金融業でコンテンツマーケティングを成功させるポイント5つ|手法や事例についても|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

金融業でコンテンツマーケティングを成功させるポイント5つ|手法や事例についても

目次

金融業界は競争が激しく、顧客のニーズも多様化しています。そのため金融サービスを提供する企業は、マーケティング施策としてコンテンツマーケティングを取り入れることが重要です。

コンテンツマーケティングとは自社の商品やサービスに関する有益な情報を発信し、顧客の関心や信頼を得ることで、最終的に購買につなげるマーケティング手法です。

関連記事:コンテンツマーケティングとは?種類やメリット、成功事例を徹底解説

しかしコンテンツマーケティングを行うだけでは、効果的な成果を得ることはできません。金融業でコンテンツマーケティングを成功させるには、どのようなポイントに注意すべきでしょうか?

この記事では、金融業でコンテンツマーケティングを成功させるポイント5つを紹介します。また、金融業のコンテンツマーケティング手法とその事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

コンテンツマーケティングが金融業に不可欠な3つの理由

コンテンツマーケティングは金融商品やサービスを提供する企業にとって不可欠といえるほど、非常に重要な戦略です。ここではその理由について、次の3点に沿って解説します。

  • 数ある商品をWebで販売する導線が作れるから
  • 「失敗したくない」ニーズに応えられるから
  • コンテンツの横展開が可能であることから

1. 数ある商品をWebで販売する導線が作れるから

金融業では預金口座、クレジットカード、ローン、投資信託などさまざまな商品やサービスが提供されています。ただ金融商品は専門性が高く、一般消費者にとって「どのサービスが自分に合っているのか、どうすれば損をしないのか」の理解が難しい側面があります。

そこで役立つのがコンテンツマーケティングです。コンテンツマーケティングでは、自社の商品やサービスに関する有益な情報を発信することで、消費者の課題やニーズに応えることができます。たとえば金融商品やサービスの特徴やメリット、デメリットをわかりやすく解説したり、適切な選び方や活用法を紹介したりすることができます。また消費者の疑問や不安に答えたり、導入事例や口コミを紹介したりすることも可能です。

これらのコンテンツを通じて費者は金融リテラシーをつけながら、自社の商品やサービスに対する理解や信頼を深めることができます。そして コンテンツに自社の商品やサービスへの誘導や申し込みの促進などのアクションを取らせる仕掛けを設けることで、消費者を購買に導くことができます。

このようにコンテンツを通じて商品の価値を丁寧に伝えていくことが、販売促進につながるのです。

2. 「失敗したくない」ニーズに応えられるから

金融商品の選択は、人生の重要な意思決定の1つです。住宅ローンや資産運用など、失敗するとその後の生活に大きな影響を及ぼす可能性があるためです。そのため多くの人は「失敗したくない」「後悔したくない」といった強いニーズを抱えています

コンテンツマーケティングであれば、こうした 潜在顧客の不安や悩みに寄り添い、解決策を提示することができます。金融リテラシーを高める教育的な記事、商品選びのポイントを解説する記事など、読者の役に立つ情報を積極的に発信していくことが重要です。

信頼できる情報を継続的に提供することでブランドへの好感度を高め、読者との関係性を構築していくことができます。その結果、読者は徐々に見込み顧客へと育っていき、最終的な商品購入へとつながっていくのです。

3. コンテンツの横展開が可能

消費者の情報収集や購買行動はWebサイトや動画やSNSなど、さまざまなチャネルを利用して行われます。そこでコンテンツマーケティングでは、 自社の商品やサービスに関連する有益な情報を、さまざまなメディアやチャネルに合わせて横展開することができます

たとえば営業資料をわかりやすくアニメーションに落とし込んだ動画を作成しYouTubeで公開する、オンラインセミナーを収録し動画コンテンツとしてYouTube動画やリードマグネットにする、オウンドメディアの記事を短くまとめてSNSで発信するなどです。

関連記事:リードマグネットとは|種類、作り方、効果を最大化するポイントを紹介

またコンテンツの種類だけでなく、テーマとしても横展開が可能です。金融業は保険や不動産、税務に相続など、関連するテーマが多岐にわたります。これらのテーマを横断的に扱うことで、さまざまな切り口から読者にアプローチすることが可能です。

たとえば住宅ローンに関する記事から、住宅購入時の税金の話題に展開したり、老後資金の準備に関する記事から相続対策の重要性を説明したりと、関連性のあるトピックに誘導していくことができます。

こうしたコンテンツの横展開はWebサイトへの滞在時間を増加させ、顧客との多様なタッチポイントを作り出すことにつながります。また自社でこれら複数の商材がある場合においては、複数のテーマそれぞれで購買ポイントを設けられる点も魅力です。

金融業のコンテンツマーケティング手法5選

金融業では、さまざまなコンテンツマーケティング手法が活用されています。それぞれの手法には特徴があり、目的に応じて使い分けることが重要です。ここでは金融業で効果的に用いられている5つの手法を解説します。

1. オウンドメディア(SEO)

オウンドメディアとは、自社で所有・運営するWebサイトでブログやメディアのことを指します。

自社のオウンドメディアでターゲット層の興味関心があり、かつ自社の商品・サービスと関連性の高いテーマについて発信することで、消費者の関心や信頼を得ることができ、広告らしくない形で自社の宣伝が可能です。

関連記事:オウンドメディアとは|運用する目的や活用事例、作り方とコツも解説

金融業界に限らずありとあらゆる 企業のWebマーケティングにとって、オウンドメディアは情報発信の中心的な役割を担っています。後述する動画メディアやSNSなど、の媒体で認知をとったとしても最終的に成約が行われるのは自社サイトになるためです。

他社のプラットフォームにはない自由度で自社の商品やサービスに関する情報を掲載できるので、どの種類のコンテンツマーケティングを行うとしても、オウンドメディアは持っておきましょう。

もちろんオウンドメディア単体でも集客は可能です。ターゲット層の興味関心のあるテーマで情報発信することで、そのテーマで悩んでいるターゲットがGoogleなどの検索エンジンにて特定キーワードで検索した際に、検索結果に自社サイトが表示されるようになるので、集客ができるようになるのです。

なお「これからオウンドメディア運営を自社で進めようと思っている」方にはLeadGridチームが無料で公開しているオウンドメディア運用インハウス化マニュアルがお役に立てるかもしれません。オウンドメディアをインハウスするまでの9ステップや注意点を解説しているので、ぜひダウンロードしましょう。


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2. 動画メディア(YouTubeなど)

動画コンテンツは情報を視覚的に分かりやすく伝えやすい性質があるため、金融教育の分野でも力を発揮します。YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームを活用することで、幅広い層にリーチすることが可能です。

金融業が制作する動画コンテンツとしては商品・サービスの説明をする動画はもちろん、経済ニュースの解説動画や投資の基礎知識を学ぶ講座動画などが考えられます。視聴者の関心を引くストーリー性のある動画やわかりやすいアニメーションを用いた動画を制作することで、ブランドへの親近感を高めることも可能でしょう。

3. SNS

SNSは、顧客とのコミュニケーションを図る上で欠かせないツールです。X(旧Twitter)やFacebook、InstagramといったSNSを活用することで、金融機関は顧客との距離を縮め親しみやすいブランドイメージを構築することができます。

SNS上では新商品やキャンペーンの告知、ニュースの配信、顧客からの質問への回答など、さまざまな形でのコミュニケーションが可能です。またコンテンツマーケティングには含めないことも多いですが、SNS広告を活用することで、ターゲットとなる顧客に効果的にアプローチすることもできます。

4. メール

メールマーケティングはリード獲得後の見込み顧客や既存顧客との関係性を維持・強化するための重要な手法です。セグメンテーションを行うことで、顧客のニーズに合わせたパーソナライズされたアプローチが可能になります。

関連記事:リード獲得とは?15のリード獲得方法や効率的に増やすポイントを解説

具体的な施策としては、ニュースレターの配信、商品の案内、イベントの告知、アンケートの実施などが挙げられます。顧客の関心を引く有益な情報を提供し、適切なタイミングでコンタクトを取ることが重要です。

なお金融系のメルマガに登録している読者は「損をしたくない」「儲けたい」という気持ちが強いので、発信の際はこの軸をタイトルに盛り込んで開封率を上げましょう。

関連記事:メールナーチャリングの手法を解説!メリットやはじめる手順についても

5. 自社アプリ

スマートフォンの普及に伴い、自社アプリを活用したコンテンツマーケティングも増えています。アプリ上で情報を配信することで、顧客との継続的な接点を維持することができます

金融機関が提供するアプリの機能としては、残高照会や取引履歴の確認、送金、投資信託の売買など、さまざまなものがあります。これらの基本機能に加え、コンテンツ面での充実を図ることが重要です。たとえば、家計簿機能と連動した節約のアドバイス、投資シミュレーション機能と連動した資産運用のヒントなど、顧客の生活に寄り添ったコンテンツを提供することで、アプリの利用率を高めることができます。

金融業のコンテンツマーケティング事例

金融業のコンテンツマーケティング事例を5つ紹介します。

オウンドメディア「経営ハッカー」

▲出典:経営ハッカー

経営ハッカーはfreee株式会社が運営するオウンドメディアです。Freeeは経理業務を中心に、会社設立から人事労務までサポートするサービスを展開しているクラウド会計ツールを提供する会社です。

そこで経営ハッカーではターゲットとなる経営者や個人事業主に向けて会計や確定申告、税務に起業などターゲットに興味関心が高いテーマについて情報提供しています。

経営ハッカーはこちらから

みずほ銀行YouTubeアカウント

▲出典:YouTube

みずほ銀行のYouTubeアカウントではオリジナルキャラクター「あおまる」が「お金の役割」について教えてくれるコンテンツなどを公開しています。アニメーションで解説が進み、わかりやすさを担保しています。

またみずほ銀行のYouTubeアカウントでは教育系コンテンツ以外にもCMのメイキングや法人向けサービスの紹介など幅広く掲載されていたり、SNSやLINEではキャンペーン情報が確認できたりとコンテンツをうまく使い分けている印象です。

みずほ銀行YouTubeアカウントはこちらから

ジャパンネット銀行ブランディング動画

▲出典:Vimeo

ジャパンネット銀行は2000年に日本で初めてネット銀行を始めた企業です。ネット銀行の認知を高めるために「日本で“はじめて”のネット銀行だからこそ、若い人たちの“はじめて”に寄り添う銀行でありたい」をコンセプトに「はじめてのチュ〜診断」をYouTubeにて公開。ファーストキスを誕生月ごとに診断するという内容が公開直後から話題となり、大ヒット動画となりました。

はじめてのチュ〜診断はこちらから(vimeo)

三井住友カードの「Vpass」アプリ

▲出典:三井住友カード

三井住友カードの「Vpass」アプリが挙げられます。このアプリはクレジット利用明細や利用残高の確認のほか、他のカードや口座を連携させて家計を管理する機能などユニークな点があります。またキャンペーン情報のPRやオウンドメディア「ゼロからはじめるクレジットカードコラム記事の閲覧も可能で、自社サイトへの回遊も意識されています。

Vpassアプリはこちらから

三井住友銀行Instagramアカウント

▲出典:Instagram

三井住友銀行はInstagramを運用しており、お役立ち情報とキャンペーン情報をバランスよく発信しています。フォロワーの関心のある内容を特定のフォーマットに落とし込んで定期的に発信していたり、複数の投稿を一枚に見せる「分割(グリッド)投稿」を行っていたり、出口としてプロフィール欄のリンクに自社サービスを置いていたりと、これからInstagramを運用しようという企業が参考にできそうな事例です。

三井住友銀行Instagramアカウントはこちらから

金融業のコンテンツマーケティングを成功させるポイント

金融業でコンテンツマーケティングを実践する際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、金融機関がコンテンツマーケティングを成功に導くための5つのポイントを解説します。

1. 複数のタッチポイントを意識する

金融商品やサービスの購入に至るまでには、複数のタッチポイントが存在します。Webサイト、ソーシャルメディア、メールマガジン、店舗など、顧客との接点は多岐にわたります。 これらのタッチポイントを意識し、一貫性のあるメッセージを発信することが重要です。

たとえばWebサイトで投資の基礎知識に関する記事を掲載し、ソーシャルメディアではその記事を紹介するといった具合に各チャネルを連動させることで、顧客に対して効果的にアプローチすることができます。顧客の行動履歴を分析し、最適なタッチポイントを選択することも大切です。

2. データの分断を解消する

金融業では古くから続けている企業もあり、各部門でデータが分断されていることが少なくありません。営業、マーケティング、商品開発など、部門ごとに異なるデータを保有していることが多いのです。これでは、顧客の全体像を把握することが難しくなります。

コンテンツマーケティングを成功させるためには、 データの分断を解消し、顧客情報を一元化することが重要です。顧客の属性、行動、嗜好などのデータを統合することで、パーソナライズされたコンテンツを提供することが可能になります。また顧客のニーズや課題の分析の精度向上も期待できます。

3. ターゲット層を絞り、理解する

金融商品やサービスは、顧客のライフステージや資産状況によって、ニーズが大きく異なります。若年層と高齢層、資産形成層と資産運用層では、求められるコンテンツは違うのです。

したがって訴求したいサービスをまずは明確にしたうえでターゲット層を明確に設定し、その層の特性を深く理解することが重要です。ペルソナを設定し、ターゲットとなる顧客像を具体的にイメージすることが効果的だといえます。そしてターゲット層の課題や関心事、日頃使うものに合わせたチャネルでコンテンツを制作し発信することが重要です。

4. わかりやすいコンテンツを心がける

金融の世界には、専門用語や複雑な概念が数多く存在します。しかしコンテンツマーケティングにおいては、難解な表現は避け、できる限りわかりやすいコンテンツを心がけましょう。

専門用語を使う場合は、必ず説明を加えるようにしましょう。そのページをはじめてみる読者でも理解できる内容にする必要があります。図表やイラストを活用することも、理解を助ける上で有効です。またストーリー性のある文章や、共感を呼ぶような事例を盛り込むことで、読者の興味を引き付けることができます。

読者目線に立ったわかりやすいコンテンツは、読者のサービスに対するイメージ向上にも寄与します。わかりやすいコンテンツは、長期的な信頼関係の構築にもつながるのです。

5. 規制や法律を守る

金融業界は他の業界に比べて、規制や法律が厳しいことで知られています。金融商品取引法をはじめ、各種の規制を遵守することが求められます

コンテンツマーケティングにおいても、こうした規制や法律に十分な注意を払う必要があります。社内のコンプライアンス部門と連携し、チェック体制を整備することが重要です。

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この記事では金融業のコンテンツマーケティングについて、必要な理由から手法、成功のポイントまで紹介しました。この記事を参考に、コンテンツマーケティングの第一歩を踏み出しましょう。

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