YMYLとは?該当するジャンルやSEO記事の制作で押さえるべき考え方を解説|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

YMYLとは?該当するジャンルやSEO記事の制作で押さえるべき考え方を解説

目次

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YMYL(Your Money or Your Life)とは、人々の暮らしや健康、幸福に大きな影響を及ぼすテーマのこと。

「YMYL領域のWebサイトは検索順位が上がりにくい」と耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

たしかにYMYL領域はSEOの難易度が高く、ただ記事コンテンツを公開しただけで検索上位に表示されることはありません。しかし、正しい知識と対策を知っていれば、YMYL領域でも多くの流入を得ることは可能です。

そこで本記事では、YMYLの基礎知識や該当するジャンルについて解説します。SEO記事制作で押さえるべきポイントも紹介しているので、これからYMYL領域のSEO施策を行うWeb担当者の方はぜひ最後までご覧ください。

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Googleが重視するYMYLとは(Your Money or Your Life)

YMYL(Your Money or Your Life)とは、人々のお金や健康、生活に関することなど、“人生の意思決定に大きな影響を与えるテーマやトピックを扱うWebサイト”のことを指します。

たとえば医療や金融など、生活への影響度が高いトピックがYMYLとして位置づけられています。

■YMTLのジャンル例

  • ニュースや時事イベント

  • 政治・法律

  • 金融・財産

  • ショッピング

  • 健康・安全

  • 人々のグループ

  • その他

それぞれのジャンル例については、後ほど詳しく解説します。

Googleでは検索品質ガイドラインにおいてYMYLを定義し、該当するWebサイトをとくに厳格に評価することで品質保持を行っています。

参考:Google General Guidelines(Google検索品質評価ガイドライン)

なぜYMYLがガイドラインに追加されたのか

なぜGoogleは、YMYL領域を定義して重要性を伝えているのでしょうか。

YMYLがガイドラインに追加されたのは、Webサイト上に虚偽の情報や低品質なコンテンツが量産されたことが理由として挙げられます。

とくに、健康や医療においては、専門知識のないライターによる記事や、健康被害につながりかねない誤った情報など、低品質なコンテンツが公開されていました。

YMYL領域は、将来や人生に大きく影響を与えるジャンルなので、検索した情報に誤りがあるとユーザーが多大な被害を被る可能性があります。

このような問題を防ぐためにも、ユーザーファーストを掲げるGoogleは、一般的なSEOの基準に比べてYMYLの評価に注意を払っています。

YMYLに該当する7つのジャンル

YMYLに該当する7つのジャンルは下記のとおりです。

  1. ニュース・時事問題

  2. 市民権、政府、法律

  3. 金融情報

  4. ショッピング・買い物

  5. 健康と安全

  6. 人々の集団

  7. その他

ここではそれぞれの説明と、具体例を紹介します。

1. ニュース・時事問題

国際的なニュースやイベント、時事問題、災害に関わるニュースなどはYMYLに該当し、とくに政治や国際問題に関する情報は厳しい審査が行われています。

ただしスポーツやエンタテインメント、日常生活などに関するトピックは一般的にYMYLに該当しません。すべてのニュース・時事問題がYMYLに該当するわけではないことを理解しておきましょう。

2. 市民権・政府・法律

市民権・政府・法律に関するトピックとは、選挙や社会福祉、災害情報、法律問題(離婚、子どもの親権、養子縁組など)といった情報を指します。いずれの情報も人生に大きな影響を与えるため、発信は慎重に行うべきです。

3. 金融情報

税金や年金、投資、保険、クレジットカードなどお金に関わるトピックは、一歩誤れば読者に多大な損害を与えてしまいます。そのため、金融情報もYMYLに含まれます。

4. ショッピング・買い物

商品・サービスを購入できるWebサイトやECサイトはYMYLに該当します。これらのサイトでは金銭の授受が発生するため、高い信頼性が求められます。

5. 健康と安全

たとえば病気や薬、病院、緊急時の安全対策についてなど、医療に関するトピックはとりわけ厳しく評価されます。また美容やメンタルヘルス、健康に関する情報もYMYLに含まれます。

6. 人々の集団

国籍や性別、宗教など、人の集団・属性に関わるトピックもYMYLの一つです。これらのテーマは非常にセンシティブな分野であり、正しい理解と適切な表現での情報発信が必要となります。

7. その他

1~6に該当しないトピックでも、人生の大きな決断に影響するようなテーマや、生活に密接に関わるテーマはYMYLに該当します。たとえば就職や大学、住居、フィットネス、栄養に関するトピックはいずれも人生や人体に影響を及ぼすため、正しい情報発信が求められます。

YMYL領域のSEOの考え方

YMYL領域のWebサイトは、そうでないジャンルに比べてSEOの難易度が高くなります。SEOで多くの流入を狙うなら、まずはYMYLについて正しい知識を身につけましょう。

ここでは、YMYLと密接な関係にある「E-A-T」について解説していきます。

YMYLとE-A-Tの関係性

YMYL領域のWebサイト運営において、「E-E-A-T」を高めることはもっとも重要な策です。

E-E-A-Tとは「Experience(経験・体験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性) 」の頭文字をとった言葉です。

YMYLと同様に、Google検索品質評価ガイドラインにおけるWebサイトの評価基準として位置づけられています。

Experience, Expertise, Authoritativeness and Trust (E-E-A-T) are all important considerations in PQ rating. The most important member at the center of the E-E-A-T family is Trust. (経験、専門性、権威性、信頼性(E-E-A-T) はすべて、ページ評価の重要な考慮事項です。そして、E-E-A-Tの中心にある最重要事項は信頼性です。)

引用:Google General Guidelines(Google検索品質評価ガイドライン

E-E-A-Tが重視されるのはYMYL領域だけではなく、GoogleではあらゆるWebサイトにおいて情報の信頼性を求めています。しかしユーザーに与える影響が大きいYMYL領域では、とりわけE-E-A-Tが重視されているというわけです

関連記事:E-E-A-Tとは?SEOで重要なGoogleの4つの評価基準や対策法を解説

ブログではあえてYMYLジャンルを避ける戦略も

前述の通り、YMYLジャンルのWebサイトは何よりも信頼性を求められます。そのため個人ブログや個人のアフィエイトサイトでは、あえてYMYLを避ける戦略が主流です。

法人が運営するサイトは個人ブログよりも信頼性が高いと認識されているものの、法人だからといって必ずしもSEOで効果が出るわけではありません。

法人であってもE-A-Tを高めるための対策を行わなければ、記事コンテンツが上位表示される可能性は低いでしょう。

YMYL領域と非領域のコンテンツは混ぜない

YMYLコンテンツと非YMYLコンテンツは、同じサイトで公開しないほうが良い。

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、2021年9月に実施されたオフィスアワーにおいて上記のようにアドバイスしました。

YMYLのような慎重な扱いが必要なトピックと、人々の生活に影響の少ない非YMYLコンテンツが混ざっていると、Googleの判断が難しくなるとのことです。

サイトのテーマがブレることで、SEO順位が安定しなくなったり、YMYL領域に対するアップデートで非YMYL領域にも影響が生じてしまうリスクがあります。

参照:YMYLコンテンツと非YMYLコンテンツを1つのサイトで混ぜて公開すべきでない、Googleのアルゴリズムが判断に迷う

YMYL領域のWebサイトをSEOで上位表示させる10のポイント

YMYL領域のSEOではE-A-Tを高めることが重要であると解説しました。ここからは、YMYL領域のWebサイトのE-A-Tを高め、SEOで上位表示させる10のポイントを具体的に紹介します。

  1. 専門家の監修を受ける

  2. 公的な情報を引用する

  3. サイトの運営元を明記する

  4. クローラーが評価しやすい設計にする

  5. 同じテーマのサイトからの被リンクを獲得する

  6. コンテンツの情報を常に最新化する

  7. 常にユーザーファーストなコンテンツを作る

  8. SSL化(TLLPS化)に対応する

  9. Googleマイビジネスを活用する

  10. サイト全体の評価を高める

1. 専門家の監修を受ける

専門家の監修を受けた記事を公開することは、E-A-Tのうち「Expertise(専門性)」を高めることにつながります

医療に関する情報なら医師、法律に関する情報なら弁護士など、専門家に記事を執筆、あるいは監修してもらうことで、専門性の高いコンテンツをユーザーに提供できるでしょう。

また専門家の監修を受けていることは、ユーザーとGoogleの双方に示す必要があります。

記事の信頼性を示すため、「ページ内に監修者情報を掲載する」「構造化マークアップで監修者に関する情報を記述する」などの対策を行いましょう。

2. 公的な情報を引用する

専門家に記事の執筆・監修を依頼するほどの予算がない場合、公的な情報を引用して記事を制作することもE-A-Tの向上に寄与します。

たとえば子育て支援に関する情報なら厚生労働省の公式サイトを引用するなど、情報の信頼性が担保されている公的機関の情報を掲載することで、情報の信頼性を示すことができるでしょう。

ただし他サイトの情報を掲載する際は、著作権侵害を避けるために正しい引用方法で行う必要があります。下記は文化庁が定めた著作物の引用における注意事項です。

(注5)引用における注意事項

 他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。

(1)他人の著作物を引用する必然性があること。

(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。

(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。

(4)出所の明示がなされていること。(第48条)

(参照:最判昭和55年3月28日 「パロディー事件」)

引用:著作物が自由に使える場合|文化庁

上記にも記載されている通り、引用は他人の著作物を引用する必然性がある場合にのみ使用が許可されます。また出典情報を明記しなければ無断転載となってしまいますので、引用部分には必ず出所を明記するようにしましょう。

3. サイトの運営元を明記する

E-A-Tを高めるには、記事の監修・執筆者だけでなく、サイトの運営元を明記することも必要です。

運営元が記載されていないWebサイトは、万が一記事の内容に誤りがあった場合に責任を放棄する可能性があるとみなされます。

運営企業についての情報は必ず明記し、信用できるサイトであることをユーザーに示しましょう。

4. クローラーが評価しやすい設計にする

検索エンジンやクローラーが評価しやすいサイト設計にすることも大切です。

クローラーとは、検索順位を決定するために、定期的にサイトを巡回してWebサイトの情報を収集するプログラムのことを指します。

たとえば、適切な内部リンクを設置したり、サイトのページ階層を整えることで、クローラーが評価しやすいサイトを作ることが可能です。

5. 同じテーマのサイトからの被リンクを獲得する

YMYL領域のWebサイトにかかわらず、被リンクを獲得することはSEOに効果的とされています。

被リンクとは、外部のサイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうこと。被リンクがSEOに良い影響をもたらすことは「Google が掲げる 10 の事実」にも記載されています。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。

引用:Google が掲げる 10 の事実

ただし、被リンクは量だけを集めればよいわけではありません。被リンクの購入や自作自演などの行為をすれば、Googleからペナルティを受ける可能性があります。

同じテーマのサイトからの被リンクなど、有益な情報発信で得られる質の高い被リンクを集めることによって、自然とSEO効果は高まっていくでしょう。そのためには他サイトが引用しやすいような情報、たとえばオリジナルの調査やアンケートなどを実施し、結果を公開する施策が有効です。

6. コンテンツの情報を常に最新化する

Webサイトで公開している情報は常に最新化しましょう

情報が古いまま放置していると「記事の信頼性が低い」としてGoogleから低品質な記事と判断されてしまいます。わかりやすい例としては「20XX年最新●●ランキング」などのコンテンツが挙げられます。

また「箸の正しい持ち方」のように、内容そのものに大幅な変化がなさそうな記事であっても、定期的なリライトは必要です。なぜなら、箸の持ち方そのものはこの先100年変わらないとしても、数年のうちに「箸は正しく持てなくても良い」という新たな価値観や、画期的な矯正グッズが生まれる可能性があるからです。読者のニーズに応えるためには、これらの情報をキャッチアップして記事に追加していくことが重要です。

公開から半年以上経ったコンテンツは「情報が古くないか」「現在の内容で読者のニーズに応えられているか」の視点で点検し、リライトを重ねていきましょう。

なお、無料配布資料「リライトの手順と見るべき12のポイント」では、LeadGridを運営する株式会社GIGのメディア事業部が、社内で実際に活用している「リライトすべき記事の見つけ方」と、「具体的なリライト方法」を紹介しています。下記より無料でダウンロードできるため、成果につながるリライトを実施したい担当者の方はぜひご一読ください。


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7. 常にユーザーファーストなコンテンツを作る

YMYL領域に限らず、常にユーザーファーストなコンテンツになっているかを確認しましょう。

ユーザーが求める情報を適切に提供し、誰が見ても分かりやすいようなコンテンツを作ることは、SEO施策において非常に重要です。

その結果、YMYL分野に求められるE-E-A-Tに対応したコンテンツを作ることができます。

8. SSL化(HTTPS化)に対応する

まだ対応していない場合は、常時SSL化(HTTPS化)にも対応しましょう。

SSL化に対応することで、安全に個人情報を取り扱えます。反対に、SSL化していないページが1つでもあると安全ではないサイトと認識されてしまいます。

YMYL領域ではとくに、ユーザーに対して「サイトが安全である」と認識してもらい、安心感や信頼感を与えることが大切です。

9. Googleマイビジネスを活用する

店舗がある場合は、Googleマイビジネスを活用しましょう。

Google公式が提供しているサービスで、Google Map上で店舗の写真を掲載したり、口コミやクーポンなどを掲載したりできる機能です。

登録にはGoogleからの認証が必要なので、登録の時点である程度の信頼性を獲得できます。また、ユーザーからの口コミを集められるというメリットもあります。

10. サイト全体の評価を高める

特定のページではなく、Webサイト全体の評価を高めることを意識しましょう。

ユーザーの検索意図やニーズを満たす満足度の高いWebサイトを作ることを心がけながら、サイト全体の品質管理も行うことが大切です。

たとえば、以下のようなポイントをチェックしてみてください。

  • エラーで表示されないページはないか

  • 情報の古いページはないか

  • 管理が行き届いていないページはあるか

  • クローラーが辿り着けないページはないか

これらの対策を行い、サイト全体の品質を高めてWebサイトの評価を高めましょう。

YMYLについてのよくある質問

ここからは、YMYLに関するよくある質問に回答します。

  • YMYL領域は順位が上がりづらい?

  • YMYLで低品質なコンテンツと評価されたら?

YMYL領域は順位が上がりづらい?

YMYL分野では、大手企業や官公庁など、信頼性や権威性のあるサイトが上位表示されやすい傾向にあります。

個人ブログや中小企業のWebサイトでは、上位表示が難しい領域と言えるので、あえて避ける場合も多いようです。

YMYLで低品質なコンテンツと評価されたら?

YMYLは、人々の人生における幸福や将来に大きな影響を与える領域です。そのため、Googleから低品質なコンテンツであるとみなされた場合は、順位が大幅に下がることがあります。

また、評価に値しないと判断されてしまえば、検索結果に表示されない可能性もあるようです。

YMYL領域では情報の正確性や信頼性を満たすコンテンツが必須

YMYL領域のWebサイトでは、情報の正確性や信頼性を示すことが何よりも重要になります。下記のポイントを押さえ、ユーザー・Googleの双方に信頼できるサイトであることをアピールしましょう。

  • 専門家の監修を受ける

  • 公的な情報を引用する

  • サイトの運営元を明記する

  • 同じテーマのサイトからの被リンクを獲得する

  • コンテンツの情報を常に最新化する

またYMYL領域での上位表示をめざすなら、サイト構造の最適化も重要です。サイトの最適化が行われないと、ここで紹介した対策を施したコンテンツが正しく評価されない可能性があります。

しかし内部設計を自社で最適化することは難しいため、Webサイトの構築段階で制作会社に対策をしてもらいましょう。またこれからWebサイトを構築する、またはサイトリニューアルを行うなら、継続的な情報発信に「不可欠な使いやすいブログ機能」が実装されているCMSの導入をおすすめします。

LeadGridは、オウンドメディアをはじめコーポレートサイト、採用サイト、ランディングページなどさまざまなWebサイトの制作・運用が可能なSaaS型CMSです。LeadGridは「ブログ機能がブログサービスのようで使いやすい」と定評があり、またサイト表示スピードや各種端末での表示最適化などの内部対策が標準実装されています。GoogleのSEOアップデートなどにも随時対応しており、企業様側で保守運用の対応をしていただく必要もありません。

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記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部
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LeadGrid BLOG編集部は、Web制作とデジタルマーケティングの最前線で活躍するプロフェッショナル集団です。Webの専門知識がない企業の担当者にも分かりやすく、実践的な情報を発信いたします。

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