オンライン営業で成約率を上げるコツとは?新規開拓を成功させる方法も
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パソコンとインターネット環境さえあれば、現地へ行かずに営業活動ができる「オンライン営業」。コロナ禍において対面を避けるための営業方法として、広く用いられるようになりました。「オンライン営業」は感染症対策のためだけでなく効率的に営業できることから、導入する企業が増加しています。
一方で「オンライン営業」導入したいものの、ノウハウが不足していて導入に不安があるとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回はオンライン営業で成約率を上げるためのコツや、営業担当者が身につけたいスキル、新規開拓を成功させるポイントについて紹介します。
オンライン営業とはリモートで行う非対面の営業活動のこと
オンライン営業とは、顧客と直接対面せずにオンライン上で行われる営業活動のことす。
現代ではさまざまな業務がオンライン化されており、営業も例外ではありません。
特にコロナ禍においては感染症対策に有効とされ、オンライン営業を導入する企業が増えました。
さらにオンライン営業は移動の時間やコストが削減できるなどの利点があり、効率的な営業方法として今後も需要は高まることが予想されます。
関連記事:オンライン営業のやり方は?導入するメリットや課題・対策方法を解説
【大前提】商談数が足りているか確認してからオンライン営業に注力しよう
オンライン営業は気軽に行えるとはいえ、営業先が自社の製品やサービスに対して興味関心が薄いあるいはほぼない状態で商談を進めることは、かなり難易度の高いことです。
商談数や商談化率に課題を感じている場合、まずは潜在顧客を確度の高い見込み顧客に育成することを見据えてリード獲得やインサイドセールスに注力しましょう。社内でインサイドセールスを最大化するにはコツがあります。下記記事ではリード獲得の手法やインサイドセールスの立ち上げ手順を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:リード獲得とは?15のリード獲得方法や効率的に増やすポイントを解説
関連記事:インサイドセールスの立ち上げ手順と注意点、成功事例を紹介!
オンライン営業のメリット・デメリット
オンライン営業には、メリットもデメリットもあります。あらかじめ理解しておくことで、オンライン営業の長所を活かせるようにしましょう。
オンライン営業のメリット
オンライン営業には、以下のようなメリットがあります。
- 業務効率を改善できる
- 商談数を増やしリードタイムを短縮できる
- 拠点が離れているクライアントにも営業をかけられる
- 画面を共有できる
- 録画・録音できる
オンライン営業では、訪問に必要な移動時間と交通費用をカットできます。削減できた時間は資料作成や営業時間にあてることができるため、営業活動の業務効率を改善できます。
こうして営業活動の業務効率を改善させることで、商談数を増やせます。オフライン営業よりも営業回数を増やすことができるため、リードタイムを短縮することにも繋がるでしょう。
また、拠点が離れているため出張や電話でしか接点を持てなかった営業先にも、訪問営業と同じように打ち合わせができるのもオンライン営業の大きなメリットです。
画面共有ができるのも営業活動において利点です。オフライン営業と異なり特別な設備を必要とせず営業資料を展開できるため、より効果的な営業活動が可能になります。またWebサイトや動画など、分かりやすい資料を共有できることもメリットと言えるでしょう。
さらにオンライン営業の内容を録画・録音できるため、商談後に内容をフィードバックできることも利点の一つです。さらにパフォーマンスが高い社員の映像を共有すれば、営業活動でのトークの教材として活用でき、後進の育成にも役立ちます。
オンライン営業のデメリット
一方でオンライン営業のデメリットがあることも、あらかじめ理解しておきましょう。
- 信頼関係を築きにくい
- 参加者が多い商談は進めにくい
- 商材を手に取って確認してもらえない
- 機材を揃えるために初期投資が必要
- 営業先の通信環境に左右される
オンライン営業は相手の顔が見えるとはいえ、雑談や接待の機会に発展しづらいため信頼関係を築きづらいのがデメリットです。そこで顧客が求める情報を先回りして提供したり、レスポンスを早めたりなど、顧客のニーズに応え続けることが重要です。オンライン営業で効果的な会話方法については、後の章でトークスクリプトやアイスブレイクを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
時には参加者が多いオンライン営業もあります。しかしオフライン営業のように名刺交換ができないため、商談を進めづらいという欠点があります。特にどの役職の方がどんな発言をしているのかを全て把握するのは至難の業です。そこで、オンライン営業を始める前に参加者の氏名だけでなく部署と役職も確認しておきましょう。
またオンライン営業では自社の商品を手にとって確認してもらえないというデメリットがあります。資料や動画だけでは、商品の使用感を伝え切れないため、事前にサンプルを送付するのも手段の一つです。
さらにオンライン会議を円滑に進めるためには、カメラやマイクを準備することはもちろんセキュリティ対策が万全なWeb会議システムが必要です。また自宅でオンライン営業をする社員のために、回線を安定させる端末の貸与も不可欠です。しかし先述した通りオンライン営業の導入によって交通費や出張費が削減できるため、長期的にはメリットの方が大きいでしょう。
ただしこちらがオンライン会議の設備を整えても、営業先の通信環境が不安定だとスムーズに商談を進めることが難しくなります。そこで営業先の通信環境に負荷をかけないWeb会議システムを取り入れるのも手段の一つです。あるいはオンライン営業を始める前に営業先に資料を共有しておくことも円滑な商談を進める上で有効です。
オンライン営業で成約率を上げるコツ|事前準備編
オンライン営業で成約率を上げるには事前準備が欠かせません。準備段階で知っておきたいコツを3つ紹介します。
- 事前にツールの動作確認をしておく
- 顧客と情報共有しておく
- 資料はシンプルさと見やすさを重視する
- 参加者が誰なのかを把握する
- リマインドメールを送る
事前にツールの動作確認をしておく
オンライン営業ではWeb会議ツールやオンライン商談ツールを使います。当日になって慌てないように、初めて使うツールはもちろんのこと、使い慣れたツールでも事前に動作確認をしておきましょう。
気をつける点は以下の通りです。
- 通信環境は安定しているか
- カメラとマイクは正常に動くか
- デスクトップ画面は整理できているか
特にノートパソコンに付属されているカメラでは、上からカメラを見下ろす姿勢になってしまい、営業相手を見下ろすような印象を与えてしまうため、注意が必要です。そしてマイクがしっかり音声を拾えているかを確認することはもちろん、背景が明るい場所で行うことを心がけましょう。
そして意外に見落としがちですが、デスクトップ画面を整理しておくのも重要です。画面共有でプレゼンをした際にデスクトップを整理しておかないと、社内の機密情報を誤って表示させてしまい、トラブルに発展することもあります。
商談相手は貴重な時間を割いて参加しているので、こちらの不手際で時間を無駄にしないように心がけましょう。
顧客と情報共有しておく
オンライン営業の本番中でも画面共有によって資料を共有できますが、事前に顧客と情報を共有しておきましょう。
事前に資料を共有しておけば、相手に商品やサービスの内容を知ってもらえます。また相手側も課題や質問をまとめる時間を確保できるため、ニーズに合わせた提案がしやすくなります。
オンライン営業は時間が限られているため、当日のやり取りをスムーズに進めるためにも、事前に情報を共有して時間を有効に使いましょう。
事前資料はシンプルさと見やすさを重視する
資料はシンプルさと見やすさを重視しましょう。オンライン営業中の商談相手は、スライドを確認しながら説明を聞かなければならないため、一度見ただけで理解できるような、わかりやすい資料を作成することが重要です。
資料は「読む」ではなく「見る」を意識して作成しましょう。押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 1つのスライドに入れる要素は1つ
- 表や図、グラフを使って視覚化する
- フォントは大きく(20pt〜)
- 使う色は3色まで
なお、お役立ち情報をURLにまとめておくと、営業相手に対して親切な印象を与えられます。さらに動画を使用するのも効果的です。
また相手のペースに配慮しながら営業を進めるためには、途中で「質問はありませんか?」など休憩のスライドを挟むのもおすすめです。
参加者が誰なのかを把握する
先述した通り、オンライン営業はオフライン営業のように名刺交換ができません。そこで、商談を始める前に「参加者の部署名や役所名、そして氏名」を窓口担当者に聞いておきましょう。または商談を始める前に各自自己紹介をお願いしたり、オンラインの名刺管理サービスを利用するのも手段の一つです。
さらに営業先の企業についてあらかじめリサーチしておくのも重要です。ホームページで会社概要やIR情報を確認することはもちろん、どのような事業を展開しているのか、普段どのような情報を発信しているのかをチェックしておきましょう。営業先を理解しておくことで、商談がスムーズに進むことはもちろん、後述するアイスブレークのきっかけも作れます。
リマインドメールを送る
オンライン営業を行う前には、必ずリマインドメールを送りましょう。オンライン営業は気軽に商談ができる分、リスケジュールされることも多いため、前もって参加の可否を確認することが賢明です。
例えば前日に「明日はよろしくお願いします」と一言連絡を入れ、当日にも「Web会議システムの参加URLを送付させていただきますので、お時間になりましたらご参加お願いします」と確認の連絡を入れると、相手に親切な印象を与えられます。
オンライン営業で成約率を上げるコツ|発表編
オンライン営業を円滑に進めるために、商談の流れを頭に入れておきましょう。
商談の流れ | 概要 |
①挨拶・自己紹介 (時間目安:3分) | 身だしなみをきちんと整え、丁寧な挨拶と簡単な経歴紹介で信用を得ましょう。 この時に営業先の参加者と役割を把握しましょう。 |
②商談目的の認識合わせ (時間目安:2分) | あらかじめ商談の目的を伝え、営業先との認識の相違がないかを確認しましょう。 |
③プレヒアリング (時間目安:10分) | まずは営業先の大まかな関心について把握し、ニーズに沿った商談内容にしましょう。 |
④企業・サービスの説明 (時間目安:10分) | 先ほどヒアリングした営業先にニーズを中心に、商品・サービスを説明し、関心を高めましょう。 また信頼を獲得するために、企業規模や実績についても触れましょう。 |
⑤感想の確認・質問応答 (時間目安:10分) | 商談内容の反応を確認しつつ、現段階での疑問や不安を解消しましょう。 |
⑥本ヒアリング・課題の深掘りと合意 (時間目安:10分) | 営業先が抱える課題に対してヒアリングを行い、どのように貢献できるかを判断しましょう。あるいは営業先が目指す効果について認識を合わせましょう。 |
⑦テストクロージング (時間目安:10分) | 提案のオファーを行い、営業先の反応を確認して検討度合いを見極めましょう。 未だ提案への移行段階ではないと判断された場合は、技術者との相談会など、ハードルが低いオファーを提案するのも効果的です。 |
⑧挨拶・御礼 (時間目安:5分) | 丁寧な挨拶で相手に好印象を与えましょう。また質問や疑問がないか再度確認しておきましょう。 |
上記の流れを踏まえた上で、オンライン営業における、発表するうえでのコツを6つ紹介します。
- 要件を満たしたオンライン営業ツールを選定する
- トークスクリプトを用意する
- アイスブレイクを適宜活用する
- オンラインとオフラインの違いを意識する
- 一方的に話さない
- 商談時間を短めにする
要件を満たしたオンライン営業ツールを選定する
先述した通り、オンライン会議を円滑に進めるためには万全なWeb会議システムが必要です。セキュリティ対策がしっかりしていることはもちろん、以下の点も考慮に入れてWeb会議システムを選びましょう。
- 通話品質
- 参加可能人数
- 各種機能(画面共有、チャット、録音、録画、トークスクリプトの表示など)
- アカウント作成が必要かどうか
- ソフトウェアをインストールする必要があるか
- 価格は妥当か
トークスクリプトを用意する
オンライン営業はちょっと苦手……という場合は、トークスクリプトを整理することが効果的です。先述したオンライン営業の流れに沿ってトーク内容を見直してみましょう。またオンライン営業が得意な同僚の商談を録画した様子を参考にしながら内容をブラッシュアップするのも効果的です。
それでもなかなか成約に繋がらないという場合は、無料資料「オンライン営業・商談ガイド」をぜひご利用ください。オンライン営業で成約につながるポイントを分かりやすく説明しています。
アイスブレイクを適宜活用する
オンライン営業ではコミュニケーションをスムーズにするためのアイスブレイクを適宜活用しましょう。
オンライン営業では紙の名刺交換がありません。そのため商談前に相手と打ち解ける時間を意識的に作る必要があります。
アイスブレイクによって緊張を解きほぐすことで、相手の本音を引き出しやすくなり、話しやすくなるメリットがあります。
ただし営業はあくまでも「仕事の場」であることを忘れないようにしましょう。本題と関係ない話で盛り上がりすぎて、時間を無駄にしないよう気を付ける必要があります。
また場合によっては雑談が苦手な人もいます。その際は、無理してアイスブレイクをする必要はありません。商談相手に合わせて、柔軟に対応しましょう。
オンラインとオフラインの違いを意識する
直接相手と向かい合って話せないオンライン営業では、コミュニケーションを取りづらいデメリットがあります。
そのためオフライン営業と同じような感覚で営業していると、商品やサービスの魅力が伝わらず、思うような結果が出せなくなる可能性もあります。
特にオンライン営業では表情が伝わりにくく、普通に話していても怒っているような印象を与えることもあるため、できるだけ笑顔を意識して話すようにしましょう。例えば口角を上げるだけでも、笑顔に見える効果があります。
またオンラインでは声がこもったりタイムラグが発生したりするため、対面よりも音声が聞き取りにくくなります。そこで普段よりも落ち着いたトーンで、はっきりとした発音を心がけましょう。
一方的に話さない
オンライン営業では営業側が一方的に話しすぎないよう、注意しましょう。
オンライン営業では会話のリズムや反応の遅れが起こりやすく、営業担当者は相手の反応を待たずに一方的に説明してしまう傾向があります。
しかし相手の反応やニーズを把握できなければ、良い提案はできません。時折「ここまでで何か質問はありますか」と確認しながら、相手のペースや意見を考慮しながら進めましょう。あるいは時折「このような理解でお間違いないでしょうか?」と相手の考えを確認しつつ小休憩を挟むのも効果的です。
オンライン営業ではいつも以上に双方のコミュニケーションを大切にすることが、成功の秘訣です。
商談時間を短めにする
先述したオンライン営業の流れは60分を想定していましたが、あえて30分まで商談時間を縮めることも効果的です。オンライン営業は対面で話を聞くよりも集中力や緊張感が落ちてしまうため、時には要点をまとめた短い商談の方がしっかり聞いてもらえるケースがあります。
また短いオンライン営業なら、間を開けずに次回の商談に繋げやすいのも利点です。接触回数を増やしつつ、営業相手のニーズに合わせた情報提供ができるため信頼関係が築きやすくなります。
オンライン営業で成約率を上げるコツ|アフターフォロー編
オンライン営業を終えたあとは、成約につなげるためのアフターフォローが必要です。押さえておきたいコツを2つ紹介します。
- 社内で振り返りを行う
- 当日中にお礼メールを送る
- 商談後にアンケートを実施する
- 定期的にコンタクトを取り続ける
社内で振り返りを行う
オンライン営業後は社内でも振り返りを行いましょう。参加者メンバーで商談内容の振り返りを行うことで、トークスクリプトを改善できます。ポイントとしては、
- こちらが話している比率
- 話す速度
- 話しているキーワード
をしっかり確認しましょう。重要なのは「営業相手がこちらの説明した内容を理解し、納得してくれたか」をキチンと確認することです。
当日中にお礼メールを送る
オンライン営業を終えたら、当日中にお礼メールを送りましょう。できるだけ早く感謝の気持ちを伝えることで、相手に好印象を与え、自社や商品・サービスを覚えてもらいやすくなる効果があります。
お礼メールで押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 誤字脱字がないようにする
- 内容は簡潔にまとめる
- オンライン中に質問があった場合は回答する
- 今後につなげる一文を入れる
さまざまな業務で忙しい中、お礼メールを書くのは面倒だと感じるかもしれません。しかし今後もより良い関係を作るため、また成約へつなげるために必要な営業活動の一環なのです。
商談後にアンケートを実施する
商談終了後、営業相手にURLでアンケートを送りましょう。アンケートから営業先の反応や状況を把握できます。
オンライン営業時の説明は分かりやすかったか、顧客のニーズはきちんと把握していたかなど客観的な振り返りを行いましょう。
定期的にコンタクトを取り続ける
オンライン営業後も、定期的にコンタクトを取り続けることが重要です。
頻繁にコミュニケーションを取ることで、顧客との心理的な距離が縮まり、営業担当者への信頼が深まります。その結果、売上やリピーターにつながる可能性が高まるでしょう。
なおコンタクトの頻度は顧客と営業担当者の関係性やニーズに合わせて、調整しましょう。単にコンタクトを取るだけでなく、顧客にとって有益な情報を提供することも大切です。例えば定期的にお役立ち情報を配信するのも効果的です。
オンライン営業で身につけておきたいスキルと身につける方法
オンライン営業で身につけておきたいスキルや、身につける方法を3つ紹介します。
- 商品やサービスの魅力をわかりやすく伝えるための「説明力」
- ニーズを的確に引き出すための「ヒアリング力」
- 話に説得力をもたせるための「論理的思考力」
- 商談をスムーズに進めるための「コミュニケーション力」
1. 商品やサービスの魅力をわかりやすく伝えるための「説明力」
一つ目は説明力、つまり相手に要点をわかりやすく伝える能力のことです。
オンラインではお互いの情報が読み取りにくいため、より簡潔にわかりやすく魅力的に商品やサービスを紹介することが必要です。
たとえ優れた商品やサービスでも、良さをうまく伝えられなければ、成約につながりません。言い換えれば説明力がないと、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性もあるのです。
説明力を身につける方法を紹介します。
- 伝えたいことは結論から話す
- 専門用語を簡単な言葉に置き換えて話す
- 相手の理解力や立場に立ち、適切な言葉を用いて話す
- 具体例を挙げて話す
商品やサービスの価値を最大限に伝えるためにも、説明力を身につけましょう。
2. ニーズを的確に引き出すための「ヒアリング力」
二つ目はヒアリング力です。ヒアリング力とは相手のニーズを引き出し、適切な提案ができる能力のことです。
オンライン営業ではコミュニケーション方法が視覚と聴覚に限定されるため、得られる情報は少なくなります。そのためこちらから能動的にニーズを聞き出すヒアリング力が必要となるのです。
ヒアリング力を向上させる方法を紹介します。
- 傾聴を意識する
- 質問の練習をする
- 仮説を立てながら話を聞き、「このように理解しましたが、あっていますか?」と適宜確認する
- 顧客情報や質問事項をまとめた「ヒアリングシート」を作成する
なおヒアリングは商談相手の話を聞くだけでは不十分です。顧客が抱える問題の理由を考え、仮説を立てて話を聞くことが大切です。
3. 話に説得力をもたせるための「論理的思考力」
三つ目は論理的思考力です。論理的思考力とは物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍がない筋道を立てて考えられる能力のことです。
論理的思考力は効果的なコミュニケーションや問題解決能力、戦略の立案や顧客との関係構築など、営業活動のさまざまなシーンにおいて役立ちます。
論理的思考力を身につける方法を紹介します。
- 身近な問題の解決方法を論理的に考えてみる
- 人の文章や発言が論理的に結びついているかを考える
- 討論を通じて自分の意見を論理的に説明する
論理的思考力はオンライン営業において、効果的な提案と問題解決を実現する手助けになるでしょう。
4. 商談をスムーズに進めるための「コミュニケーション力」
コミュニケーション研修で著名なレイ・L・バードウィステルは、人と人とのコミュニケーションに置いて、言葉によって伝達される内容は全体の35%のみで、残りの65%が非言語コミュニケーションによって伝達されると提唱しています。(参照:コミュニケーション能力とは|高い人の共通点と鍛える方法を紹介)
しかし、オンライン営業ではアイコンタクトや動作などの非言語コミュニケーションをなかなか伝えにくいものです。そこでオンライン営業では以下の4つのポイントを意識しましょう。
- 分かりやすいメッセージ:先述した「論理的思考力」を元に、話す内容や順序を整理し、本当に伝えたいことを収れんする
- 丁寧な言葉使い:相手に信頼感を与えられる言葉使いを意識する
- パラランゲージ:声の大きさやトーン、テンポに抑揚をつけることを意識する
- 細かい理解の確認:お互いに不明点や齟齬が無いかを都度確認する
オンライン営業でよくある質問
ここまでオンライン営業のスムーズな進め方について説明してきましたが、実践してみると課題も多いのではないでしょうか。ここでは多く寄せられるお悩みや質問にお答えします。
雑談しづらい
雑談は営業相手の人柄や本音を知る貴重な機会です。しかし、オンライン会議ではなかなか雑談を始めにくいものです。
そこで営業相手に10分程度早くWeb会議室に入ってもらうことがおすすめです。公式な場ではないため、アジェンダや流れを確認しつつ「本日はこのような流れでよかったでしょうか?」「本日はお忙しいですか」など、ラフに話しやすい雰囲気になります。また商談終わりに「今後の進め方をご相談したいので、このままお話できますか」と言ってWeb会議室に残ってもらい軽く話すのも効果的です。
製品のデモンストレーションが難しい
オンライン営業の特質上、営業相手に製品を触って頂くことはできません。先述した通り「商談前にサンプルを営業相手に送付しておく」のも手段の一つですが、システムを販売している場合はそれも不可能です。
そこで、こちらが画面共有をしてデモ実現をするのが効果的です。定型化している内容であれば、動画コンテンツにするのも手段の一つです。
オンライン営業で新規開拓を成功させるには
営業の新規開拓は、事業の成長や売上の向上において欠かせません。しかしオンライン営業は商品やサービスを実際に体験してもらえないため、新規開拓は難しいとお悩みの方も多いでしょう。
ここでは新規開拓の成功につながるポイントを紹介します。
- 営業リストを作成する
- 既存顧客を分析する
- 信頼関係を築く
- 相手目線で営業活動の内容を考える
- PDCAサイクルを回し続ける
- 営業支援ツール(SFA)と顧客管理ツール(CRM)を活用する
営業リストを作成する
新規営業をする場合は、営業リストを作成しましょう。
営業リストとは企業情報をリストアップしたもので、以下のような情報を記載しておきます。
- 会社名
- 基本情報
- 担当者
- 担当部署
- 電話番号
- メールアドレス
営業リストを作成することで、取引のない企業へも効率よく営業できるようになります。また社内での情報共有や顧客情報の蓄積にも役立ちます。
既存顧客を分析する
既存顧客の分析は、営業の新規開拓において重要です。顧客分析とは購買履歴や属性などのデータを洗い出し分析することで、顧客の理解を深めることです。
既存の顧客の行動やニーズ、抱えている問題点を明確に把握することで、顧客の全体からニーズの高い見込み顧客を見つけられるようになります。また新規顧客への効果的なアプローチ方法も明確になります。
なお分析方法にはRFM分析やデシル分析、CTB分析などのさまざまなフレームワークがあるので、目的や課題に合わせて適切な手法を選びましょう。
信頼関係を築く
オフライン営業と同様に、オンライン営業でも信頼関係の構築が必要です。
顧客から信頼を獲得するには顧客のニーズや課題を理解し、相手が求める内容を提案することが大切です。そのため営業担当者は取り扱う商品や、サービスに対する専門知識が必要となります。
また顧客から「信用に値する人間」だと認識してもらうことも重要です。そのためには笑顔で対応する、返事や返信を欠かさない、約束を守るなど、人とコミュニケーションを図るうえで必要なことを一つずつ丁寧に行うことが大切です。
商談相手目線で営業活動の内容を考える
オンライン営業において新規営業の顧客と信頼関係を深めるのは、容易ではありません。それゆえに「商談相手の目線に立つ」ことが大事です。
自社の商品・サービスを一方的に売りつけるのではなく、商談相手の立場や価値観などニーズの背景まで理解し、それに即してアプローチする必要があります。
商談相手の目線を大切にすることは、顧客との信頼関係を構築し、効果的なコミュニケーションを確立する第一歩です。
PDCAサイクルを回し続ける
PDCAサイクルは、業務における「継続的な改善」を実現するためのフレームワークであり、Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)の頭文字を取ったものです。
PDCAを繰り返すことで、営業方法が持続的に向上していきます。また施策の成功と失敗を可視化することで、効率的な新規開拓が可能となります。
重要なのは目的や課題を明確にすることです。サイクルを回すこと自体が目的となってしまうと、業務の改善が図れなくなります。PDCAサイクルを回す際は、具体的に数値化した目標を設定するようにしましょう。
営業支援ツール(SFA)と顧客管理ツール(CRM)を活用する
新規営業先の開拓には、営業支援ツール(Sales Force Automation :SFA)を活用するのも効果的です。営業支援ツールを使用すれば、メンバーの行動管理や商談の進捗管理ができます。また商談結果も蓄積できるため、営業活動の効率化やフィードバックにも役立ちます。
あるいは顧客管理ツール(Cutomer Relationship Management: CRM)を利用するのも手段の一つです。顧客管理ツールとは、顧客の氏名だけでなく所属や役職を一元管理し、顧客のニーズに合わせたアプローチや情報提供を可能にするツールです。
まずはどちらのツールを導入すべきか分からない……という場合は、下記の記事を参考にしてください。両者のツールについて詳しく紹介しているだけでなく、導入時の注意点についても説明しています。
関連記事:SFAとCRMの違いは?役割に応じた使い分けや導入時のポイントを解説
オンライン営業のコツを知り成果につなげよう
オンライン営業では対面でのコミュニケーションができないため、事前準備からアフターフォローまで、オフライン営業とは異なるアプローチが必要です。今回紹介したコツを意識して、成果につながる営業を心がけてください。
またオンライン営業の効果を発揮するためには新規営業先開拓の受け皿となるWebサイトの運用も欠かせません。LeadGridなら24時間情報提供やユーザーのデータ解析、コミュニケーション機会の創出などが可能で、営業活動のサポート役として大いに役立ちます。
またLeadGridなら、見込み客との接点を創出するための、
- ホワイトペーパーの登録機能
- 自動ダウンロード機能
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- 顧客管理機能
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もあるため、新規顧客リストの作成にも大きく貢献します。
LeadGridの詳細は以下をご覧ください。
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