リードマグネットとは|種類、作り方、効果を最大化するポイントを紹介
リードマグネットとは|種類、作り方、効果を最大化するポイントを紹介
潜在顧客をリードに転換できる
ホワイトペーパーのつくりかた、公開!
新規リード獲得が期待できるホワイトペーパーは、オンライン上のタッチポイントとして機能するため、需要が高まっています。 この資料ではホワイトペーパーの具体的な作り方やダウンロード数を伸ばすコツまで紹介します。
リードマグネットとは、リード(見込み顧客)の情報と引き換えに提供されるコンテンツのことです。
Webサイトを使ったマーケティング施策の一環として、多くの企業がリードマグネットをサイト内に設置しています。
この記事では、リードマグネットとして使えるコンテンツの種類や、効果的なリードマグネットの作り方を解説します。
リードマグネットの効果を最大化するポイントも紹介しますので、「資料を作ってもまったくダウンロードされない」とお困りの方も、ぜひご一読ください。
なお、リードを獲得するまでの全体の流れを知りたい方はリード獲得ロードマップ【全体像を3ステップで紹介】もお役立てください。
リードマグネット(Lead Magnet)とは?
リードマグネットとは、Webサイトを訪問した見込み顧客が、個人情報を提供してでも「欲しい」と感じるコンテンツを指します。
- リード(Lead):見込み顧客
- マグネット(Magnet):見込み顧客を惹きつける磁石のようなコンテンツ
企業がWebサイトを通じて見込み顧客にセールスをかけるには、企業名、担当者名、メールアドレスなどの個人情報をまずは教えてもらう必要があります。
しかし、ただコンタクトフォームを設置するだけで個人情報を提供してくれる見込み顧客はほとんどいません。いたとしても、すでに購買意欲が高まっている層に限られます。
そこで、「企業側が持っている情報」を、無料ダウンロード資料や無料セミナーなどの「個人情報を登録した人だけが取得できるコンテンツ」として用意します。このコンテンツが、リードマグネットです。
なおリードマグネットは企業から無料で提供されるのが一般的です。そのため、リードマグネットを「無料オファー」と呼ぶこともあります。
そして、個人情報を提供してでも欲しいと感じるコンテンツには、以下の内容が挙げられます。
- 見込み客の課題を明確にして解決している
- 簡単に利用できて即効性がある
- インターネットでは手に入らない情報である
- 自社の独自性を示した内容である
これらの内容をどのようなリードマグネットに落とし込むべきなのかについては、後の章で説明します。
リードマグネットのリストマーケティングにおける役割
リードマグネットは、リストマーケティングにおいて重要な役割を担っています。
リストマーケティングとは、リストと呼ばれる顧客情報を使ったマーケティング手法。たとえばメールマガジンを通じて新商品を紹介するようなマーケティングは、リストマーケティングの代表例です。
リストマーケティングは、大まかに次の3ステップで進めます。
- 見込み顧客の獲得(リストの収集)
- 見込み顧客の育成
- 確度の高い見込み顧客へのセールス
とくにBtoBのようなWebサイト上で成約まで完結するのが難しいビジネスモデルでは、リストマーケティングが効果的です。メールなどで見込み顧客とコミュニケーションを図り、検討度を高めることで、成約しやすい状態を作れます。
リストマーケティングでは、まずリードジェネレーション(見込み顧客の情報を獲得するための活動)つまりリストを集める必要があり、リードマグネットはここで活躍します。
成約につながる良質な見込み顧客を集められるかは、リードマグネットにかかっていると言っても過言ではありません。
リードマグネットにおすすめの種類4つ
おすすめのリードマグネットを、発信形態別に4種類にわけて紹介します。
- 無料ダウンロード資料(PDF)
- Webセミナー(ウェビナー)
- ビデオ講座
- 無料体験・無料サンプル
無料ダウンロード資料(PDF)
「お役立ち資料」や「ホワイトペーパー」などの PDF形式で配布される無料ダウンロード資料です。企業名やメールアドレスなどの情報をフォームで送信するとダウンロードできます。
簡単に閲覧でき、必要な箇所を社内資料に活用してもらえるため、とくにBtoBのWebサイトでよく見かけるリードマグネットの種類です。
無料ダウンロード資料としては、具体的には次のようなものが挙げられます。
- チェックリスト
- テンプレート
- 診断テスト
- 調査レポート
- セミナー資料
- 事例集・ケーススタディ
- 入門ガイド
- スペック・価格表
作成に特別な機材が不要なため、はじめてリードマグネットを制作する企業にもおすすめです。
ボリュームは20ページ以内がちょうど良いでしょう。
無料ダウンロード資料の事例や活用ポイントについては、こちらの記事をご覧ください。
関連記事:ホワイトペーパーの事例・サンプル5選|ダウンロード率を上げるコツも紹介
Webセミナー(ウェビナー)
Webセミナー(ウェビナー)も、参加登録時に個人情報を求める形にすればリードマグネットになります。
- 自社商品のケーススタディ
- 見込み顧客の疑問や疑念への回答
- 自社商品を絡めたノウハウ提供
PDFで発信するにはやや込み入った内容を提供したいときに最適です。
Webセミナーは話し手の顔や雰囲気がリアルタイムで見えるため、成約につながりやすい点がメリットです。Webセミナーの様子を録画して配信したり、資料をPDFで配布したりといった二次利用もできます。
なおLeadGridでも定期的にWebセミナーを開催しています。お役立ち資料とは別の切り口で展開していますので、参考にしてみてください。
ビデオ講座
Webセミナーのようなライブ配信ではなく、録画した動画を配信する方法です。
Webセミナーはハードルが高いと感じる担当者でも気軽に取り組めます。また、 見込み顧客の好きな時間に視聴できる点もメリットです。
ビデオ講座の場合、1回完結で気軽に見られる形にするほか、「全3回Webマーケティング入門講座」のようにステップバイステップ方式で行う方法もあります。
あるいは、Webセミナーを録画してビデオ講座として再提供するのも効果的です。Webセミナー開催時には獲得できなかったリードを、数ヶ月後に獲得できる可能性も高まります。
なおビデオ講座のボリュームは、10分程度がちょうど良いでしょう。
無料体験・無料サンプル
無料で試供品を送ったり、サービスの無料体験(トライアル)を提供するのもリードマグネットの1つです。
とくに月額制のサービスや、サプリメントのような継続購入が前提の商品では「契約前に試したい」というニーズはおおきいものです。
問題がなければそのまま契約に進んでくれる可能性も高いため、積極的に検討したいリードマグネットと言えるでしょう。
ちなみにリード獲得に特化した国産CMS「LeadGrid」も無料で14日間お試しできますので、お気軽にお申し込みください。
なお、上記の4種類の他に以下のようなリードマグネットもあります。
- 電子書籍(e-book):無料ダウンロード資料より多くの情報を掲載できる
- マインドマップ:複雑な課題を分かりやすく見せられる
- SlideShare:PowerPointとインフォグラフィックを組み合わせたスライドで、情報を分かりやすく見せられる
- メール講座:メールマガジン方式で、あるテーマのノウハウや解決方法を共有できる。また開封率も高い。
提供する情報の特性に合ったリードマグネットを選択することで、効果を最大限に発揮させましょう。
見込み顧客を集める効果的なリードマグネットの作り方
ここからは、見込み顧客を惹きつける効果的なリードマグネットの作り方を7ステップで紹介します。
- リードマグネットのターゲットを明確にする
- 実際のお客様の声を洗い出す
- 競合調査をする
- リードマグネットの内容を決める
- リードマグネットの種類を決める
- リードマグネットを作成する
- オプトインページを作成する
1.リードマグネットのターゲットを明確にする
まずはリードマグネットを使ってどのような見込み顧客を獲得したいのか決めます。
見込み顧客とひと口にいっても「情報収集の段階」「競合品との比較検討中」など、成約までの距離感はさまざまです。また、複数の商品・サービスを展開しているなら、商材ごとにリストをわける必要もあります。
すべての見込み顧客を1つのリードマグネットで集めるのは難しいためリードマグネットは複数となり、それぞれに明確なターゲット設定が大切です。
なお、ターゲットやペルソナがまだ社内で明確にできていない場合はペルソナ設計入門ガイドをご活用ください。ワークショップ手法をまとめているためすぐに実践できます。
2.実際のお客様の声を洗い出す
リードマグネットの内容を考えるにあたって、ターゲットのニーズ調査を行います。
このときに参考になるのが、いま自社の商品・サービスを使ってくれているお客様の生の声です。
お客様の抱えている課題は、見込み顧客にしたいお客様も悩んでいるケースが多いものです。つまり、その課題を解決できるコンテンツにはニーズがあり、効果的なリードマグネットになる可能性が高いと言えます。
なお、お客様の声がうまく拾えない場合は、競合他社のリードマグネットを参考にしたり、マーケティングしたい商品・サービスのペルソナから考えるのもよいでしょう。
3. 競合調査をする
ターゲット像とそのニーズが分かったら、競合他社の動向も把握しましょう。具体的には、競合がWeb上でどのようなマーケティングを行っているのか、どんなリードマグネットをWebサイトのどこに配置しているかを調査します。
他社と差別化できるリードマグネットを作成し続けるためにも、競合調査は継続的に行いましょう。
4.リードマグネットの内容を決める
お客様の声を参考にリードマグネットの内容を決定します。ただし、リードマグネットの内容は以下の条件を満たす必要があります。
- 顧客の課題に対してきちんと解決策を提示できるもの
- インターネットを検索しただけでは入手困難なもの
- 自社の専門性を示せるもの
リードマグネットは、見込み顧客が「個人情報を提供する」というリスクと手間をかけてでも知りたいと思う情報でなくてはなりません。また、そのあとのリストマーケティングにつながるよう、きちんと自社の価値を示せる内容にすることも大切です。
また見込み客の関心を引くようなタイトルを付けることが重要です。タイトル作成時には、以下のポイントを取り入れるのが効果的です。
- 主な利点:(例)「メルマガ開封率を2倍にする配信方法」
- 期間:(例)「たったの1時間で学べる集客力の高め方」
- オブジェクション:(例)「広告費をかけずに検索順位1位を取る極意」
たとえばLeadGridの場合は次のようなリードマグネットを用意しています。
- お客様「LPの作り方がわからない!」
→ランディングページ制作・最適化マニュアル
- お客様「Webサイトの集客って何からすればいいの?」
→Webサイト集客入門ガイド
興味のある方は、ぜひダウンロードしてみてください。
5.リードマグネットの種類を決める
リードマグネットの種類を決めます。
- 担当者が作りやすいもの
- リードマグネットの内容にあっているもの
この2つの観点で選ぶとスムーズです。
たとえば「方法」や「比較表」なら、無料ダウンロード資料(PDF)が適しています。
一方で「業界の最新動向」や「専門家の経験談」のような内容なら、生の声を発信しやすいWebセミナーのほうが伝わるかもしれません。
商品の使い方や手順の紹介なら、見込み顧客がいつでも視聴できるビデオ講座が便利です。いずれも簡単に利用できて即効性があるリードマグネットが適していると言えます。
そしてリードマグネットは複数作成しておくことが重要です。上記で挙げた例のように商材内容に合致したリードマグネットを選択できる場合もある一方で、必ずしも「この内容にはこれが正解」というものがありません。
リード獲得の可能性を広げるためにも、複数のリードマグネットを作成してPDCAを回すのが効果的でしょう。
6.リードマグネットを作成する
リードマグネットの大枠が決まったら制作に入ります。
- タイトル
- 構成(骨子)
- 内容
この順で中身を作っていくのがおすすめです。詳しくはこちらの記事をご参照ください。
関連記事:ホワイトペーパーとは?種類や作り方、リード獲得につながる活用方法を紹介
ホワイトペーパー(PDF)の作成方法を解説した記事ではありますが、Webセミナーやビデオ講座の制作にも応用できる内容となっています。
また、 リードマグネットはタイトルと表紙のデザインが非常に重要です。見込み顧客が第一印象で「このコンテンツを読めば、いまの課題が解決しそう」と感じなければ、個人情報を入力してはもらえません。
コンテンツの中身も期待にそった内容にする必要はありますが、タイトルと表紙デザインにはこだわりましょう。
なお、作成したリードマグネットをどこに配置するかも重要な検討事項です。多くの場合、自社サイトやリードマグネットの内容と親和性の高い自社コンテンツに配置します。ただし、自社の商品やサービスによって最適なリードマグネットの配置場所は様々なので、これが正解というものはありません。そこでリードマグネットの配置場所に困ったら、先ほどご紹介した競合調査の同行を参考にしてみましょう。
7.オプトインページを作成する
リードマグネットができたら、オプトインページを作成します。
オプトインページとは、メールアドレスなどを入力するフォームが付いたページのことです。情報を送信すると資料がダウンロードできたり、ビデオ講座の視聴が可能になったりします。
- リードマグネットのタイトル
- リードマグネットの概要
- 入力フォーム
この3つで構成されることが多いです。
オプトインページの作成には専門知識が必要ですが、フォーム作成機能やダウンロード設定機能のあるCMSなら担当者ベースでも作成可能です。
なお、リード獲得に特化した国産CMS「LeadGrid」であれば、フォームの作成やダウンロード機能が標準搭載されているため、専門知識がない担当者も直感的に編集を行うことが可能です。
機能の詳細はサービス資料にて説明しておりますのでご興味がある方はぜひご覧ください。
リードマグネットの効果を最大化する3つのポイント
「リードマグネットを作って設置すれば、必ずリードを獲得できるか」というと、そう簡単ではありません。
リードマグネットの効果を最大化し、多くの見込み顧客を集めるための3つのポイントを紹介します。
- オプトインページへの集客導線を作る
- 入力フォームを最適化する
- リードマグネットを運用できる体制を整える
1. オプトインページへの集客導線を作る
オプトインページを公開しても、それだけでは見込み顧客に気づいてもらえません。オプトインページへの集客が必要です。
集客方法としては、次の3つが考えられます。
- SEO:オウンドメディアなどで集客し、オプトインページへリンクをつなげる
- SNS:フォロワーに向けてリードマグネットを紹介し、オプトインページへ訪問してもらう
- 有料広告:Web広告やプレスリリースでリードマグネットをPRする
検索エンジンからオプトインページへ直接見込み客がやってくることは滅多にありません。 上記のような方法で、オプトインページへの集客導線を作りましょう。
中でもWeb広告は有効な集客手段の一つです。LeadGridでは費用対効果の高い運用広告の施策展開を支援しています。詳しくはLeadGrid運用型広告(リスティング、ディスプレイ)をご確認ください。
2. 入力フォームを最適化する
個人情報の入力フォームは、可能な限りシンプルにすべきです。
入力フォーム画面で「入力が面倒だと感じる気持ち>リードマグネットが欲しい気持ち」となると、見込み顧客は離脱してしまいます。
- 企業名
- 担当者名
- メールアドレス
- 電話番号
必須項目は上記のように3〜4つほどがおすすめです。
また、入力のしやすさにも注意が必要。 見込み顧客の負担が少ない入力フォームを作成してください。
3. リードマグネットを運用できる体制を整える
リードマグネットは「運用」が必要です。
- オプトインページへの集客状況
- 資料ダウンロードやセミナー申込み状況
- 見込み顧客のその後のアクション状況
などを分析し、次のリードマグネットの企画に活かしたり、反響の薄いリードマグネットを改善したりといった作業が求められます。効果測定〜改善までPDCAを回せる体制作りが必須です。
また、Webサイトでリードを獲得しても、そこからインサイドセールスやフィールドセールスへとつなげられなければ、すべて無駄に終わってしまいます。営業スタッフとの連携も重要です。
リード獲得施策を進めやすいCMSを導入することも重要
見込み顧客の課題解決につながる魅力的なリードマグネットは、リード獲得に必須の要素です。
ただし、リードマグネットを作っただけでは集客できません。コーポレートサイト、サービスサイト、オウンドメディアといったWebサイトで展開し、見込み顧客に存在をアピールする必要があります。
そのため、 リードマグネットの質と同じくらい、Webサイトに使用するCMS選びも重要になります。フォーム作成やダウンロード設定のたびにエンジニアを必要とするようなCMSでは、スピーディーに運用できません。
これからWebサイトを新設する、またはリニューアルするといった場合は、自社のリード獲得施策に適したCMSを導入しましょう。
リード獲得に強いCMSをお探しなら、ぜひSaaS型CMS『LeadGrid』もご検討ください。直感的にWebページが作成・編集できるほか、リード獲得に特化した機能がそろっています。
- フォーム管理
- 資料ダウンロード機能
- イベントウェビナー管理
- CTA管理
- リード管理
潜在顧客をリードに転換できる
ホワイトペーパーのつくりかた、公開!
新規リード獲得が期待できるホワイトペーパーは、オンライン上のタッチポイントとして機能するため、需要が高まっています。 この資料ではホワイトペーパーの具体的な作り方やダウンロード数を伸ばすコツまで紹介します。
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