コーポレートサイトのリニューアルの進め方は? 3つのメリットも解説!|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

コーポレートサイトのリニューアルの進め方は? 3つのメリットも解説!

目次

コーポレートサイトは、およそ3〜5年おきにリニューアルが必要といわれます。

しかし「リニューアルといわれても、何から手を付ければよいのか分からない」と悩む運営担当者も少なくありません。

そこで本記事では、コーポレートサイトのリニューアルを検討すべきタイミングやリニューアルメリット・デメリットについて解説します。実際の進め方や費用目安などについても紹介するので「はじめてサイトリニューアルを担当することになったけど、何をするべきなのかよくわからない」という方はぜひ最後までご覧ください。

コーポレートサイトとは?

コーポレートサイトとは、企業の様々なステークホルダー(関連企業や顧客、投資家など)に対し、情報を公開する目的をもつサイトを指します。

サービスサイトや採用サイトなどとの違いは、サイトの目的や訪問者の属性です。たとえばサービスサイトは特定のサービスの認知拡大やブランディングが目的とサービスが中心となり、訪問者はサービスに興味がある人となります。採用サイトであれば求職者に対するアプローチが目的となり、訪問者の属性は主に求職者です。

しかしコーポレートサイトは様々な属性の人が訪れるため、訪問者によって適切に情報を出し分けられるようなデザインが重要となります。

詳しくはこちらの記事を参考にしましょう。

関連記事:コーポレートサイトとは|必要な構成要素や失敗しないポイントを解説

コーポレートサイトに必要な情報・ページ

コーポレートに訪れるユーザーが求める情報を得られるように、情報を網羅することが重要です。最低限必要なページは以下が挙げられます。

  • 会社概要

  • 商品・サービス

  • お知らせ

  • 採用情報

  • IR情報

  • 個人情報保護方針

  • 問い合わせフォーム

  • サイトマップ

会社概要

コーポレートサイトの訪問者は、会社概要のページをよく閲覧します。

具体的には、以下のような情報を表形式でまとめて一目で分かるように記載するのが一般的です。

  • 会社名

  • 代表者名

  • 所在地

  • 設立日

  • 資本金

  • 事業概要

  • 取引銀行

  • 役員名

上記に加えて、電話番号やFAX番号、従業員数、関連企業、主要取引先などの情報も追記すると信頼性が高まります。

商品・サービス

事業内容や商品・サービスは、写真や図解を使用して分かりやすく記載します。ユーザーが求めるスペックや価格などの情報も詳しく記載すると親切です。

商品やサービスを販売するECサイトがある場合は、概要のみ記載し、ECサイトのリンクを貼るといいでしょう。

BtoBであれば導入事例、BtoCならお客様の声を載せるとCV率を上げるのに有効です。

お知らせ

企業のプレスリリースやイベント、お知らせを掲載します。情報の更新頻度が高いほど、ユーザーの信頼度を高めることが可能です。

こまめに更新し、会社がどのようなことに取り組んでいるかをユーザーに分かるように公開しましょう。

採用情報

自社の採用ページを作っていない場合は、募集中のポジションや募集条件などを整理し、採用情報を掲載しましょう。

募集職種や採用条件だけでなく、1日の流れや働き方、社員のインタビュー記事などのコンテンツを載せることで、志望度を高めることができます。応募フォームを用意すると、求職者がスムーズに応募できるので便利です。

既に採用サイトがある場合は、概要のみ記載して採用サイトのリンクを貼りましょう。

IR情報

上場企業の場合は、IR情報を掲載しましょう。投資家や株主に向けた代表メッセージや業績、決算短信、四半期報告書などのIR資料を記載します。

加えて、社会貢献活動や環境活動への取り組み、知的財産の状況など、企業運営に関わる非財務情報を公開するケースもあるようです。

投資判断に必要となる情報を継続的に掲載し続けることが大切です。

個人情報保護方針

個人情報保護方針を明らかにしたページを作成しましょう。

Webサイトで問い合わせや資料請求などの入力フォームを用意する場合は、収集した個人情報をどのように取り扱うかを明記する必要があります。

プライバシーポリシーの文書の作成と公表は、個人情報保護法において義務付けられています。加えて、ユーザーから安心してコーポレートサイトを利用してもらうためにも必要なものと言えるでしょう。

問い合わせフォーム

自社製品・サービス内容や、採用情報から問い合わせしたいと思ったときに、24時間365日受け付けられるようにフォームを設置しておきましょう。

問い合わせ内容が多岐にわたる場合は、サービスや採用職種ごとに複数の問い合わせページを作成しておくのがおすすめです。

問い合わせフォームの送信ボタンを押す前に、「個人情報保護方針に同意する」という項目を設けて、リンクを貼ったり内容を閲覧できるようにしましょう。

サイトマップ

コーポレートサイトのサイト構造を明示するために、サイトマップを設置しましょう。

ユーザーが探している情報に辿り着けなかったり、見つからなかったりするときに役立ちます。

さらに、Webサイト担当者が更新作業を行ったり、サイトをリニューアルしたりする際にもサイトマップがあれば便利です。

また、サイトマップの設置はSEO対策にもなるので必ず設置しておきましょう。

コーポレートサイトリニューアルの目的

コーポレートサイトのリニューアルには、常に発信する情報を最新とし時代や最新のシステムに合うサイトへ作り変えることで、企業へのブランドイメージや信頼を向上させることが根本の目的にあります。情報が不足していたり、古かったりするとステークホルダーなどの利害関係のあるユーザーに対して信頼を落としてしまう場合も。

また、リニューアルを機にサイトの読み込み速度改善やレスポンシブなどに対応すると、ユーザー全般にとって使いやすいサイトへ作り変えることもできます。

このようにコーポレートサイトをリニューアルする場合には、現状の課題を洗い出し、必要な修正・機能や改善策を検討しておくことがポイントです。

コーポレートサイトのリニューアルを検討すべきタイミング

「コーポレートサイトの現状がサイト目的を満たしていない」以外にも、 サイトが次のような状況ならばリニューアルの検討をおすすめします。

  • 制作してから3〜5年以上経過している
  • 事業内容や方針に変更があった
  • 表示速度が遅い
  • スマートフォンに未対応
  • 機能性に不満がある
  • サイト構造が複雑になった
  • デザインが見劣りする
  • アクセス数やCV数が伸び悩んでいる

1. 制作してから3〜5年以上経過している    

コーポレートサイトのリニューアルは、およそ3〜5年周期で行われることが多いといわれます。

この周期になる理由は、以下の事情が影響しているためです。

  • 市況の変化
  • デザイントレンドの変化
  • 通信環境やブラウザ、検索エンジンの進化
  • マーケティング方針の変更
  • 減価償却期間

必ずしも5年以内にサイト改修が必要……というわけではありませんが、目安として制作から5年以上経過していたらリニューアルによいタイミングといえるでしょう。

なおコーポレートサイトを全面的にリニューアルするとなると、検討開始から公開まで半年〜1年ほどかかりますので、制作期間も加味しての検討をおすすめします。

2. 事業内容や方針に変更があった

リリース当初の状況から変化があった場合も、リニューアルを検討するタイミングです。

事業内容に少し変更があった程度であれば、全面リニューアルではなくページ追加・改修で対応できるでしょう。

逆に、企業方針を大幅に変更したような場合は、デザインを含めてコーポレートサイト全体をリニューアルしたほうが企業の新しい方向性やビジョンをアピールできます

3. 表示速度が遅い

コーポレートサイトの表示速度が遅いと、ユーザーの離脱や検索順位の低下につながります

Googleの調査では、ページの表示速度が1〜3秒になるだけで直帰率が32%上がるとのこと。

営業やマーケティングにも悪影響が出てしまうため、もしコーポレートサイトの表示に3秒以上かかるようならば早めの対策をおすすめします。

4.スマートフォンに未対応

スマートフォンやタブレットのユーザー数が増え、コーポレートサイトもPC以外のデバイスで閲覧される機会が増えました。

今やWebサイトにはレスポンシブWebデザイン(閲覧デバイスに合わせて表示を最適化するデザイン)を使うのが当たり前になりつつあります。

「コーポレートサイトをスマホで見ると表示がずれる」「スマホだと使いにくい」といった状況なら、コーポレートサイトをレスポンシブ対応にリニューアルしたほうがよいでしょう。

5. 機能性に不満がある

コーポレートサイトを管理・更新するうえで機能に不満があるときもリニューアルを考えるタイミングです。

  • 記事の更新・編集が使いにくい
  • セキュリティに不安がある
  • 外部のMAツールと連携できない
  • LPやオプトインページなどの作成が難しい

コーポレートサイトの多くはWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を導入していますが、各CMSの性能や機能は日々進化しています。

CMSの機能不足が原因でサイト運営に工数がかかっているようならば、CMSの変更やアップデートを含めてリニューアルを検討するのがよいでしょう。

6. サイト構造が複雑になった

長くコーポレートサイトを運営していると、だんだんとサイト構造が複雑になってきます。

現状のサイトが求める情報にスムーズにたどり着ける構造になっているか、ユーザー視点で確認してみましょう。

  • リンク切れが多い
  • 行き止まりのページがある
  • どこにどのような情報があるのか不明

上記のようなサイトになっているならば、サイト導線の整理が必要です。

7. デザインが見劣りする

Webサイトのデザインにもトレンドがあります。

コーポレートサイトは会社の顔のため、競合他社のサイトと比較して見劣りするようならば、デザインの刷新が必要かもしれません。

企業らしさを最新のデザイン技術で表現できれば、自社のブランディングにも効果的です。

8. アクセス数やCV数が伸び悩んでいる

アクセス数やCV(コンバージョン)数などリリース時に設定した目標値を達成できる可能性が低いようならば、サイトのコンセプトやユーザビリティに問題があるのかもしれません。

コンテンツの追加や修正で直る場合もありますが、それでも現状が変わらないようであれば、コーポレートサイトのリニューアルを検討したほうがよいでしょう。

コーポレートサイトをリニューアルするメリット3つ

コーポレートサイトをリニューアルするメリットは、大きく分けて次の3つです。

  • ブランドイメージ向上
  • ユーザビリティの向上
  • アクセス数やCV数の増加

1. ブランドイメージ向上

コーポレートサイトのリニューアルにより、ブランドのイメージ向上が期待できます。

ブランドイメージの向上が期待できるポイントとしては次の2つです。

  • Webデザインが時代遅れにならず、場合によっては先取りできる
  • メッセージ性が時代にあったものになる、また伝わりやすくなる

Webデザインの流行りはユーザーの変化やWebの外の要因により、年々少しずつに変化していきます。5年以上コーポレートサイトをリニューアルしていないと、訪問者によっては「このサイト、ちょっと古い感じがするな」と思われてしまうことも

対して定期的な周期でコーポレートサイトのリニューアルをしておくと、訪問者に不要な違和感を与えずに済むどころか、場合によっては 「このサイトのデザイン、なんかいい感じ」と好意的な印象をもってもらうことも可能です。

またコーポレートサイトのリニューアルの際に、自社や市場の状況・訪問者のニーズなどを鑑みてブランドメッセージの一新も検討しましょう

今やサービスや製品の供給は、需要に対し過多の傾向があります。そのような状況で他社との差別化を図るには、 ブランドメッセージにより自社のサービスに対するスタンスや市場への問題提起を明確化する必要があるのです。

またリニューアルの際にメッセージを一新しない場合でも、メッセージがトップページや個別ページでわかりやすくなるようにリデザインはするようにしましょう。

2. ユーザビリティの向上

コーポレートサイトのリニューアルにより、ユーザビリティの向上が期待できます。

先述の通り、コーポレートサイトには様々な属性の訪問者が訪れます。そのため「それぞれの訪問者が来訪の目的を果たしやすいサイト」こそがコーポレートサイトのあるべき姿といえます

しかし前回のリニューアルから3~5年も経過していると、その間に新しくはじめたサービスやなくなった商品なども出てきているはずです。コーポレートサイトのリニューアルにはそういった商品・サービスを整理するなど、どのような目的でサイトに訪れた人にもトップページからほしい情報が探せるようなサイトにしやすくなるメリットがあるのです。

「コーポレートサイトの中で探すよりも、Googleで検索したほうが情報が見つかりやすい」といったユーザービリティのままサイトを放置するのは会社内外への印象もよくありませんし、SEOへも悪影響です。コーポレートサイトのリニューアルにより、必要なユーザービリティを担保しましょう。

3. アクセス数やCV数の増加

コーポレートサイトのリニューアルによりブランドイメージやユーザービリティが向上すると、結果的にアクセス数やCV数の増加が見込めます。

といってもただコーポレートサイトをリニューアルするだけでは大きな変化は望めません

使いやすいCMSに切り替えて継続的な情報発信を行う、CV数増加のためにサイト導線を再設計するなど、アクセスアップやCV向上のための施策はコーポレートサイトのリニューアルの際に行いやすく、これらを並行して進めることで「より売上に貢献するコーポレートサイト」とすることができるでしょう。

コーポレートサイトをリニューアルするデメリット2つ

コーポレートサイトをリニューアルするデメリットは次の2つです。

  • 費用がかかる
  • 一時的にアクセス数やCV数が下がるリスクがある

ただこれらのデメリットは、リニューアルにより得られるメリットと比べると大きくないので、リニューアルを行わない理由にはなりづらいでしょう。それぞれにきちんと対策を立てた上で、リニューアルを進めるようにしましょう。

1. 費用がかかる

コーポレートサイトのリニューアルは、軽微なデザインリニューアルのみでない限り、新規のサイト制作と同程度には費用がかかります。

費用の目安については後述しますが、「前回のリニューアルから一定時間が経っているにもかかわらず、リニューアルする費用の捻出が難しい」場合には顧問先の税理士・社労士などへ助成金の相談をしましょう

2. 一時的にアクセス数やCV数が下がるリスクがある

コーポレートサイトをリニューアルすると、一時的にアクセス数やCV数が下がる可能性があります。一般的に新しいURLのページを作成した場合は検索エンジンに発見されて登録されるまでは一定の時間がかかるため、リニューアル後のサイト構造の変化を理解するまでにアクセスが下がってしまうのです。

影響は一時的なものではありますが、アクセス数低下への対応策としては以下の3つが考えられます。

  • サイトマップを設定し、Search Consoleに登録する
  • 削除したページから新規のページヘリダイレクトする
  • 早くインデックスしたいページに、そのページに関連しているアクセスの多いページからリンクを飛ばす

またCVについてもアクセス数の低下によって下がる可能性がありますが、いずれも一時的なものなのであまり気にせず構えましょう。しかしアクセス数が戻るには数ヶ月はかかるケースも多いので、季節性のある商材を取り扱う企業の場合は「繁忙期」を避けられるタイミングでのリニューアルに取り組みましょう。

コーポレートサイトリニューアルの進め方9ステップ

コーポレートサイトリニューアルの流れを理解し、能動的なリニューアルを行いましょう。コーポレートサイトのリニューアルは、最初から制作会社へ丸投げでも可能ではあります。

しかし コーポレートサイトを自社のビジネス基盤の1つとしてしっかり活用していくならば、制作会社とタッグを組んでリニューアルを進める姿勢が求められます

コーポレートサイトをリニューアルする大まかな流れは以下の通りです。

  1. コーポレートサイトの現状分析
  2. リニューアルの目的を設定
  3. 目標値の設定
  4. 要件定義書を作成
  5. 制作会社の選定
  6. ワイヤーフレーム作成
  7. デザイン制作
  8. コーディング・実装
  9. サイト公開・運用

1. コーポレートサイトの現状分析

まずは先述の「コーポレートサイトのリニューアルを検討すべきタイミング」で紹介したポイントを参考に、現状分析を行いましょう。

  • 解析ツールの結果を確認する
  • 競合他社を比較する
  • 運営担当者に機能や使い勝手に不満はないかヒアリングする
  • 顧客や社員から客観的な意見を募る

このような方法で、現状のコーポレートサイトの問題点や不満点を洗い出します

分析で把握できた課題は、「課題リスト」のような形で残しておくとよいでしょう。

2. リニューアルの目的を設定

次に分析で把握できた課題から、コーポレートサイトをリニューアルする目的を明確にします。新しく把握した課題以外にも、先述の「コーポレートサイトのリニューアルを検討すべきタイミング」で紹介したポイントなど、潜在的にリニューアルのきっかけとなっている課題にからも目的を設定しましょう。

一般的な目的は次のとおりです。

  • 他社と比べオーガニック(自然検索)流入が少ないので、CMSを入れ替えコンテンツマーケティングの土台を整えたい
  • リード獲得数を増やしたい
  • アクセス数のわりにCVが少ないので、ユーザビリティを改善しCV率を向上させたい

目的はひとつだけでなくともよいので、できるだけ明確かつ具体的に設定するのがポイントです。

3. 目標値の設定

設定した目的を基に「達成したい目標値」、つまり「これを達成したらコーポレートサイトのリニューアルは成功」というゴールを設定します。

  • コンテンツマーケティングの土台を整え、1年で1万PVを目指す
  • ホワイトペーパーを量産し、1年以内に月間のリード獲得数40を目指す
  • ユーザビリティを改善し、CV率5%を目指す

具体的な目標値を設定することで、サイトリニューアル後もPCDAが回せるようになります。

なお、ここで設定する目標値は経営方針やコーポレートサイトに求める役割から逆算して出すことをおすすめします。例えば「資料ダウンロードを通じてリードを獲得し、その後インサイドセールスへつなげるため、1ヶ月のCV数は◯件必要」といったイメージです。

4. 要件定義書を作成

要件定義書(RFP)とは、リニューアル後のコーポレートサイトに求めるものをまとめた資料です。制作会社へ相談する際に使用します。

  • リニューアルの目的・背景
  • サイトのコンセプト
  • ターゲットやペルソナ
  • リニューアル範囲
  • 公開後の運用方針
  • 希望納期
  • 予算
  • 環境要件(サーバーなど)
  • システム要件(CMSや導入プラグインなど)
  • セキュリティ基準 など

上記のような項目を記載します。

要件定義書と書くと難しく感じますが、つまりは「どのような環境・条件のもと、どのようにコーポレートサイトをリニューアルしたいか」という企業側の要求を具体的にしたものです。

リニューアルの要件を明確にしておくことで、制作会社も全体像が把握しやすくなり、双方の認識のズレを小さくできます。

RFPの詳細な作り方は無料配布資料「BtoB企業向けRFPの書き方とは」で解説しています。ぜひ下記より無料でダウンロードしてRFPを実際に用意してスムーズな相見積もりや比較を行いましょう。


BtoB企業向け RFPの書き方とは|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

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5. 制作会社の選定

要件定義書をもとに制作会社へ相談し、見積りを取得します。

コーポレートサイトのリニューアルにかかる費用は、制作会社によっても差があります。よって2〜3社に相談し、相見積もりを取るとよいでしょう。

ただし「見積もり額が安かったから」というだけで制作会社を選ぶのは危険です。

  • イメージと違う仕上がりのサイトができてしまった
  • 目的に沿ったリニューアルになっていない
  • 競合他社と差別化できていないデザインにされた

上記のように、サイトリニューアルにまつわるトラブル例も少なくありません。

制作会社を選ぶときは、費用の安さだけでなく、制作会社の実績や相談時の対応なども加味して選定しましょう。

関連記事:【強み、制作サイト別】おすすめWeb制作会社24選|選び方や相場も

6. ワイヤーフレーム作成

選定・契約した制作会社とコミュニケーションを取りながら、サイト制作を開始しましょう。

まずはデザインや要件に関するヒアリングの上、サイトのワイヤーフレームの制作からです。

ワイヤーフレームとはWebページごとのレイアウト設計図を指します。ワイヤーフレームを作成する目的は、一旦仔細なデザイン部分を廃することでシンプルなワイヤーでWebページのレイアウトを決めやすくし、制作会社や自社両方のプロジェクトメンバー同士でサイトに関する共通認識をもつことです。

ワイヤーフレームの作成ステップや作成時の注意事項などは、下記の記事を参考にしましょう。

関連記事:Webサイトのワイヤーフレームの作り方|無料テンプレートも紹介

7. デザイン制作

ワイヤーフレームの決定後、サイトのデザイン制作に入っていきます。

コーポレートサイトのデザインで気をつけるべきポイントは、次の5つです。

  1. ブランドカラーを意識する
  2. サイト内に使う各要素のイメージを統一する
  3. 同業他社との差別化を図る
  4. 使いやすさを優先する
  5. 情報は整理し詰め込みすぎない

とくに4.5.は重要です。コーポレートサイトの目的は、先述の通り様々な属性の訪問者それぞれに適切な情報を提示することです。デザインを優先して使いやすさが犠牲になったり、デザインの都合で情報が詰め込まれすぎていてわかりやすさが失われていては、本末転倒といえます。

その他の注意ポイントやデザインの事例については以下の記事を参考にしましょう。

関連記事:コーポレートサイトのデザインにおける5つのポイントと事例10選

8. コーディング・実装

デザインの詳細が決まれば、制作会社側による実装フェーズに入ります。このステップを経て、上で決定したサイトのデザインがWeb上に落とし込まれるのです。この部分では依頼側の企業がすることはかなり減ってきます

なおコーディングについてはフロントエンド、バックエンドに分かれます。

フロントエンドとは、主に外見を調整する工程です。主にHTMLやCSS、JavaScriptが利用されます。

バックエンドはサーバーエンドともいい、サーバー側の動作について開発する工程です。登録したホワイトペーパーの保存やリード情報の取り扱い、EC機能など、様々な処理をバックエンドで行います。

9. サイト公開・運用

コーディング・実装が完了したら、最終チェックをして公開です。

  • 問い合わせやダウンロードフォームは問題なく使えるか
  • デバイスやブラウザで表示にずれが出ないか

「本番環境で公開したら問題点が見つかった」というケースも珍しくありません。不備がないかきちんとチェックしましょう。

LeadGrid BLOGでは無料配布資料「公開後のトラブルを防ぐために!Webサイト公開前チェックシート」をご用意しております。ぜひ下記より無料でダウンロードし抜け漏れのない公開前チェックにご活用ください。


公開後のトラブルを防ぐために!Webサイト公開前チェックシート|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

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また公開後はサイトの運用が始まります。リニューアルの目的を達成するには、上で決めた目標値に対してKPIを設定し、PDCAを回して分析・改善を繰り返す必要があるのです。

リリースはゴールではなくスタートと考え、サイトの運用を行っていきましょう。

コーポレートサイトリニューアル時に注意すべきポイント2つ

コーポレートサイトのリニューアル後にやるべきことは、次のふたつです。

  • リニューアルの案内
  • 効果検証
  • 現制作コンテンツの著作権
  • サイトに関わる所有権

1. リニューアルの案内

まずはコーポレートサイトリニューアルの案内をしましょう。ブランドイメージの向上と、外部から訪問者を呼び込むことにより新しいサイトの構造を検索エンジンに伝えやすくしアクセス数低下を低減する目的があります。

サイトリリースにあわせてSNSやオウンドメディア、プレスリリースなどを通じて、ユーザーへコーポレートサイトのリニューアルを周知しましょう。

なおプレスリリースでは記者に取り上げてもらいやすいよう、短くまとめられた簡潔な文章や、使いやすそうな画像の掲載を意識しましょう。

2. 効果検証

リリース後はサイトのパフォーマンスを監視し、KPIを追う必要があります。

サイトの計測についてはGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleなどを用いてページビューやセッション、離脱率、検索順位などを追いかけましょう。

もしパフォーマンスの悪いページがあれば滞在時間やヒートマップの結果をもとに、コンテンツの改善を行い効果を検証する必要があります。地道な作業ではありますが、継続的にPDCAサイクルを回すことで着実にリリース前に定めた目標値に近づいていけるでしょう

3. 現制作コンテンツの著作権

コーポレートサイトをリニューアルする際に注意すべきものとして、制作コンテンツの著作権が挙げられます。画像・動画コンテンツやテキストの制作を外注した場合、制作会社と自社のどちらに著作権があるのかを確認しておきましょう。

たとえば、旧サイトの制作会社が作成した素材コンテンツをリニューアルサイトでも引き継ごうとした際に、著作権が自社になく利用できない場合があります。制作会社によって素材の取り扱いルールが変わるため、あらかじめ確認しておくとスムーズでしょう。

4. サイトに関わる所有権

サイト管理に関わるドメインやサーバーの所有権も確認が必要です。ドメインの引き渡しができないと、せっかく信頼を築いたドメインを手放さなければなりません。

所有権が自社にないパターンとして、たとえばドメインがリース契約となっていたり、制作会社の所有となっていたりする場合があります。また、旧サイトの制作会社とサーバー会社との直接契約や、その他企業とサーバーを共有したファイル実装があると、サーバーの情報開示や所有権譲渡ができない可能性も。

しっかりとサイト周りの所有権を確認して、リニューアル時にスムーズな移行ができるように準備をしましょう。

コーポレートサイトのリニューアルにかかる費用の目安

コーポレートサイトのリニューアルは、自社で専門部署がない限り、制作会社へ依頼するケースがほとんどです。

リニューアルにかかる費用は、「コーポレートサイトの規模」「リニューアル範囲」「素材提供の有無」「制作会社」によって幅があります

一概にいくらとはいえませんが、おおよその目安は以下の通りです。

費用目安

制作期間

内容

30万〜200万

1〜3ヶ月デザインはテンプレート使用。デザインリニューアルのみの場合にもこの価格帯。

150万〜300万円

1〜3ヶ月オリジナルデザインでの制作。
会社のパンフレット代わりにデザインにこだわりたい場合などに適している。

300万円〜600万円

3ヶ月~150万〜300万円の内容に加えて、
会社のブランディングや集客施策など、本格的なWeb戦略についてのサポート。
600万円〜6ヶ月~300万円〜600万円の内容に加えて下記の項目
  • フルオーダー対応
  • ブランディング設計
  • ユーザーテスト
  • DXコンサル など

例えば「トップページ」「会社概要」「事業案内」「問い合わせフォーム」程度の、名刺目的で使うコーポレートサイトなら、デザインに力を入れたとしても300万円程度でリニューアルができます。

一方でマーケティングツールの1つとしてコーポレートサイトを本格的に作り込み施策を行っていくならば、サイト規模にもよりますが、300万円以上はみておいたほうが良いでしょう。

LeadGridでは、自社の予算と照らし合わせながら、制作イメージができる「予算別コーポレートサイト制作事例集」もご用意。実際の制作事例を見ながら、コストを検討するのも良いでしょう。


LeadGrid|予算別コーポレートサイト制作事例集|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

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なお自社でできる範囲を増やすことで、費用を抑えることもできます。たとえばWeb戦略部分は自社で固めてしまって、制作会社には制作のみを依頼するなどです。その際はサイトリリース後の運用を簡単にするためCMSの導入がおすすめです。

CMSを導入することでブログなどの記事管理が手軽になり、CMSによってはブログページ以外のページの編集もノーコードでできる、リード獲得などのマーケティングのサポート機能も利用可能になるといったように、サイトの運用がスムーズになります。

関連記事:CMSとは?機能や導入するメリット、選び方のポイントと事例を解説

まずは自社に適したCMSにはどんな種類があるのか知りたい方は無料配布資料「BtoB企業向けCMSカオスマップ」をご利用ください。制作したいサイト種別ごとに適したCMSがマッピングされているため、ぜひ下記より無料でダウンロードし情報収集にお役立てください。


BtoB企業向け CMSカオスマップ|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

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機能や特徴などでCMSの比較検討を行いたい場合は無料配布資料「BtoB企業向けCMS比較一覧表」が便利です。下記より無料でダウンロード可能です。


BtoB企業向けCMS比較一覧表|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

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「LeadGrid」でのコーポレートサイトリニューアル事例紹介

コーポレートサイトのリニューアルを「LeadGrid」でご支援した事例について、制作費用と制作期間を紹介します。

企業名(敬称略)

制作費用

制作期間

轟木法律事務所

100 ~ 300万円

2ヶ月未満

㈱ エブリー

300〜800万円

2〜4ヶ月

㈱ グラスト

300〜800万円

2〜4ヶ月

㈱ ファイブニーズ

300〜800万円

2〜4ヶ月

EAGLYS ㈱

300〜800万円

2〜4ヶ月

㈱ ナチュラルタイム 

300〜800万円

2〜4ヶ月

㈱ BeeX

800万円以上

5ヶ月以上

上記の企業様のコーポレートサイトでは、SaaS型CMS「LeadGrid」を導入しています。

もっとも多い300〜800万円の価格帯では、下記のような作業を担当し、コーポレートサイトのリニューアルプロジェクトをトータルでご支援しました。

  • SEOキーワード調査
  • コンテンツ設計
  • 撮影ディレクション
  • 情報設計
  • Webデザイン
  • HTMLコーディング
  • CMS開発
  • プロジェクト管理

「LeadGrid」のご利用は月額3万円〜で可能です。制作支援のオプションを付けないスモールスタートでの活用もできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

また「LeadGrid」を使用したサイトリニューアルに関しては、こちらのページもぜひご覧ください。

よくある課題・悩み「Webサイトが古くなったのでリニューアルしたい

コーポレートサイトのリニューアルに使用できる補助金・助成金

コーポレートサイトのリニューアルでは、下記の補助金・助成金が申請できます

  • 小規模事業者持続化補助金
    • 用途:機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費(オンラインによる展示会・商談会等を含む)、旅費、新商品開発費、資料購入費、雑役務費、借料、設備処分費、委託・外注費など
    • 条件:小規模事業者(従業員が20名以下(サービス業は5名以下)、資本金・出資金が5億円以上の法人に株式を100%保有されていないこと、過去3年分の課税所得の平均額が15億円未満など)であること
    • URL:商公会議所地区小規模事業者持続化補助金<一般型>
  • IT導入補助金
    • 用途:ITツールやクラウドシステムなど
    • 条件:中小企業・小規模事業者であること、国内で事業を行っていること、最低賃金が営業している地域の最低賃金以上であることなど
    • URL:IT導入補助金2023
  • 事業再構築補助金
    • 用途:事業再構築にかかわる建物の改修費やシステム構築費、知財関連の経費や外注費など
    • 条件:売上が減っている、事業再編に取り組もうとしている、認定経営革新等支援機関と事業計画を策定するなど
    • URL:事業再構築補助金
  • そのほか地方自治体の補助金、助成金

ただし各補助金には申請期間があり、また申請したからといって必ず採択されるわけではありません。こちらの記事で詳しく解説していますのでご参照ください。


【2023年】ホームページ制作で申請できる5つの補助金・助成金を紹介|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

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目的を明確にしてコーポレートサイトのリニューアルを成功させよう

コーポレートサイトはWebにおける会社の顔であり、取引先や顧客、投資家といったさまざまなステークホルダーに向けて自社を紹介する重要なものです。

しかし、ただ予算をかけてリニューアルすればよいサイトができるわけではありません。

  • リニューアルで何を改善したいのか
  • 現コーポレートサイトのどこに課題があるのか

リニューアルの目的を明確にすることが、コーポレートサイトのリニューアルを成功させる鍵です。

またコーポレートサイトのリニューアル後の運用費用を抑えるために、CMSを導入して自社で運用をカバーするケースも少なくありません。費用を抑えるために自社運用するなら、ブログ機能の使いやすさはもちろん、ブログ以外のページの編集にも対応したCMSを利用する必要があります。

自社運用のためのCMS選びであれば、使いやすさデザイン性、マーケティング機能が詰まったSaaS型CMS「LeadGrid」の導入をご検討ください

  • ブロックをドラッグ&ドロップする直感的な操作でページを作成・編集
  • 担当者ベースですぐにLP(ランディングページ)やキャンペーンページの修正が可能
  • 資料の自動ダウンロード設定やイベント・ウェビナーページの開設も簡単
  • リード顧客情報も一元管理

コーポレートサイトの運用を効果化する機能がそろっています。またLeadGridはデザイン性にも定評があり、自社のブランディングや方向性にあわせたサイトデザインをご提案します。

LeadGridの詳細はこちら

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60以上のCMSから32のサービスを厳選し、それらを表で比較しました

CMS比較一覧表を見る

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LeadGridを使えば、Webマーケティングに強いサービスサイト、オウンドメディア、コーポレートサイト制作をスピーディに制作可能です。

ページを見たまま編集できる「ページ編集機能」や「フォーム管理機能」など、Webの知識がなくても担当者ベースで施策が実行できます。

くわえてご希望の方には、WebマーケティングやSEOコンテンツの設計、運用、分析までトータルでご支援しています。

Webサービスやオウンドメディアの立ち上げ、コーポレートサイトリニューアルなど、御社のプロジェクトをお気軽にご相談下さい。

得意領域

  • Webマーケティングに強いWebサイト制作
  • サービスサイト、オウンドメディアサイトの立ち上げ
  • Webマーケティングの戦略設計、運用支援

記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部

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