CMSにおけるサーバーとは?役割や種類・選定のポイントについて解説|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

CMSにおけるサーバーとは?役割や種類・選定のポイントについて解説

目次

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CMSを利用してWebサイトを構築する際、サーバー選定は重要な課題の1つです。最適なサーバーを選ばないとサイトのパフォーマンスや機能、セキュリティに影響が出る可能性があります。

しかしサーバーの種類や特徴を理解し、自社に合った選択をするのは難しいと感じる方も多いでしょう。本記事ではCMSとサーバーの関係性から、サーバー選定のポイントまで、体系的に解説します。

関連記事:CMSとは?機能や導入するメリット、選び方のポイントと事例を解説

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CMSを使うにはサーバーが必須

Webサイトの運営にCMSを利用するには、サーバーが必要不可欠です。CMSはWebサーバー上で動作するアプリケーションであり、コンテンツの管理や表示のためにはサーバーがなければ、CMSを使ってWebサイトを公開することはできません。

では、CMSとサーバーはどのような関係にあるのでしょうか?ここでは、CMSの基本的な仕組みとサーバーの役割について解説します。

関連記事:CMSの仕組みとは?CMS提供会社がわかりやすく解説

CMSの基本的な仕組み

CMSは、Webサイトのコンテンツを簡単に作成・編集・管理できるシステムです。HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、テキストエディタで文章を書くような感覚でWebサイトの更新が可能になります。

一般的なCMSはサーバーにインストールされており、以下のような仕組みで動作します。

  1. 管理者がCMSの管理画面から記事や画像などのコンテンツを作成・編集し、データベースに保存

  2. 一般ユーザーがWebサイトにアクセスすると、Webサーバーがリクエストを受信

  3. アプリケーションサーバーがリクエスト内容を解析し、データベースから該当するコンテンツデータを取得

  4. テンプレートとコンテンツデータを組み合わせてHTMLを生成

  5. Webサーバーが生成したHTMLページをユーザーに返す

CMSを動かすためにサーバーが必要な理由

CMS(コンテンツ管理システム)を動かすためにはサーバーが不可欠です。

CMSはWebサイトのコンテンツや画像、データを管理し、ユーザーのリクエストに応じてページを生成・配信するソフトウェアですが、その機能を実現するには、CMSをインストールして動作させる物理的または仮想的なコンピュータ環境=サーバーが必要です。

レストランに例えると、CMSは料理人(コンテンツ制作者)が使う調理器具や調理法、サーバーはその料理を保管し、お客さん(訪問者)に提供するレストラン自体に相当します。どんなに優れた調理器具があっても、それを使い、料理を提供する場所がなければ、お客さんに料理を届けることはできないのです。

サーバーの性能とCMSの関係性

サーバーのスペックは、CMSの動作に直結します。高負荷なサイトを安定的に運営するにはCPUやメモリなどのリソースに余裕があるサーバーが求められます

逆にサーバーのパフォーマンスが足りないと、Webサイトのレスポンスが悪化したり、最悪の場合はダウンしたりするリスクがあります。

またサーバー上で動作するミドルウェア(PHPなど)のバージョンによって、利用できるCMSの種類やバージョンが制限される場合もあります。

CMSを利用する際は、Webサイトの規模やトラフィックに合わせて適切なサーバーを選定しなくてはなりません。

CMSにおけるサーバーの役割

CMSサイトを構築・運用する際には、複数の役割を持ったサーバーが連携して動作しています。ここでは、それぞれのサーバーの役割についてみていきましょう。

Webサーバー

Webサーバーは、ユーザーのブラウザからのリクエストを受け取り、HTMLやCSSなどのファイルを返す役割を担います。CMSサイトにおいては、動的なコンテンツ生成のためにプログラムを実行する機能も持っています。

データベースサーバー

データベースサーバーは、CMSで作成したコンテンツや設定情報などを保存・管理します。CMSはデータベースに格納された情報をもとにページを生成するため、CMSの中核を担う重要な役割です。

アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバーは、CMSのプログラム処理を実行するサーバーです。Webサーバーからのリクエストを受け取り、ビジネスロジックを処理してデータベースとの連携を行います。

CMSの多くはWebサーバーとアプリケーションサーバーの機能が一体となっていることがありますが、大規模サイトでは負荷分散のために分離されることが多いです。

ファイルサーバー

ファイルサーバーは、画像、動画、PDFなどのメディアファイルを保存・管理するためのサーバーです。大規模サイトでは、静的ファイルの管理を専用のサーバーやクラウドストレージサービスに任せることで、メインサーバーの負荷を軽減します。

特に画像を多用するサイトにおいて適切なファイルサーバー構成を採用することで、サイトの表示速度向上とストレージコストの最適化が可能です。

DNS サーバー

DNSサーバーはドメイン名とIPアドレスを紐づける役割を担います。ユーザーがドメイン名でWebサイトにアクセスする際、DNSサーバーがそのドメイン名に対応するIPアドレスを教えてくれます。

CMSの運用者は普段DNSサーバーを意識する場面は少ないですが、サイトのアクセス速度や可用性に影響を与える重要な要素です。

メールサーバー

メールサーバーはサイトからの通知メールやお問い合わせフォームからのメール送信などを処理するサーバーです。CMSのお問い合わせフォーム機能や会員登録機能などで利用されます。

小規模サイトではWebサーバーと同じサーバー上でメールサーバーを動かすこともありますが、信頼性を高めるためにGmail for BusinessやAmazon SESなどの専用サービスを利用することも一般的です。

サーバーの種類と特徴

続いて、CMSで使われるサーバーの代表的な種類をみていきましょう。

レンタルサーバー

レンタルサーバーとは、サーバー事業者が管理するサーバーの一部をレンタルして使用するサービスのことを指します。利用者はサーバーを所有する必要がなく、比較的安価に利用できるのが特徴です。レンタルサーバーにはいくつか種類があります。

共用サーバー

共用サーバーは、1台のサーバーのリソースを複数のWebサイトで共有して使うタイプのレンタルサーバーです。最もシンプルで利用料金が安いのが魅力ですが、他のサイトの影響を受けやすく、高負荷なサイトには向きません。

VPS

VPSは、「Virtual Private Server」の略で、1台の物理サーバーを仮想的に分割し、専用サーバーのように利用できるサービスです。他のWebサイトから独立しているため、共用サーバーと比べて、サイトの表示速度や安定性が高いのが特徴です。

クラウドサーバー

クラウドサーバーは、複数のサーバーによって構成されたクラウド基盤を使って、仮想サーバーを構築するサービスです。サーバーリソースを柔軟に変更できるため、アクセス増加にも即座に対応可能。また、物理サーバーの障害の影響を受けにくく、可用性に優れているのも大きな利点です。

オンプレミス(自社サーバー)

オンプレミスとは、サーバーを自社で購入し、自社内のサーバールームで管理・運用する方式のこと。レンタルサーバーに比べて、サーバーのスペックやシステム構成を自由に決められるため、高い拡張性とカスタマイズ性を実現できます。

ただし、初期投資が高額になる上、24時間365日の監視体制やセキュリティ対策も自前で行う必要があり、運用コストとリスクも高くなります。

関連記事:オンプレミス型CMSとは?クラウド型CMSとの違いや選び方を解説

サーバー選定のポイント

実際にCMS用のサーバーを選定する際は、以下のような点を考慮しましょう。

導入・運用費用

まずは、サーバーの導入費用と運用費用が予算内に収まるかを確認しましょう。オンプレミスは初期費用が高くなりますし、レンタルサーバーの種類によっても料金は大きく変わります。単にサーバーの利用料だけでなく、運用監視や保守に必要な人件費なども含めてトータルで考える必要があります。

Webサイトのトラフィックに耐えられるか(将来の拡張性も)

Webサイトの想定されるトラフィック量に応じて、サーバーのスペックを検討しなければなりません。サイトの役割や将来の成長を見据えた上で、適切なCPUパワーとメモリ容量、ストレージ、帯域幅を備えているかがポイントです。

必要な機能が揃っているか(将来のカスタマイズ性)

利用するCMSに必要な機能を、サーバーがサポートしているかも重要なポイントです。将来的な機能拡張やカスタマイズのしやすさという点では、オンプレミスやVPS、クラウドサーバーが柔軟性に優れています。

運用・管理にどれだけ工数をかけられるか

オンプレミスのようにサーバーの管理を自社で行う場合、運用監視の人員や体制の整備が必要です。その点、マネージド型のレンタルサーバーを選べば、運用管理の工数を大幅に減らせるでしょう。

セキュリティとバックアップ体制の構築は可能か

Webサイトを安全に運営し、トラブル時にもすぐ復旧できる体制を整えておくことが重要です。サーバーのセキュリティ対策や可用性、障害対応、バックアップ機能など、トータルな視点でサービス内容をチェックしましょう。

SaaS型CMSならサーバーの選定が不要

以上、CMSとサーバーの関係について解説しましたが、「サーバー選定が難しそう」「運用負荷が心配」と感じた方もいるかもしれません。

そんな方におすすめなのが、SaaS型CMSです。ここでは新たな選択肢の一つとして、SaaS型CMSの仕組みやメリット・デメリットを解説します。

関連記事:クラウドCMSとは?メリットや選び方、代表的なCMS10選を解説

SaaS型CMSの仕組み

SaaS型CMSは、CMSとサーバー環境がセットになったクラウドサービスです。ユーザーはサービスに登録するだけで、すぐにコンテンツ管理を始められます。

SaaS型CMSの基本的な仕組みは、サービス提供者がサーバー環境を構築・管理・維持し、ユーザーはそれを利用するというものです。月額・年額料金で利用可能なサブスクリプションモデルが一般的で、アカウント作成ですぐに利用できます。

SaaS型CMSのメリットとデメリット

SaaS型CMSには従来型のCMSと比較していくつかのメリットとデメリットがあります。

メリット
  • サーバー管理の知識や手間が不要
  • アカウント作成から数分でサイト制作を開始できる
  • 常に最新のセキュリティ対策が適用される
  • アクセス増加に自動対応し、サーバーダウンのリスクが低減
  • 定額制で予算管理がしやすく、追加コストの発生リスクが少ない
  • 最新のモバイル環境に最適化されていることが多い
  • インターネット環境があればどこからでも管理可能
デメリット
  • カスタマイズの自由度が低く、サーバーレベルの細かい設定ができない
  • 長期利用では高コストになる可能性がある
  • サービス終了や仕様変更のリスクがある
  • コンプライアンス要件によっては利用できない場合も
  • 外部システムとの特殊な連携が必要な場合、実現が難しいこともある

特に技術的なリソースが限られている中小企業や、迅速なサイト立ち上げが求められるプロジェクトにおいて、SaaS型CMSのメリットが活きてきます

一方、高度なカスタマイズが必要なケースや、特定の規制に準拠する必要があるケースでは、従来型CMSの方が適している場合もあります。

代表的なSaaS型CMSサービス

現在、さまざまなSaaS型CMSサービスが提供されています。それぞれ特徴や強みが異なるため、目的に合わせて選択することが重要です。

代表的なSaaS型CMSサービス特徴・強み
LeadGrid
  • 株式会社GIGが提供するマーケティング機能に強みを持つ国産CMS
  • CMS機能に加え、 リード獲得、顧客管理、分析、MA/SFA連携などマーケティングに必要な機能をワンストップで提供
  • ノーコード・見たまま編集機能により、専門知識がなくても直感的にWebサイトの編集・運用が可能
  • サイトデザインの自由度が高く、オリジナルデザインや豊富なテンプレートを活用できる

Adobe Experience Manager(AEM)

  • Adobe社が提供するエンタープライズ向けCMS
  • AIによる自動タグ付けやパーソナライズ機能など高度な機能を持ち、大規模なコンテンツ管理やグローバル展開に適している
ShareWith
  • 日本の野村インベスター・リレーションズが提供
  • CMS・サーバー・サポートが一体化しており、上場企業のコーポレートサイト運営で多くの導入実績がある
HeartCore CMS
  • 多言語対応や他システム連携、ノンプログラミングでのサイト構築が可能な国産CMS
  • 大手企業や官公庁での導入実績も豊富
BlueMonkey
  • 日本の中小企業向けに設計されたクラウド型CMS
  • 運用支援やコンサルティングサービスも充実

CMSのサーバー選定に悩んだらLeadGridにご相談ください

CMSに最適なサーバーを選ぶには、コストや機能、運用面など幅広い視点が求められ、社内リソースや予算とのバランスを取るのは簡単ではありません。

そんな方におすすめなのが、SaaS型のCMSであるLeadGridです。

LeadGridのようなSaaS型CMSを利用すればサーバーはCMSの提供側がクラウドで管理するため、自社でサーバーを用意する必要はありません。面倒なサーバー選定やインフラ構築の手間が省け、CMSを使い始めるまでのハードルが大きく下がります。

またサーバーのメンテナンスやセキュリティ対策なども、すべてCMS提供側で行うため、自社の工数を大幅に削減できるのです。Webサイト運営に注力しつつ、安定的で安全なCMS環境を利用できるのは、SaaS型CMSの大きなメリットと言えるでしょう。


LeadGrid サービス紹介資料|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

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LeadGridはSaaS型CMSの中でもデザイン性の高さとマーケティング機能の標準搭載に特徴があります。

直感的に操作できる管理画面で、プログラミングスキルがなくてもWebページの制作・編集が可能です。LeadGridが標準で備えている主な機能は以下の通りです。

  • フォームやCTA(コール・トゥ・アクション)の作成と編集
  • MAツール(HubSpotやPardotなど)との連携
  • ホワイトペーパーの自動ダウンロード機能
  • ウェビナー管理機能
  • 獲得したリードのレポーティング

LeadGridなら、サーバー選定の手間なく本格的なマーケティングサイトを構築できます。サイト運営にかかる工数を減らし、集客・リード獲得に注力したい方は、ぜひLeadGridをご検討ください。


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記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部
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