Drupalとは?メリット・デメリットや導入に適したサイトも解説
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Web制作について調べていると、Drupalというワードを目にします。しかし「Drupalがどんなものかわからない」という方や、「Drupalとは何かを知って、自社で導入すべきか判断したい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
Drupalは大規模向けオープンソースCMSです。強固なセキュリティや拡張性の高さが特徴で、世界中の政府や国際機関、大企業にも採用されています。
この記事ではDrupalの特徴や料金、メリット・デメリットを解説。Drupalの導入に適したWebサイトもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Drupalとは大規模サイト向けオープンソースCMS
Webサイト制作について調べていると、Drupalというワードを目にすることがあります。 Drupalは大規模サイト向けのオープンソースCMSです。
CMSはWeb制作の知識がない人でも簡単にWebサイトを運用できるようにしたシステム。そのなかでもオープンソースCMSはソースコードが無償で一般に公開されているタイプのCMSです。
ここではDrupalについて詳しく知るため、次の4つを解説します。
- Drupalの特徴
- Drupalの料金
- Drupalの使い方
- Drupalは使いにくい?
関連記事:CMSとは?機能や導入するメリット、選び方のポイントと事例を解説
Drupalの特徴
Drupalは2023年5月時点で世界シェア第6位のCMSで、PHPという言語で開発。Drupalは「ドゥルーパル」や「ドルーパル」と読みます。
大規模サイトを得意としており安全性も高いため、世界中の政府や国際機関、大企業などで導入されています。有名なところではホワイトハウスやNASAでも採用実績も。
複雑な構造をもつWebサイトであってもDrupalなら対応可能。そのため使いこなせれば、他のCMSでは実現できない高機能なWebサイトを作れるのが特徴です。
Drupalは大きく分けて以下の3つの要素で構成されています。
- コア(Drupal本体)
- モジュール(機能を提供するファイルの集合体)
- テーマ(レイアウトやデザインを定義するファイルの集合体)
コアだけでもシステムを動かせますが、拡張モジュールを利用することでさまざまな機能を追加可能です。モジュールで提供される機能は比較的小さい単位となっており、それらを組み合わせながらシステムを構築します。
Drupalの料金
オープンソースCMSであるため、Drupal自体は無料で利用可能です。ただしテーマや拡張モジュールのなかには有料のものがあるので、無料だと要件が満たせない場合は料金が発生します。
またDrupalを導入するには、サーバーとドメインの料金がかかることを忘れないようにしましょう。両方ともランニングコストとしてWebサイトの利用期間に発生し続ける料金です。
Webサイト制作を外注するなら、場合によっては数百万円以上の料金になるケースもあります。また運用・保守費用も外部に依頼するなら、そのぶんの料金も考慮しなければなりません。
関連記事:【強み、制作サイト別】おすすめWeb制作会社24選|選び方や相場も
Drupalの使い方
Drupalを実際に使うときは、以下のような管理画面のツールバーを利用します。
ここからコンテンツの投稿やテーマの管理、機能拡張などの操作ができます。
なおDrupalのインストールには以下の3つのミドルウェアが必要です。それぞれの細かい要件はDrupalのバージョンによって異なるため、適宜システム要件を確認しましょう。
- データベース(MySQLなど)
- PHP
- Webサーバー(ApacheやNginxなど)
Drupalは使いにくい?
「Drupalは使いにくい」という意見を目にした人もいるかもしれません。
Drupalは自由度が高いぶん、機能を使うときの設定項目も多いです。とくに初心者であれば慣れるまで時間がかかり、「使いにくい」という印象になってしまうことも。ただし使いこなせれば非常に高機能なWebサイトも構築可能です。
多くの人が触るのは「コンテンツ投稿」ではないかと思いますので、標準設定でコンテンツを投稿する場合を例に、実際の操作画面を見てみましょう。
管理画面から「コンテンツ」、「基本ページの作成」を選ぶと以下のような投稿画面が表示されます。基本ページはタイトルと本文のみで構成されており、ページのひな形として用意されているものです。
実際の投稿画面を見ると、基本ページの作成であればマニュアルを読まなくても操作できそうだという人も多いのではないでしょうか。ただし基本ページ以外のコンテンツタイプの場合は、自分で定義できるため少し複雑になります。
なお使いやすいCMSをお探しなら、おすすめは『LeadGrid』です。LeadGridはページを見たまま編集でき、コーディングの知識がない人でも簡単に操作可能。また管理画面が非常にシンプルなため、操作が効率的に行えます。
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Drupalのメリット5つ
Drupalのメリットは次の4つです。
- セキュリティが高い
- 拡張性が高い
- 多言語サイトを構築できる
- コンテンツを一元管理できる
- 高機能なキャッシュシステムを搭載している
セキュリティが高い
Drupalはセキュリティが高く、機密情報をもつ機関でも採用されています。Drupalにはさまざまな国の専門家からなるセキュリティチームが存在。このチームにより安全性確保のためのテストが行われ、問題が報告された場合の対処なども迅速に行われています。そのため強固なセキュリティが要求されるWebサイトにはおすすめのCMSです。
またDrupalはOWASPの基準に準拠して設計。OWASPはWebアプリケーションのセキュリティに関する活動をしている非営利組織で、セキュリティの規格化などを行っています。OWASPのガイドラインは政府や専門家からも参照されており、その基準を満たしているというのもセキュリティが高いといえる理由のひとつです。
関連記事:CMSのセキュリティは大丈夫?脆弱性を狙ったサイバー攻撃事例6選と対策方法も解説
拡張性が高い
Drupalは拡張性が高いのが特徴です。デフォルトの機能だけでもWebサイトを構築・運用するには十分ですが、必要な機能は各企業の目的や用途によって異なるもの。拡張性の高さはCMSを選ぶうえでも重要な指標です。
Drupalでは拡張モジュールを使うことで機能を追加可能。拡張モジュールで提供される機能は比較的小さくなっており、新たに実装する場合は不足部分のみの最小限のコーディングで済むように工夫されています。
そのためWebサイトをカスタマイズする可能性がある人にはおすすめのCMSです。
多言語サイトを構築できる
Drupalは多言語機能が備わっており、標準で100程度の言語に対応しています。他にも多言語対応しているCMSがありますが、そのなかでも対応言語数はトップクラス。そのためグローバルに展開予定のWebサイトにはおすすめのCMSです。
多言語機能は標準で実装されていますが、デフォルトでは無効になっているので利用時には要注意です。また初期状態では日本語がデフォルト設定になっていますので、必要に応じて言語を追加しましょう。
関連記事:多言語サイトの制作におすすめのCMSは?9の選び方とともに解説
関連記事:多言語サイトの制作費用相場は?料金に関連する要素についても
大量コンテンツを一元管理できる
DrupalはWebサイト内の 大量のコンテンツを、効率的に一元管理できる機能があります。たとえば、さまざまな表示方法やデータ形式でコンテンツを公開できる機能などです。カテゴリ分類やユーザーとのひもづけ、権限設定も可能なため、大量コンテンツであってもスムーズな運用が可能に。
また承認ワークフロー機能が標準でついているため、コンテンツの承認者が複数いる場合の運用も比較的楽になります。
高機能なキャッシュシステムを搭載している
Drupalに限らず、CMSは動的にWebページを生成しています。
そのため、アクセス数が増えるほどサーバー負荷が高くなるため、パフォーマンスが低下してしまいます。これを改善するために必要なのが、「キャッシュ機能」です。
Drupalはキャッシュ機能が備わっているため、効率的にコンテンツを配信できます。
単にキャッシュ機能があればよいわけではなく、キャッシュは「サイト管理者」と「一般ユーザー」に分けて考える必要があります。
こうした複雑で高度なキャッシュ機能にも対応しています。
Drupalのデメリット3つ
Drupalのデメリットは次の3つです。
- Web上の情報が少ない
- 開発・導入の難易度が高い
- 使いこなすには専門知識が必要
Web上の情報が少ない
Drupalは日本での利用者が多くないため、Web上で探せる日本語の情報が少ないというデメリットがあります。たとえば利用者の多いWordPressであればインターネット検索すれば問題が解決する可能性が高いですが、Drupalの場合はそういうわけにはいきません。
DrupalはWeb上を探しても欲しい情報が得られないことが多く、困ったことがあっても自分で解決しなければならないケースも。そのため自社にWeb開発スキルがない場合は要注意です。 とくにサイトの制作だけ外注し運用を自社でやろうとしている場合は、トラブル対応をどうするかも考えましょう。
開発・導入の難易度が高い
Drupalは自由度が高いぶん、他のCMSと比較して開発や導入の難易度が高くなります。また初心者向けの解説ページがほとんどないというのも難易度を挙げている理由のひとつです。
そのためWeb制作スキルのない人がDrupalを利用する場合は、制作会社に依頼することも視野に入れるのがおすすめです。そのときは開発だけでなく運用をどうするかも検討しましょう。
関連記事:実績豊富なWeb制作会社15選!比較のポイントと作成事例まとめ
使いこなすには専門知識が必要
標準でさまざまな機能が実装されており、拡張性も高いDrupal。一方で 初心者には使いこなすのが難しいというデメリットがあります。そのためせっかく高機能なWebサイトを作ろうと思ってDrupalを導入しても、思いどおりに実現できない可能性も。
使いこなせればクオリティの高いWebサイトを作成でき運用の効率化も期待できますが、まずは自社のスキルに見合っているかをよく検討しましょう。
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Drupalの導入に適したWebサイト
Drupalの導入に適したWebサイトは次の4つです。
- コーポレートサイト
- 会員制サイト
- ECサイト
- SNSサイト
コーポレートサイト
規模が大きいコーポレートサイトでは、Webサイトの管理が複雑化してしまいます。Drupalであれば大量のコンテンツをもつWebサイトでも比較的管理しやすいため、コーポレートサイトを制作にはおすすめです。
またコーポレートサイトに特化したTB Sirateなどのディストリビューションもあります。ディストリビューションとは、ある業種や業界に特化し最適なモジュールを組み合わせたパッケージ、WordPressの「テーマ」のようなものです。ディストリビュージョンを利用すれば比較的簡単にWebサイトを制作できますので、必要であればうまく活用してみてください。
なおBtoBサイトを構築するなら、成果を上げるために考えなければならないことがあります。無料配布資料「売り上げが伸びるBtoBサイト制作のポイント」にて、BtoBサイト制作で必要なポイントを解説していますので、興味のある人はぜひご覧ください。
ECサイト
DrupalはEC(電子商取引)サイトに必要な機能が利用可能。たとえば以下の機能がすでにあるため、ECサイト制作が楽になります。
- 商品検索(キーワード、カテゴリ検索など)
- カート(カートへの追加、削除、数量変更など)
- 購入フロー(購入者情報や決済情報の入力、注文完了メールの送付など)
またCommerce Kickstartなど、ECサイト向けのモジュールがまとめられたディストリビューションが存在。すでにあるディストリビューションを利用することで、個々のモジュールを導入する手間が省けます。
もちろんディストリビューションを利用しなくても必要なモジュールを自分で導入してカスタマイズできるため、自社に最適なWebサイトが制作可能です。
会員制サイト
Drupalは以下のような会員制サイトに必要な機能が標準実装されています。
- 会員管理
- 会員登録
- コンテンツ管理
- レコメンド
上記以外にも会員制サイトで必要な機能が利用可能。すでに公開されているディストリビュージョンも活用できる可能性があるため、自社に合った機能がそろっているか調べてみるのがおすすめです。
SNSサイト
TwitterやInstagram、Facebookに代表されるSNSサイト。DrupalはSNSサイトに必要な機能が利用可能です。たとえば以下の機能が使えるため、追加で実装する手間が省けます。
- コンテンツ投稿
- コメント
- いいね
- マイページ
そのため社内向けSNSサイトや新規のSNSサービスの公開を検討している人にはおすすめです。
Drupalの導入手順
ここからは、Drupalの導入手順について解説します。
大まかな手順は以下のとおりです。
プログラムをダウンロード・解凍する
プログラムをサーバーにアップロードする
ファイルとディレクトリを作成する
データベースを作成する
インストールを完了させる
Drupalのバージョン7以前では日本語化プログラムのインストールが必要でした。最新バージョンは、インストール時の言語指定だけで日本語に設定することができます。
1. プログラムのダウンロード・解凍
Drupalを動かすには、以下の環境が必要になります。
OS | Windows,Linux |
Webサーバー | Apache 2.x以降、Nginx 1.9.x以降、Microsoft IIS 7以降 |
データベース | MySQL 5.5.3以降、PostgreSQL 9.1.2以降、SQLite 3.6.8以降 |
PHP | 5.5.9以降 |
公式サイトのDownload&Extendからダウンロードを行いましょう。最新バージョンはDrupal 10.1.6(2023年11月30日時点)です。
ダウンロードしたプログラムをPCファイル上で解凍します。
2. プログラムをサーバーにアップロードする
解凍したプログラムをFTPソフトなどでサーバーにアップロードします。
EFTソフトとは、サーバーにファイルをアップロードしたり、サーバーにあるファイルをダウンロードしたりする際に使用する転送用ソフトウェアのことです。
Webページを構成するファイル群をWebサーバーにアップロードする用途にも使用されます。
3. ファイルとディレクトリを作成する
LinuxやWindouwのターミナルでアクセスのうえ、以下のコマンドを入力します。
cd drupal/sites/default cp default.settings.php settings.php chmod a+w settings.php mkdir files chmod a+w files |
4. データベースを作成する
引き続き、ターミナル上で以下のコマンドを入力します。
mysql -u root –p (パスワード) create database drupal; grant all privileges on drupal.* to drupal@localhost identified by ‘○○’; |
○○の部分には、任意のパスワードを入力しましょう。
5. インストールを完了させる
WebサイトのURLアドレスに続いて、上記で設定したディレクト名を入力することでインストールがスタートします。
プログラムが入っているディレクトリがDrupalの場合は、「http://yyy.com/drupal」と入力しましょう。すると、自動的に画面が切り替わります。
はじめに、言語の選択を行いましょう。次に、機能や目的を選び、あらかじめ作成したデータベース情報を入力します。
これらの設定で問題なければ、自動的に画面が切り替わりインストールが進行します。
その後、Webサイト管理者の情報を入力し、完了したら画面の下部にあるボタンを押すことでインストールが完了です。
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