ノーコードでWebサイト制作|ツール選びでよくある失敗やおすすめツールも
ノーコードでWebサイト制作|ツール選びでよくある失敗やおすすめツールも
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「専門知識がなくてもWebサイトを作りたい」
「制作コストを抑えながら自社でサイト運用したい」
ノーコードツールの登場により、プログラミングの知識がなくても本格的なWebサイト制作が可能になりました。しかしツールの種類が多く、どれを選べばよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではノーコードでWebサイトを制作するメリット・デメリットから、おすすめツールの比較、失敗しない選び方まで徹底解説します。自社に最適なノーコードツールを見つける参考にしてください。
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ノーコードツールとは?
ノーコードツールとは、プログラミングコードを書かずにWebサイトやアプリケーションを開発できるツールの総称です。従来のWeb制作では、HTML、CSS、JavaScriptといったプログラミング言語の知識が必要でしたが、ノーコードツールではドラッグ&ドロップなどの直感的な操作でサイトを構築できます。
ノーコードツールの最大の特徴は、専門知識がなくても本格的なWebサイトを作成できる点です。あらかじめ用意されたテンプレートやパーツを組み合わせることで、デザイン性の高いサイトを短期間で公開できるようになりました。
近年、ノーコード市場は急速に拡大しています。企業のDX推進やIT人材不足を背景に、社内でWebサイトを内製化したいというニーズが高まっているためです。Wix、STUDIO、ペライチなど、国内外で多くのノーコードツールが登場し、選択肢も広がっています。
関連記事:ノーコードCMSとは?できることや選び方、制作事例までわかりやすく解説
ノーコードとローコードの違い
ノーコードと似た概念に「ローコード」があります。両者の違いを理解しておくと、ツール選びの際に役立つでしょう。
項目 | ノーコード | ローコード |
コーディング | 不要 | 最小限必要 |
対象ユーザー | 非エンジニア | エンジニア・非エンジニア両方 |
カスタマイズ性 | 制限あり | 比較的高い |
開発スピード | 非常に速い | 速い |
代表的なツール | Wix、STUDIO、ペライチ | WordPress、Movable Type |
ノーコードはコーディング知識が一切不要で、誰でも使える点が強みです。一方、ローコードは最小限のコードを書くことで、より柔軟なカスタマイズが可能になります。自社の技術リソースや要件に応じて、適切な選択をすることが重要でしょう。
ノーコードでWebサイト制作する5つのメリット
ノーコードツールを活用したWebサイト制作には、従来の方法にはない多くのメリットがあります。ここでは、特に重要な5つのメリットを解説します。
1. プログラミング知識がなくても制作できる
ノーコードツールの最大のメリットは、プログラミングの専門知識がなくてもWebサイトを作成できることです。HTML、CSS、JavaScriptといった技術を習得する必要がなく、マーケティング担当者や営業担当者でもサイト制作に携われます。
多くのノーコードツールでは、テキストや画像をドラッグ&ドロップで配置する直感的な操作が可能です。PowerPointでスライドを作成するような感覚で、Webページをデザインできるでしょう。専門的なスキルを持つ人材を採用したり、外部に委託したりする必要がないため、社内リソースだけでサイト運用を完結させることも可能になります。
2. 制作コストを大幅に削減できる
Web制作会社に依頼すると、コーポレートサイトで50万円〜300万円、ランディングページでも10万円〜50万円程度のコストがかかるのが一般的です。一方、ノーコードツールを使えば、月額数千円〜数万円のランニングコストで本格的なサイトを運用できます。
初期費用を抑えられるだけでなく、更新や修正も自社で行えるため、ランニングコストの削減にもつながります。特にスタートアップや中小企業にとって、限られた予算内でWebマーケティングを強化できる点は大きな魅力といえるでしょう。
3. スピーディーにサイトを公開できる
従来のWeb制作では、企画から公開まで数ヶ月かかるケースも珍しくありません。しかし、ノーコードツールを活用すれば、最短即日でサイトを公開することも可能です。
テンプレートを選んでテキストや画像を差し替えるだけで、すぐに公開できる状態になります。キャンペーンサイトやイベント告知ページなど、スピードが求められる場面で特に威力を発揮するでしょう。市場の変化に素早く対応できるため、ビジネスチャンスを逃さない点も大きなメリットです。
4. 修正・更新作業が簡単
Webサイトは公開後も継続的な更新が必要です。ノーコードツールなら、テキストの修正や画像の差し替えを、管理画面から数クリックで完了できます。
外部の制作会社に依頼する場合、修正の都度見積もりや発注作業が発生しますが、ノーコードツールなら思い立ったときにすぐ更新可能です。PDCAサイクルを高速に回せるため、サイトのパフォーマンス改善にもつながります。A/Bテストを実施しながら、継続的にコンバージョン率を向上させていくことも容易になるでしょう。
5. サーバー管理やセキュリティ対策が不要
多くのノーコードツールはSaaS型で提供されており、サーバーの構築や管理、セキュリティ対策はサービス提供者側が担当します。サーバーダウンの対応やセキュリティアップデートに追われることなく、コンテンツ制作に集中できる環境が整っています。
WordPressのような従来型CMSでは、プラグインの更新やセキュリティパッチの適用を自社で管理する必要がありました。ノーコードツールではこうした技術的な負担から解放されるため、IT部門のリソースが限られている企業でも安心して運用できます。
関連記事:Webサイト制作のセキュリティ対策一覧|基本の対策から技術的対策まで
ノーコードでWebサイト制作するデメリットと注意点
ノーコードツールには多くのメリットがある一方で、理解しておくべきデメリットや注意点も存在します。導入前にしっかり把握しておきましょう。
1. カスタマイズ性・拡張性に限界がある
ノーコードツールの最大の制約は、カスタマイズ性と拡張性に限界があることです。あらかじめ用意された機能やデザインの範囲内でしか制作できないため、独自の複雑な機能を実装することは困難です。
たとえば、独自の予約システムや会員管理機能、複雑なデータベース連携などを実現したい場合、ノーコードツールでは対応できないケースがあります。高度なカスタマイズが必要な場合は、WordPressやフルスクラッチ開発を検討する必要があるでしょう。
2. ツール依存のリスクがある
ノーコードツールで作成したサイトは、そのプラットフォームに依存することになります。将来的にツールを乗り換えたい場合、作成したコンテンツやデザインをそのまま移行することは基本的にできません。
またサービス提供者がサービスを終了した場合、サイトが利用できなくなるリスクもあります。長期的な運用を見据えて、信頼性の高いツールを選ぶことが重要です。サービスの継続性や企業の財務状況なども、選定時のチェックポイントとして押さえておきましょう。
3. 海外製ツールはサポート面に不安がある場合も
Wix、Webflow、Framerなど、ノーコードツールの多くは海外製です。日本語でのサポートが限定的だったり、マニュアルやヘルプが英語のみだったりするケースがあります。
トラブル発生時に迅速な対応を受けられない可能性もあるため、日本語サポートの有無や対応品質は事前に確認しておくべきでしょう。国産ツールであれば、日本語でのサポートが充実しているケースが多く、安心して利用できます。
4. 本格的なSEO対策には限界がある場合も
ノーコードツールの中には、SEO設定の自由度が低いものもあります。メタタグの細かな設定ができなかったり、ページの読み込み速度が遅かったりすると、検索エンジンでの上位表示が難しくなる可能性があります。
SEOを重視する場合は、構造化データの設定やサイトマップの自動生成、ページ速度の最適化など、SEO機能が充実したツールを選ぶことが重要です。特にオウンドメディアやブログを運営する場合は、SEO機能の確認を怠らないようにしましょう。
関連記事:WixのSEOが弱いと言われる理由と対策|無料でできる方法やツールを紹介
関連記事:JimdoはSEO対策に弱い?有料無料別の設定や注意点を解説!
関連記事:SEOに有利なCMSおすすめ7選|CMSがSEOに強い理由も
5. 無料プランには制限がある
多くのノーコードツールは無料プランを提供していますが、独自ドメインが使えない、広告が表示される、機能が制限されるなどの制約があります。ビジネス用途で本格的に運用する場合は、有料プランへのアップグレードが必要になるでしょう。
無料プランで試用した後、有料プランの料金や機能を比較検討することをおすすめします。月額費用だけでなく、将来的なプランアップグレード時のコストも考慮に入れておくと安心です。
ノーコードツールの選び方|失敗しないための5つのポイント
数あるノーコードツールの中から、自社に最適なものを選ぶには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、ツール選定で押さえるべき5つのポイントを解説します。
1. 利用目的に合っているか確認する
ノーコードツールは、それぞれ得意分野が異なります。まずは自社のサイト制作の目的を明確にし、それに適したツールを選ぶことが重要です。
目的 | 適したツールの特徴 | 代表的なツール |
コーポレートサイト | デザイン性、SEO機能が充実 | STUDIO、Wix |
ランディングページ(LP) | テンプレート豊富、簡単操作 | ペライチ、Canva |
オウンドメディア・ブログ | 記事管理、SEO機能が充実 | note、WordPress |
ECサイト | 決済機能、在庫管理機能 | Shopify、BASE |
店舗サイト | 予約機能、地図連携 | グーペ、Jimdo |
目的と異なるツールを選んでしまうと、必要な機能が不足したり、不要な機能に費用を払ったりすることになります。サイトの目的を整理した上で、ツールの特徴と照らし合わせて選定しましょう。
2. 予算に見合っているか検討する
ノーコードツールの料金体系はさまざまです。月額費用だけでなく、独自ドメインの取得費用、有料テンプレート、追加機能のオプション料金なども考慮に入れる必要があります。
無料プランから始められるツールも多いですが、ビジネス利用では機能制限がネックになることがほとんどです。
有料プランの料金を比較し、長期的なランニングコストを試算した上で決定しましょう。年額払いで割引が適用されるケースもあるため、支払い方法の選択肢も確認しておくとよいでしょう。
3. サポート体制が充実しているか確認する
ツールの使い方で困ったとき、すぐに相談できるサポート体制があるかどうかは重要なポイントです。特に初めてノーコードツールを使う場合は、手厚いサポートがあると安心でしょう。
メール、チャット、電話などのサポートチャネルの有無に加え、日本語対応の可否、対応時間帯も確認しておくことをおすすめします。ヘルプドキュメントやチュートリアル動画が充実しているツールなら、自己解決できる場面も増えるはずです。
4. スマホ対応(レスポンシブ)ができるか確認する
現在のWeb閲覧の過半数はスマートフォンからのアクセスです。スマホ表示に最適化されたレスポンシブデザインに対応しているかどうかは、必ず確認すべきポイントです。
多くのノーコードツールはレスポンシブ対応していますが、PC版とスマホ版で別々に調整が必要なツールと、自動で最適化されるツールがあります。自社のリソースや技術レベルに応じて、使いやすいものを選びましょう。
5. デザインテンプレートの充実度をチェックする
ノーコードツールでは、テンプレートのクオリティがサイトの仕上がりに大きく影響します。自社の業種やサイトの目的に合ったテンプレートが豊富にあるかどうかを確認しましょう。
テンプレートの数だけでなく、デザインのトレンド感や更新頻度もチェックポイントです。古いデザインのテンプレートしかないツールでは、時代遅れな印象のサイトになってしまう可能性があります。実際にデモサイトやギャラリーを見て、自社のイメージに合うかどうか確かめてみてください。
【比較】Webサイト制作におすすめのノーコードツール8選
ここからは、Webサイト制作におすすめのノーコードツールを8つ厳選してご紹介します。それぞれの特徴、メリット、注意点を比較して、自社に最適なツールを見つけてください。
1. Wix(ウィックス)|世界で愛されるオールインワン型ツール
▲出典:Wix
特徴
- 800種類以上のデザインテンプレート
- ドラッグ&ドロップの簡単操作
- ECサイト、予約システムなど多彩な機能
- AIを活用したサイト自動生成機能「Wix ADI」
料金:無料プランあり、有料プランは月額1,300円〜
注意点:無料プランでは独自ドメインが使えず、Wixの広告が表示されます。また、日本語サポートは限定的なため、トラブル時の対応に不安を感じる場合もあるでしょう。
おすすめの用途:コーポレートサイト、ポートフォリオ、ECサイト、店舗サイト
Wixは、世界で2億人以上が利用する最大手のノーコードWebサイト作成ツールです。豊富なテンプレートと直感的な操作性で、初心者でも本格的なサイトを作成できます。
2. Studio(スタジオ)|日本製・デザイン性重視派に最適
▲出典:Studio
特徴
- 日本製で日本語サポートが充実
- デザインの自由度が高い
- リアルタイムで共同編集が可能
- CMSとしてのブログ機能も搭載
料金:無料プランあり、有料プランは月額590円〜
注意点:デザインの自由度が高い反面、ある程度のデザインセンスが求められます。完全な初心者には操作が難しく感じられる場合もあるでしょう。
おすすめの用途:コーポレートサイト、ブランドサイト、クリエイター向けポートフォリオ
Studioは、日本発のノーコードWeb制作ツールです。デザインの自由度が高く、プロフェッショナルな仕上がりのサイトを作成できる点が特徴です。
3. ペライチ|LP制作に特化・最短即日公開可能
▲出典:ペライチ
特徴
- 日本製で日本語サポートが充実
- シンプルな操作性で初心者向け
- 決済機能や予約機能を追加可能
- SEOに配慮した設計
料金:無料プランあり、有料プランは月額1,465円〜(年額)
注意点:1ページ単位での制作に適しており、複数ページの大規模サイトには向いていません。デザインの自由度も他ツールと比べると限定的です。
おすすめの用途:ランディングページ、キャンペーンサイト、店舗紹介ページ
ペライチは、ランディングページ(LP)制作に特化した国産ノーコードツールです。テンプレートを選んでテキストを入れ替えるだけで、簡単にページを作成できます。
4. Webflow(ウェブフロー)|高度なカスタマイズが可能
▲出典:Webflow
特徴
- 高度なアニメーション・インタラクション設定
- CMS機能でコンテンツ管理も可能
- コードのエクスポートに対応
- デザイナー向けの高機能ツール
料金:無料プランあり、有料プランは月額14ドル〜
注意点:機能が豊富な反面、学習コストが高く、完全な初心者には難しいと感じる可能性があります。また、海外製のため日本語サポートは限定的です。
おすすめの用途:デザイン重視のコーポレートサイト、クリエイティブなブランドサイト
Webflowは、ノーコードツールの中でも特にカスタマイズ性が高いツールです。アニメーションやインタラクションを細かく設定でき、プロフェッショナルなサイトを構築できます。
5. Canva(キャンバ)|デザインツールでサイトも作成
▲出典:Canva
特徴
- 豊富なデザイン素材をそのまま活用可能
- バナーやSNS画像もまとめて作成
- チームでの共同編集に対応
- 直感的な操作性
料金:無料プランあり、有料プランは月額1,180円〜
注意点:本格的なWebサイト制作には機能が限定的です。シンプルなLPやポートフォリオ向けで、SEO設定やCMS機能は充実していません。
おすすめの用途:シンプルなLP、ポートフォリオ、名刺代わりのサイト
Canvaは、グラフィックデザインツールとして有名ですが、Webサイト作成機能も備えています。普段Canvaを使っている方なら、同じ感覚でサイトを作成できます。
6. Jimdo(ジンドゥー)|AIで簡単にサイト生成
▲出典:Jimdo
特徴
- AIによる自動サイト生成機能
- 日本語対応のサポート
- シンプルで使いやすい管理画面
- モバイル最適化済み
料金:無料プランあり、有料プランは月額990円〜(年額)
注意点:AIモード(ジンドゥー AI ビルダー)はカスタマイズ性が低く、細かいデザイン調整ができません。より自由度を求める場合は、クリエイターモードを選ぶ必要があります。
おすすめの用途:小規模ビジネスサイト、店舗サイト、個人サイト
Jimdoは、AIアシスタントに質問に答えるだけで、自動的にWebサイトを生成してくれるツールです。最短3分でサイトを作成できる手軽さが魅力でしょう。
7. グーペ|店舗運営者にやさしい設計
▲出典:グーぺ
グーペは、GMOペパボが提供する国産のホームページ作成サービスです。飲食店や美容室など、店舗ビジネスに必要な機能が充実しています。
特徴
- 日本製で日本語サポートが充実
- 店舗向けの予約・メニュー・クーポン機能
- シンプルな操作性
- スマホアプリからも更新可能
料金:月額1,210円〜(無料プランなし、15日間無料トライアルあり)
注意点:店舗向けに特化しているため、コーポレートサイトやメディアサイトには向いていません。デザインの自由度も限定的です。
おすすめの用途:飲食店、美容室、小売店など店舗サイト
8. Framer(フレーマー)|新進気鋭のハイクオリティツール
▲出典:Framer
特徴
- 高品質なアニメーション・エフェクト
- Figmaからのデザインインポート対応
- CMS機能搭載
- レスポンシブ対応
料金:無料プランあり、有料プランは月額1,027円〜
注意点:海外製のため日本語サポートは限定的です。高機能である反面、使いこなすには学習コストがかかります。
おすすめの用途:デザイン重視のブランドサイト、クリエイター向けポートフォリオ
Framerは、もともとプロトタイピングツールとして知られていましたが、近年Webサイト制作機能を強化しています。アニメーションやインタラクションの表現力が高く、デザイン性に優れたサイトを作成できます。
【早見表】目的別・用途別おすすめノーコードツール
ここまで紹介したツールを、目的別に整理しました。自社のニーズに合わせて最適なツールを選ぶ際の参考にしてください。
目的・用途 | おすすめツール | 選定理由 |
初心者が簡単に作りたい | ペライチ、Jimdo | 操作が簡単で日本語サポート充実 |
おしゃれなデザインにしたい | STUDIO、Framer | デザイン自由度が高い |
多機能なサイトを作りたい | Wix、Webflow | 機能が豊富でカスタマイズ性が高い |
店舗サイトを作りたい | グーペ、Jimdo | 予約・メニュー機能が充実 |
LP・キャンペーンサイト | ペライチ、Canva | 1ページ制作に特化 |
SEOを重視したい | Wix、STUDIO | SEO設定機能が充実 |
コストを抑えたい | Canva、Wix無料プラン | 無料で基本機能が使える |
よくある失敗とその対策
ノーコードツールは便利な反面、使い方を誤ると失敗することもあります。よくある失敗パターンとその対策を知っておきましょう。
失敗1:ツールを選びきれず時間だけが過ぎていく
「どのツールがいいのかわからない」と複数のツールを試しているうちに、肝心のサイト制作が進まないケースです。情報収集に時間をかけすぎて、機会を逃してしまうこともあります。
まずは目的と予算を明確にし、2〜3つに絞り込んで無料トライアルで試してみましょう。すべてを比較しようとせず、自社の優先事項に合うかどうかを基準に判断することが重要です。
失敗2:テンプレート通りに作ったがイマイチな仕上がりに
テンプレートをそのまま使い、テキストだけ差し替えた結果、どこかで見たような没個性なサイトになってしまうケースです。
テンプレートはあくまでベースとして活用し、自社のブランドカラーやオリジナル画像を取り入れて差別化しましょう。参考サイトを複数ピックアップして、取り入れたい要素を整理しておくと効果的です。
失敗3:スマホで見るとレイアウトが崩れていた
PC画面で作成し、スマホでの表示確認を怠った結果、モバイルユーザーに見づらいサイトになってしまうケースです。
制作中もこまめにスマホ表示をプレビューしましょう。多くのノーコードツールにはプレビュー機能があります。公開前には必ず実機でも確認することをおすすめします。
失敗4:SEOを意識せず検索で見つけてもらえない
デザインばかりに注力し、SEO設定を怠った結果、検索エンジンからの流入がほとんどないサイトになってしまうケースです。
ページタイトル、メタディスクリプション、見出しタグなど、基本的なSEO設定は必ず行いましょう。ツールのSEO機能を活用し、Google Search Consoleへの登録も忘れずに実施してください。
失敗5:更新や改善ができなくなった
制作時の担当者が異動・退職し、サイトの更新方法がわからなくなってしまうケースです。
操作手順をマニュアル化し、複数の担当者が更新できる体制を整えておきましょう。直感的に操作できるツールを選ぶことも、属人化を防ぐポイントになります。
ノーコードで作る?外注する?判断の目安
ノーコードツールで自作するか、プロに外注するかで迷っている方も多いのではないでしょうか。それぞれが向いているケースを整理しました。
自作に向いているケースは以下の通りです。
- 予算を抑えたい(初期費用10万円以下で制作したい)
- シンプルなサイトで十分(5ページ以内程度)
- 頻繁に更新する必要がある
- すぐにサイトを公開したい
- 社内にある程度のリソースがある
対して、外注を検討すべきケースは次のとおりです。
- 複雑な機能やシステム連携が必要
- 高度なデザイン性を求めている
- SEOやマーケティング戦略も含めて相談したい
- 社内にWebの知識がある人材がいない
- ブランドイメージを重視したコーポレートサイトを作りたい
ノーコードツールは手軽さが魅力ですが、すべてのニーズに応えられるわけではありません。自社の目的やリソースを踏まえ、最適な選択をしましょう。
自社に最適なノーコードツールでWebサイト制作を始めよう
ノーコードツールを活用すれば、プログラミング知識がなくても本格的なWebサイトを制作できます。コスト削減、スピーディーな公開、簡単な更新など、多くのメリットがある一方で、カスタマイズ性やSEO面での制約も理解しておく必要があるでしょう。
ツール選びで重要なのは、自社の目的に合ったものを選ぶことです。LP制作ならペライチ、デザイン重視ならSTUDIO、多機能を求めるならWixなど、それぞれの特徴を踏まえて最適なツールを選定してください。
ただし、BtoB企業のコーポレートサイトやサービスサイトなど、リード獲得を目的としたサイトでは、ノーコードツールだけでは物足りないケースもあります。マーケティング機能やCRM連携、本格的なSEO対策を求める場合は、専用のCMS・MAツールを検討する価値があるでしょう。

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よくある質問(FAQ)
ノーコードツールとは何ですか?
ノーコードツールとは、プログラミングコードを書かずにWebサイトやアプリケーションを開発できるツールの総称です。ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で、専門知識がなくても本格的なサイトを作成できます。代表的なツールには、Wix、STUDIO、ペライチなどがあります。
ノーコードで作成したWebサイトはSEOに弱いですか?
ノーコードツールだからといって、必ずしもSEOに弱いわけではありません。WixやSTUDIOなど、メタタグ設定やサイトマップ生成などSEO機能が充実したツールを選べば、検索エンジンでの上位表示も十分に狙えます。ただし、ツールによってSEO設定の自由度が異なるため、SEOを重視する場合は事前に機能を確認しましょう。
ノーコードツールは無料で使えますか?
多くのノーコードツールは無料プランを提供しています。ただし、無料プランでは独自ドメインが使えない、広告が表示される、機能が制限されるなどの制約があります。ビジネス用途で本格的に運用する場合は、月額数千円〜の有料プランへのアップグレードが必要になるケースがほとんどです。
ノーコードツールで作ったサイトは他のツールに移行できますか?
基本的に、ノーコードツールで作成したサイトを別のツールにそのまま移行することは困難です。コンテンツ(テキストや画像)は手動で移行できますが、デザインやレイアウトは一から作り直す必要があります。長期的な運用を見据えて、信頼性の高いツールを選ぶことが重要です。
ノーコードとWordPressはどちらがおすすめですか?
目的やスキルによって最適な選択は異なります。ノーコードツールは専門知識不要で手軽に始められ、サーバー管理も不要なため初心者向けです。一方、WordPressはカスタマイズ性が高く、プラグインで機能を拡張できるため、複雑なサイトや大規模サイトに適しています。ただし、サーバー構築やセキュリティ管理の知識が必要になります。
ノーコードツールでECサイトは作れますか?
はい、ノーコードツールでECサイトを作成することは可能です。Wixには標準でEC機能が搭載されており、ShopifyやBASEなどEC特化型のノーコードツールもあります。決済機能や在庫管理、配送設定など、必要な機能が備わっているツールを選びましょう。
ノーコードで作成したサイトの運用コストはどのくらいですか?
ノーコードツールの有料プランは、月額1,000円〜5,000円程度が一般的です。独自ドメイン取得費用(年額1,000円〜3,000円程度)を加えても、年間2万円〜7万円程度でサイト運用が可能です。Web制作会社に外注する場合と比較すると、大幅なコスト削減が期待できます。
BtoB企業がリード獲得を目的にサイトを作る場合、ノーコードツールで十分ですか?
シンプルな情報発信サイトであればノーコードツールで対応可能ですが、本格的なリード獲得を目指す場合は機能面で物足りなさを感じることがあります。問い合わせフォームの作成、資料ダウンロード機能、顧客情報の管理、MAツールとの連携などが必要な場合は、リード獲得に特化したCMSの導入がおすすめです。たとえばLeadGridは、専門知識不要の「見たまま編集」機能を備えながら、フォーム作成・顧客管理・資料ダウンロードなどBtoBマーケティングに必要な機能が標準搭載されています。
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株式会社エスネットワークス 様
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