSはLeadGridのようなAPIに対応したCMSを除いて、基本的にはサービスとして提供される機能の範囲内で利用することが前提となります。
関連記事:WebサイトのCMSと外部ツールとデータ連携させるメリット3選|CMSの選び方も
セキュリティの責任の主体を自社にもつ必要があるのか
2つ目のポイントは、セキュリティ対策の主体をどちらに置くかです。
オンプレミス型CMSでは、セキュリティはもちろん自社の責任において確保しなければなりません。一方クラウド型CMSの場合、多くの部分をサービス提供会社に委ねることになります。
特に個人情報など機密性の高いデータを扱うサイトでは、自社主導でセキュリティ管理を行える点がオンプレミス型CMSのメリットと言えます。
クラウドサービスのセキュリティ対策への懸念が払しょくされつつある昨今ですが、自社で責任を持ちたい場合は、オンプレミス型を選ぶのも一案です。
導入・運用のコストが見合っているのか
3つ目のポイントは、導入から運用までのコストとベネフィットのバランスです。
オンプレミス型CMSは、初期の導入費用とサーバー等のインフラコストがかさみます。一方のクラウド型CMSは、初期費用を大幅に抑えられる代わりに、利用料を毎月支払い続ける必要があります。
サイト規模が大きく中長期的に使い続けるほど、クラウド型CMS の方がオンプレミス型よりもコストが高くなる可能性があります。サイトの規模感や予算、想定される運用期間などを踏まえつつ、中長期的なコストを試算してみましょう。
代表的なオンプレミス型CMS5選
オンプレミス型CMSは、自社のサーバーにインストールして利用するタイプのコンテンツ管理システムです。ここでは、日本国内で広く利用されている代表的なオンプレミス型CMSを5つ紹介します。
Movable Type
Movable Typeは、シックス・アパート社が開発した老舗CMSで、日本国内での導入実績が非常に多いのが特徴です。特に大規模サイトでの利用に強みを持っており、多くの企業サイトやメディアサイトで採用されています。Movable Typeの主な特徴は以下のとおりです。
- 高度なセキュリティ対策
- 柔軟なカスタマイズ性
- 大規模サイトにも対応可能な拡張性
- 静的ページ生成による高速な表示
Movable Typeは、静的ページ生成機能により、高速なページ表示とセキュリティの向上を実現しています。また、独自のテンプレートタグシステムを採用しており、デザインの自由度が高いのも特徴です。
HeartCore
HeartCoreは、ハートコア株式会社が提供する国産CMSです。直感的な操作性と高いカスタマイズ性が特徴で、中小規模から大規模サイトまで幅広く対応しています。HeartCoreの主な特徴は以下のとおりです。
- 使いやすい管理画面
- 豊富なテンプレート
- 多言語対応
- SEO対策機能の充実
HeartCoreは、デジタルマーケティング機能も充実しており、パーソナライズドコンテンツの配信や詳細なターゲット分析が可能です。また、AI搭載の次世代システムとして、機械学習によるユーザー属性と行動の分析、最も効果的なクリエイティブ資産の自動検出などの機能も提供しています。
NOREN
NORENは、株式会社ミツエーリンクスが開発した国産CMSです。特に大規模サイトの運用に強みを持ち、複数サイトの一元管理や高度なパーソナライゼーション機能を備えています。NORENの主な特徴は以下のとおりです。
- 複数サイトの統合管理
- 高度なパーソナライゼーション
- 柔軟なワークフロー設定
- 強力な検索機能
NORENは、導入企業の87%以上が自社内で運用を完結できるほど使いやすいシステムとなっています。また、静的CMSベースの堅牢なアーキテクチャを採用しており、高いセキュリティと安定性を実現しています。
SiTEMANAGE
SiTEMANAGEは、株式会社シフトが提供する国産CMSです。直感的な操作性と豊富な機能を備え、中小規模から大規模サイトまで幅広く対応しています。特にコーポレートサイトでの利用に強みを持っています。SiTEMANAGEの主な特徴は以下のとおりです。
- ドラッグ&ドロップによる簡単な編集
- レスポンシブデザイン対応
- 多言語サイト対応
- 充実したセキュリティ機能
SiTEMANAGEはWYSIWYGエディタによる直感的な編集機能や、テキスト、画像、動画などの一元管理機能を備えています。また、公開タイマー機能や自動サイトマップ生成など、運用効率を高める機能も充実しています。
PowerCMS
PowerCMSは、株式会社デジタルステージが開発した国産CMSです。高い拡張性と柔軟なカスタマイズ性が特徴で、大規模サイトや複雑な要件を持つサイトの構築に適しています。PowerCMSの主な特徴は以下のとおりです。
- 柔軟なデータ構造設計
- 高度なアクセス権限管理
- APIによる外部システム連携
- 大規模サイトにも対応可能なスケーラビリティ
PowerCMSは、複雑なデータ構造を持つサイトや、多数のコンテンツを扱うサイトに適しています。また、APIを通じて外部システムとの連携が容易であり、既存のシステムとの統合も柔軟に行えます。
クラウド型CMSを前提に検討を始めよう
ここまで見てきたように、オンプレミス型CMSにも、カスタマイズ性の高さやセキュリティ面の自由度など、一定のメリットがあるのは確かです。しかし、近年はクラウド型CMSのシェアが急速に拡大しています。その背景には、サーバー管理の手間からの解放、迅速な環境構築、柔軟なサーバースペックの変更など、クラウドならではの利点の大きさがあります。
加えて、クラウド型CMSの機能も日々進化を遂げています。以前はオンプレミス型に分があった、カスタマイズ性などの面でも、今やクラウド型で十分な対応が可能になりつつあります。コスト面でも、長期的な運用の手間を考慮すれば、クラウド型の方が割安になるケースは少なくありません。
これからWebサイトの新規構築やリニューアルを検討する際は、まずはクラウド型CMSを軸に比較検討を進めてみることがおすすめです。その上で、どうしてもクラウドでは実現できない要件があれば、オンプレミス型の採用を考えましょう。
なおクラウド型CMSの中でも、マーケティングに特化した機能を多数備えているのが「LeadGrid」です。
LeadGridは1,500社以上のサイト制作・マーケティング支援の実績から生まれた、新しいコンセプトのクラウドCMSです。オウンドメディアを通じて見込み客を獲得し、育成していくための機能がオールインワンで利用できるのが大きな特長です。
具体的には、ブログ記事の作成・公開はもちろん、資料のダウンロードフォームや、イベント・ウェビナーの申し込みフォームなど、リードジェネレーションに必要な機能の多くを提供しています。獲得したリードの管理・分析機能も備わっているため、コンテンツマーケティングからリードナーチャリングまでをシームレスに行えます。
さらにMAツールとの連携も可能なため、オウンドメディアとメールマーケティングの一元管理も可能です。
使いやすさの面でも、直感的な操作性を備えたエディタ「見たまま編集」機能により、マーケターやビジネスサイドのメンバーでも記事の更新などが容易に行えます。デザインの自由度も高いため独自のブランディングを反映させつつ、高い読了率を実現するメディア設計が可能です。
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