【無料から】顧客管理(CRM)ツールおすすめ12選|種類・目的別に比較
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ビジネスを成長させるには顧客管理が不可欠であり、顧客情報をデータ化し一元管理、マーケティングに利用しやすくする顧客管理ツールもビジネスにおいて重要な役割を果たします。
しかし数多く存在する顧客管理ツールの中から、自社に最適なツールを選ぶのは容易なことではありません。本記事ではおすすめの顧客管理ツール12選を紹介します。さらに、顧客管理ツールの選び方や、各ツールの特徴についても詳しく解説します。
無料から利用可能の顧客管理ツールもあるので、ぜひあなたのビジネスにあった顧客管理ツールを見つけてください。
関連記事:顧客管理とは?重要性やシステム導入のメリット、選ぶポイントを解説
顧客管理ツールの選び方の5つのポイント
顧客管理ツールは次の5つを基準に選びましょう。
- 顧客管理システムの種類
- 必要な機能とコストのバランス
- 顧客管理が簡単なこと
- サポートの体制
- 顧客管理ツールとしてのエクセルはおすすめできない
顧客管理システムの種類
顧客管理システムには次の4種類があります。
- クラウド(Web)型CRM
- オンプレミス型CRM
- SFAを顧客管理システムとして利用
- MAツールを顧客管理システムとして利用
基本的にはクラウド型のCRMがおすすめ。費用もオンプレミスと比較して安価に利用が可能です。対してオンプレミスは費用やサーバーの運用コストがかさむものの、セキュリティ要件を自社にあったものにしやすいメリットがあります。
また営業部門が主に利用する場合は営業周りの機能に特化したSFAが、マーケティング部門が主に利用する場合はマーケティングの自動化に優れたMAツールがおすすめです。
必要な機能とコストのバランス
顧客管理ツールを選ぶ際は、必要な機能とコストのバランスも確認しましょう。より多くの機能が実装されているツールがあらゆる企業に最もよりツール、とは限りません。必要に応じて段階的にプランを変えていけるかどうかも判断基準になります。
一般的に顧客管理システムに求められる機能は下記の記事で解説しています。
関連記事:顧客管理とは?重要性やシステム導入のメリット、選ぶポイントを解説
顧客管理が簡単なこと
せっかく顧客管理ツールを導入しても、実際に使われなければ意味がありません。ツールの操作自体が簡単であることはもちろん、営業やカスタマーサポート担当が実際のワークフローのなかで使いやすい仕組みになっているかどうかについても確認しましょう。
サポートの体制
問題が発生した際に迅速かつ適切に対応してくれるサポート体制が整っているかを確認しましょう。このサポート体制が不十分な場合、導入時の疑問点が解決されず社内に根付かない、といったことにも。
サポートサービスを積極的に活用し、社内での活発な活用を促しましょう。
顧客管理ツールとしてのエクセルはおすすめできない
「エクセルを顧客管理ツールとして利用すれば良いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、顧客管理にエクセルの使用はあまりおすすめできません。
エクセルをはじめとする表計算ソフトは大体どの企業にも導入済みであり、また基本的な操作は社内で浸透していることも多いので、導入にかかるコストとしてはたしかに安くなります。
しかし「エクセル職人」と呼ばれるような表計算ソフトに精通した人材がいない場合には分析やビジネス活用ができず、「ただ名刺をエクセルに転記しているだけ」という状況になる可能性も。
また同時編集が不可能など実業務にも使いづらい、スケールさせづらいなどのデメリットもあるので、エクセルはやめておきましょう。
顧客管理ツールおすすめ12選
おすすめの顧客管理ツールを次の5種類にわけて、計12個紹介します。
- 無料から利用可能
- クラウド(Web)型
- オンプレミス型
- SFA
- MAツール
興味のある種類から確認しましょう。
無料から利用可能な顧客管理ツール3選
おすすめの無料から利用可能な顧客管理ツールは次の3つです。
- HubSpot
- Zoho CRM
- Ambassador Relations Tool(ART)
1. HubSpot
「HubSpot」はクラウドベースの顧客関係管理(CRM)プラットフォームで、企業全体のリードの追跡と育成ビジネス指標の分析を支援します。B2B(企業間取引)やB2C(企業から消費者への取引)のビジネス、さまざまな業界で利用することができます。
HubSpotは無料プランでもフォーム作成やチャットボット、ランディングページ作成機能など様々な機能が利用できますが、有料プランでは更に高度な機能が利用が可能です。たとえばエンタープライズプランでは、カスタムオブジェクトを使用してほとんどすべてのデータをHubSpotに保存できるほか、AIによる販売促進機能、アカウントベースのマーケティング&セールス機能などが利用できます。
プラン | 費用 |
無料 | 0円 |
Starter | 3,600円/2ユーザー/月 |
Professional | 192,000円/5ユーザー/月 |
2. Zoho CRM
「Zoho CRM」はCRM・SFAとして必要な基本機能を網羅したツールで、顧客情報の一元管理や更新、閲覧が容易です。またマルチチャネルの活用が可能で、あらゆるシチュエーションで発生した商談の状況を入力することで活動の見える化を実現します。さらにCRMからのデータを自動で集計するレポート機能を使って、仮説検証のサイクルスピードを速めることができます。
Zoho CRMはユーザーインターフェースのカスタマイズやスマホやタブレットからの活用が可能なため、フレキシブルな運用が求められるビジネスにおすすめです。また分析レポートが出力可能なため、売上の正確な予測や商品別、担当者別などさまざまなビューでデータ分析に基づいた意思決定を行いたい組織にも良い選択肢となるでしょう。
Zoho CRMの費用については、以下の通りです。
プラン | 費用(税抜) |
無料 | 0円(3ユーザーまで) |
スタンダード | 1,680円/ユーザー/月 |
プロフェッショナル | 2,760円/ユーザー/月 |
エンタープライズ | 4,800円/ユーザー/月 |
アルティメット | 6,240円/ユーザー/月 |
3. Ambassador Relations Tool(ART)
「Ambassador Relations Tool(ART)」は顧客総数が1万人までであれば、無料で利用できるCRMです。無料にもかかわらず、顧客情報の管理や分析、マーケティングオートメーション(MA)、メールマーケティング、NPS計測など、マーケティングに必要な機能も揃っています。
無料プランでは個別のカスタマイズができないなどの条件はありますが、顧客が1万人以下で手軽に顧客管理を始めたい企業にぴったりと言えるでしょう。
プラン | 費用(税抜) |
フリープラン | 0円/月 |
クラウドプラン | 29,480円/月 |
クラウドBプラン | 110,000円/月 |
Ambassador Relations Toolの詳細はこちらから
クラウド(Web)の顧客管理ツール3選
クラウド(Web)ベースのおすすめ顧客管理ツールは次の3つです。
- Kintone
- GENIEE SFA/CRM
- Sansan
4. Kintone
「Kintone」はサイボウズが提供するクラウドサービスで、IT専門知識がなくても直感的に操作できる業務改善ツールです。
Kintoneは以下のような特徴を持っています。
- ドラッグ&ドロップ操作やExcelの読み込み、サンプルアプリの選択など、誰でも簡単にシステムが構築可能
- さまざまな業務に対応可能で、プラグインやJavaScript/CSSファイル、API連携を使って機能の拡張が可能
- モバイル対応、リマインド通知、全文検索など多機能
これらの特徴からKintoneは業務改善を迅速に、かつ低コストで行いたい企業にとっておすすめのツールといえます。
プラン | 費用(税抜) |
ライトコース | 780円/ユーザー/月 |
スタンダードコース | 1,500円/ユーザー/月 |
5. GENIEE SFA/CRM
「GENIEE SFA/CRM」は、営業活動の効率化を目指すツールです。特徴的なのは顧客管理、商談管理、名刺管理、グラフ作成、外部ツール連携の5つの機能です。顧客情報を一元管理できるだけでなく、商談の進捗も視覚化し営業活動のブラックボックス化を防ぐことができます。また名刺取り込み機能により、顧客情報の登録がスムーズです。
さらに活動履歴や商談状況を自動的に集約し、エクセルに変換せずに分析できます。外部ツールとの連携も可能。このような特性から、GENIEE SFA/CRMは営業活動を効率化し、売上向上に繋げたい企業におすすめのツールです。
GENIEE SFA/CRMの料金プランは以下の通りです。
プラン | 費用(税抜) |
スタンダード | 29,800円/10ユーザー/月 |
プロ | 49,800円/10ユーザー/月 |
エンタープライズ | 98,000円/10ユーザー/月 |
6. Sansan
「Sansan」は、企業の名刺管理をスマートに進化させるクラウドサービスです。名刺の情報を精度高くデータ化できるので、そのデータを企業の顧客管理や営業支援に活用できるようになります。
またSansanの特長は名刺のデータ化だけではなく、社内の情報との結びつけを自動で行い、人脈データベースを構築することにあります。そのため名刺の情報を最大限に活用したいと考える企業におすすめです。一方で単に名刺を整理・保管したいだけの企業には、オーバースペックとなる可能性もあります。
Sansanは企業ごとの課題によって最適なプランが提案されるので、費用については問い合わせる必要があります。
月額料金 | 要問い合わせ |
オンプレミスの顧客管理ツール2選
おすすめのオンプレミス型顧客管理ツールは次の二つです。
- eセールスマネージャー
- Sales Force Assistant
7. eセールスマネージャー
「eセールスマネージャー」は、ソフトブレーン社が開発した純国産のCRM/SFAツールで、使いやすさと徹底的なフォローアップ体制が特徴です。
このツールは95%の高い継続率を誇り、導入から稼働、そして定着までの全過程を専属チームがサポートします。具体的な機能としては顧客情報や名刺情報はもちろん、案件ごとに受注までのベストシナリオを設定しタスク管理できる案件シナリオ機能、グラフ分析やマップ上で訪問計画立案や活動報告ができる地図機能などがあります。
このような機能を活用することで、営業活動を効率化し、PDCAを高速化することが可能です。抜け漏れなく営業データを入力し、データに基づいて営業活動を最適化したい企業におすすめのツールといえます。
「eセールスマネージャー」をオンプレミスとして利用する場合の料金は、問い合わせが必要です。参考までに、クラウドプラン(31名以上)の場合の料金は以下の通りです。
プラン名 | 料金 |
スタンダード | 11,000円/ユーザー/月 |
ナレッジシェア(閲覧のみ) | 6,000円/ユーザー/月 |
スケジュールシェア(グループウェアのみ) | 3,000円/ユーザー/月 |
8. Sales Force Assistant
「Sales Force Assistant」は、顧客管理、商談管理、案件管理、訪問計画管理を一日一枚の営業日報入力で網羅する営業支援システム(SFA)です。商談内容は一枚の日報画面に集約されるため、報連相や翌日の予定なども把握がしやくなっています。
またAI秘書「SAI」(Sales Assist Intelligence)の搭載もSales Force Assistantの特徴です。ユーザーがフィードバックを与えることでAI秘書は賢く成長し、より的確でパーソナライズされた営業支援が可能になります。
さらにSales Force Assistantは9500社超に及ぶ導入実績があり、業種・業態別、営業スタイル別の営業支援(SFA)・顧客関係管理(CRM)を提供します。
案件型営業やルート型営業、リピートサイクル型営業の組み合わせで、ほぼすべての業種・業態に合った運用が簡単に実現するので、特定の営業スタイルや業種に対応する必要がある企業におすすめのツールと言えるでしょう。
Sales Force Assistantはオンプレミス型とクラウド型、両方から選択可能ですが、ここではオンプレミス型の料金体系について紹介します。
プラン | 費用(税抜) |
Sales Force Assistant 顧客創造 | 初期費用:300,000円/5ユーザー/月 |
Sales Force Assistant 顧客深耕 | 初期費用:200,000円/5ユーザー/月 |
※保守費用別途必要
Sales Force Assistantの詳細はこちらから
顧客管理ツールとしてのおすすめSFA2選
顧客管理ツールとして使用する場合におすすめのSFAは次の二つです。
- Salesforce Cloud
- Senses
9. Salesforce Cloud
「Salesforce Cloud」は営業活動を効率的に進めるためのSFAです。機能としては商談管理、営業支援、売上予測などがあります。またSalesforce CloudはCustomer 360として、マーケティングやセールスなどのサービスを総合的に組み合わせて顧客にアプローチすることが可能です。
特に大量の情報を集約して顧客の購買を促すインサイトを導き出したり、お客様に対する営業活動を時系列で記録しながら商談を管理したりすることが得意なので、営業効率化を図りたい企業や、データに基づいた意思決定を重視する企業に特におすすめです。
以下にSalesforce CloudのSFAである「Sales Cloud」の費用を表にまとめます(Salesforce Data Cloudの利用は別途要見積もり)。
プラン | 費用(税抜) |
Essentials | 3,000円/ユーザー/月 |
Professional | 9,000円/ユーザー/月 |
Enterprise | 18,000円/ユーザー/月 |
Unlimited | 36,000円/ユーザー/月 |
10. Senses
「Senses」は営業活動に必要な顧客、案件、行動、名刺などのすべての情報を一元管理できるCRMツールです。
特に営業活動の各段階を効率的に管理したい企業には、Sensesがおすすめです。
- 案件に関する進捗を直感的に確認できる案件管理機能
- 日々の行動を時系列で表示し、チーム内の営業活動も簡単に把握できる行動管理機能
- 上実績や推移、受注率や進捗率などをわかりやすくダッシュボードで把握できるレポート機能
上記のような視覚的なインターフェースと豊富な機能は、営業チームが顧客のニーズを正確に把握し、ターゲットに対して最適なアプローチを取ることを助けます。
プラン | 費用(税抜) |
Starter | 27,500円/5ユーザー/月 |
Growth | 110,000円/10ユーザー/月 |
Enterprise | 330,000円/20ユーザー/月 |
顧客管理ツールとしてのおすすめMAツール2選
顧客管理としても利用する場合のMAツールは次の2つです。
- b→dash
- SARORI
11. b→dash
「b→dash」には以下の特徴があり、MAツールではあるもののCRMとしても利用可能です。
- SQLやプログラミングスキルが不要な「データパレット」機能を使って、直感的にデータ操作が可能
- デジタルマーケティングに必要な機能(MA、BI、Web接客、広告連携、CMSなど)がすべて一つのツールで利用可能
- 27の業界・業態ごとに100以上のベストプラクティス施策や分析を定義した「オンボーディングプログラム」を提供しており、導入1ヶ月程度で分析や施策をスムーズに開始可能
CRMとしては、顧客が商品やサービスを認知してから購入するまでのプロセスを確認・分析でき、セグメントごとに必要な情報の配信ができます。またデータ連携機能を通じて他のサービスやツールとの連携が可能で、データの一元管理と活用が可能となります。
b→dashはデータマーケティングにおいて広範囲に対応し、企業ごとにカスタマイズできるため、大規模な組織や複雑なマーケティング戦略を持つ企業にとくにおすすめのツールといえるでしょう。
月額料金 | 要問い合わせ |
12. SATORI
「SATORI」は、名前の分かる見込み顧客だけでなく、匿名の見込み顧客にも商談の機会を創出することができる国産のマーケティングオートメーションツールです。その主な特徴は以下のとおりです。
- 顧客獲得に強い:一般的なマーケティングオートメーションツールは問い合わせなどで入手した個人情報に基づいてアプローチを行いますが、SATORIでは、実名客に対するアプローチだけでなく、問い合わせ前の匿名客にも働きかけることができます
- 既存顧客の育成:新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客や休眠状態にある見込み顧客に適切なアプローチを行うことで、商談機会をさらに増やすことも可能です
- 導入・操作が簡単:データベースの設計・導入作業をする必要が無いため、ウェブサイトに計測タグを埋め込むことで即日運用をスタートできます。インターフェースはシンプルに構成されており、初心者マーケターでも安心して利用することができます
- 手厚いサポート体制:ツール導入までのサポートから、導入後もSATORIを活用するための多種多様なサポートメニューを提供しています
このような特徴から新規顧客の獲得が困難で、自社サイト訪問者を商談に繋げたい企業や、すぐに運用を開始したい企業、初めてMAツールを利用する企業にとって、SATORIはおすすめのツールといえます。
またSATORIの費用については以下の通りです。
初期費用(税別) | 300,000円 |
月額費用(税別) | 14,800円(年間契約) |
顧客管理ツールとCMSを連携させて効率のよいマーケティングを
この記事では種類ごとに合計12の顧客管理ツールを紹介しました。また顧客管理ツールの選び方についても解説したので、この記事を参考に自社にあった顧客管理ツールを選びましょう。
なお顧客管理ツールはCMSと連携させることで、ビジネスをよりスムーズに進めることができます。例えばWebサイト上で獲得したリードや顧客を、獲得の際の情報と紐づけて自動的に顧客管理ツールに登録することで、事前に設定された一連のメールが自動的に配信されていき、受注やリピートを獲得していくことも可能なのです。
LeadGridは株式会社GIGがWeb制作の際に利用しているCMSで、MAをはじめとした各種マーケティングツールとの連携が可能です。
またLeadGridは初心者でもサイト運用がしやすく設計されています。使いやすいブログ機能やトップページなどもプレビュー画面を見ながら編集できる「見たまま編集機能」で、集客の段階からビジネスを強力にバックアップします。
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