DrupalとWordPressを徹底比較|将来性や選ぶポイントも|Webサイト制作 / CMS・MAツール|LeadGrid(リードグリッド)

DrupalとWordPressを徹底比較|将来性や選ぶポイントも

目次

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HTMLやCSSなどの知識がない人でも簡単にWebサイトが運用できるCMS。CMSにはDrupalやWordPressなど、さまざまな種類が公開されています。

しかし「DrupalとWordPressは何が違うのだろう」とお考えの人もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事ではDrupalとWordPressを、将来性や機能などの10項目の観点で徹底比較します。それぞれに適したケースやCMSを選ぶポイントも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

Drupalとは

▲出典:Drupal

DrupalはオープンソースCMSです。CMSはHTMLやCSSなどの知識がない人でも簡単にWebサイトを運用できるようにしたシステム。そのなかでもオープンソースCMSはソースコードが無償で一般公開されているCMSです。

関連記事:CMSとは?機能や導入するメリット、選び方のポイントと事例を解説

関連記事:Drupalとは?メリット・デメリットや導入に適したサイトも解説

Drupalは大規模サイトを得意としており、トラフィックが多く複雑な構造のWebサイトでも対応可能です。もちろん小規模のサイトでも多数利用されており、幅広い目的に対応しています。

機能を追加できる拡張モジュールや、モジュールをパッケージ化したディストリビューションが多数公開されているのも特徴のひとつ。これによりゼロから開発することなくWebサイトを拡張できます。すでに検証されているモジュールを利用できるため、自社で開発するよりも安全性が高くバグ発生のリスクも減らせるメリットも。

世界中に多数のDrupal開発者がいるため、人手不足で開発が進まないというリスクも回避できます。

WordPressとは

▲出典:WordPress

WordPressもDrupalと同じくオープンソースCMSです。世界中でもっとも利用者の多いCMSであり、Web制作を始めたばかりの人から上級者まで幅広い人に利用されています。

もともとはブログツールとして公開されており、Web制作スキルの有無にかかわらず、誰でも簡単に利用できるように作られています。そのため個人ブログやサイトでの利用が多く、ブログといえばWordPressというイメージをもつ人も多いのではないでしょうか。個人だけでなく企業からも評価されており、大企業のWebサイトにも多数採用されています。

WordPressはプラグインで機能を追加でき、テーマでデザインを簡単に変更可能。どちらも無償で提供されているものが多く種類も豊富です。

関連記事:WordPressを導入するメリットは?デメリットの対処方法も紹介

WordPressには以下の2つの種類があります。

  • WordPress.org
  • WordPress.com

「WordPress.org」はサーバー上に構築して運用します。たいして「WordPress.com」はオンラインで利用できるブログサービスです。一般的にはWordPressというと「WordPress.org」を指すことが多く、本記事でも「WordPress.org」のこととして説明します。  

DrupalとWordPressを10項目で比較

DrupalとWordPressを次の10項目で比較します。

  • シェア率
  • コスト
  • 機能
  • 拡張性
  • セキュリティ
  • 導入の難易度
  • 操作性
  • SEO対応
  • Web上の情報量
  • 将来性

シェア率

WordPressは世界シェア第1位、Drupalは第6位であり(※2023年5月時点)どちらも人気のCMSです。しかしシェア率を見るとおおきな差があります。

 

世界シェア率

日本シェア率

WordPress

63.3%

83.2%

Drupal

1.8%

0.3%

利用者が多ければ追加機能(モジュールもしくはプラグイン)やテーマなどの開発者も多くなり、必要な機能が実装済みである可能性が高まります。また日本でのシェア率は、機能やテーマ、ドキュメントの日本語化やサポートしてくれる日本人の数などにもかかわる指標です。

WordPressは圧倒的なシェア率のため日本語化率が高く、対応している制作会社も多くなります。

関連記事:日本・海外のCMS市場シェアランキングTOP5|トレンドや選び方を解説

コスト

WordPressもDrupalもオープンソースCMSのため、それ自体の料金はかかりません。また導入するときにサーバーやドメインの購入費用やランニングコストが発生するのも同様です。

どちらも独自デザインや機能へカスタマイズするときは、開発コストが発生することを忘れないようにしましょう。自社で開発できない場合は、制作会社に依頼する費用も考慮してください。

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機能

Drupalは標準でWebサイトに必要な多くの機能が備わっています。たとえば以下の機能です。

  • コンテンツ管理
  • ユーザー管理
  • 承認ワークフロー
  • 多言語化

一方でWordPressはコンテンツ投稿画面に関する機能は充実していますが、その他は最小限となっています。そのため必要な機能はプラグインでの追加が必要です。

関連記事:CMSの主要機能は?目的に合わせた要件定義や選定のコツも

拡張性

拡張性はDrupalの方が高いです。そのため高機能かつ複雑なWebサイトの制作にはDrupalが適しています

ただしDrupalの開発にはWordPressよりも高い技術力が必要です。またDrupalの開発に対応している制作会社は、WordPressよりも少なくなるため注意しましょう。

WordPressは拡張性が制限されているぶん、使いやすく開発もしやすいCMSです。

セキュリティ

セキュリティの高さではDrupalが勝りますDrupalは強固なセキュリティが特徴であり、機密性の高い情報を扱う国際機関や政府でも採用されているCMSです。

世界中のセキュリティ専門家で構成されたチームが検証しており、何か問題があった場合も速やかに対処。またOWASP(オープンWebアプリケーションセキュリティプロジェクト)という組織の規格にも準拠するように設計されています。

一方でWordPressは利用者が多いため、サイバー攻撃の対象となりやすいCMSです。そのためセキュリティに弱いことを意識して、設定やプラグインなどで対策を充実させるのをおすすめします。当然ですがセキュリティ事故は古いバージョンのWordPressやプラグイン、テーマを利用しているサイトに多いため、定期的な更新を忘れないようにしましょう。

関連記事:Webサイト制作のセキュリティ対策一覧|基本の対策から技術的対策まで

導入の難易度

導入の難易度はWordPressの方が簡単です。WordPressはもともとブログツールとして作られており、Web制作の知識がない人でも利用開始できるように工夫されています。導入手順をわかりやすく解説しているページも多数あるため、何かあってもインターネット検索すれば解決する可能性が高いでしょう。

一方でDrupalは導入の難易度が高く、専門知識が必要となります。その代わり使いこなせれば高機能なWebサイトも作れますし、運用も効率化できます。

関連記事:導入事例・実績の豊富なCMS10選|CMS比較のポイントと実績ページの見方も

操作性

操作性はWordPressの方が高くなります。WordPressはどんな人でも使いやすいように作られており、操作を習得するまでに時間がかかりません。そのためWeb制作のスキルがなくても利用しやすいCMSです。

一方でDrupalは自由度が高いため操作性が低くなってしまいます。管理画面で設定しなければならない項目も多く、慣れるまでに時間がかかるというデメリットもあります。

なお操作性の高いCMSなら『LeadGrid』がおすすめです。LeadGridはプログラミングの知識がない人でも、ページをみたまま編集できる機能が備わっています。またシンプルな管理画面により、操作が効率よく行えるという特徴も。

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SEO対応

WordPressとDrupalはどちらもSEO対応向けの機能が利用可能です。

WordPressにはSEOを強化するためのプラグインが用意されています。たとえば「All in One SEO Pack」などです。またSEO対策されたテーマを利用するという手もあります。

一方でDrupalにもSEO関連モジュールが公開されています。たとえばURLの正規化対応、SEOに関係するメタ情報の設定をしてくれるモジュールなどがあります。「SEO checklist」モジュールを利用すれば、SEO対応状況をチェックできるためぜひ活用しましょう。

関連記事:WebサイトのSEO対策|検索順位を上位にするメリットと方法

Web上の情報量

Web上の情報量は、圧倒的にWordPressの方が多いです。WordPressは利用者が多く、とくに日本国内でのシェア率がずば抜けています。そのため導入方法や使い方をわかりやすく解説しているサイトも多く、困ったことがあってもサポートしてくれる人の数も多くなります。

一方でDrupalは国内の利用者が少ないため、Web上に日本語の情報があまりありません。英語なら欲しい情報が手に入る可能性がありますが、Webの知識が豊富な人向けのサイトは多いため、WordPressのように噛み砕かれた知識が簡単には手に入りづらいでしょう。

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将来性

将来性を考えるとWordPressの方が高いという声もあります。

Drupalで気になるのはシェア率が減少傾向にあることです。世界シェア率を見ると2020年では3%程度だったのが、2023年5月時点で1.8%へと減少。一方でWordPressは2020年では62.1%程度だったのが、2023年5月時点で63.3%と高い水準を保っています。

ただしどちらも世界中に多数の利用者がおり、非常に人気の高いCMSです。そのため将来性から導入可否を判断するのは現状では難しいといえます。

Drupalが適しているケース

Drupalが適しているケースは次の3つです。

  • 中規模~大規模
  • 強固なセキュリティが要求される
  • 機能にこだわりたい

中規模~大規模サイト

規模が大きいサイトであるほどDrupalの強みが発揮されます。Drupalはさまざまな形式をもつ大量のデータであっても、効率的に一元管理できる機能があります。

また規模が大きければサイトが複雑な構造になりがちですが、拡張性が高く柔軟なDrupalなら対応可能です。

強固なセキュリティが要求される

Drupalはセキュリティに強いのが特徴です。その実力からホワイトハウスやNASAなどの機密性の高い情報を扱う組織からも採用された実績があるほどです。

強固なセキュリティが要求されるWebサイトを作るなら、Drupalを候補に入れるのをおすすめします。

関連記事:CMSのセキュリティは大丈夫?脆弱性を狙ったサイバー攻撃事例6選と対策方法も解説

機能にこだわりたい

Drupalは拡張性が高いため、さまざまな機能が追加可能です。

機能追加はモジュールにて行います。モジュールは小さい機能で提供されており、要件に応じて組み合わせることでカスタマイズ可能です。モジュールが小さいため、新たに実装する場合も不足部分のみの最小限のコーディングで済むという特徴も。

そのため機能にこだわる必要があるなら、Drupalが適しています。

関連記事:CMSにおける要件定義の5つのポイント|主要機能一覧とCMS選定項目も解説

WordPressが適しているケース

WordPressに適しているケースは次の3つです。

  • 小規模~中規模サイト
  • より手軽に導入したい
  • 初めてサイト制作・運用をする

小規模~中規模サイト

WordPressは小規模~中規模で、簡易な構造のWebサイトに適しています。もともとブログツールだったというのもあり、個人の利用者が非常に多いというのも理由のひとつです。

WordPressはDrupalなどと比べると拡張性が低く、必要な機能が実現できない可能性があります。そのため規模が大きく複雑なサイトには向いていないケースも。

ただしそのぶん使いやすかったり情報がたくさん得られたりなどもメリットがあるため、小規模~中規模サイトにとくにおすすめです。

より手軽に導入したい

WordPressは導入の難易度が低いため、より手軽に利用を始めたい人にはおすすめです。Drupalのように高い技術力が必要なく、導入方法を勉強するのにも時間がかかりません。

レンタルサーバーのなかには、WordPressを簡単にインストールする機能が標準で使えるところも。利用者が多いWordPressならではのサービスです。導入に不安があればインストール機能のあるサーバーを活用するのもおすすめです。

関連記事:ホームページのサーバーって何?仕組みや種類、選び方まで解説

初めてサイト制作・運用をする

WordPressは初めてサイト制作・運用する人にもおすすめです。WordPressは制作や運用の難易度が低いため、初めてであっても利用しやすいCMSです。

またWeb上に情報がたくさんあるため、制作・運用方法などの解説サイトも簡単に見つけられます。初めてであれば手順どおりにやっても、なぜか解説と同じ画面にならなかったり、エラーが出たりなどの問題が発生することがあります。そんなときにWordPressであれば、過去に同じことで困っていた人が解決策を残してくれていることが多いです。

初めてサイト制作・運用するなら、まずはWordPressから始めてみるのも良いでしょう。

CMSを選ぶポイント3つ

CMSを選ぶポイントは次の3つです。

  • サイトの規模
  • 導入のしやすさ
  • Webサイトの目的に合った機能を有しているか

サイトの規模

制作するWebサイトの規模を考慮してCMSを選びましょう

規模が大きければ、扱うデータ量や種類、運用に関わる人などが多くなります。そのためDrupalのようにデータやユーザーを管理しやすいCMSを利用することで、運用を効率化できます。

規模が小さく構造も複雑でなければ、操作性の高さなどを重視して選ぶのもおすすめです。将来的にサイトを拡張させる可能性があれば、拡張性の高さも見ておきましょう。

導入のしやすさ

外注せずに自社でWebサイトを制作する場合は、導入が難しいCMSを選ぶと対応できない可能性もあります。場合によっては人材育成のためのコストがかかるケースも。

また外注するとしても、難易度の高いCMSだと対応できる制作会社が限られますので注意しましょう。

関連記事:導入事例・実績の豊富なCMS10選|CMS比較のポイントと実績ページの見方も

サイトの目的に合った機能を有しているか

CMSを選ぶときには、Webサイトの目的に合った機能を利用できるかも見るべきポイントです。なるべく開発コストを減らすためにも、必要な機能がCMSにすでにあるかを確認しましょう。

開発が必要な場合も、既存機能からの差分が少なければ最小限の実装で済みます。実装のしやすさもCMSを選ぶポイント重要なポイントです。

なおWebサイトの目的がリード獲得だという人も多いのではないでしょうか。リードとは見込み客のことで、将来サービスや商品を買ってくれる可能性のある人を指します。

関連記事:リード獲得とは?12のリード獲得方法や効率的に増やすポイントを解説

下記資料では、リード獲得のためのロードマップを紹介。リード獲得を集める方法を3ステップでわかりやすく解説していますので、興味のある人はぜひ下記より無料でダウンロードしてご覧ください。


リード獲得ロードマップ【全体像を3ステップで紹介】|Webサイト制作・CMS開発|LeadGrid

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リード獲得に強いCMSならLeadGridがおすすめ

Webサイト制作を予定している人のなかには、リード獲得に強いCMSをお探しの人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが『LeadGrid』です。LeadGridであればリード獲得に必要な機能がそろっており、サイトからの集客を狙っている人にはおすすめです。

使いやすいのも魅力のひとつで、ページをみたまま編集できる機能が利用可能。プログラミングの知識がない人でも簡単にサイトの更新ができます。

またデザインにも強く、それぞれの企業やサービスの価値観やサイトの目的などを丁寧にヒアリングしたうえでデザインを作り上げます。そのためイメージ以上の高いクオリティのWebサイトが制作できることも。

下記の資料ではLeadGridでのサイト制作事例集が確認できます。LeadGridの詳しい説明も掲載されていますので、ぜひ一度ご覧ください。


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記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部
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LeadGrid BLOG編集部は、Web制作とデジタルマーケティングの最前線で活躍するプロフェッショナル集団です。Webの専門知識がない企業の担当者にも分かりやすく、実践的な情報を発信いたします。

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