コンテンツマーケティングとSEOの違いは? 集客効果を最大化するWeb戦略の立て方
コンテンツマーケティングとSEOには明確な違いがあるものの、これらの違いを正しく理解して対策を講じている企業は意外と少ないのが現状です。
しかしコンテンツマーケティングとSEOを混同したまま施策を実行しても、思うような結果を出せないおそれも……。
そこで本記事では、コンテンツマーケティングとSEOの違いについて、両者を比較しながら解説します。
なお、集客力を強化したいとお考えであれば、無料配布資料「SEOに強いサイトにするための制作・運用チェックシート36項目」もあわせてご活用ください。サイトの制作〜運用までの各フローにおいて必要なSEO施策を、漏れなく実行できているか確認できるチェックシートになります。下記より無料でダウンロードできます。

「コンテンツマーケティング=SEO」は間違い。それぞれの定義
「コンテンツマーケティング=SEO」は間違いです。ここでは両者の概要から違いを解説していきます。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、読者に有益なコンテンツを制作・発信することで見込み顧客を育成し、顧客へとつなげる包括的なマーケティング手法です。コンテンツの種類として次のようなものが挙げられます。
- オウンドメディア
- SNS
- 記事LP
- Webセミナー
- ホワイトペーパー
- 動画
- メルマガ
- プレスリリース
また、コンテンツマーケティングを行う考え方の流れの例として次のようなものがあります。
例)
- 流入を目的とした記事コンテンツを制作・発信
- 流入後のユーザーにホワイトペーパーをダウンロードしてもらう
- メールマガジンを配信し、 セールスをかける
この場合のコンテンツは広告ではなく、ブログ記事やホワイトペーパーなど価値ある情報であることが求められます。
コンテンツマーケティングは、良質なコンテンツを蓄積してファンを増やしていく中長期的な施策です。そのため継続的に実施することが必須条件となります。
良質なコンテンツの作成には担当者のクオリティ担保チェックが重要です。クオリティ担保のレギュレーションが社内で決まっていない場合は無料配布資料「メディア担当者向け記事クオリティチェックリスト」をぜひご活用ください。メディアの質を上げるコンテンツ作成に必要な項目をチェックできます。下記から無料でダウンロード可能です。

関連記事:コンテンツマーケティングとは?特徴や成功事例をわかりやすく解説
SEOとは
SEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)とは、検索エンジンを通してWebサイトへの流入を増やすマーケティング手法のことです。自社に関する特定のキーワードで上位表示させることで、検索エンジンからの流入を狙う仕組みとなっています。
SEOは主に以下の3つの施策から構成されます。
- 内部SEO:UI・UXの向上により、検索エンジンから正当な評価をつけてもらいやすくする施策
- 外部SEO:外部サイトからの評価を担保に検索エンジンからの評価向上を狙う施策
- コンテンツSEO:記事コンテンツにより検索ユーザーのトラフィックを増やし、サイトの評価向上を狙う施策
SEOはこれら3つの施策により検索エンジンからの評価向上を総合的に狙うマーケティング施策、とも言えそうです。
ちなみにSEOとコンテンツマーケティングはフォーカスを当てる部分が違います。
SEOは流入獲得そのものにフォーカスを置くのに対し、コンテンツマーケティングはメディアへの流入獲得からCV達成まで、全体の戦略にフォーカスをあてるのです。すなわち、SEOはコンテンツマーケティングの一部工程を担っている部分があると言えます。
たとえば、全体の戦略の中に必要な記事コンテンツには「コンテンツSEO」、ホワイトペーパーのPR施策は「外部SEO」、リード獲得のためのサイト内の導線設計は「内部SEO」が該当します。
このように SEOとコンテンツマーケティングは別物でありながら、具体的な施策で同じアクションを取っている場合がある点が、2つの手法を混同させる要因だと言えるでしょう。
ただし、SEOにおいてもコンテンツの質を高めることはメディアそのものの質につながる大切な要素だと言えます。SEO執筆記事の質を担保したい方は無料配布テンプレート「SEO記事構成案」の活用がおすすめ。穴埋め形式でリサーチ・構成を進めていくことで、方向性にブレのないコンテンツ作成ができます。記入用シートと記入例がセットになっており今すぐ使用可能です。ぜひ下記より無料でダウンロードしてご活用ください。

コンテンツマーケティングとSEOの違い
ここからはコンテンツマーケティングとSEOの違いを「目的」「ターゲット」「手法」「費用」の観点から比較しながら解説していきます。「SEOはコンテンツマーケティングの一つの手段」と認識することが重要です。
コンテンツマーケティング・SEOの目的
コンテンツマーケティングの目的は自社商品・サービスの購入です。有益なコンテンツを発信することでファンを作り、最終的には顧客となってもらうことをめざしています。
対して SEOは集客を目的としています。特定のキーワードで上位表示されれば多くのアクセスが見込めるため、自社に関連するキーワードを対策することで集客を増やせるのです。
種類 | 目的 |
コンテンツマーケティング | コンバージョン(商品・サービスの購入) |
SEO | 集客 |
コンテンツマーケティング・SEOの手法
コンテンツマーケティングの手法はSNSや動画、ホワイトペーパーなど多岐にわたります。SEOもコンテンツマーケティングの手法の一つです。
SEOの手法は内部施策と外部施策の二つに分けられます。SEOにおいて主流な記事コンテンツの制作は内部施策に該当し、良質なサイトからのリンク獲得が外部施策にあたります。
種類 | 手法 |
コンテンツマーケティング |
|
SEO |
|
コンテンツマーケティング・SEOの費用
コンテンツマーケティングを外注するときの費用相場は月額10~50万円程度で、提供される作業の範囲によって金額が異なります。戦略設計やアクセス解析、コンサルティングまで任せると100万円以上の費用がかかることも珍しくありません。
SEOの内部施策として記事コンテンツを外注する場合、ライターのレベルによって費用相場が大きく異なります。クラウドソーシングで依頼する場合、簡単な記事なら1本あたり1,000円程度で依頼できるケースもあります。ただし経験豊富なSEOライターや専門分野に特化したライターに依頼する場合、1記事10万円程度のコストがかかることもあります。
関連記事:Webライターの単価相場は?報酬形式や記事タイプごとの相場と依頼方法を解説
種類 | 費用 |
コンテンツマーケティング |
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SEO |
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コンテンツマーケティングとSEOを混同するリスク
コンテンツマーケティングとSEOを混同すると、下記2点のリスクが生じます。
検索エンジン以外からの流入を得られない
アクセス数にとらわれてコンバージョンにつながりにくい
検索エンジン以外からの流入を得られない
「コンテンツマーケティング=SEO」と考えてSEOのみを行うと、検索エンジン以外からの流入を得られません。
たとえば、本来であればSNSを活用する方が効果的に認知拡大できる商材において、検索エンジンでの集客に固執すると、適正なコンテンツマーケティング施策を選択し、実行した場合と比較して顧客の獲得に時間がかかるおそれがあります。
集客の考え方に関して理解を深めたい方は無料配布資料「Webサイト集客入門ガイド」をご活用ください。コンテンツマーケティングはもちろん、Webマーケティングのどの施策においても重要になる考え方を解説しております。下記より無料でダウンロードできます。

アクセス数にとらわれてCVにつながりにくい
コンテンツマーケティングとSEOを混同している企業にありがちなのが、SEOの上位表示率やアクセス数ばかり追い求めた結果、CV(コンバージョン)につながっていないパターンです。たとえ多くの記事で上位表示されていても、自社の顧客になり得ない人ばかりを集めてしまい成約につながらなければCVR(コンバージョン率)は下がってしまい、マーケティング施策としては意味がありません。
コンテンツマーケティングの一環としてSEOを行うのであれば、 顕在顧客・潜在顧客の悩みやニーズを意識したキーワードを対策するようにしましょう。また集客したユーザーに資料請求・お問い合わせしてもらうための導線設計も実施するべきです。
流入したユーザーをもっとコンバージョンさせたい!とお悩みの方は無料配布資料「CVR改善チェックシート」をご活用ください。CVが伸び悩んでいる場合に確認したい箇所と改善案をセットでまとめて解説しています。下記より無料でダウンロードし、貴社サイトの課題点洗い出しにお役立てください。

コンテンツマーケティングとSEOの相乗効果を狙うことも可能
先述の通り、コンテンツマーケティングとSEOはまったく別物でありながら施策ベースでは同じようなことをしている、ということが多々あります。これは言い換えると コンテンツマーケティングを進めることでSEOの相乗効果も狙える、ということになります(逆もしかり)。
たとえばSEO記事コンテンツのキーワード設計を行う場合、SEOのことだけを考えると純粋に「検索ボリュームが多い方がいい(ドメインパワーの及ぶ範囲で)」となりますが、ここで流入の後のことを考えるコンテンツマーケティングの流れを取り入れることでキーワード設計が少し変わります。具体的には「サイトので販促するサービスのターゲットの属性に近いかどうか(ターゲットが検索するかどうか)」といった要素も入るので、記事公開後のアクセスを効率的に売上に繋げやすくなるのです。
またコンテンツマーケティングのためのWebサイトを制作する場合でも、コンテンツマーケティングに直接は関係なくとも内部SEOはきっちりと固めておく、外部SEOとして簡単にできることはやっておく(たとえばプレスをリリースする、社内の別サイトとリンクを送り合う)などを漏らさずにやることで、コンテンツマーケティングにも良い影響を与えることができます。
もちろんコンテンツマーケティングとSEOを混同して両方ともが中途半端な状態で施策を進めるのよくないものの、同時に進めることで得られる相乗効果は積極的に狙っていきましょう。
無料配布資料「初期段階の内部SEO|40の対策項目チェックシート」では40の内部施策を漏れなく実施できているか確認できるようになっています。ぜひ下記より無料でダウンロードしてご活用ください。

コンテンツマーケティングの施策事例
SEOに対してコンテンツマーケティングの施策はさまざまな種類があります。コンテンツマーケティングを成功させるためには、自社の条件に近い成功事例を知ると良いでしょう。
次の記事では、オウンドメディアやSNS、Webセミナー、ホワイトペーパーを活用した成功事例について紹介しています。
関連記事:コンテンツマーケティングとは?メリットや手順、成功事例と注意点も解説
コンテンツマーケティング・SEOの違いを認識し、使い分けることが重要
コンテンツマーケティングとSEOには下記のような違いがあります。
コンテンツマーケティング
読者に有益なコンテンツを制作・発信することで見込み顧客を育成し、顧客へとつなげるマーケティング手法SEO
検索エンジンを通してWebサイトへの流入を増やす集客手法
両者を混同すると施策の精度が低減し、成約に繋がらないこともあります。それぞれの施策の目的や手法を正しく理解し、使い分けることが重要です。
またコンテンツマーケティングは中長期的な施策のため、継続的な施策実行が欠かせません。コンテンツ制作を長期間続けるためには、運用コストの低いCMS導入が必須となります。おすすめは「LeadGrid」です。
LeadGridはWebの専門知識不要で直感的に操作できるノーコードCMSです。マウス操作とキーワード入力でページを編集できるため、ランディングページの編集も担当者ベースで簡単に行えます。
またホワイトペーパーの自動ダウンロード機能やWebセミナー管理機能なども搭載しており、リード獲得のためのコンテンツマーケティングも効率的に実施可能です。
興味のある方はこちらからサービス紹介資料をダウンロードください。
リード獲得に強いCMS・Webサイト運用ツール LeadGrid
LeadGridを使えば、Webマーケティングに強いサービスサイト、オウンドメディア、コーポレートサイト制作をスピーディに制作可能です。
ページを見たまま編集できる「ページ編集機能」や「フォーム管理機能」など、Webの知識がなくても担当者ベースで施策が実行できます。
くわえてご希望の方には、WebマーケティングやSEOコンテンツの設計、運用、分析までトータルでご支援しています。
Webサービスやオウンドメディアの立ち上げ、コーポレートサイトリニューアルなど、御社のプロジェクトをお気軽にご相談下さい。
得意領域
- Webマーケティングに強いWebサイト制作
- サービスサイト、オウンドメディアサイトの立ち上げ
- Webマーケティングの戦略設計、運用支援
記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部
LeadGrid BLOG(リードグリッド ブログ)は、リード獲得に役立つ情報を発信するWebマーケティングメディアです。
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