MAツールの選び方|導入前のチェック項目と選定時の注目ポイント
MAツールの選び方|導入前のチェック項目と選定時の注目ポイント
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MAツール(マーケティングオートメーションツール)は、見込み顧客の獲得から商談化までのプロセスを効率的に進めるためのデジタルツールです。MAツールを導入すれば、人の手で実施していたマーケティング業務の多くを自動化できます。
しかし、MAツールを導入してみたものの「多機能すぎて使いこなせなかった」「メール配信ツール以上の使い方ができなかった」といったケースは少なくありません。
そこで本記事では、最適なMAツールの選び方について詳しく解説します。おすすめツールや導入前のチェック項目も紹介しますので、MAツールの導入を検討中の方はぜひご一読ください。
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MAツールの国内シェア
はじめに、MAツールの国内シェアを見てみましょう。
株式会社DataSignが公開した2024年11月度のWebサービス調査レポートによると、MAツールの国内シェアは1位「BowNow」、2位「HubSpot」、3位「Account Engagement」という結果でした。
シェアランキングTOP10までのうち、以下の7つは国産のMAツールになります。
- BowNow
- SATORI
- リストファインダー
- Kairos3 MA
- KASIKA
- B-dash
- SHANON MARKETING PLATFORM
国産MAツールは日本人向けのサポート体制が充実しています。はじめてMAツールを導入する企業は、人気の国産製品から選ぶと大外れはしないでしょう。
おすすめMAツール3選
シェアランキングTOP10に入っているMAツールのうち、とくにおすすめの3つを紹介します。
- SATORI
- BowNow
- Marketing Hub(Hub Spot)
また、以下の記事でもおすすめMAツールを紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
関連記事:【比較表付き】MAツールおすすめ13選!選び方や主な機能についても解説
SATORI
SATORIは顧客獲得に強みを持つ国産MAツールです。IPアドレスによる企業判別機能や問い合わせ前の匿名顧客へのアプローチ機能などが備わっており、自社サイトを介した商談機会を最大化できます。
日本のビジネスにあわせた機能がバランス良くそろっているため、MAツール運用がはじめての企業にとくにおすすめです。
<月額料金>
148,000円~(初期費用 300,000円)
BowNow
BowNowは国内シェア1位の国産MAツールです。フォーム作成、リード管理、メール配信といったMAツールの主要機能が過不足なくそろったシンプルさが特徴で、初心者でも直感的に使える設計となっています。
費用は比較的リーズナブルなので、ひとまずMAツールを試してみたい企業におすすめです。
<月額料金>
フリープラン:0円
スタンダードプラン:36,000円
その他プラン:要問合せ
Marketing Hub(HubSpot)
Marketing Hubは、アメリカのHubSpot社が提供しているMAツールです。インバウンドマーケティングのプラットフォーム「HubSpot」の製品群のうち、マーケティングに特化したツールにあたります。
LPなどのコンテンツ作成や広告運用・管理などリード獲得に役立つ機能がとくに充実しています。他のHubSpot製品と組み合わせることでマーケティング・営業・カスタマーサービスの活動をすべてHubSpotに集約できる点が強みです。
<月額料金>
無料版:0円
Starter:1,800円~
Professional:96,000円~
Enterprise:432,000円~
関連記事:HubSpotとは?できることや無料プランについて解説
MAツールは本当に必要?導入前のチェック項目
「マーケティング活動にMAツールは必須なのだろか」と疑問に感じる担当者の方もいらっしゃるでしょう。
結論を言ってしまうと、MAツールがなくてもマーケティング活動は可能です。むしろ、事前準備が整っていない状況でMAツールを導入すると、機能を使いこなせずに終わる可能性が高いでしょう。
MAツールの導入を検討されている場合は、事前に以下の項目についてチェックすることをおすすめします。
- リード数は十分に蓄積できているか
- コンテンツは用意できているか
- カスタマージャーニーが策定できているか
また、MAツールのよくある失敗事例について以下の記事でまとめています。こちらもぜひ参考にしてください。
関連記事:MAツール導入に失敗する11個の原因とは?対策や失敗を防ぐポイントも
リード数は十分に蓄積できているか
顧客情報(リード)が十分に蓄積できていない状態でMAツールを導入しても、ツールの機能は活かせません。業種にもよりますが、一般的なメールマガジンの開封率は10〜20%。リード数が数百件あっても実際に反応があるのは数十件程度であり、手作業での対応で済んでしまいます。
MAツール導入が必要になってくるリード数は、BtoBでだいたい500件〜1,000件以上と言われます。もしリード数が500件を下回っている場合は、リード獲得施策も並行して実施すると良いでしょう。
関連記事:リード獲得とは?15のリード獲得方法や効率的に増やすポイントを解説
コンテンツは用意できているか
MAツールでは、あらかじめ「誰に、いつ、何の情報を、どのように提供するか」を設定しておくことで見込み顧客の育成を自動化します。よって、見込み顧客に提供できる情報(コンテンツ)がない状況では、MAツールは有効に機能しません。
- ホワイトペーパー
- セミナー/ウェビナー
- ブログ記事
- 動画 など
MAツールを導入する前に、これらのコンテンツが見込み顧客の興味関心に沿った形で用意できているか確認しましょう。
カスタマージャーニーが策定できているか
MAツールのシナリオ設計と設定への落とし込みは担当者が実施する必要があります。シナリオ設計とはリードを案件化するまでの一連の流れを事前に設計することであり、その前提となるのがカスタマージャーニーです。
カスタマージャーニーを策定し、それに沿ったシナリオ設計ができる状態にしておくことで、MAツールの機能を最大限に活用できます。逆に、カスタマージャーニーを策定できていない場合は、MAツール導入前にマーケティング戦略を整理したほうが良いでしょう。
関連記事:MAツールに必要なシナリオ設計の手順と成果を創出するポイント
MAツールの選び方|10の選定ポイント
ここから、最適なMAツールを選ぶために着目すべき10の選定ポイントを紹介します。
- ツール利用料が予算規模にあっているか
- toC向けか、toB向けか
- 必要な機能はそろっているか
- 自社で使いこなせる機能レベルか
- 既存ツールとの連携は可能か
- 競合他社が導入しているツールか
- サポート体制に不安はないか
- セキュリティ対策は十分か
- 無料デモや無料トライアルがあるか
- 補助金の対象製品か
1. ツール利用料が予算規模にあっているか
MAツールは一般的に導入費用(初期費用)と月額利用料がかかり、高スペックな製品ほど料金は高額になります。
とはいえ、MAツールを導入したからといってすぐに結果は出ません。よって、想定している売上規模やリードタイムに対してMAツールの費用が相応かの検討は必須です。
ツール選定にあたっては、まずはMAツールにかけられる予算を決め、その予算規模にあった製品をピックアップしていくほうが効率的かつ最適なツール選定ができるでしょう。
2. toC向けか、toB向けか
MAツールはBtoC向けとBtoB向けに大別されます。
- BtoC向け製品:大量のリードを管理でき、SNSやWeb広告などに対する機能が充実している傾向がある
- BtoB向け製品:企業単位でリード情報を分析でき、メール施策の機能が充実している傾向がある
toB/toCのどちら向けか明確に謳っていない製品もありますが、製品の特徴や機能からtoBとtoCのどちらに力を入れているか確認しましょう。
3. 必要な機能はそろっているか
MAツールには一般的に以下のような機能が備わっています。
- フォーム作成
- 見込み顧客情報の管理・分析
- メール自動配信
- アクセス解析・行動解析
- スコアリング
- 外部システム連携
各機能の詳細は製品やプランによって異なります。「ステップメールを活用したかったが、契約したプランでは無理だった」などの状況に陥らないよう、MAツールの具体的な運用フローを描いてからツール選定に臨みましょう。
4. 自社で使いこなせる機能レベルか
高機能なMAツールは複雑な設定が可能になる分、使いこなすまでのハードルも上がります。よって、多機能なツールより、自社にとって必要十分な機能を備えていて担当者が使いこなせそうなツールを選ぶのがおすすめです。
また、MAツールのなかには複数のプランが用意されている製品もあります。スペックの過不足が不安な場合は、スモールスタートができて、必要なタイミングで上位プランへの変更が可能な製品を選ぶと良いでしょう。
5. 既存ツールとの連携は可能か
MAツールの導入では、営業部門が使用しているCRMやSFAとの連携を前提とするケースがよく見られます。既存ツールと連携できれば、ツールの相乗効果でより顧客ニーズに沿った提案が可能になるためです。
しかし、製品によって連携可能な外部ツールは異なります。自社の既存ツールと連携可能か、また過去にそのツールと連携した実績があるか確認しましょう。
さらに、サイト運用で使用しているCMSとMAを連携できれば、よりパーソナライズされたコンテンツ提供が可能になります。CMSとMAツールの違いについては以下の記事をご覧ください。
関連記事:CMSとMAツールの違いは?連携できるCMSのメリットについても
6. 競合他社が導入しているツールか
自社と同業種・同規模の競合企業へ導入実績があるMAツールから選定するのもおすすめの選び方です。マーケティングに成功している競合が使っているツールは、価格・機能面で自社にとっても最適なツールである可能性が高まります。
各MAツールの導入実績は製品のサービスサイトにて確認できますが、サイト上で公開されない実績もあるため、気になる製品については別途問い合わせると良いでしょう。
7. サポート体制に不安はないか
製品のユーザーサポート体制も選定ポイントのひとつです。以下について確認しましょう。
- 導入サポートはあるか
- メールや電話、チャットで問い合わせられるか
- 問い合わせ窓口が日本語に対応しているか
とくに担当者にMAツールの使用経験がない場合は、操作方法で困ったときに気軽に問い合わせられる製品をおすすめします。
8. セキュリティ対策は十分か
ベンダー側のセキュリティ体制も重要な選定ポイントです。
MAツールは多くの顧客の個人情報を扱うため、情報漏洩のリスクが高くなります。万が一コンプライアンス違反が発生すれば、自社の信頼性に傷がつくだけでなく、賠償金などの多大なコストが発生するおそれがあります。
MAツールの安全性はベンダーの対策に依る部分が大きいため、製品が自社のセキュリティ要件を満たしているのか確認しましょう。たとえ機能や価格などが自社にあっていても、セキュリティに不安がある製品は避けるべきです。
9. 無料デモや無料トライアルがあるか
MAツールの操作性は実際に使ってみないとわかりません。導入候補のMAツールに無料デモや無料トライアルがあるか確認しましょう。サービスサイト上に無料トライアルの案内がなくても、問い合わせると案内してもらえる場合があります。
無料トライアルでは、簡単なシナリオを作成しながら以下の点を確認します。
- 管理画面は直感的に使えそうか
- 不足している機能はないか
- サポート体制は十分か
10. 補助金の対象製品か
MAツールのなかには補助金の対象となる製品があり、たとえば紹介した「BowNow」「Hubspot」「SATORI」はIT導入補助金の対象です。補助金を利用できれば初期費用や利用料の負担を大幅に軽減できる可能性があります。
補助金は必ず採択されるわけではないため、補助金ありきで予算計画を立てるのは避けるべきですが、選定基準のひとつにはなるでしょう。
なお、Webサイト制作にも補助金が利用可能です。以下の記事でまとめていますので、興味のある方はご一読ください。
関連記事:【2024年】Webサイト制作に使える補助金一覧|要件や金額をわかりやすく解説
自社にあったMAツールでマーケティングを加速しよう
MAツールの選び方について解説しました。MAツールを導入すれば、マーケティング活動の効率化や人的ミスの軽減が実現できます。ただし、あくまでツールになるため、マーケティングの目標設定やシナリオ設計、コンテンツ制作といった部分は自動化できません。
MAツールの導入で現在のマーケティング活動のどこを自動化したいのか、運用フローを明確にしたうえでツール選定に臨むことをおすすめします。
また、MAツールを使って売上拡大を目指すなら、MAツールとの連携が可能でリード獲得に特化したCMSの導入も検討してみましょう。
LeadGridは顧客管理機能、LP作成機能、フォーム作成機能、資料ダウンロード機能など、リード獲得に必要な機能を多数搭載したクラウド型CMSです。各種MAツールと連携可能なため、リード獲得から育成、案件化へとスムーズにつなげることができます。
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