大企業がWeb制作でWordPressを使わない理由|使わない方が良い企業の特徴も解説|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

大企業がWeb制作でWordPressを使わない理由|使わない方が良い企業の特徴も解説

目次

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「サイトの表示が遅い」「セキュリティが心配」「運用管理の負担が大きい」

WordPressでのWebサイト運用に対して、このように課題を感じている企業が増えています。

本記事では、大企業がWordPressを使わない具体的な理由や、WordPressの代替となるCMS、移行時の注意点までを詳しく解説します。自社に最適なCMSを選択する際の判断材料として、ぜひご活用ください。

なおLeadGridでは、「WordPressの得意vs不得意」と題してWordPressの特徴を資料化しています。無料でダウンロードできますので、こちらも合わせてご確認ください。


WordPressの得意vs不得意|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

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大企業がWeb制作でWordPressを使わない理由

大企業がWordPressを採用しない背景には、セキュリティ、コスト、人材面での課題があります。以下では、それぞれの理由について詳しく解説します。

攻撃対象になりやすく、乗っ取りや改ざんのリスクが高い

大企業がWeb制作でWordPressを使わない最大の理由は、攻撃対象になりやすく、乗っ取りや改ざんのリスクが高いことです。

WordPressは世界で最も利用されているCMSプラットフォームであり、その高いシェアゆえに常に攻撃者からの標的にされやすい状況に置かれています。Sucuri2016年の調査によると、分析対象となった感染サイトの75%以上がWordPressを使用しており、WordPressで構築されたWebサイトが主な攻撃対象となっていることがわかります。

参考:Hacked Website Trend Report 2016 - Q1 Statistics | Sucuri

特に大企業のWebサイトでは、不正アクセスによる改ざんがビジネスに重大な影響を及ぼす可能性が高くなっています。サイトが乗っ取られた場合、顧客の個人情報が漏洩したり、マルウェアが仕込まれたりするリスクが存在するためです。

セキュリティ対策には、WAFWeb Application Firewall)の導入や、定期的なバックアップ、アクセス制限の設定など、複数の対策を組み合わせることが不可欠ですが、これらの対策には相応のコストと手間がかかります。そのため、大企業では独自のCMSやより安全性の高いプラットフォームを選択する傾向が強くなっています。

オリジナルデザインの制作には相応のコストがかかる

WordPressは無料のオープンソースとして知られていますが、実際の企業サイト制作では予想以上のコストが発生します。企業のブランドイメージに合わせたデザインの作成、ユーザビリティの向上、レスポンシブ対応、パフォーマンスの最適化まで、さまざまな要素を考慮すると、無料で公開されているテーマではなくオリジナルのデザインテーマを一から制作することが求められるためです。

またWordPressの標準機能やプラグインだけでは要件を満たせないケースも多く見られます。このような場合、カスタムプラグインの開発が必要となり、追加の開発コストが発生します。例えば独自の予約システムや在庫管理システム、複雑な会員管理機能などを実装する際には、専門的な開発が不可欠となるのです。

さらにサイトの規模が大きくなるほど、データベースの最適化やキャッシュの設定、CDNの導入なども必要となり、これらの対応にも追加コストがかかります。結果として、当初の予算を大幅に超過してしまうケースも少なくありません。

WordPressの専門知識を持つ人材の確保が必要

WordPressサイトの運用には、継続的なバージョン更新やセキュリティ対策が欠かせませんWordPress本体の更新だけでなく、利用しているテーマやプラグインについても定期的なアップデート作業が必要となっています。

特に大規模なサイトでは、複数のプラグインを組み合わせて利用することが一般的です。それぞれのプラグインが相互に影響し合うため、アップデート時には慎重な検証作業が求められます。またプラグイン間の競合やバージョンの互換性の問題も発生しやすく、これらの問題に対処できる技術者の存在が不可欠となっています。

さらにサーバー面でも専門的な知識が必要です。PHPのバージョンアップやデータベースの最適化、キャッシュの設定など、サーバーサイドの管理も重要な業務となってきます。アクセス数の増加に伴うサーバー負荷の対策や、バックアップの管理なども欠かせない作業です。

このような技術的な管理を適切に行えない場合、サイトのパフォーマンスが低下したり、最悪の場合はサイト自体が機能しなくなったりするリスクがあります。また担当者の退職や異動により、サイト運用のノウハウが失われてしまう可能性も。そのため複数の技術者による運用体制の構築や、定期的な引継ぎ作業なども重要な課題となっているのが現状です。

WordPressを使わない方が良い企業の特徴

WordPressの利用を再検討すべき企業の特徴を、以下の表にまとめました。企業の規模や業態、要件に応じて、最適なプラットフォームの選択を検討することをおすすめします。

企業の特徴

具体例

推奨される代替手段

セキュリティ要件が厳しい

  • 金融機関
  • 医療機関
  • 官公庁
  • 個人情報を大量に扱う企業
  • エンタープライズCMS
  • 静的サイトジェネレーター

大規模なカスタマイズが必要

  • 独自の業務システムとの連携が必要
  • 複雑な承認フローがある
  • 特殊な会員管理が必要
  • エンタープライズCMS
  • ヘッドレスCMS
  • 商用CMS

高度なブランド戦略が必要

  • 大手企業
  • グローバル企業
  • デザイン重視の企業
  • エンタープライズCMS
  • 商用CMS

技術者の確保が困難

  • 地方企業
  • 中小企業
  • IT人材が不足している企業
  • 商用CMS
  • 静的サイトジェネレーター

これらの特徴に該当する企業では、WordPressの利用によって様々な課題が生じる可能性があります。後述する代替案を検討し、自社に合うCMSWeb制作ツールを選定しましょう。

Web制作におけるWordPress以外の選択肢

ここでは、Web制作におけるWordPress以外の選択肢を紹介します。それぞれのメリット・デメリットや特徴について詳しくみていきましょう。

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BtoB企業向け CMSカオスマップ|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

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商用CMS

商用CMSは、専門のベンダーが開発・提供している有料のCMSです。セキュリティ面での信頼性が高く、専門的なサポート体制が整っているのが特徴となっています。

また商用CMSは定期的なアップデートやセキュリティパッチの提供が確実に行われ、脆弱性への対応も迅速です。導入時には初期費用とライセンス料が必要となりますが、運用面での安定性とサポート体制を考慮すると、長期的には効率的な選択肢となる可能性があります。

例えばリード獲得に特化したLeadGridのように、特定の強みをもつ商用CMSも存在します。

エンタープライズ向けCMS

エンタープライズ向けCMSは、大規模な組織や企業向けに設計された高機能なコンテンツ管理システムです。Adobe Experience ManagerBloomreachなどが代表的な例として挙げられます。

エンタープライズ向けCMSの特徴は、複数のサイトの一元管理や、複雑なワークフロー管理、高度なパーソナライゼーション機能など、企業レベルで必要とされる機能を標準で備えている点です。また他の業務システムとの連携も容易で、企業全体のデジタル戦略を統合的に推進することが可能となっています。

セキュリティ面でも企業レベルの要件に対応できる堅牢な機能を備えており、定期的な脆弱性診断やセキュリティ監査にも対応しています。導入コストは比較的高額となりますが、運用効率や機能面での優位性を考慮すると、大規模な組織には適した選択肢となっています。

ヘッドレスCMS

ヘッドレスCMSは、コンテンツ管理とフロントエンド表示を完全に分離した新しいCMSです。ContentfulStrapiPrismicなどのプラットフォームがこのカテゴリーに含まれます。

APIを介してコンテンツを配信する仕組みにより、Webサイトだけでなく、モバイルアプリやIoTデバイスなど、さまざまなプラットフォームへのコンテンツ配信が可能です。またフロントエンドの技術選択が自由なため、最新のフレームワークやツールを活用した開発を行えます。

セキュリティ面でも、従来のCMSと比べてリスクが低く、コンテンツ管理システムとフロントエンドが分離されているため、攻撃対象となる範囲が限定されます。開発の自由度が高い反面、技術的な知識が必要となりますが、長期的な拡張性を重視する企業には適した選択肢といえるでしょう。

静的サイトジェネレーター

静的サイトジェネレーターは、HugoGatsbyNext.jsなどのツールを使用して、事前にHTMLファイルを生成するアプローチです。動的なコンテンツ生成を行わないため、セキュリティリスクが極めて低く、高速な表示速度を実現できます。

コンテンツの更新時にはビルドが必要となりますが、最近のツールでは増分ビルドやキャッシュ機能が充実しており、運用面での負担も軽減されています。またGitHubなどのバージョン管理システムと連携することで、コンテンツの変更履歴管理も容易になっています。

静的サイトジェネレーターは、更新頻度が低く、高いセキュリティが求められるコーポレートサイトや、パフォーマンスを重視するランディングページなどに最適です。開発者向けの知識が必要となりますが、運用コストの低さと安定性を重視する企業には魅力的な選択肢といえるでしょう。

WordPressからCMS移行する際の注意点

WordPressから他のCMSへの移行は、慎重に計画を立てて実施する必要があります。以下では、移行時の重要な注意点について詳しくみていきましょう。

URLはなるべく変更しない

WordPressからCMS移行する際、URLはなるべく変更しないことが大切です。

特に、検索流入の多いページやバックリンクを多く獲得しているページのURLを変更すると、一時的にアクセス数が減少する可能性があります。URLの変更が避けられない場合は、301リダイレクトを適切に設定し、検索エンジンやユーザーを新しいURLに誘導するようにしましょう。

不要なコンテンツは移行せず、サイトを軽量化することも検討する

CMS移行の際は、不要なコンテンツは移行せず、サイトを軽量化することも検討しましょう。長年運用してきたWordPressサイトには、不要なコンテンツや更新されていないページが蓄積されている可能性があります。

まずは、アクセス解析ツールを使用して、各ページのPV数やコンバージョン率を確認します。アクセス数の少ないページや最終更新から長期間が経過しているコンテンツは、移行の対象から除外することを検討すべきです。

また表示速度の向上やサーバーの負荷軽減のため、画像ファイルの最適化や重複コンテンツの統合なども、この機会に実施することをおすすめします

予期せぬ問題に対応できるよう余裕をもって行う

カスタマイズされたWordPressサイトの場合、プラグインの互換性や独自機能の再現に時間がかかることがあります。予期せぬ問題に対応できるよう、余裕をもって行いましょう。

また移行作業中にトラブルが発生した場合に備えて、バックアップの取得や切り戻し手順の確認も必要です。ビジネスへの影響を最小限に抑えるため、アクセスの少ない時間帯や、更新頻度の低い時期を選んで移行作業を行うことをおすすめします。

WordPressからのリプレイスならLeadGridにご相談を

WordPressは優れたCMSですが、企業の規模や要件によっては別のプラットフォームを選択することが望ましい場合があります。特に、セキュリティ要件が厳しい企業や、高度なカスタマイズが必要な企業では、より安全で運用しやすいCMSへの移行を検討すべきでしょう。

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  • マーケティング機能が標準搭載された運用のしやすさ
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WordPressからの移行をお考えの企業様には、経験豊富な専任担当者による手厚いサポート体制を整えています。移行に関する不安や課題について、まずはお気軽にご相談ください。

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記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部
LeadGrid BLOG編集部

LeadGrid BLOG編集部は、Web制作とデジタルマーケティングの最前線で活躍するプロフェッショナル集団です。Webの専門知識がない企業の担当者にも分かりやすく、実践的な情報を発信いたします。

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