Salesforce CMSとは?機能や特徴、ワークスペースの使い方を解説
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「Salesforceを導入しているが、コンテンツ管理が煩雑になっている」「顧客データとWebコンテンツを連携させたい」
このような課題を抱えるBtoB企業にとって、Salesforce CMSは有力な選択肢となります。
本記事では、Salesforce CMSの基本的な機能や特徴、CMSワークスペースの設定方法から、導入のメリット・デメリットまでを詳しく解説します。自社のコンテンツ管理に最適なCMSを選択する際の判断材料として、ぜひご活用ください。
関連記事:CMSとは?機能や導入するメリット、選び方のポイントと事例を解説
Salesforce CMSとは
Salesforce CMSは、Salesforce Experience Cloud内に搭載されたコンテンツ管理システム(CMS)機能です。2019年に発表され、Salesforceプラットフォームにネイティブ統合されている点が最大の特徴といえます。
Salesforce CMSは「ハイブリッドCMS」と呼ばれるタイプに分類されます。従来型CMSのようにExperience Builderでコンテンツを直接サイトに配信する「カップルドモード」と、APIを通じて外部システムにコンテンツを配信する「ヘッドレスモード」の両方をサポートしているためです。
Salesforce CMSの主な用途は以下のとおりです。
用途 | 具体例 |
カスタマーポータル | FAQ、ナレッジベース、問い合わせ管理 |
パートナーポータル | リード共有、販売資料提供、在庫・価格確認 |
コミュニティサイト | 会員向けコンテンツ配信、イベント情報管理 |
ECサイト連携 | 商品情報管理、プロモーションコンテンツ |
Experience Cloudライセンスを保有している企業であれば、2022年1月以降は追加費用なしでSalesforce CMSを利用できます。Salesforceエコシステムを活用している企業にとって、顧客ポータルやパートナーサイト構築の中核機能として位置づけられているのです。
※利用可否や上限・費用条件はエディションや契約、リリースによって変動するため、最新条件はSalesforceの公式情報・契約内容で確認が必要です。
関連記事:Salesforceで何ができる?特徴や導入のポイントについても
Salesforce CMSの主な機能と特徴
Salesforce CMSは、CRMデータとの連携を前提に設計された独自の機能を備えています。ここでは、主要な機能について詳しくみていきましょう。
コンテンツ管理機能
Salesforce CMSでは、3つの標準コンテンツタイプ(Document、Image、News)が用意されており、さらに最大100個のカスタムコンテンツタイプを作成可能です。
コンテンツの作成・編集はWYSIWYGエディタで行え、専門的な技術知識がなくても操作できるよう設計されています。バージョン管理機能やドラフト機能も標準で搭載されているため、公開前のレビューフローを構築しやすいのが利点です。
また多言語サポートにも対応しており、翻訳管理機能を活用することで、グローバル展開を視野に入れたコンテンツ運用が実現します。
CRMデータとの連携
Salesforce CMSの最大の強みは、Sales CloudやService CloudなどのCRMデータに直接アクセスできる点にあります。顧客情報に基づいたバナー、タイルメニュー、プロモーションCTAなどのリッチコンテンツを生成し、パーソナライズされた体験を提供できるのです。
地理位置情報、言語、顧客行動、属性情報に基づいたコンテンツターゲティングが可能となっており、より高度なパーソナライゼーションを実現したい場合は、Marketing Cloud PersonalizationやData Cloudとの組み合わせも選択肢となります。
関連記事:CMSとCRM(顧客管理)の違いや関係性とは?組み合わせて活用するメリットを解説
ヘッドレスCMS機能
Salesforce CMSはConnect REST API(APIバージョン47.0以降)を通じて、外部システムへのコンテンツ配信にも対応しています。Heroku上のアプリケーションやAWS上の静的サイト、カスタムモバイルアプリなど、任意のフロントエンドにコンテンツを配信可能です。
APIパラメータには、managedContentType(必須)、managedContentIds(最大200件)、page、pageSize(1-250)、languageなどが用意されており、柔軟なコンテンツ取得が行えます。
マルチチャネル配信
Salesforce CMSで作成したコンテンツは、以下のチャネルに配信可能です。
- Experience Builderサイト(LWR/Aura)
- B2C Commerce Cloud
- Marketing Cloud
- Lightningアプリ
- パブリックチャネル(外部サイト・モバイルアプリ向け)
「Author once, deliver anywhere(一度作成すれば、どこにでも配信できる)」というコンセプトのもと、コンテンツの再利用性を高める設計になっています。
CMSワークスペースとは
CMSワークスペースは、Salesforce CMSにおけるコンテンツ管理の中核となる概念です。コンテンツの一元管理、公開チャネルの設定、ユーザー権限の管理などを行う作業スペースとして機能します。
CMSワークスペースの役割
CMSワークスペースは、画像、ドキュメント、ニュース記事などのコンテンツを一元管理できる仕組みです。複数のチャネルにコンテンツを配信する際の起点となり、寄稿者ごとに異なる権限を設定することで、組織的なコンテンツ運用を実現します。
Winter '25リリースでは「拡張CMSワークスペース(Enhanced CMS Workspaces)」がデフォルト設定となり、より直感的な操作が可能になりました。
ユーザーロールと権限設定
CMSワークスペースでは、以下の4つのロールでユーザー権限を管理します。
ロール | 権限内容 |
Salesforce Admin | Digital Experiencesアプリへのフルアクセス |
Content Admin | ワークスペースのコンテンツ、他の投稿者、チャネル・公開を完了 |
Content Manager | コンテンツへのフルアクセス・承認リクエスト |
Content Author | コンテンツの作成・編集・閲覧 |
Salesforce CMSの有効化と設定手順
Salesforce CMSを利用するには、まず機能を有効化し、CMSワークスペースを作成する必要があります。
Step 1:Salesforce CMSの有効化
Salesforce CMSは、デジタルエクスペリエンスアプリケーションからアクセスできます。設定画面で「デジタルエクスペリエンス」を検索し、CMSワークスペースの機能を有効化してください。
なお、Experience Cloudライセンスを保有していない場合でも、Enterprise EditionまたはUnlimited Editionであれば、500件の公開CMSアイテムと20コンテンツタイプまでの制限付きで無料利用が可能です。
Step 2:CMSワークスペースの作成
CMSワークスペースを新規作成する際は、以下の項目を設定します。
- ワークスペース名の入力
- 公開チャネルの追加(Experience Builderサイト、外部サイトなど)
- 寄稿者の追加とロール割り当て
- 言語設定(多言語対応が必要な場合)
ワークスペース作成後は、コンテンツタイプを定義し、実際のコンテンツ作成に移ることができます。
Step 3:コンテンツの作成と公開
コンテンツ作成画面では、選択したコンテンツタイプに応じたフィールドが表示されます。テキスト、画像、リンクなどの要素を入力し、プレビューで確認したうえで公開するという流れです。
CMSコレクション機能を使えば、関連するコンテンツをプレイリストのようにまとめて管理することも可能。サイト上での表示順序の制御やコンテンツのグループ化に役立ちます。
Salesforce CMSを導入するメリット
Salesforce CMSの導入を検討する際に、押さえておきたいメリットを紹介します。
CRMデータを活用したパーソナライゼーション
Salesforce CMSの最大の差別化ポイントは、CRMとのネイティブ統合です。顧客データに基づいて、ログインユーザーごとに最適化されたコンテンツを表示できるため、エンゲージメント向上が期待できます。
たとえば、商談ステージに応じた資料の出し分けや、業種別のケーススタディ表示など、BtoBマーケティングで求められるパーソナライゼーションを実現しやすい環境が整っています。
関連記事:CMSとMAツールの違いは?連携できるCMSのメリットについても
Salesforceユーザーには追加コストが不要
Experience Cloudライセンスを保有している企業であれば、Salesforce CMSは追加費用なしで利用可能です。CMSアイテム数やコンテンツタイプ数に制限がないため、大規模なコンテンツ運用にも対応できます。
セキュリティ面での信頼性
Salesforceプラットフォーム上で動作するため、Salesforceが提供するセキュリティ基準が適用されます。ロールベースのアクセス制御、監査ログ、データ暗号化など、エンタープライズレベルのセキュリティ機能を活用できる点は大きなメリットです。
Salesforce CMS導入時の注意点
一方で、Salesforce CMSには導入前に把握しておくべき注意点もあります。
汎用CMSとしての機能は限定的
テンプレートやテーマのライブラリは限定的で、WordPressの6万以上のプラグインと比較すると、エコシステムの規模に差があるのが現状です。
表示プレビュー、メタタグ設定、スケジュール公開、sitemap.xml生成などの機能についても、他のCMSと比較すると追加開発が必要なケースがあります。
Salesforce非ユーザーには導入障壁が高い
Salesforce CMSはSalesforceプラットフォーム上で動作するため、Salesforceを導入していない企業が利用するには、まずSalesforceライセンスの契約が必要となります。学習コストも考慮すると、Salesforce非ユーザーにとっては導入ハードルが高くなる点は否めません。
SEO目的の公開Webサイトには不向き
Salesforce CMSは主に認証ユーザー向けのポータルサイト構築を想定した設計となっています。SEO対策を重視した公開Webサイトやオウンドメディアの構築には、WordPress、HubSpot CMS、その他の商用CMSのほうが適している場合が多いでしょう。
関連記事:HubSpotとは?できることや無料プランについて解説
Salesforce CMSと他CMSの比較
Salesforce CMSを検討する際に、よく比較対象となるCMSとの違いを整理しておきましょう。
比較項目 | Salesforce CMS | WordPress | HubSpot CMS |
CRM連携 | ◎(ネイティブ統合) | △(プラグイン必要) | ◎(ネイティブ統合) |
テンプレート | △(限定的) | ◎(豊富) | ○(充実) |
SEO機能 | △(基本的) | ◎(プラグイン含む) | ◎(標準搭載) |
導入コスト | Experience Cloud込み | 無料〜(ホスティング別) | 無料プランあり |
学習コスト | 高(Salesforce知識必要) | 中 | 低〜中 |
Salesforce CMSは「CRM統合型コンテンツレイヤー」として理解すべきであり、汎用エンタープライズCMSの代替として位置づけるのは適切ではありません。既にSalesforceを活用している企業が、CRMデータを活かしたポータル体験を構築する際に真価を発揮するツールといえます。
BtoBのリード獲得にはLeadGridがおすすめ

Salesforce CMSは、既にSalesforceを導入している企業が顧客ポータルやパートナーポータルを構築する際には有力な選択肢となります。一方で、SEOを重視したオウンドメディアの運用や、リード獲得を目的としたWebサイト構築には、専用のCMSを選択するほうが効果的です。
BtoB企業のリード獲得に特化したCMSをお探しなら、国産CMSの『LeadGrid』がおすすめです。LeadGridは以下の特徴を備えています。
- 専門知識がなくても直感的に操作できる「見たまま編集」機能
- リード獲得に必要なフォーム作成・顧客管理機能を標準搭載
- Salesforce Account Engagement(旧Pardot)やHubSpotなど主要MAツールとの連携
- SEO対策に必要な機能が標準で実装済み
Salesforceをはじめとする外部ツールとの連携も充実しており、マーケティングオートメーションとの組み合わせでリードナーチャリングまで一気通貫で実現可能です。
関連記事:CRM連携とは?メリットや連携できるシステム・成功のポイントを解説
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