アクセス解析とは?解析でわかることや確認すべき指標・無料ツールを紹介|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

アクセス解析とは?解析でわかることや確認すべき指標・無料ツールを紹介

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インターネットやスマートフォンの普及によって、ユーザーはWeb上から様々な情報を検索するようになりました。自社ビジネスの補強・拡大を実現する情報もまた、Web上から仕入れるようになっています。こうしたユーザー行動の変化を踏まえ、自社サイトに訪れたユーザーの行動分析(アクセス解析)を行うことが、Webマーケティングの重要な施策として位置づけられるようになりました。

しかし、ただアクセス解析ツールを導入してもデータが取得できるだけで、「改善に向けた取り組みに反映できていない」といった悩みをお持ちの担当者様も少なくないでしょう。

そこで今回はアクセス解析において確認すべき指標と、指標をもとにしたアクセス解析のポイントを解説していきます。自社サイトのマーケティング施策改善にお役立ていただけますと幸いです。

アクセス解析の基礎知識

はじめに、アクセス解析とはなんなのか、またどのようなことが把握できるのかといった基礎知識を理解しましょう。

アクセス解析とは

アクセス解析とはサイトのアクセス状況を分析することで、ユーザーの行動や嗜好を把握することができるマーケティング手法です。具体的にはアクセス数や滞在時間、直帰率、コンバージョン率などの指標を分析し、ユーザーが求めている情報やニーズを把握します。

アクセス解析はWeb解析ツールを利用して行われます。GoogleアナリティクスやAdobe Analyticsなど、無料から有料まで、多くの解析ツールがあります。Web解析ツールを使うことで、サイトのアクセス状況をリアルタイムに追跡・分析することが可能です。

アクセス解析はサイト運営者やデジタルマーケターにとって必要不可欠な手法であり、サイト改善やマーケティング戦略の立案において大きな役割を果たします。

アクセス解析でわかること

アクセス解析を行うことで、以下のような情報を把握することができます。

  • ユーザー属性(年齢、性別、地域、使用デバイスなど)
  • 流入経路(検索エンジン、SNS、他サイトからの参照など)
  • サイト内行動(閲覧ページ、滞在時間、クリック箇所など)
  • コンバージョン(商品購入、資料請求、会員登録などの達成状況)

こうした情報を分析することで、「どのようなユーザーがどのような目的でサイトを訪れているのか」「どのページが人気で、どのページに問題があるのか」「コンバージョンに至るまでのユーザーの動きはどうなっているのか」といったことが明らかになります。

アクセス解析をすると何ができるのか

アクセス解析を行うことで、様々な分析・改善が可能になります。ここでは、アクセス解析を行うことで具体的に何ができるのかを解説します。

ユーザー像の可視化

アクセス解析を行うことで、サイトを訪れるユーザーの属性を明らかにすることが可能です。年齢層、性別、地域、関心事など、ユーザーに関する様々な情報を収集・分析することで、ターゲットユーザーの実態を把握できます。

例えば、主要なユーザー層が20代女性であることがわかれば、そのターゲットに合わせたコンテンツ作りやデザイン設計が可能になります。また、想定していたターゲットと実際に訪れているユーザー層にズレがある場合は、サイトの方向性やマーケティング戦略を見直す契機にもなるでしょう。

ユーザー行動の把握

アクセス解析では、ユーザーがサイト内でどのようなページを閲覧し、どのような順序で行動しているのかを把握することができます。具体的には以下のような情報を取得可能です。

  • 最もよく閲覧されているページ
  • ページごとの滞在時間
  • クリックされているボタンや画像
  • スクロールの深さ
  • フォーム入力の完了率

これらの情報を分析することで、ユーザーの関心が高いコンテンツや、逆に離脱しやすいポイントを特定できます。例えば、あるページでのスクロール率が低い場合、そのページの冒頭部分に魅力的なコンテンツがない、ロード時間が長すぎるなどの仮説を立てられるようになるでしょう。

流入経路の分析

アクセス解析によって、ユーザーがどのような経路でサイトに訪れているのかを分析することができます。以下は、主な流入経路の例です。

  • 検索エンジン(Google、Yahoo!など)からの自然検索
  • SNS(Twitter、Facebook、Instagramなど)からの流入
  • 他サイトからの参照(リンク経由)
  • 直接アクセス(URLの直接入力やブックマーク)
  • メールマガジンなどのリンクからの流入
  • 広告からの流入

流入経路を分析することで、SNSからの流入が多い場合はそのSNSでの情報発信を強化するというように、果の高い施策を特定し強化することができます。

施策の効果測定

アクセス解析を実施すれば、Webサイトの改善施策やマーケティング施策を実施した際に、その効果を測定することもできます。例えば以下のような効果測定が可能です。

  • リニューアル前後のPV数やコンバージョン率の変化
  • 広告出稿の効果(流入数、コンバージョン数など)
  • コンテンツ追加による訪問者数の変化
  • デザイン変更による回遊率の向上

データに基づいた効果測定を行うことで、施策の成功・失敗を客観的に評価し、次の施策につなげることができます。「感覚」ではなく「数値」で効果を測定することが、効率的なサイト運営の鍵となります。

アクセス解析の代表的な指標

アクセス解析で見るべき代表的な指標には、以下のようなものがあります。

  • PV(ページビュー)

  • UU(ユニークユーザー)

  • セッション数

  • 滞在時間

  • 直帰率

  • コンバージョン率

  • 使用デバイス

  • 流入経路

  • 行動フロー

どの指標を使うかは、解析したい目的によって異なるので、都度検討が必要です。たとえば、サイトのアクセス増加を目的とする場合はPVやUUが重要ですが、コンバージョン率を向上させるためには直帰率やコンバージョン率を見る必要があります。

指標を選ぶ際には、 解析したい目的や期間、サイトの範囲を考慮し、適切な指標を選択することが大切です。

PV(ページビュー)

PV(ページビュー)とは、サイトの特定のページが閲覧された回数を意味します。つまり、 ページビュー数が多いほど、そのページが人気があることを示しています

一方で、同じ人が複数回閲覧した場合もカウントされるため、単純なアクセス数とは異なるので分けて考えましょう。

PV数の解析方法の一つとして、PV数の比較が挙げられます。たとえばページビュー数が低い場合、そのページの閲覧率が低く、改善が必要であると考えられるでしょう。

また、PV数が多いページは人気があるため、そのページに関連するコンテンツを増やすことで、さらにアクセス数を増やすことができます。

さらにページビュー数は広告の検討にも関連します。PV数が多いページに広告を表示することで、広告収益の向上が期待できるでしょう。

関連記事:オウンドメディアのPV数の目安とは?PV数を上げるコツも解説!

UU(ユニークユーザー)

UU(ユニークユーザー)とは、サイトに訪れた人のうち、重複している人を除いた総数のことを指します。たとえばAさんが1月1日にサイトにアクセスした場合のUUは「1」です。

そして、Aさんが1月1日に再びアクセスしたとしても、UUは「1」となります。つまり、UUを計測することで、計測期間内のサイトの訪問者数を正確に把握できるようになるのです。

UUはサイトに訪れた人の数を把握するために重要な指標で、 UU数が多いほど、サイトの知名度や人気度を示すことができます。またUUは、リピート率を測定するためにも利用可能です。

たとえばUUが多くてもリピート率が低い場合は、サイトが訪れたユーザーを満足させるコンテンツやサービスを提供できていないおそれがあります。そのような場合はサイトの閲覧環境やコンテンツの質を改善することで、セッション数の向上が期待できるでしょう。

セッション数

セッション数とは、ユーザーがサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の行動を1つのセッションとして数えたものです。セッション数は、サイトを訪れるユーザーの数や、そのユーザーの行動状況を把握する上で非常に重要な指標の1つです。

セッション数が多いことは、多くのユーザーがサイトに訪れていることを示しています。サイトのコンテンツや機能がユーザーにとって魅力的であるといえるでしょう。

またセッション数を分析することで、ユーザーの訪問傾向の把握が可能です。たとえば、特定のページに訪問することでセッションが終了する場合は、そのページがユーザーにとって重要なページであることが示唆されます。

滞在時間

滞在時間とは、ユーザーがサイト上で過ごした時間のことを指します。滞在時間が長ければサイトのコンテンツや情報がユーザーにとって興味深く、役立つものであると判断できます。

しかし、滞在時間の長さだけでサイトの品質を判断することはできません。たとえば、ユーザーが記事コンテンツの品質に満足していても、アクセスして間もなくブラウザを閉じたり、別のサイトに移動した場合には、滞在時間が短くなってしまいます。

そのため 滞在時間に加えて、直帰率やコンバージョン率などの指標も併せて解析することが重要です。

直帰率

直帰率とはユーザーがサイトに訪問した後、1つのページを閲覧してサイトを離脱する割合を示します。

直帰率が高いということは、ユーザーがサイトを訪れたものの、興味のないコンテンツであったり、デザインや構成が分かりづらかったりしたため、他のページに回遊せずに離脱してしまったことを意味します

直帰率が高い場合、そのページの改善が必要です。たとえばページのコンテンツがわかりづらい場合は、より分かりやすく簡潔な表現に修正することで改善できます。またデザインに問題がある場合は、見やすさや使いやすさを考慮してレイアウトの改善を検討する必要があるでしょう。

直帰率の目安としては、50%以下が望ましいとされています。ただし業界やサイトの性質によっては当てはまらない場合もあるため、一つの目安くらいに留めておくとよいでしょう。

たとえばお問い合わせページや商品詳細ページなど、一定の目的を持ったページではユーザーがすぐに離脱することが多く、直帰率が高くなる傾向があります。このように直帰率は、ページがどのように受け止められているかを把握する上で重要な指標と言えます。

コンバージョン率

コンバージョン率とはサイトに訪れたユーザーが、何らかの目的を達成するために行動した割合を示す指標です。たとえば商品を購入する、お問い合わせフォームに入力する、資料ダウンロードを行う、などが目的となります。

コンバージョン率を把握することで、サイトがどの程度有効かを測定でき、改善の手掛かりとなります。またマーケティングの施策に対しても、その効果を評価する指標として活用が可能です。

コンバージョン率は以下の式で算出されます。

コンバージョン率 = コンバージョン数(CV数)÷セッション数 × 100%

コンバージョン数は目的となる行動をしたユーザーの数、セッション数はサイトに訪れたユーザーの数を表します。

コンバージョン率の改善にはサイトの設計やコンテンツの改善、ランディングページの改善などが挙げられます。また広告の表示位置やターゲットの絞り込み、タイトルやキャッチコピーの改善などの方面からも、コンバージョン率の改善が期待できるでしょう。

関連記事:コンバージョン率(CVR)改善におすすめのツール10選! 改善のコツも解説

使用デバイス

アクセス解析によって、ユーザーが使用しているデバイスを分析することができます。そのため、使用するデバイスに応じてアクセス解析を行えるという点がメリットです。

たとえば、「スマホからの訪問者が多い場合は、スマホに最適化するための施策を行う」というように、使用デバイスごとに対策を行えます。

Googleアナリティクスの場合は、「ユーザー」>「モバイル」>「概要」をクリックすると、ユーザーが使用しているデバイスを把握可能です。

流入経路

流入経路を分析することで、ユーザーがどのような経路でWebサイトに訪れたかが分かります。主な流入経路としては、以下のようなものがあります。

  • 自然検索(GoogleやYahoo!などの検索エンジン)

  • Web広告からの流入

  • SNSからの流入

  • 外部リンクからの流入

  • その他

たとえば、自然検索が少ない場合は、GoogleやYahoo!などの検索エンジン順位の上位表示を目指す「SEO施策」がおすすめです。

行動フロー

ユーザーがWebサイトに訪れて、どのようにサイトを移動したかを把握することも大切です。

たとえば、Webサイトの滞在時間やよく見られているページを把握したり、CV数やCVRが高いページなどを分析することができます。

Googleアナリティクスでは、「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」から、サイト内のユーザーの行動フローを分析できます。

アクセス解析ツールの種類

アクセス解析を行うためには、アクセス解析ツールを使用します。アクセス解析ツールには主に以下の3種類があります。

  • Webビーコン型(JavaScript型)
  • サーバーログ型
  • パケットキャプチャリング型

なお 一般的には、導入のしやすさと取得できるデータの充実度からWebビーコン型のツールが最も普及しています。特に無料で利用できるGoogle Analyticsは、多くのWebサイトで採用されています。

Webビーコン型(JavaScript型)

Webページに専用のJavaScriptコード(トラッキングコード)を埋め込み、ユーザーの行動を計測する方法です。ユーザーがページを閲覧した際にJavaScriptが実行され、データが収集されます。

Webビーコン型の特徴は以下の通りです。

  • ユーザーの詳細な行動(クリック、スクロールなど)を計測できる
  • JavaScriptが無効化されている環境では計測できない
  • 代表的なツール:Google Analytics、Adobe Analytics

サーバーログ型

Webサーバーに記録されるアクセスログを解析する方法です。サーバーにアクセスがあるたびに、IPアドレスやアクセス時間、リクエストされたページなどの情報がログとして記録されます。

サーバーログ型の特徴は以下の通りです。

  • サーバー側で計測するため、JavaScriptの有無に依存しない
  • ボットによるアクセスも含めて全てのアクセスを記録する
  • 詳細なユーザー行動の計測は難しい
  • 代表的なツール:AWStats、Webalizer

パケットキャプチャリング型

ネットワーク上を流れるパケット(データ)を捕捉して解析する方法です。サーバーとユーザー間のすべての通信を監視します。

パケットキャプチャリング型の特徴は以下の通りです。

  • 最も詳細なデータを取得できる
  • 導入・運用コストが高い
  • 専門的な知識が必要
  • 主に大規模サイトや企業で利用される

無料で使える代表的なアクセス解析ツール

ここでは、代表的なアクセス解析ツールを紹介します。無料で利用できるツールもありますので、ぜひ活用してみてください。

その他Webサイトの分析・解析で使えるツールはこちらの記事でまとめています。

関連記事:Webサイト分析・解析のおすすめツール10選|見るべきデータとわかること

Googleアナリティクス

▲出典:Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、 Googleが提供する無料のWeb解析ツールです。サイトのアクセス状況を把握し、マーケティング戦略の改善に役立てることができます。

Googleアナリティクスを使用することで、自社サイトの訪問者の数や行動、どのようなページで離脱したか、どの広告が効果的だったかなど、さまざまな情報を収集することができます。

関連記事:Googleアナリティクス(GA4)の見方を徹底解説|設定やデータの活用方法も

Googleサーチコンソール

▲出典:Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールとは、 Googleが提供する無料のSEO(検索エンジン最適化)ツールです。サイトの検索エンジンでの表示状況を把握し、改善するための機能が豊富に備わっています。

Googleサーチコンソールを利用することで、自身のサイトがどのように検索エンジンで表示されているかを確認できます。またどのようなキーワード(検索クエリ)で検索されているかや、どのようなページがクロールされているかなどの情報も取得可能です。

関連記事:Googleサーチコンソールの設定方法|使い方や見方についても

この情報を元に、自分のサイトを改善する施策を考えたり、競合サイトと比較して自分のサイトの弱点を見つけたりすることができます。また、Googleサーチコンソールは、サイトのクロールエラーやセキュリティの問題を発見するツールでもあります。

Googleサーチコンソールの主な機能は次の通りです。

  • サイトマップの送信やクロール状況の確認

  • 検索クエリの表示

  • クロールエラーの表示

  • リンク切れページの確認

  • ロボットスパムの報告

Googleサーチコンソールは、SEOに関する知識がなくても使いやすいツールです。初心者でも簡単に利用できるため、サイトのアクセス解析、SEOを行いたい方はぜひ利用してみてください。

User Heat

▲出典:User Heat

User Heatは、 ページ内のユーザー行動を可視化できる無料のヒートマップツールです。

訪問者がページのどこを熟読したか、どこをクリックしたかをビジュアルで分析することができます。

公式サイトの入力フォームに解析したいサイトのURLを入力すると登録できるので、誰でも簡単にヒートマップ解析を行えます。

SimilarWeb

▲出典:SimilarWeb

SimilarWebは、競合サイトのトラフィックデータや流入元、キーワードなどを分析できるツールです。具体的には、競合サイトのトラフィック量や流入元を分析できるだけでなく、業界のベンチマークデータも確認できます。

無料プランでも基本的な情報を確認可能ですが、有料プランではより詳細なデータ分析が可能です。

忍者アクセス解析

▲出典:忍者アクセス解析

忍者アクセス解析は、国産の無料アクセス解析ツールです。シンプルな機能と操作性が特徴で、初心者でも使いやすいツールとなっています。

基本的なアクセス統計情報を取得可能で、設置が簡単な点がメリットです。主要機能を無料で利用できる点も支持されているポイントでしょう。

忍者アクセス解析は機能がシンプルで必要最低限の情報を取得できるため、アクセス解析の初心者や個人ブログの運営者などに適しています。

アクセス解析を行う前に準備すべきこと

アクセス解析を始める前に、いくつかの準備が必要です。効果的なアクセス解析を行うための準備について解説します。

解析する目的を明確にする

アクセス解析を行う前に、解析したい目的を明確にすることが重要です。目的が明確でないと、どのような指標を見ても必要な結果を得られない可能性があります。たとえばサイトのPV数が増えても、それが収益につながらなければ意味がありません。

目的を明確にするためには、自社サイトが抱える問題や課題を把握することが必要です。サイトのコンテンツが閲覧されているか、コンバージョン率が低い原因は何か、検索エンジンからのアクセスが十分にあるかなど、自社サイトにおける問題点を洗い出し、それらを解決するための具体的な目的を設定します。

また目的を達成するためには、どのような指標を見るべきかも考慮する必要があります。コンバージョン率を向上させたい場合は、セッション数や直帰率などの指標を見ることで、改善の余地がある箇所を把握できるでしょう。

解析する指標を選ぶ

目的に応じて、重点的に分析する指標を選びましょう。 全ての指標を同時に分析しようとすると、かえって焦点がぼやけてしまいます

例えば、コンバージョン率の向上を目的とする場合は、以下のような指標に注目するとよいでしょう。

  • コンバージョン率
  • コンバージョンに至るまでの導線(行動フロー)
  • 離脱率の高いページ
  • フォーム入力の完了率

目的と重要指標を明確にすることで、効率的な分析が可能になります。

アクセス解析ツールの導入・設定を行う

自社の目的に合致するアクセス解析ツールを導入し、適切に設定を行いましょう。特にGoogle Analyticsを使用する場合は、以下の点に注意が必要です。

  • トラッキングコードが全ページに正しく設置されているか
  • 自社のアクセスを除外する設定がされているか(IPフィルタリング)
  • コンバージョンの計測設定が正しく行われているか
  • フィルタリング設定は適切か
  • サンプリングレートは適切か

これらの設定が正しく行われていないと、正確なデータ分析ができません。ツールの導入時には、専門家に相談するか、公式ドキュメントを参照して正しく設定することをおすすめします。

関連記事:GA4の設定方法は?UAから移行する方法や新たに導入する方法を画像付きで解説

解析する期間、サイトの範囲を決める

アクセス解析で重要なのは「何をどの期間、どのサイト範囲で解析するか」を決めることです。期間が長すぎるとサイトの変化に追従できなくなり、期間が短すぎると偶発的な要因を反映してしまいます。一般的に、サイトの業績に大きな影響を与えるイベントやキャンペーン期間は個別に解析することが望ましいです。

また サイト全体を解析する場合は、サイトのページ構成やコンテンツを踏まえて、どのページを解析対象とするかも検討しましょう。たとえば、ブログの新着記事ページは頻繁に更新されるため、集計期間が短くなることがよくあります。反対に通販サイトの場合は商品ページが重要なので、商品ページを中心に解析することが求められます。解析対象を明確にして、より深い洞察を得ることが重要です。

アクセス解析の効果的な進め方

アクセス解析を効果的に進めるための手順について解説します。

1. データ収集と現状把握

まずは、アクセス解析ツールを使ってデータを収集し、サイトの現状を把握しましょう。主要な指標(PV数、UU数、セッション数、コンバージョン率など)の現状値を確認し、ベースラインを設定します。

2. データ分析

続いて、収集したデータを多角的に分析し、傾向や特徴を把握します。 単一の指標だけでなく、複数の指標を組み合わせて分析することが重要です。

例えば、以下のような分析が考えられます。

  • PV数とUU数の比較
    →サイトの再訪問率
  • デバイス別のコンバージョン率
    デバイス最適化の必要性
  • 流入経路別のコンバージョン率
    効果的なマーケティングチャネル
  • ページ別の直帰率
    問題のあるページの特定

高度な分析には、セグメント機能やカスタムレポート機能の活用がおすすめです。例えば、特定の条件に合致するユーザーだけを抽出して分析することで、より詳細な分析をすることができます。

3. 課題の抽出と仮説立案

データ分析の結果が出たら、サイトの課題を抽出し、その原因についての仮説を立てていきましょう。例えば、以下のような課題と仮説が考えられます。

  • 課題:スマートフォンからのコンバージョン率が低い
    仮説:スマートフォン向けのUI/UXが最適化されていない
  • 課題:商品ページからカートページへの遷移率が低い
    仮説:商品ページにカートボタンが目立っていない
  • 課題:検索エンジンからの流入が少ない
    仮説:SEO施策が不十分

課題と仮説を明確にすることで、次のステップである改善策の立案がしやすくなります

4. 改善策の立案・実施

抽出した課題と立てた仮説に基づいて、改善策を立案し実施するフェーズです。改善策は具体的かつ測定可能なものにすることがポイントとなります。

改善策を実施する際は、可能であればA/Bテストを行い、効果を比較検証することをおすすめします。A/Bテストとは、複数のパターンを用意して、どちらが効果的かを比較する手法です。

5. 効果検証・継続的な改善

改善策の実施後は、その効果を検証します。改善前と改善後のデータを比較し、KPI(重要業績評価指標)が向上しているかを確認しましょう。

効果が見られない場合は、仮説や改善策を見直す必要があります。また、効果が見られた場合でも、さらなる改善の余地がないか検討しましょう。

アクセス解析と改善のサイクルは一度きりで終わるものではなく、継続的に行うことが重要です。PDCA(計画→実行→評価→改善)サイクルを回し続けることで、サイトは段階的に改善されていきます。

アクセス解析を行うときの注意点

アクセス解析を行う際は、以下の点についても考慮しましょう。

  • 過去のデータと比較する

  • 外的要因を考慮する

  • ユーザーの視点に立つ

ここでは、それぞれ順に解説します。

過去のデータと比較する

アクセス解析によって得たデータは、過去のデータと比較することが大切です。

Googleアナリティクスを導入し、PV数やCVRなどを取得していると、日々の数値の増減を追うばかりになってしまいがちです。

しかし、日ごとの数値そのものを追っていても意味がありません。

アクセス解析に取り組む際は、 週単位・月単位など長期的にデータを比較し、新たに目標を設定したり、効果検証に役立てていくことが重要です。

外的要因を考慮する

Webサイトのデータには、内的要因ばかりではなく外的要因も大きく作用します。

Web広告に注力してサイト流入を高めていたのにもかかわらず、市場環境の変化によってアクセス数が激減してしまったというケースも珍しくありません。

たとえば、競合他社がテレビCMやWeb広告を開始したり、人気キャラクターとのコラボイベントを展開することにより、自社のアクセス数に影響が出るケースもあります。

こうした場合に、内的要因だけに原因を求めると、市場環境の変化を見落としてしまいがちです。

アクセス解析をする際は、外的要因を考慮することも頭に入れておくといいでしょう。

ユーザーの視点に立つ

アクセス解析では、数字ばかりを追ってしまいがちですが、ユーザー視点で考えることも忘れてはいけません。

たとえば、アクセス解析でとあるCTAがクリックされていないことが分かった場合、 なぜクリックされていないかの原因を探るために、ユーザーニーズを深掘りする必要があります。

ユーザー調査やアンケートを通じて、定性的な視点でサイトを分析することも大切です。

アクセス解析の活用方法

アクセス解析の活用方法は様々ですが、代表的な活用方法を3つ紹介します。

  • サイト改善のための施策立案

  • 広告運用の最適化

  • マーケティング戦略の立案

サイト改善のための施策立案

アクセス解析を活用することでサイトの問題点を把握し、改善策を立案することができます。具体的には、以下のような施策が挙げられます。

コンテンツの見直し

アクセス解析ツールを使えば、アクセス数の多いページや閲覧時間の長いページがわかります。その情報をもとに、コンテンツの内容やレイアウトを見直しましょう。また検索キーワードも分析して、よりニーズに合ったコンテンツを追加することも有効です。コンテンツの見直しを行う際は、Googleの評価基準に照らし合わせ弱点を分析することが重要です。リライト方法については無料資料「リライトの手順と見るべき12のポイント」にまとめました。ぜひダウンロードしてやり方を確認し、コンテンツの質を改善するリライトを実施しましょう。


リライトの手順と見るべき12のポイント|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

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ページ速度の改善

ページが遅いとユーザーは離脱してしまいます。アクセス解析ツールでページ速度が遅いページを特定し、改善策を考えましょう。たとえば画像の最適化やキャッシュを使うことで、ページ速度を向上させることができます。

ユーザーのニーズに合わせたユーザー導線の見直し

アクセス解析ツールでサイト内のユーザーの流れを把握し、ユーザー導線の見直しを行いましょう。特にアクセス数の多いページからの流入経路を分析して、そのページに合わせた導線を設計することが重要です。

関連記事:Webサイトの導線設計とは?動線との違いや作り方、改善施策を解説

これらの改善策を行うことで、ユーザーの満足度が向上し、サイトのコンバージョン率がアップすることが期待できます。しかし、改善策を行う前に、アクセス解析ツールを正しく理解し、データを正確に解釈することが大切です。

広告運用の最適化

広告運用の最適化とは、アクセス解析結果を元に広告の配信先、配信時間、配信形式などを最適化することです。具体的には、分析ツールにより広告をクリックしてサイトに訪れたユーザーがどのような行動を取っているかを分析し、広告の効果を高めるための施策を打つことを指します。

たとえば、広告運用の最適化において重要な指標の一つであるコンバージョン率は、広告クリックからの流入ユーザーが目的とする行動を取る割合を表します。コンバージョン率が低い場合、広告の配信先を見直す必要があるでしょう。また広告が表示される時間帯や配信形式、広告の文言や画像、価格設定なども最適化の対象となります。

広告運用の最適化は、マーケティング戦略の一部として重要な役割を担います。アクセス解析ツールを使って広告運用の最適化を行い、顧客のニーズに合わせた効果的な広告運用を実現しましょう。

マーケティング戦略の立案

アクセス解析の活用はマーケティング戦略の立案にも有用です。たとえば、アクセス解析ツールで調べたデータからどのページが人気があるか、どの商品が売れ筋なのか、どのチャネルからのアクセスが多いのかを把握することができます。それによって、今後のマーケティング施策を立案できるようになります。

またどのチャネルからのアクセスが多いかを調べることで、広告予算の配分を最適化することも可能です。

さらにアクセス解析を継続的に行うことで、マーケティング施策の効果についても評価できます。たとえば、特定の広告チャネルからのアクセス数が増えた場合、それが売上げアップにつながったのかどうかを確認できるため、今後のマーケティング施策の方向性を決めることができます。

アクセス解析ツールとCMSの連携でマーケティング戦略の質向上を目指そう

アクセス解析ツールとCMSの連携は、サイトの成果を最大化するために欠かせないものです。アクセス解析で得たデータをCMSに反映させ、サイト改善の施策を立案し、より良いユーザーエクスペリエンスを提供することができます。たとえば、アクセス解析で直帰率が高いページを特定し、そのページの改善を図ることで、ユーザーの滞在時間を延ばし、コンバージョン率を上げることが可能です。

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