Webサイト制作・運用を内製化するメリット・デメリットを解説
Webサイト制作・運用を内製化するメリット・デメリットを解説
WEBサイトの構築・運用を
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LeadGridは、1,500社以上のサイト制作・マーケティング支援の経験から生まれた、専門知識がなくても簡単に使える国産CMS・マーケティングツールです。上場企業から中小・ベンチャーまで様々な企業にご利用いただいております。
ノーコードCMSなどの登場で、Webサイト制作や運用を内製化(インハウス化)する企業が増えています。しかし、すべての企業にとって運用の内製化が正解とは言い切れません。無理に内製化を進めた結果、Webサイトの更新が滞ってしまうケースもあります。
本記事ではWebサイトの内製化を考えている企業に向けて、内製化における業務内容および内製化のメリット・デメリットについて紹介します。内製化を成功させるポイントについても解説しますので、ぜひご一読ください。
また、オウンドメディア運用の内製化マニュアルを無料配布しております。以下よりダウンロードいただけますので、ぜひご活用ください。
Webサイト制作・運用の内製化における業務領域
Webサイトの制作・運用で必要な業務は多岐に渡ります。したがって「Webサイトの内製化」を検討する際は、どの範囲の業務を内製化するのか最初に明確にする必要があるでしょう。
Webサイト制作運用の内製化は大まかに以下3つの業務領域にわけられます。
- Webサイトの制作・構築
- コンテンツ制作・更新
- 保守メンテナンス・効果測定
Webサイトの制作・構築
社内にWebサイト構築のノウハウがある企業はサイト制作そのものを内製化できます。具体的には、サイト制作における以下のような工程を自社メンバーで実施します。
- 企画
- Webサイト設計
- デザイン制作
- システム開発・コーディング
- テスト・公開
近年はノーコードCMSなどの登場によりプログラミングスキルがない初心者でも比較的容易にWebサイトを構築できる環境が整ってきています。「機能やデザインにこだわりがない」「必要最小限の小規模サイトを低コストで作りたい」といった場合は、ノーコードCMSを使っての内製化を検討してみると良いでしょう。
ノーコードCMSの詳細は以下の関連記事をご覧ください。
関連記事:ノーコードCMSとは?できることや選び方、制作事例までわかりやすく解説
コンテンツ制作・更新
Webサイトの外側だけを制作会社に外注し、Webサイトの中身、いわゆるコンテンツ制作を内製化するケースもあります。
Webサイト構築から内製化できる企業は限られるため、単純に「Webサイトの内製化」と言うときは、この工程以降を指していることが多いでしょう。具体的には以下のような業務を社内メンバーで実施します。
- 新規Webページの制作
- 画像や動画の制作・挿入
- 事例や商品情報の追加・更新
- デザインや機能の軽微な修正
初心者にも使いやすいCMSを導入すれば、これらの作業は十分に担当者ベースで対応できます。もちろん写真撮影や記事制作のスキルは必要になりますが、Webサイトの構築よりはハードルを下げられるでしょう。
保守メンテナンス・効果測定
Webサイトの保守や効果測定も自社で対応可能です。
- サーバー・ドメイン管理
- データのバックアップ
- 障害・トラブル対応
- SEO対策
- アクセス解析やレポート作成
- Webマーケティング施策の立案・実施
上記のような業務は制作会社へ委託できますが、社内に専門知識を有する人材がいるならば内製化したほうがコストを抑えられるでしょう。
関連記事:Webサイトの保守って何をするの?内容・費用と保守が不要なCMSも
Webサイトを内製化するメリット
Webサイトを内製化するメリットとして以下があげられます。
- 社内にノウハウが蓄積できる
- スピーディーな運用が可能になる
- ベンダーロックインを回避しやすくなる
- 外注コスト削減につながる
社内にノウハウが蓄積できる
内製化の最大のメリットは、Webサイト制作・運用に関するノウハウを社内に蓄積できる点です。
たとえばコンテンツ制作を自社で行う場合、ターゲット層を意識した企画立案、文章作成、SEO対策、アクセス解析といった多くのノウハウを実践を通して蓄積できます。自社独自のコンテンツ制作ノウハウを培うことができれば、Webマーケティングにおける競争力強化にもつながるでしょう。
採用サイトやサービスサイトなど複数のWebサイトを展開したいとなった場合も、培ったノウハウを運用体制や教育体制の構築に役立てられます。
スピーディーな運用が可能になる
WebサイトにCMSを導入していれば、Web知識のない担当者でもコンテンツ制作や更新、修正が可能になります。外部企業と逐一コミュニケーションを取る手間が削減でき、 スピーディーなサイト運用を実現できるでしょう。
また、サイト制作から内製化できるレベルまでノウハウが蓄積できれば、既存デザインの変更や機能追加など、自社の都合に合わせたサイト改修にも柔軟に対応できます。
ベンダーロックインを回避しやすくなる
Webサイトの内製化はベンダーロックインの回避にもつながります。
ベンダーロックインとは、製品やサービスを提供している特定のベンダーに強く依存してしまい、システムの変更やベンダーの乗り換えが困難になる状態を指します。Webサイト運用においては、たとえば特定プラットフォームの機能や仕様に最適化してしまい、他サービスへの移行が実質不可能になるといった状況が考えられるでしょう。
Webサイトの運用やシステム開発を可能な範囲で内製化できれば、過度なベンダー依存を回避できます。
外注コスト削減につながる
Webサイト制作・運用を外部企業に任せると、当然ながら外注コストがかかります。
- Webサイト制作の費用:小規模なコーポレートサイトで30万円〜
- 記事コンテンツの制作費用:5〜15万円/記事
- SEOコンサル費用、マーケティング外注費:15〜50万円/月
とくにコンテンツ制作費用やマーケティング費用といった項目は、Webサイトを運用する限り継続してかかってきます。Webサイトの内製化はこれらのランニングコスト削減に直結し、長期的なコストパフォーマンス改善につながるでしょう。
Webサイト制作・運用に関するコストについては複数の記事にわけて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:記事作成代行の費用相場|内訳や料金の決まり方をわかりやすく解説
関連記事:Web制作の料金相場を紹介!サイト別・依頼先別でわかりやすく解説
関連記事:Webマーケティングにかかる費用相場は?施策別に紹介
Webサイトを内製化するデメリット
続いてWebサイトを内製化するデメリットを紹介します。
- 人的リソース不足に陥りやすい
- 自由度が下がる可能性がある
- コスト意識が持ちにくくなる
- 適切な評価や人材配置が難しい
人的リソース不足に陥りやすい
Webサイト運用の内製化にあたって、もっとも懸念されるデメリットは人的リソースの不足です。十分な運用体制を整えないまま内製化に踏み切った結果、更新が停滞してしまう企業サイトは珍しくありません。
また、社内スキルが不足した状態で無理に内製化すると、技術的なトラブルが発生した際に対応できなくなります。とくにリード情報など個人情報を取得する機会が多い企業サイトでは、トラブル発生時の悪影響が大きくなりがちです。
サイト運用にかかる業務を把握したうえで、内製化できる範囲を慎重に見極める必要があります。
自由度が下がる可能性がある
内製化で必ずしもWebサイト制作・運用の自由度が上がるわけではありません。
内製化すると、サイト制作や運用における選択肢が社内スキルに大きく依存する形になります。よって、社内の技術レベルがあまり高くない企業では「やりたいことに対してスキルが足りない」状態となり、逆に自由度が下がってしまうのです。
また、ノーコードCMSなどの初心者向け外部サービスを利用すると、CMS側の制限によって求めるデザインや機能が実現できない可能性もあります。初心者向けに作られたツールほど、使いやすさを重視してカスタマイズ性を犠牲にする傾向があるためです。
Webサイトで実現したい内容によっては、無理に内製化せずに外部の制作会社を頼るほうがコストパフォーマンスが良いかも知れません。
コスト意識が持ちにくくなる
外注化すると明確に費用がわかります。一方、内製化ではかかる人件費が見えにくくなる傾向があります。
たとえば記事コンテンツを内製化すると、担当者が業務時間内に制作することになるはずです。外注のように1記事あたりの見積もりが上がってこないため、削減した外注コスト以上に人件費(制作時間 × 概算時給)がかかってしまった……となりかねません。
とくに他業務と兼務での担当となると、担当者はコスト意識が持ちにくくなります。
適切な評価や人材配置が難しい
Webサイトの制作や運用業務に対して経営層や管理職層の理解が浅い場合、成果に対する適切な評価が難しくなります。
とくに通常業務と兼務で人員を配置する場合、Webサイトに関連する業務量が適切に配分できず、担当者のキャパオーバーが発生しがちです。納得感のない評価が続くと、担当者のモチベーション低下や本業への悪影響など、想定外のネガティブな結果につながる可能性もあります。
関連記事:コンテンツマーケティングのKPIとは?指標や設定例、コツについても
Webサイトの内製化を成功させるポイント
デメリットで挙げたとおり、内製化を見切り発車するとWebサイト運用そのものが頓挫してしまうリスクがあります。
そこで、内製化を成功させるポイントを3つ紹介します。
- 内製化を見越してCMSを選定する
- 一部の業務から少しずつ内製化を進める
- ベンダーによる内製化支援を検討する
内製化を見越してCMSを選定する
現在、企業サイトの多くがCMSを利用しています。したがって、サイト制作を自社でする・しないに関わらず、ほとんどの企業がCMSを導入してWebサイトを構築するはずです。
導入するCMSを選定する際は、あらかじめ内製化したい業務をリストアップしたうえで選びましょう。たとえば、将来的にWebマーケティングまで内製化したい場合、MAツールなどの外部ツールとスムーズに連携できるCMSを選ぶべきです。
いずれは内製化したいが具体的な業務は未定というのであれば、少なくとも以下の4つは選定時に確認することをおすすめします。
- コンテンツ制作や編集は直感的にできるか
- 管理画面のUIはわかりやすいか
- あとから機能拡張ができるか
- 他CMSへの移行に制限はないか
なお、株式会社GIGでは「BtoB企業向け CMSカオスマップ」を作成しております。以下より無料でダウンロードいただけますので、ぜひCMS選定にご活用ください。
関連記事:CMSの選び方4ステップ|種類や選定基準、おすすめCMSも紹介
一部の業務から少しずつ内製化を進める
内製化の失敗を避けるには、社内スキルやリソースを把握したうえで、無理のない範囲で内製化を進めるのが大切です。たとえば、担当者ベースで挑戦しやすい業務として以下があげられます。
- 画像や写真、テキスト情報の入れ替え
- ニュース記事やコラム記事の制作・編集
- 商品紹介ページや事例紹介ページの制作・編集
CMSを導入していれば、上記のような業務はOfficeソフトを使用する感覚で行えます。とくにテキストコンテンツの制作や更新は、内製化の第一歩としておすすめです。
また、計測ツールを使った分析のように“失敗してもすぐには影響のでない業務”から内製化するのも良いでしょう。
ベンダーによる内製化支援を検討する
制作会社やCMSベンダーのなかには内製化支援を行っている企業もあります。
サイト運用を外注化してきた企業が、いきなりすべて自社で内製化するのは現実的ではありません。プロの支援を受けながら徐々に内製化できる体制を構築するのも一案です。
株式会社GIGでもSEO施策の内製化支援やSEOコンテンツの制作レクチャーを実施しております。「社内にSEOの知見がない」「コンテンツ制作をどう進めればよいかわからない」という場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
こんなときはWebサイトの内製化をおすすめ
Webサイト制作・運用の内製化にはメリットとデメリットがあり、すべての企業がサイト構築段階から内製化を目指すべきとは言い難い面があります。
では、どのような条件がそろったら内製化を考えるべきなのでしょうか。以下にまとめます。
<Webサイト制作から内製化をおすすめするケース>
- 社内にサイト制作の専門チームを作りたい
- デザイナーやプログラマーなど専門知識をもった人材がすでにそろっている
- 簡単な小規模サイトを低コストで作りたい(ノーコードCMS利用が前提)
ただし、オリジナルデザインや機能追加が必要になる企業サイトを制作から内製化できる企業は限られます。上記に当てはまらない場合は制作会社への相談をおすすめします。
<Webサイト運用から内製化をおすすめするケース>
- 定期的にWebサイトを更新したい
- SEO施策やWebマーケティングのノウハウを社内に蓄積したい
- 運用にかかる外注コストを削減したい
初心者でも使いやすいCMSが増え、初心者でもWebサイトの更新ができる環境となっています。 専門知識のなさがネックとなって内製化していないの であれば、CMS導入による内製化の検討をおすすめします。
一方、以下のようなケースでは内製化するメリットがあまりないでしょう。
<内製化する必要がないケース>
- Webサイトの更新はほとんど必要ない
- Webサイト運用に割ける人的リソースがない
Webサイトの内製化支援のご相談はLeadGridへ
Webサイトを内製化するメリット・デメリットや成功のポイントについて解説しました。
現在はWebの知識がない人でも直感的に使用できるCMSが増えており、簡単な更新作業は担当者ベースで十分に実現できます。スピーディーかつ柔軟なサイト運用を目指すなら、CMS導入による内製化をおすすめします。
内製化を前提にWebサイトを構築するならば、CMSは「LeadGrid」をご検討ください。
LeadGridは株式会社GIGが提供しているクラウド型CMSです。コンテンツ編集、コンタクトフォーム編集、ダウンロード資料設定など企業サイトが必要な機能を、初心者でも直感的に使用できるUIで提供。自社での柔軟なWebサイト運用が実現できるとご好評いただいています。
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以下の資料にてLeadGridの制作事例を詳しく紹介しています。LeadGridの活用方法を、具体的にイメージしたい方はぜひご覧ください。
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LeadGridは、1,500社以上のサイト制作・マーケティング支援の経験から生まれた、専門知識がなくても簡単に使える国産CMS・マーケティングツールです。上場企業から中小・ベンチャーまで様々な企業にご利用いただいております。
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