【2024年】CMSの最新トレンドを解説|導入のポイントについても
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Webサイトの運用管理に悩む企業が増えているなか、CMSの導入が効率的なサイト運営の解決策として注目を集めています。
本記事では、最新のCMS市場動向から、注目すべきトレンド、選定時の比較基準、そして導入時のポイントまで、CMS導入を検討する企業の方に向けて詳しく解説します。これからCMS導入をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
世界のCMS市場規模
Zion Market Researchの調査によると、CMS市場は着実な成長を続けており、2023年の世界市場規模は281.5億ドル(約4.2兆円)に達しています。市場予測によりますと、2032年までには541.6億ドル(約8.1兆円)まで拡大する見込みです。年間成長率(CAGR)は7.54%となっており、デジタルコンテンツの急増を背景に堅調な成長が期待されています。
市場拡大の主な要因として挙げられているのは、企業のデジタルコンテンツ活用の増加、クラウドベースソリューションの普及、医療や金融などの各産業におけるデジタル化の加速などです。特に、コスト効率の高いクラウドベースのCMSソリューションへの需要が拡大していることが報告されています。
CMSの市場シェア
ここでは、世界と国内それぞれのトップシェアを占めるCMSについてみていきましょう。
世界のCMSシェアTOP3
世界のCMSシェアのトップは、WordPressです。W3Techsが2024年9月に発表した調査によると、WordPressは全CMS市場の62.2%を占めており、2位以下を大きく引き離しています。2位にはショッピングカート機能に特化したShopifyが6.6%のシェアで続き、3位にはWixが4.5%で位置しています。
参考:Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems, November 2024
特筆すべきは、過去10年間でCMS市場の構造が大きく変化している点です。2013年には2位がJoomla(8.7%)、3位がDrupal(7.2%)でしたが、現在ではeコマース向けプラットフォームや、より使いやすいWebサイトビルダーが上位を占めるようになりました。この変化は、オンラインショッピングの普及や、専門知識がなくてもWebサイトを構築したいというニーズの高まりを反映しているといえるでしょう。
国内のCMSシェアTOP3
日本国内のCMS市場においても、CMSシェアのトップはWordPressです。W3Techsの調査によると、日本語のWebサイトにおけるWordPressのシェアは83.2%と、世界市場以上に高い割合となっています。2位にはShopifyが2.7%、3位にはAdobe Systemsが2.6%で続いています。
参考:Distribution of Content Management Systems among websites that use Japanese
国内市場の特徴は、日本独自のCMSプラットフォームが多く採用されている点です。例えばECサイト向けのColor Me ShopやEC-CUBE、企業サイト向けのHeartCore CMSなどが一定のシェアを確保しています。これは、日本企業特有のニーズに対応した機能や、きめ細かなサポート体制が評価された結果といえるでしょう。
2024年に注目すべきCMSの最新トレンド
2024年のCMS市場では、デジタル技術の進化に伴い、これまでとは異なるトレンドが浮上しています。以下では、企業のWebサイト運営に大きな影響を与える4つのトレンドについてみていきましょう。
CMSのプラットフォーム化
第一に挙げられるのが、CMSのプラットフォーム化です。
CMSは単なるコンテンツ管理ツールから、ビジネス全体のデジタル基盤へと進化を遂げています。最新のCMSでは、デジタル資産管理(DAM)との連携が強化され、写真、動画、音声、文書、カタログデータなどのデジタル資産を一元管理できるようになっています。
このプラットフォーム化により、以下のような利点が生まれています。
- コンテンツの共有と編集が効率化
- 配信メディアに合わせたフォーマット変換やサイズ変更が可能
- メタ情報や使用許諾データの一元管理が可能
- コンテンツ制作工程のワークフロー化が可能
クラウドベースCMSの需要増
クラウドベースCMSは、Webサイトやアプリケーションのコンテンツ構築・管理・更新をクラウド上で行うことができるサービスとして、急速に普及が進んでいます。従来のオンプレミス型と比較して、導入や運用にかかるコストと手間を大幅に削減できることが、需要増加の主な要因です。
クラウドベースCMSのメリットは以下の通りです。
- 場所を問わないアクセス性
- スケーラビリティの高さ
- 自動アップデートによる安全性の高さ
- 運用コストの削減
ヘッドレスCMSの台頭
ヘッドレスCMSは、フロントエンド(ヘッド部分)を持たないコンテンツ管理システムとして注目を集めています。APIを介してコンテンツを配信する仕組みにより、Webサイトだけでなく、スマートフォンアプリ、デジタルサイネージ、IoTデバイスなど、さまざまなプラットフォームへの柔軟な展開が可能です。
ヘッドレスCMS主なメリットとしては、以下が挙げられます。
- コンテンツの柔軟な配信が可能
- マルチチャネル対応が用意
- 開発の自由度が高い
AI機能の実装
近年の動きとして顕著なのが、CMSにおけるAI機能の実装です。最新のCMSプラットフォームでは、機械学習やディープラーニングを活用した様々な機能が実装され、コンテンツ制作からユーザー体験の最適化まで、幅広い領域でAIの活用が進んでいます。
AIによる主な機能強化として、以下が挙げられます。
- ユーザー行動分析に基づくコンテンツ推奨
- 動的なコンテンツ調整
- 自動コンテンツ生成による効率化
- パーソナライズされたユーザー体験の提供
CMSの比較基準
CMSを選定する際には、複数の製品やサービスを適切な基準で比較評価することが重要です。ここでは、CMS選定時に確認すべき6つの評価基準についてみていきましょう。
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基本機能
CMSの基本機能は、日常的なコンテンツ管理業務の効率と質に直接影響を与える要素です。具体的には、コンテンツの作成・編集機能、メディアライブラリ、バージョン管理、ワークフロー管理などが含まれます。
これらの機能はCMSによって異なるため、自社に必要な機能が搭載されているか事前の確認が必要です。特に複数の担当者が関わる場合、権限管理やバージョン管理機能は必須となるでしょう。またモバイル対応やレスポンシブデザインへの対応状況も、現代のWebサイト運営には欠かせない機能となっています。
操作性
CMSの操作性は、日々の運用効率とユーザー満足度に直結します。管理画面のユーザーインターフェース、ナビゲーションの分かりやすさ、レスポンスの速さなどが主な評価ポイントとなるでしょう。
特に重要なのは、技術的な知識を持たないスタッフでも直感的に操作できるかどうかです。例えば、ドラッグ&ドロップによる編集機能や、プレビュー機能の使いやすさは、日常的な運用において大きな影響を与えます。
またモバイルデバイスからの管理機能や、一括編集機能の有無なども、業務効率を左右する要素です。多くのCMSでは無料デモを用意しているため、事前に操作性を確認すると良いでしょう。
費用
CMSの費用は、初期費用とランニングコストの両面から評価します。
特に注意すべき点は、見えにくいコストの存在です。例えば、追加機能のライセンス料、バージョンアップ時の費用、セキュリティ対策費用など、運用開始後に発生する可能性のある費用も含めて検討を行いましょう。
またユーザー数やトラフィックの増加に伴うコストの変化、機能追加時の追加費用なども、事前に確認しておくことが望ましいです。
セキュリティ性
CMSのセキュリティ性は、重要な比較基準です。脆弱性対策、アクセス制御、データバックアップなど、多層的なセキュリティ機能の実装状況を評価しましょう。
特に重要なのは、定期的なセキュリティアップデートの提供体制です。新たな脆弱性が発見された際の対応スピードやパッチ適用の容易さは、システムの安全性を維持するうえで欠かせない要素です。
また、アクセス権限の細かな設定や、ログ管理機能の充実度も重要です。特に、個人情報や機密情報を扱う場合は、データの暗号化やアクセス監視機能の実装状況も詳細に確認しましょう。
サポート体制
CMSのサポート体制もチェックすべきポイントです。技術サポートの質と量、対応時間帯、サポート方法(電話、メール、チャットなど)の充実度を評価します。
特に注目すべき点は、緊急時の対応体制です。システムトラブルやセキュリティインシデントが発生した際の対応力と復旧までの時間は重要な評価ポイントとなります。
またマニュアルやドキュメントの充実度、トレーニングプログラムの提供状況も確認しましょう。ユーザーコミュニティの活発さや、開発者向けのリソースの充実度も、長期的な運用を考えるうえで重要な判断材料となります。
CMS導入のポイント
CMS導入を成功に導くためには、事前の準備と計画が極めて重要です。ここでは、CMS導入時に押さえるべき3つの重要なポイントについて、具体的に解説していきます。
現状の課題を洗い出し、解決したい問題を特定する
CMS導入の第一歩は、現状のWebサイト運用における課題を明確にすることです。コンテンツ更新の頻度や量、更新作業に関わる人員数、現在の作業フローにおけるボトルネックなどを詳細に分析しましょう。
例えば、「更新作業に時間がかかりすぎる」「担当者の技術的なスキルに依存している」「承認フローが複雑で時間がかかる」といった課題を具体的に列挙します。またアクセス解析データやユーザーからのフィードバックなども参考に、サイトパフォーマンスやユーザー体験における課題も洗い出していきます。
これらの課題を整理したうえで、CMS導入によって解決したい優先順位の高い問題を特定することで、自社の課題解決につながるCMSを選定できるでしょう。
搭載する機能は最小限に抑える
CMS選定時によくある失敗は、必要以上の機能を求めてしまうことです。多機能なCMSは一見魅力的に見えますが、実際には使用しない機能が多くなり、システムの複雑化やコストの増大を招く可能性があります。
まずは、日常的な運用に必要不可欠な基本機能を明確にしましょう。例えば、コンテンツ編集機能、メディア管理機能、権限管理機能など、必須となる機能をリストアップします。そのうえで将来的な拡張性を考慮しつつも、初期導入時の機能は必要最小限に絞ることが重要です。
また、カスタマイズについても同様です。過度なカスタマイズは、バージョンアップ時の互換性の問題や保守コストの増大につながる可能性があります。標準機能でまかなえる部分は極力そのまま活用し、カスタマイズは本当に必要な機能に限定することをおすすめします。
CMSの運用体制を明確にしておく
CMS導入の成否を分けるポイントの一つが、運用体制の整備です。システムの導入だけでなく、その後の継続的な運用を見据えた体制づくりが不可欠となります。
具体的には、コンテンツ更新の担当者、承認者、システム管理者などの役割分担を明確にします。各担当者の権限レベルや、コンテンツ更新のワークフロー、緊急時の対応フローなども事前に決めておきましょう。
教育・研修計画も重要です。CMS操作の基本的なトレーニングはもちろん、コンテンツ制作のガイドラインやSEOの知見など、品質を維持するために必要な知識の共有も計画的に行うことが望ましいです。
CMS導入のご相談ならLeadGridまで
CMSの導入は、効率的なWebサイト運営の実現に欠かせない要素となっています。2024年は特に、AIやクラウド技術の進化により、より使いやすく高機能なCMSが登場しています。導入に際しては、現状の課題を明確にし、必要な機能を見極めたうえで、適切な運用体制を整えることが成功の鍵となるでしょう。
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