デジタルデバイスが普及した現代では、行政書士においてもSEOに取り組むことが新規顧客獲得の鍵となります。

しかしSEOはとっつきにくいと感じる方も多く、「何から手を付ければいいかわからない」と施策実行を後回しにしてしまうケースも。

そこで本記事では、行政書士の方がまず取り組みたい6つの施策について解説します。SEOに取り組むメリットや集客数を増やすコツについても紹介しているので、新規顧客獲得を目指す行政書士の方はぜひ最後までご覧ください。

行政書士がSEOに取り組むメリット

まずは、行政書士がSEOに取り組むメリットについて確認しましょう。

• 費用対効果が高い
• 成約につながりやすい層を集客できる
• ブランディングにつながる

費用対効果が高い

SEOは長期的に見たときの費用対効果が高い施策といえます。

Web広告やテレビCMなどの場合、出稿している間に費用が発生し続けますが、SEOで最低限必要な料金はコンテンツ作成費用とサイトの運用費用のみです。一度検索結果で上位を獲得できれば、それ以上の費用をかけずに露出できることから、かかる工数は多いものの得られる効果も大きい施策といえます。

成約につながりやすい層を集客できる

SEOは、悩みを抱えたユーザーに対し、悩みを解決できるコンテンツを提供することで自社のファンになってもらう施策です。そのため、不特定多数に自社をアピールするテレビ広告やディスプレイ広告などとは異なり、ニーズが明確になっている層を狙い撃ちできます。

お役立ちコラムで集客したユーザーを問い合わせや資料請求に誘導すれば、有効なリードを獲得できるでしょう。

ブランディングにつながる

SEOで有益なコンテンツを作成することは、ブランディングにつながります。

たとえば相続・遺言関係の業務に強みを持つ行政書士事務所の場合、そのジャンルに関連する有益なコラムを継続して発信すれば、「相続手続きならこの行政書士事務所」というイメージを定着させることができます。

結果として、得意分野である業務の問い合わせが増えるうえ、信頼性が確立されるため、売上拡大につながるでしょう。

行政書士におすすめのSEO施策6つ

SEOの手法は大きく分けて「コンテンツSEO」「内部施策」「外部施策」の3つに分類できます。

ここでは、行政書士の方に最低限取り組んでいただきたい施策を、それぞれの手法から2つずつピックアップして紹介します。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、ユーザーに有益なコンテンツを発信して検索エンジンからの評価を高めるための施策です。

コンテンツSEOでは、下記の施策を実行していきましょう。

• キーワード選定
• 検索ニーズに合うコンテンツ制作

キーワード選定

キーワード選定とは、SEO施策において上位表示させたいキーワードを選定することです。

たとえば行政書士の場合、「相続手続き」「遺言書作成」など、自社のターゲットが検索しそうなキーワードを選びます。

キーワード選定が適切に行われていない場合、せっかく検索結果で1位を獲得しても流入を得られなかったり、競合が強すぎてなかなか上位表示につながらなかったりと、成約から遠ざかってしまいます。

効果的なキーワード選定を行うためには、下記のようなツールを活用しましょう。

• Googleキーワードプランナー
• Googleトレンド
• ラッコキーワード
• Ubersuggest
• ruri-co

また選定したキーワードはカテゴリごとに整理し、重複や漏れがないようにします。

検索ニーズに合うコンテンツ制作

キーワード選定をしたら、検索ニーズに合うコンテンツを制作します。

SEOのコンテンツ制作においては書きたいことをただ書くだけでは上位表示はできません。コンテンツを作る際は、読者のニーズから逆算し、ニーズを満たす情報を網羅することが重要です。またニーズは常に変化するため、一度作ったコンテンツも定期的にニーズ調査し、リライトを繰り返すことが求められます。

コンテンツ作成は時間もリソースも消費する作業のため、自社でのコンテンツ作成が難しい場合は外注を検討しましょう。

内部施策

SEOの内部施策とは、サイト自体の使いやすさを検索エンジンにアピールするための施策です。

内部施策では、まず下記2つの施策に取り組みましょう。

• タイトル最適化
• 内部リンク最適化

なおSEOの内部施策についてもっと知りたい方は、下記の記事で解説しています。

関連記事：SEOの内部施策ですべき16のこと｜目的とやり方を合わせて解説

タイトル最適化

検索エンジンにコンテンツ内容を正しく伝えるため、記事タイトルの最適化を行います。具体的には下記のような対策を行いましょう。

• キーワードを盛り込む
• キーワードは左詰めにする
• 数字を使って印象に残るようにする
• タイトルの文字数は32字程度にする
• 記事の内容を簡潔に表すタイトルにする

またこれらの対策を行うことは、検索エンジンだけでなくユーザーにも良い影響をもたらします。魅力的なタイトルを付けることができれば、クリック率が向上するでしょう。ただキーワードを盛り込んだタイトルではユーザーの心をつかむことはできないため、適切なタイトルを付けることは検索エンジン・ユーザーの双方の評価を得るために必要です。

内部リンク最適化

内部リンク最適化とは、サイト内のリンクを整備し、検索エンジンやユーザーがサイト内を巡回できるようにすることです。関連性の高いページ同士を内部リンクでつなぎ、それぞれのページを行き来できるようにします。

検索エンジンのクローラーは、内部リンクをたどってサイト内を巡回しています。そのため、内部リンクを整備することで、クローラーがサイト内のページを漏れなく巡回できるようになるのです。

外部施策

外部施策とは、サイト外部からの評価を検索エンジンにアピールする施策です。

外部施策では、下記2つの施策に取り組みましょう。

• 被リンク獲得
• サイテーション獲得

なおSEOの外部施策についてもっと知りたい方は、下記の記事で解説しています。

関連記事：SEO外部対策とは？必要性や具体的な15の施策についても

被リンク獲得

外部施策においては、被リンクを獲得することが極めて重要です。

被リンクとは、外部サイトから自社サイトに貼られたリンクのこと。自社と関連性が高いジャンルの著名なサイトから外部リンクを獲得することで、検索エンジンから「有益なコンテンツ」と評価を受けることが期待できます。

具体的な方法としては、SNSを活用して記事を拡散する方法や、メルマガを配信する方法などが効果的です。

サイテーション獲得

外部施策では、被リンクの獲得と同様に、サイテーションを獲得することも重要視されています。

サイテーションとは、サイト名や企業名などが他サイトやSNSで言及されることを指します。被リンクほどの効果はないとされていますが、サイテーションによって企業名やブランド名の認知が広がったり、信頼性が向上したりといった効果があります。

SNSを運用することや、広告を出稿することがサイテーション獲得に効果的です。

行政書士のホームページを上位表示させるために必須のコンテンツ

行政書士のホームページを上位表示させるために、下記7つのコンテンツを配置しましょう。

• 業務内容
• 料金表
• ブログ
• お客様の声
• スタッフ紹介
• お問い合わせページ
• よくある質問

業務内容

行政書士のホームページでは、対応できる業務をまとめておきましょう。業務ごとにページを作り、依頼の流れなどを明記しておくと読者に安心感を抱いてもらいやすくなります。

また行政書士が取り扱う業務は多岐にわたるため、対応業務のなかでもどの業務に強みを持っているかを打ち出すことで、他事務所との差別化につながります。

料金表

取り扱い業務ごとの料金表を明記しておけば、相談前に大体の料金目安を読者に伝えられます。読者は料金を把握したうえで相談に訪れるため、相談後に料金が理由で依頼を見送られる可能性を下げられるでしょう。

ブログ

行政書士がSEOで集客するなら、ブログコンテンツは必須です。お役立ちコンテンツをブログとして発信し、検索結果からの流入を狙いましょう。

ブログはカテゴリ分けを行い、コンテンツを整理することで、読者だけでなく検索エンジンにも情報を伝えやすくなります。

お客様の声

実際に行政書士のサービスを利用したお客様の声をコンテンツ化し、ホームページに掲載しましょう。

オンラインショップでレビューが重要視されているように、行政書士のサービスにおいてもお客様の声を参考に依頼を検討する方は多く見られます。事例ごとに数名分の感想を掲載し、読者が自分のケースに当てはめて検討できるようにしておくと良いでしょう。

スタッフ紹介

スタッフの顔写真付きの紹介ページを設けることで、読者の安心や信頼感を獲得できます。

経歴や実績に加え、人柄が分かるような紹介文を掲載すれば、「この人に相談してみようかな」と感じてもらいやすくなります。

お問い合わせフォーム

お問い合わせフォームは必ずトップページの目立つ箇所に配置しましょう。読者が「相談したい」と感じたときにお問い合わせフォームが見つからなければ、機会損失につながってしまいます。

またフォームの項目は最低限に絞ることがポイントです。入力数が多すぎると離脱を招いてしまうため、フォームの項目数や入力内容は定期的に見直すようにしましょう。

よくある質問

依頼者から寄せられることの多い質問は、「よくある質問」としてまとめておくとユーザーの悩み解決に役立ちます。

日頃の業務から依頼者がどのようなことに疑問や心配を抱くか観察するようにしておくと、スムーズにコンテンツを作成できます。

行政書士がSEOで集客数を増やすコツ

最後に、行政書士がSEOで集客数を増やすコツについて解説します。SEOに取り組む際は、下記3点を意識しましょう。

• E-E-A-Tを意識する
• 読者が知りたい内容をブログコンテンツにする
• リスティング広告やSNSなども併用する

E-E-A-Tを意識する

SEOにおいては「E-E-A-T」と呼ばれるGoogleが定めたガイドラインを意識することが非常に重要です。E-E-A-Tとは、経験、専門性、権威性、信頼性の4つの英単語の頭文字を取った言葉を指します。

• E：Experience（経験）
• E：Expertise（専門性）
• A：Authoritativeness（権威性）
• T：Trustworthiness（信頼性）

コンテンツ作成時は、これらを満たしているか確認する必要があります。E-E-A-Tについて、詳しい説明は下記の記事でご覧ください。

関連記事：E-E-A-Tとは？E-A-Tからの変更点や対策についても

読者が知りたい内容をブログコンテンツにする

ブログに取り組んでいる企業様からは、「ブログのネタがない」「何を書けばいいのか分からない」という声が上がることがあります。

しかしSEOライティングにおいては、書き手側が書きたいことを書くのではなく、読者が知りたいことをコンテンツ化する、という考え方が前提となります。

Googleの評価基準は「読者にとって有益かどうか」です。いくら文字数が多く、書き手の熱が伝わる記事であっても、読者がそれを求めていなければ検索結果で上位に表示されることは難しいでしょう。

ブログコンテンツを作成する際は、事前のキーワード選定やニーズリサーチに注力し、読者のニーズを抑えた記事を発信することが大切です。

リスティング広告やSNS広告なども併用する

SEO施策で集客数を増やすのなら、リスティング広告やSNSなども併用し、相乗効果を狙いましょう。

というのも、SEOは成果が出るまでに最低でも半年、多くの場合は年単位の期間を要します。比較的即効性の高いリスティング広告やSNS広告などを併用することで、初期の計画段階でも集客数を増やすことができるのです。

SEOはほかのWeb集客施策とも相性が良いため、積極的に活用しましょう。

関連記事：オンライン集客10選と施策のコツ｜オフライン集客との使い分けについても

行政書士サイトのSEOでお悩みなら株式会社GIGにおまかせ

行政書士サイトのSEOでは、コンテンツSEO・内部施策・外部施策の3つに取り組み、読者とGoogle双方からの評価を高めていくことが求められます。SEOで推奨される施策は数多く存在するため、まずは今回紹介した6つの施策から実行していくことをおすすめします。

しかしSEO施策を自社だけで実行し、成果を出すことは簡単なことではありません。自社のリソースを節約しつつSEOで成果を出すなら、株式会社GIGにお任せください。

株式会社GIGでは、メディアサイト全体のSEOを最大化させるために必要なターゲット分析やSEO内部設計、キーワード設計のサポートを行っています。さらにリード獲得に特化したCMS「LeadGrid」の開発・提供も行っており、集客に適したホームページの構築も可能です。

なお、士業のサイト制作事例集も無料で配布しております。下記よりダウンロードし、比較検討の際にお役立てください。

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