HeartCoreはどんなCMS?特徴や導入がおすすめなケースを解説
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HeartCore(ハートコア)は豊富な機能を標準で備えたパッケージ型CMSです。セキュリティと機能性の高さから、さまざまな大企業・有名企業で導入実績があります。
本記事では、HeartCoreの概要や特徴について解説します。活用がおすすめのケースと、おすすめできないケースについても紹介しますので、ぜひご一読ください。
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パッケージ型CMS「HeartCore(ハートコア)」とは?
「HeartCore(ハートコア)」とは、ハートコア株式会社が提供しているパッケージ型CMSです。大規模サイト向けの多機能CMSとして、国内では680社以上で導入されています。
HeartCoreは、企業のデジタル資産を一元管理し、Webサイトを含む複数チャネルで配信可能にする「コンテンツ管理プラットフォーム」を兼ねたCMSに位置づけられます。
したがって以下のようなニーズのある企業に適したCMSと言えるでしょう。
- メインサイトのほかに多数のサイトを運営したい
- 各部門のデジタル資産を一元管理してプロモーション展開に利用したい
- 社内データベース(DB)や外部システムとCMSを安全に連携したい
なおメインはパッケージ型CMSですが、必要に応じてクラウド環境での利用も可能です。
動的CMSながら銀行などで導入事例が多数
HeartCoreは動的サイト構築をメインとするCMSですが、セキュリティの高さに定評があり、銀行などの金融系企業でも多数の導入実績があります。
金融系サイトはセキュリティがとくに重視されるため、WebサイトではMovable Typeのような静的生成を得意とするCMSを採用する企業もあります。
動的CMSながら情報漏洩が何より厳禁な業界のWebサイトにも多く採用されている点は、HeartCoreの大きなポイントと言えるでしょう。
「HeartCore」の価格は?
HeartCoreの価格は公開されておらず、要問い合わせとなっています。よって正確な金額は不明ですが、初期費用で少なくとも300万円弱、年間の保守費用で50万円以上はかかるとの声もあります。
導入事例からも高機能な大規模サイト向けCMSとしての利用が目立つため、国産CMSのエンタープライズ版と同じくらいの価格帯だと見てよいでしょう。
なおHeartCoreは1サーバー1ライセンス制です。同一サーバー内で複数のサイトを制作する分には追加料金はかかりません。
HeartCore以外の企業向け国産CMSについては、こちらの関連記事で紹介しています。
関連記事:本当におすすめできる国産CMS10選|国産のメリットと比較のポイント
CMSとしてのHeartCoreの特徴
HeartCoreのCMSとしての特徴は以下の通りです。
- 堅牢なセキュリティ
- サイト分析機能が標準で付いている
- ユーザーフレンドリーなサイト内検索が作れる
- アカウントごとに編集画面が変更できる
- 多言語サイトが作りやすい
- デジタルマーケティング機能が充実
- ヘッドレスCMSとしても利用できる
堅牢なセキュリティ
HeartCoreが大企業サイトで導入されている理由の1つに「現時点で考えうるセキュリティ対策に関しては全て対応済み」と明言する堅牢なセキュリティがあげられます。公式サイトによると、販売開始から10年間、Webサイトのハッキング数は0件とのこと。改ざんや情報漏洩などの問題を起こしたこともないそうです。
DB内部も暗号化されているため、たとえDBをハッキングされても情報が守られる仕組みとなっています。動的サイト構築を前提としたCMSで、静的サイト並みの高セキュリティを実現していると言えるでしょう。なお動的サイトと静的サイトの違いは以下の通りです。
- 動的サイト:ユーザーやアクセス条件によって自動で表示が変わるWebサイトのこと。アクセスごとにDBと通信してページを作成するため、各ユーザーに最適な情報を提供できる
- 静的サイト:いつ誰がアクセスしても表示を変えないWebサイトのこと。あらかじめアップロードしたページを表示するため、DBとの通信が発生しない
銀行や鉄道・航空会社のサイトで採用されている実績からも、セキュリティ対策には信頼がおけます。「動的サイトが理想だが、セキュリティ面から静的サイトを検討している」という企業は、HeartCoreが検討候補になるでしょう。
サイト分析機能が標準で付いている
HeartCoreにはヒートマップ機能と検索キーワード分析機能が標準で付いています。
- ユーザーが注目する部分・読み飛ばす部分が把握できる
- 検索キーワードと関連度の高いキーワードを可視化できる
HeartCoreだけでユーザーのニーズに沿ったコンテンツ制作やサイト改善が可能です。
ユーザーフレンドリーなサイト内検索が作れる
HeartCoreでは、ユーザーが使いやすいサイト内検索が作成できます。
一般的なサイト検索の場合、検索キーワードの表記揺れに対応していなかったり、表示順がニーズに合致していなかったりするものです。
HeartCoreでは、表記揺れや同義語の違いを見分けて適切な検索結果を表示できます。またページの重み付け機能により、ユーザーのニーズに合致した検索結果の表示も可能です。
ユーザー向けのFAQが多岐に渡るサイトや、大規模なECサイトなどで役立つでしょう。
アカウントごとに編集画面が変更できる
役職、部門、部署などアカウントの属性に応じて管理画面に表示するメニューを細かく変更可能です。
またワークスペース機能により、各アカウントが自分の担当コンテンツや決裁者の承認状況を一覧で把握できます。ワークフローの承認段階も無制限で設定でき、途中で差し戻しがあった際のメール通知も自動配信してくれます。
大きな組織全体でCMSを活用する際に必要となる機能がそろっていると言えるでしょう。
多言語サイトが作りやすい
HeartCoreは1サーバー1ライセンスで課金されるため、同一サーバーで多言語サイトをたくさん構築したいときも1ライセンスで対応できます。
また多言語サイト向けに「コンテンツ翻訳サイクル自動化システム」という機能があるのもポイントです。この機能を利用すると、担当者が翻訳して欲しいコンテンツを管理画面から各翻訳者へ依頼し、翻訳されたものがハートコアに返ってくる仕組みが構築できます。
Webサイトを複数言語に翻訳するとなると、翻訳者とやり取りする回数も膨大になります。HeartCoreであれば、CMSを介して翻訳者とスムーズな連携が可能です。
デジタルマーケティング機能が充実
HeartCoreでは以下のようなマーケティング機能が標準で備わっています。
- 顧客情報管理機能
- AIによるリードのスコアリング機能
- メールマーケティング機能
リード獲得〜ホットリードの選別までできるWebサイトが、外部ツールを導入せずとも構築できます。
なお顧客管理やメールマーケティングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:顧客管理とは?重要性やシステム導入のメリット、選ぶポイントを解説
関連記事:効果的なBtoBメールマーケティングの方法は? 成果を出すコツを解説!
ヘッドレスCMSとしても利用できる
HeartCoreにはヘッドレス配信機能があり、ヘッドレスCMSとしても活用できます。
ヘッドレスCMSとは、コンテンツを管理するバックエンド機能だけ備えているCMSのこと。HeartCoreでは、CMS内に蓄積したコンテンツを、APIを介してWebサイト、SNS、アプリ、デジタルサイネージなどで利用できます。
オムニチャネル戦略でユーザーとのタッチポイントを増やしたい企業に適したCMSと言えるでしょう。
ヘッドレスCMSについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:ヘッドレスCMSとは? 特徴、メリット・デメリット、主要ツール7選
HeartCoreの評判
ここからは、HeartCoreの良い評判・悪い評判をそれぞれ紹介します。
HeartCoreの良い評判
複数のサイトを一括で管理できます。
テンプレート機能で、その複数サイトのイメージをすべて合わせたり、別のサイトのHTMLもコピーできたり、構成要素としてHTMLのある部分を共通化して複数のコンテンツに利用できます。
また、IDを分けることで、それぞれの担当者が触れる範囲を限定させることもできます。
時限公開機能や、ログイン機能など、多種多様な機能が付いたCMSです。
データ管理機能を利用する事により、商品紹介ページなども簡単に作成する事ができます。
また、Javaを使った機能拡張機能を利用する事により、外部APIを呼んだり、複雑な処理を必要とするページも実装する事ができる。
ITreviewより一部抜粋
HeartCoreの悪い評判
複数のファイルをZIPでまとめて丸ごとインポートできる機能はあるのですが、エクスポートできる機能がないのが不便です。
ローカルで作業したいとき、ファイルを1つ1つダウンロードしなければなりません。
まとめてエクスポートできる機能が欲しいです。
写真等、イメージファイルの投入と選択、この部分は少し使いずらい。
ファイル名を整理して、運用側で管理しないと、大量に写真があるサイトなどは、写真の選択に時間がかかる。
ITreviewより一部抜粋
HeartCoreがおすすめなケース
HeartCoreは商用CMSのなかでもエンタープライズ向けの多機能CMSになります。大規模サイトの構築に適しており、とくに以下の2つのケースでの利用がおすすめです。
- ユーザーごとのマイページを設定したいとき
- 同一サーバー内で複数サイトを構築したいとき
ユーザーごとのマイページを設定したいとき
HeartCoreはさまざまな外部システムとの連携実績があり、DBのやり取りが発生するECサイトや予約サイトなどを安全に構築・運用できます。
したがって、以下のようなサイトを作りたい企業におすすめです。
- ユーザーアカウントごとにマイページを作成する必要がある
- ユーザー情報として氏名、住所、電話番号、カード番号などを扱う
- 大規模サイトにて膨大な顧客情報を扱う
サービスの性質上、とくに情報漏洩が事業への致命傷になるような場合は、これまでハッキングや情報漏洩ゼロのHeartCoreが有力候補になるでしょう。
同一サーバー内で複数サイトを構築したいとき
先述したとおり、HeartCoreはサーバー単位で課金されます。よって、同一サーバー内で複数のサイトを運営したい企業ほどコスパ良く活用できるでしょう。
導入実績をみると、グループ会社の各サイトや社内向けイントラネットをあわせて100近いサイトをHeartCoreで一元管理している企業もあります。
- 多数の国や地域に向けて多言語サイトをいくつも作りたい
- 幅広い国や地域へブランディングを展開したい
- グループ会社や各サービスのサイトについても1つのCMSで管理したい
上記のように複数の部門がサイト運営やコンテンツ制作に関わる必要があるケースほど、HeartCoreの機能が有効に活用できます。
HeartCoreをおすすめしないケース
HeartCoreはWordPressのように個人サイトから企業サイトまで幅広く使えるタイプのCMSではありません。おすすめしないケースも紹介します。
- 低コストでサイトを構築・運用したいとき
- CMSに求める機能が少ないとき
- 静的サイトを作りたいとき
低コストでサイトを構築・運用したいとき
正確な利用料金は問い合わせが必要ですが、導入されたサイト事例や備えている機能から見て、価格帯は高めのCMSに位置付けられるでしょう。「スモールスタートではじめたい」「低コストで利用できるCMSを探している」といったケースには不向きと言えます。
たとえばWordPressならCMSは無償で利用できます。またLeadGridも月額3万円から利用可能です。
こちらの記事でCMS構築費用や他のCMSの費用についてまとめていますので、ぜひご参照ください。
関連記事:CMS構築費用の相場とは?安く抑えるコツもあわせて解説!
CMSに求める機能が少ないとき
先述した通りHeartCoreには多種多様な機能が備わっています。逆にいうと、そこまでCMSに機能性を求めない場合はオーバースペックすぎるCMSと言えるでしょう。
- コンテンツをオムニチャネル化する必要がない
- 管理・運用に関わる人数が限られている
- サイトで対応が必要な言語が日本語と英語くらい
- 会員ごとにマイページを作成する必要がない
- サイト数を増やす予定がない
上記のようなケースでは、あまりコスパ良く活用できません。標準機能がシンプルなCMSに必要な機能だけ付与する形にしたほうが、トータルでコストを削減できる可能性が高いでしょう。
静的サイトを作りたいとき
HeartCoreは動的なCMSとして開発が重ねられてきたCMSです。よって、静的なサイトを構築したい場合には不向きです。
静的サイトが必要になるケースとしては、突発的なアクセス集中が発生しやすいサイトが挙げられます。静的なCMSとしては国産CMSのMovable Typeが有名です。こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
関連記事:Movable Typeとは?特徴やWordPressとの違いを解説
HeartCoreを導入した企業の事例
ここからは、HeartCore CMSを導入した企業の成功事例について紹介します。
日本航空株式会社
日本航空株式会社は、海外向けグローバルサイトのコンテンツを運営・管理するCMSとしてHeartCoreを導入しました。
コンテンツの作成から公開、運用まで一元管理できるようになり、これまでファイルごとに管理していたコンテンツをパーツごとに管理できるように。
コンテンツの修正や追加、表示もスムーズに行えるようになったため、サイト運営業務全体が効率化されました。
HeartCoreはSEOに強い点や、LPOの機能を搭載している点が強みです。
国やコンテンツ、キーワードによって差異はあるものの、従来に比べて検索エンジンに上位表示される確率が高まったようです。
詳細はこちら
株式会社ジーフット
株式会社ジーフットでは、ブランドサイトやコーポレートサイトを運用するためにHeartCore CMSを導入。これまでは担当者が1人しかいないことから、更新作業が属人化せざるを得ない状況となっていました。
CMSで誰でも使える管理画面を作成することで、管理部門で更新することが可能になり、Web担当者の負担削減につながりました。
ページの公開時間設定や店舗一覧、店舗検索などもノーコード開発で気軽に行えるようになったため、インフラ部門に問い合わせることも減ったようです。
今後は構築したサイトをベースに、各プライベートブランドに紐づく情報を自由にアップできるような体制作りに励むとのことです。
詳細はこちら
株式会社ニコン・トリンブル
株式会社ニコン・トリンブルでは、従来までHTMLによるWebサイト運用を行っていましたが、新製品の追加や更新で関連ページをすべて変更する必要がありました。
また、各分野を担当する部署が製品情報を保持しており、運用側に更新依頼が入ってこないことで、常に最新情報を保つことが難しい状況に。
そこでHeartCore CMSを導入し、データベースを使った動的なページ表示を実現することで、製品情報の整合性を担保できるようになりました。
各分野の運用工数も大幅に削減されたことで、サイト運用のスピード感もアップしているようです。
また、外部で制作したキャンペーンなどの特設ページのHTML設置や、SNS運用に便利な機能も使いこなしています。
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低コストでリード獲得に強いサイトを作るならLeadGrid
HeartCoreは大規模で多機能なサイトをセキュアに構築したい場合に向いているCMSです。グローバルに製品展開している大企業や、複数チャネルでマーケティングを展開している企業、情報漏洩が許されない個人情報を多く扱う企業などに向いています。
逆に、上記に当てはまらない場合には多機能すぎるCMSと言えるでしょう。
とくに「スモールスタートでWebサイトをはじめたい」といった場合は、他のCMSをおすすめします。
もしスモールスタートできてリード獲得に強いCMSをお探しなら、ぜひクラウド型CMS「LeadGrid」をご検討ください。
LeadGridは月額3万円から利用でき、リード管理機能、資料ダウンロード設定、フォーム作成機能などリード獲得施策に必要な機能を標準で備えています。
また、コーポレートサイト、オウンドメディア、採用サイト、サービスサイトなど、あらゆるタイプのWebサイトに対応可能です。
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