CMSにおける要件定義の5つのポイント|主要機能一覧とCMS選定項目も解説
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CMSにおける要件定義を曖昧にしている企業は多いもの。
しかしCMSの要件定義が十分になされないままWebサイトが構築されると、思うような集客効果を発揮できない可能性があります。
そこで本記事ではCMSにおける要件定義の5つのポイントを解説します。
CMSの機能や、そもそもどのようなCMSを選定すればよいかも解説しているので、Webサイト構築・リニューアルを検討しているWeb担当者の方はぜひ最後までご覧ください。
なお、この記事ではBtoB企業向けCMSカオスマップとBtoB企業向けCMS比較一覧表も配布しております。記事を通して要件定義がかたまったら自社に適したCMSを選定するのにぜひお役立てください。
CMSにおける要件定義の考え方
CMSの要件定義は「機能部分」「非機能部分」に分けて考えられます。ここではそれぞれの考え方について解説します。
機能部分の要件定義
CMSの機能部分の要件定義とは、導入するCMSに搭載する機能を定義することです。「記事の投稿・管理」「ユーザー管理」など、Webサイト運営に必要な機能を洗い出す作業を行います。
機能部分の要件定義で重要なのは、自社に必要な機能を漏れなくピックアップすること。Webサイトリリース後に足りない機能が発覚することがないよう、念入りに関連部署へのヒアリングを行いましょう。また機能が多すぎても使いにくくなります。必要な機能だけを選定し、導入するようにしましょう。
非機能部分の要件定義
非機能部分の要件定義では、機能以外の部分(=動作や見た目)に関わる部分を定義します。
たとえば文字の大きさや色、行間のサイズなどを整え、Webサイトを訪問するユーザーが読みやすいようにするのも非機能部分の要件定義です。ほかには同時アクセス数やページ作成時間、セキュリティやマニュアル、運用サポートなど、定義する要素は多岐にわたります。
CMSにおける「機能」とは?主要機能一覧
CMSにおける機能は、おもに「コンテンツ作成・編集機能」「ユーザー管理機能」「マーケティング機能」に分類できます。各機能の内訳を下記一覧表にまとめました。
CMSの基本機能 | 機能の内訳 |
コンテンツ作成・編集機能 |
|
ユーザー管理機能 |
|
マーケティング機能 |
|
コンテンツ作成・編集機能
コンテンツ作成・編集機能は、コンテンツを作成・管理するCMSの基本機能です。
作成したコンテンツの管理はもちろん、見たまま編集機能があるCMSならHTML・CSS知識がなくても直感的にページ編集ができます。
コンテンツ作成・編集機能 |
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ユーザー管理機能
ユーザー管理機能では、CMSを利用するユーザーの管理も行えます。
たとえばコーポレートサイトを複数の部署で運営している場合、製品ページはマーケティング担当が、お知らせページは広報が管理するといった形で、それぞれ別々のID・パスワードを発行できます。
またCMSによっては上長の承認をツール上で取ることもできるため、煩雑な運用フローを簡潔にできるでしょう。
ユーザー管理機能 |
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マーケティング機能
CMSにはマーケティング機能を搭載しているツールも存在します。
LPO機能や問い合わせ・FAO作成機能、フォーム作成・管理機能などがあれば、Web制作会社に都度制作や修正を依頼する必要もありません。自社で施策を実行できるため、迅速にWebマーケティングのPDCAサイクルを回せるようになるでしょう。
またMAツールとの連携ができるツールであれば、より詳しい解析を実行できます。
マーケティング機能 |
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なお、主要機能でCMSを比較できるようにBtoB企業向けCMS比較一覧表をご用意しております。運用上欠かせない機能が決まったら、該当機能を搭載したCMS同士で比較することでスムーズな選定ができますよ。
CMSにおける要件定義の5つのポイント
CMSにおける要件定義のポイントは下記5つです。
CMSに何を求めているかを明確にする
機能を詰め込みすぎない
CMSの構造や言語をある程度理解する
運用フローを明確に定める
要件定義段階からWeb制作会社に依頼する
1. CMSに何を求めているかを明確にする
CMSの要件定義を実行する前に、CMSに対して何を求めているのかを明確にしましょう。
コンテンツ管理だけを求めるなら無償のオープンソース型CMSでも対応できますが「マーケティングツールとして利用したい」「セキュリティ対策もしてほしい」と考えるのなら商用CMS(クラウド型CMS、パッケージ型CMS)が向いています。
まずは上記で紹介したCMSの機能を確認し、自社にどのような機能が必要かを把握するようにしましょう。
2. 機能を詰め込みすぎない
CMSの要件定義では、機能を詰め込みすぎないことが重要です。「あれば便利だから」とあれこれ色々な機能を実装すると、最終的に使いにくいCMSとなってしまうでしょう。
まずは最低限必要な下記の17機能を実装し、足りない機能を追加していくことをおすすめします。
■Webサイト運営において最低限必要なCMS機能
コンテンツ管理
見たまま更新
テンプレート
ブログ機能
ニュース配信
公開日時の設定
サイトマップ機能
SEO関連機能
検索機能
スマホ対応
SNS連携
RSS配信
フォーム作成・管理
独自ドメイン
セキュリティ
アクセス解析
サポート
また必要な要件を決める際はサイトマップ(サイトツリー)を活用するとよいでしょう。サイトマップやサイト構成の設計方法については下記の記事でも解説しています。
関連記事:サイトツリーとは?メリットと作り方やおすすめツールについても
ちなみに、リード獲得に特化した国産CMS「LeadGrid」は担当者の使いやすさを重視し、重要な機能に絞って実装。シンプルで直感的に操作できる管理画面のUIも好評です。
機能詳細はサービス資料で紹介しております。さらに、14日間無料で操作を試せる無料デモの提供も行っておりますのでお気軽にお問合せください。
3. CMSの構造や言語をある程度理解する
CMSを使ってWebサイト運営を行うなら、CMSの構造や言語はある程度理解しておきましょう。
従来のWebサイトはHTML・CSSといったプログラミング言語を使いWebページを作成します。CMSはこれらの言語の書き換えをしなくてもWebサイトを作成できるツールとして誕生しましたが、Webサイトでトラブルが発生したときなどはコードの知識があったほうが解決の糸口をつかみやすくなります。
CMSの概要や仕組みについては下記の記事で詳しく解説していますので、今一度おさらいしてみてください。
関連記事:CMSとは?導入によるメリットやデメリット、選び方を解説
関連記事:CMSの仕組みとは?CMS提供会社がわかりやすく解説
4. 運用フローを明確に定める
CMSの要件定義を行う際、運用フローを明確に定めておくことで運用上必要な機能を洗い出せます。
たとえばWebサイトをページごとに管理する場合、ページごとに承認者や承認グループの設定ができれば便利です。事前に運営フローを明確化しておけば、店舗別・スタッフ別でブログ運営をしている店舗や、大規模なサイトを運用している企業まで、運営状況に適したCMS機能を実装できます。
5. 要件定義段階からWeb制作会社に依頼する
CMSの要件定義はWebサイトの目的の見直しから必要な機能の洗い出しなど、対応すべきことがたくさんあります。自社での要件定義に自信がない場合は、要件定義段階からWeb制作会社に依頼するのも一策です。
ただしWeb制作会社に依頼するからといって、丸投げにしてしまうと集客効果の高いWebサイトはできません。自社の現状や課題、強みをもっともよく知っているのは自社の人間です。Web制作会社の担当者と上手く連携をとり、積極的に情報提供をすることでオリジナル性が高く、課題を解決できるようなWebサイトを制作できるでしょう。
Webサイト全体の要件定義については下記の記事で解説しています。
関連記事:Webサイト制作に必要な「要件定義」とは?必要項目や進め方についても
CMS選定で検討すべき項目
CMSの要件定義について解説しましたが、CMSを活用したWebサイト制作では「どのCMSを選ぶか」が重要なポイントとなります。ここではCMS選定で検討すべき下記3項目を解説していきます。
CMSの種類が自社に合っているか
操作性・更新性が高いツールか
マーケティングツールとの連携が可能か
関連記事:CMS11種類を比較|30以上の機能を調査した比較表も用意
CMSの種類が自社に合っているか
CMSには「オープンソース型」「クラウド型」「パッケージ型」の3種類があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるため、自社の使い方に合っているのか必ず導入前に確認しましょう。
各CMSの特徴を下記表にまとめました。
オープンソース型 | クラウド型 | パッケージ型 | |
コスト | 低 | 中 | 中~高 |
拡張性 | ◎ | ○ | × |
カスタマイズ性 | ◎ | △ | × |
セキュリティ | × | ○ | ◎ |
サポート体制 | × | ○ | ◎ |
メリット |
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|
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デメリット |
|
|
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代表的なCMS | WordPress、Drupal、Joomla! | LeadGrid、ShareWith、BlueMonkey | Movable Type、ecbeing、Commerce21 |
オープンソース型CMSのメリット・デメリット
オープンソース型CMSのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
|
デメリット |
|
オープンソース型CMSはソースコードが無償で提供されており、利用コストがかかりません。またプラグインやテンプレートが豊富に用意されており、拡張性・カスタマイズ性が高い点が魅力的です。
一方でオープンソース型CMSはサポート体制がなく、脆弱性を悪質な攻撃者に狙われやすいデメリットも挙げられます。顧客の個人情報を取り扱うことが多い企業サイトでは、セキュリティ面が不利なオープンソース型CMSは不向きといえるでしょう。
なおオープンソースはCMSの利用料こそかからないものの、初期開発には費用が発生する点は留意しましょう。
クラウド型CMSのメリット・デメリット
クラウド型CMSのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
|
デメリット |
|
クラウド型CMSは、ベンダーが提供しているサーバーにシステムやデータを格納できるCMSです。サーバーを自社で用意する必要がなく、ブラウザがあればすぐに導入できます。
最大のメリットは導入が簡単で、導入に際するライセンス費用がかからないCMSが多い点です。ランニングコストもパッケージ型CMSと比べると安いため、低コストでの運用をめざす企業におすすめ。
デメリットとしてはカスタマイズがしづらい点、トラブル時の対応がベンダーによって左右される点が挙げられます。
パッケージ型CMSのメリット・デメリット
パッケージ型CMSのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
|
デメリット |
|
パッケージ型CMSはベンダーが独自開発したCMSです。オープンソース型同様に、サーバーは自社で用意する必要があります。
3種類のなかでもっともセキュリティ対策・サポート体制が充実しており、安心してWebサイト運営を行えます。ただしコストはもっとも高く、初期費用とライセンス費用がかかる点がデメリットです。プラグインの追加をしたい場合に追加費用が発生することもあります。
操作性・更新性が高いツールか
CMSを選ぶときに重要なのが、操作性や更新性の高さです。どれだけ高機能なCMSを利用していても、現場で扱いにくいツールであればコンテンツの更新頻度は低下してしまう可能性があります。
企業サイトはWebの専門知識がないスタッフが更新することも考えられるため、HTML・CSSの知識不要でコンテンツの投稿・編集ができる「見たまま編集」機能は必須といえます。
マーケティングツールとの連携が可能か
Webサイトを利用してマーケティング施策を実行する場合、マーケティングツール(MAツール)の利用が不可欠となります。
CMSのなかにはマーケティングツールとの連携が可能なものもあるため、Webマーケティングの効果を最大化させたい企業は「MAツール連携」の機能がCMSに搭載されているかチェックしましょう。
CMSの要件定義はWebマーケティング成功に不可欠
CMSの要件定義は集客効果が高いWebサイトを作るためには不可欠です。のちのWebマーケティング施策を成功させるためにも、CMSの要件定義は慎重に行いましょう。
今回紹介したCMSの要件定義のポイントは下記の5つです。
CMSに何を求めているかを明確にする
機能を詰め込みすぎない
CMSの構造や言語をある程度理解する
運用フローを明確に定める
要件定義段階からWeb制作会社に依頼する
「自社にどんな機能が必要か取りまとめるのが難しい」「CMSの要件定義はプロに任せたい」と考える方はWeb制作会社への依頼も検討しましょう。
LeadGridではコーポレートサイトからサービスサイト、オウンドメディア、採用サイトなど幅広いWebサイトの制作経験があります。CMSの要件定義からサポートすることも可能です。
またLeadGridはリード獲得に特化したCMSで、顧客管理、お問い合わせフォーム作成、MAツール連携などBtoBマーケティングに必要な機能を網羅。見たまま編集にも対応しており、直感的な操作が可能です。
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