オウンドメディアの成功事例26選|目的別事例や成功ポイントも
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現在、多くの企業がオウンドメディア運用に取り組んでいます。
オウンドメディアは、正しく運用することで、ブランディングやリード獲得、採用など様々な面で、大きなメリットを企業にもたらします。
本記事では、オウンドメディアの成功事例20選を紹介します。成功事例から学ぶオウンドメディア運用のポイントも合わせて解説しています。
今後オウンドメディアを運営し集客をしていきたい方はぜひ参考にしてみてください。
なお、自社でオウンドメディアの運用をしたいと考えている担当者の方向けにオウンドメディア運用インハウス化マニュアルも提供しております。あわせてお役立てください。
オウンドメディア成功の定義とは
オウンドメディアを成功させるには、何を以てして成功と呼べるのかを知っておく必要があります。成功を理解するためには、初めに本質を知ることが重要です。
本質には課題の解決がある
オウンドメディア制作をする根底には、経営や事業における課題解決という目的があります。すなわち、オウンドメディアの成功の基準はPV数ではなく、課題解決の可否です。
コストをかけてサイトの訪問数が増えても、目的とする問題の解消に繋がっていなかったり、効果が不明であったりするケースが多く存在します。
成功できるオウンドメディアをつくるには、自社の課題を洗い出した上で適切な運用と指標設定が大切です。
オウンドメディアの運用で得られる効果
オウンドメディアで得られる効果には次のようなものがあります。
- 商品やサービスの認知度向上
- ブランディング
- ファン/見込み顧客(リード)の獲得
オウンドメディアを運用し潜在顧客との接触機会が増えることで、自社商品/サービスの認知度を向上させることができます。ユーザーへ効果的なアピールをするには、ニーズに沿ったコンテンツを制作し興味を持ってもらうことで、自然な流れとして情報を知ってもらう工夫が必要です。
また、潜在顧客に対し自社に対する理解度向上を図ることは、ユーザーをファン/見込み顧客(リード)へ変化させていくことに繋がります。この手法をリードナーチャリング(顧客育成)と呼びます。
リードナーチャリングに利用されるコンテンツには、記事やメルマガ、ホワイトペーパーなどがあります。多様なコンテンツを活用してユーザーとの間に信頼を構築していくのです。
このように、オウンドメディアを成功させるためには、リード獲得などの運用によって得られる効果を活用できる目的を持たせることがポイントです。
リードの獲得方法について詳しく知りたい方は、お役立ち資料「リード獲得ロードマップ【全体像を3ステップで紹介】」をご覧ください。
関連記事:リードナーチャリングとは? 意味や効果的な7つの手法を解説
関連記事:リード獲得とは?12のリード獲得方法や効率的に増やすポイントを解説
オウンドメディアの運用目的5つ
オウンドメディアの運用目的は下記の5つに分類できます。
認知拡大
ブランディング
顧客ロイヤルティ(愛着)向上
リード獲得
採用強化
1. 認知拡大
オウンドメディアの目的の一つは潜在顧客への認知拡大です。
潜在顧客とは、まだ自社の商品・サービスを知らない顧客層のこと。悩みを抱えつつも、具体的な解決方法を見つけられていない状態のユーザーを指します。
たとえば潜在顧客が悩みを解決するために検索エンジンで検索をした際、自社のコンテンツが上位表示されていれば自社との接触を果たせるでしょう。集客した潜在顧客に対して適切にアプローチを行うことで、最終的に商品・サービスを購入してもらえる可能性が高まるのです。
オウンドメディアのコンテンツは蓄積されていくため、記事が公開されている間は絶えず集客を行えます。
2. ブランディング
ブランディングを目的にオウンドメディアを運用している企業も多く見られます。自社が属する業界や商品についてコンテンツ発信することで「○○といえば、この会社」と認知してもらえるでしょう。
また一貫性をもたせた発信活動を行うことにより、他社との差別化を図れるメリットも。結果的にユーザーの記憶に残りやすく、商品やサービスを選ばれやすくなります。
さらにブランディングには、顧客の信頼度向上の役割もあります。信頼できる企業として認知されれば、SNSの拡散や口コミからも新たなファンを獲得できるでしょう。
3. 顧客ロイヤルティ(愛着)向上
オウンドメディアを活用することは顧客ロイヤルティ(愛着)向上にもつながります。
オウンドメディアを閲覧するユーザーは新規顧客だけではありません。商品・サービスの使い方やメンテナンスの仕方、リリース情報・アップデート情報などを公開することで、既存顧客にも価値あるメディアとして認識してもらえるでしょう。
また開発の裏話や商品に込められた思いを発信すれば「この商品を選んでよかった」と愛着を感じてもらいやすくなります。
4. リード獲得
オウンドメディア運用の大きな目的としてリード獲得が挙げられます。
リード獲得とは、これから顧客になる可能性の高い見込み顧客(=リード)を獲得すること。オウンドメディアでは、集客したユーザーにお問い合わせや資料請求で個人情報を入力してもらうことでリードを獲得できます。
オウンドメディアを活用したリード獲得では、潜在顧客が何に悩んでいるか、どのような情報を求めているのかを分析し、悩みを解決できるコンテンツを充実させることが重要です。「自分の悩みを解決してくれそうな企業」と認識してもらえれば、お問い合わせや資料請求の数も自然と増えていくでしょう。
オウンドメディアに集客して実際にリードを獲得するまでの具体的な流れや考え方はリード獲得ロードマップ【全体像を3ステップで紹介】で詳細に解説しております。理解を深めたい方はぜひダウンロードして内容を確認してください。
5. 採用強化
採用強化のためにオウンドメディアを運用する企業も存在します。
採用難が進んでいる近年では、どの企業も求人サイト以外の媒体を活用した採用活動を行っています。オウンドメディアは自由な情報発信を行えることから、求人サイトに掲載しきれない情報を発信する場として最適といえるでしょう。掲載する情報としては、社員インタビューや社内行事など社内の雰囲気が伝わる内容が効果的です。
また継続的に情報発信を行うことで、転職潜在層や就職活動前の学生にもアプローチを行えます。その結果、就職先や転職先の候補として選ばれやすくなることがメリットとして挙げられます。
オウンドメディアの成功事例:認知拡大
ここからはオウンドメディアの成功事例を目的別に紹介します。
まずはオウンドメディアを活用して認知拡大に成功した企業を4つ取り上げます。
THE BAKE MAGAZINE
ソレドコ
TERIYAKInews
FASHION HEADLINE
THE BAKE MAGAZINE
THE BAKE MAGAZINEは、チーズケーキ専門店として知られるBAKEが運営するオウンドメディアです。
スタートアップ企業ゆえに知名度の低さを抱えていたBAKEですが、当時お菓子業界では参入企業が少なかったオウンドメディアを活用して、他社との差別化および認知の拡大を成功させました。
お菓子の情報だけでなく、つくる人や材料、さらにお菓子業界やスタートアップに関する情報まで「お菓子のスタートアップ企業」ならではの情報発信を行っている点が特徴的で、幅広い層にリーチすることで多くの集客を実現しています。
現在は月間平均40,000PV以上を獲得するメディアに成長し、オウンドメディアの成功事例としても多く取り上げられています。
ソレドコ
ソレドコは楽天グループが運営しているオウンドメディア。「あなたの知らない沼がある」をテーマに構成されており、何かに夢中になっている人たちの「沼」を紹介することで商品への誘導を行っています。
ライターによる取材形式の記事が多く、広告感を感じさせない点が特徴的。取材者が本当に良いと感じているものだけを紹介しているため、商品の魅力が読者に伝わりやすい内容となっています。
もともとは楽天市場を利用したことがないユーザーに向けて立ち上げられたオウンドメディアですが、コンテンツの面白さが話題となり潜在層への認知拡大に成功しています。
TERIYAKI
TERIYAKIは、実業家の堀江貴文氏がプロデュースするグルメ系オウンドメディアです。「“絶対にハズさない”美味しいお店を検索できる」サービスとして全国のおいしい飲食店を紹介しています。
TERIYAKIのコンテンツ内容はグルメ紹介のみ。堀江氏がプロデュースしているという話題性に加え、一貫性を持つ情報提供を行うことで顧客のニーズを掴んでいる点が特徴的です。
コンテンツ投稿後はSNSでも発信を行い、オウンドメディアとSNSの両軸で集客を行っています。とくにTwitterはフォロワー数4.7万人を誇り、Twitter経由でも認知を拡大していることが読み取れます。
グルメ情報を扱う媒体は多数ありますが、情報に一貫性を持たせること、SNSを活用することで多くの集客を実現しているオウンドメディアです。
FASHION HEADLINE
FASHION HEADLINEは、三越伊勢丹ホールディングスとイードの共同出資により設立された株式会社ファッションヘッドラインが運営するオウンドメディアです。百貨店業界やファッション業界を盛り上げるために作られたメディアで、業界の認知度向上の目的で運用されています。
ファッションに関するニュースを中心に美容やグルメ、ライフスタイルなどさまざまな情報を発信しており、三越伊勢丹に関係なくユーザーが求める情報を提供している点が特徴的。中立性があるコンテンツが評価され、立ち上げから約2年で300万PVを達成しています。
「ユーザーにとって価値ある情報を提供する」というオウンドメディアの基本を徹底することで成功を期したメディアです。
オウンドメディアの成功事例:ブランディング
続いて、ブランドイメージの向上や認知度拡大を目的としたオウンドメディアの成功事例を4つ紹介します。
サイボウズ式
北欧、暮らしの道具店
健康美塾
レッドブル
サイボウズ式
「サイボウズ式」は、サイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。企業の認知度の向上を目的として、2012年に立ち上げられました。
サイボウズ式では、製品PRにつなげないという切り口で、会社や組織のあり方、多様な働き方や生き方について発信しています。ワークライフバランスに重点をおいたコラム・インタビュー記事を通じて、新しい社会の可能性を、呼びかけてきました。
その結果、サイボウズの価値観が多くの共感を集め、企業の認知度やブランドイメージの向上につながりました。企業の業務改善サービスを提供しているサイボウズにとって、こうしたブランディングの成功は、まさに収益に直結するものです。
一方、サイボウズのオウンドメディアは、採用面でも効果を発揮しています。オウンドメディアをはじめとする、積極的な発信により、 サイボウズは「IT業界就職人気ランキング」の常連企業となりました。
北欧、暮らしの道具店
「北欧、暮らしの道具店」は、株式会社クラシコムが運営している、ECサイトとオウンドメディアの一体型サイトです。
サイト内では、北欧をイメージしたアイテムの販売と、北欧の暮らしやアイテムに興味がある人向けのコンテンツを発信しています。
また、SNS、YouTube、自社アプリでも、一貫したブランディングを行っています。その結果、 独自の世界観が構築され、多数のファンを抱えるブランドとなりました。
健康美塾
「健康美塾」は、医薬品メーカーの第一三共ヘルスケア株式会社のオウンドメディアです。
「あなたと大切な人が、より美しく健やかに暮らせるように」をコンセプトに、2020年2月に運用を開始しました。
美容や健康に関する情報や、具体的な症状や健康に関する悩みの解消法など、ユーザー目線のコンテンツを発信しています。自社製品の紹介に限らず、広くユーザーの役に立つ情報をメインに公開していることが特徴です。
ユーザー目線にこだわったことで、 ユーザーの信頼を獲得し、自社製品の名称とブランドを社名とともに普及させることに成功しています。
レッドブル
レッドブルはエナジードリンク「Red Bull」の販売を行うレッドブル・ジャパン株式会社が運用するオウンドメディアです。
エナジードリンクの会社ではありますが、発信内容はスポーツ、ファッション、ゲーム、音楽などと幅広く「仕事×レッドブル」「スポーツ×レッドブル」とシチュエーションに合わせたブランディングに成功しています。
とくにスポーツのコンテンツは一流選手へのインタビューも多く、読み応えも抜群。各分野のプロフェッショナルや最新情報を取り上げており、読み物としてのクオリティを重視することで読者を惹きつけています。
オウンドメディアの成功事例:顧客ロイヤルティ向上
続いて、顧客ロイヤルティ向上に成功した事例を4つ紹介します。
ミクシル
マネーまるわかり
制御機器知恵袋
ミラシルby第一生命
ミクシル
ミクシルはSNS「mixi」やゲームアプリ「モンスターストライク」を手掛ける株式会社ミクシィが運営するオウンドメディア。
手掛けているプロダクトや事業に関するコンテンツを投稿することで、既存顧客との関係を深めています。なかでも人気なのはゲームアプリ「モンスターストライク」の制作工程を公開した記事。キャラクターの制作過程やコラボイベントの背景を知ることができるのは、ファンにとってはうれしいポイントですね。
またミクシルでは「はたらく人」のカテゴリで社員インタビューも掲載されています。インタビューを通してより身近な存在として感じてもらい、企業の信頼度を高めることにも成功しています。
マネーまるわかり
マネーまるわかりは、新潟県の地方銀行である株式会社第四北越銀行、および株式会社ADKマーケティング・ソリューションズが運営するオウンドメディア。
地元・新潟に住む人たちとの「一生のお付き合い」を続けるために制作され、資産運用やローン、保険などの金融商品を利用している既存顧客との接点として利用されています。
コンテンツは「借りる」「貯める・備える」「便利に使う」といった金融機関では一般的なカテゴリー分けがされていますが、特徴的なのは新潟のお金に関する情報ニーズに応えている点です。たとえば「借りる」カテゴリではただ土地を提案するのではなく、除雪機を考慮した土地選びを提案。豪雪地帯ならではのニーズに対応しています。
さらに20~30代の若年層へのアプローチも行っており、既存顧客+新規顧客のどちらにもリーチできるメディア運用を行っています。
制御機器知恵袋
制御機器知恵袋はパナソニック株式会社が運営するオウンドメディア。制御機器の基礎から応用までエンジニアに役立つ情報を掲載しています。
コンテンツはコールセンターに寄せられる質問やお問い合わせをもとに制作されているため、顧客が悩みを解決しやすいよう工夫されています。さらによくある質問をコンテンツとしてまとめることで、サポートの業務効率化も実現。顧客・企業の両者にメリットがある施策となっています。
とくにBtoB企業で活用できる事例です。
ミラシルby第一生命
ミラシルは第一生命保険株式会社が運営するオウンドメディアです。「人と暮らし」「健康」「お金」「保険」といった暮らしに役立つ情報を発信しています。
既存顧客に対しては「ご契約者さまお手続き」というカテゴリを作り、契約内容の確認や変更、資金の引き出しなどの手続きを行えるように導線を設計。著名人へのインタビューなど注目度の高いコンテンツも揃えつつ、既存顧客にとっても便利なメディアとして顧客ロイヤルティ向上に貢献しています。
オウンドメディアの成功事例:リード獲得
続いて、リード獲得を目的としたオウンドメディアの成功事例を紹介します。
ferret
LIG BLOG
キャリアハック(CAREER HACK)
侍エンジニアブログ
グーネットマガジン
ferret
「ferret」は、Webマーケティングツールの開発と販売を行う株式会社ベーシックが、運営するWebメディアです。
「マーケターのよりどころ」をコンセプトに、BtoBのマーケター向けに、マーケティングのノウハウや知見を発信しています。
ferretでは、月間で550万のPV数を獲得し、 見込み客であるマーケター200万人が訪問しています。ターゲットの役に立つ良質なコンテンツを発信し、リード獲得に成功している事例です。
LIG BLOG
「LIG BLOG」は、Web制作会社LIGが自社ホームページ内で運営しているブログです。
LIG BLOGでは、Web制作から、地方創生や教育まで幅広いテーマを取り上げおり、 質の高いコンテンツ発信によって、月間PV数は800万以上となっています。
さらに、LIG BLOG運営のノウハウを生かした、コンテンツマーケティング支援サービスも展開しており、 年間500件以上の問い合わせを獲得しています。
キャリアハック(CAREER HACK)
「キャリアハック(CAREER HACK)」は、人材紹介サービスなどを展開する、エン・ジャパン株式会社が運営するオウンドメディアです。
キャリアハックでは、Web、IT業界のビジネスパーソンをターゲットに、業界を動かす人たちの行動思想やストーリーをインタビュー記事で発信しています。
良質な記事によって、 転職潜在層にもアプローチできるため、人材紹介サービス利用者のリード獲得と育成に貢献しています。
侍エンジニアブログ
「侍エンジニアブログ」は、プログラミング教育サービスなどを提供する、株式会社SAMURAIが運営するオウンドメディアです。
サービスへの集客を目的として、「プログラミング」「エンジニア」などのキーワードで、関連するコンテンツを発信しています。
月間PV数は300万以上で、月間数百件のリード獲得につながっています。
グーネットマガジン
グーネットマガジンは、株式会社プロトコーポレーションが運営する、中古車や新車情報、業界ニュースなどの最新情報を掲載するWebサイトです。
車を所有している人、あるいは購入を検討中のユーザーをターゲットにお役立ち情報を発信しており、幅広い情報を取り上げています。
また、グーネットマガジン独自の試乗レポートなども掲載されており、実際の燃費や乗り心地などを知ることも可能です。
各記事からは、テーマに関連する中古車の販売状況にアクセスできるよう導線設計されています。
オウンドメディアの成功事例:採用活動
最後に、採用促進や離職率の減少を目的とした、オウンドメディアの成功事例を紹介します。
mercan (メルカン)
OnLINE(オンライン) -LINEではこうしています
どこでも地元メディア ジモコロ
コロプラ Be-ars
キャリアハック
THE BAKE MAGAZINE
mercan(メルカン)
「mercan(メルカン)」は、株式会社メルカリが運用している採用オウンドメディアです。「メルカリの人を伝える」をコンセプトに、メンバーや社内の出来事を発信しています。
メルカンの運用目的は、自社にマッチする優秀な人材の採用を促進することと、採用後のミスマッチを減らすことです。
メルカンは、社内外にメルカリのカルチャーを伝える役割を果たし、採用活動の質の向上や、社内外のコミュニケーションの促進、採用ブランディングなどに貢献しています。
OnLINE(オンライン)-LINEではこうしています
「OnLINE(オンライン)-LINEではこうしています」は、LINE株式会社が運用している採用メディアです。
オンラインでは、LINEのバリューである「WOW(人に伝えたくなるような感動や驚き)」な出来事を発信することによって、LINEのカルチャーを社内外に伝えています。
オンラインは、採用活動の質の向上と、社内外でのコミュニケーションの促進、採用ブランディングに貢献しています。
どこでも地元メディア ジモコロ
「どこでも地元メディア ジモコロ」は、地域密着型の求人サービスを提供する株式会社アイデムと、株式会社バーグハンバーグバーグが協力して運営しているオウンドメディアです。
ジモコロでは、地域密着型求人サービスへの応募数増加を目的として、地元(地域)×仕事(働き方)をテーマに面白いコンテンツを発信しています。
アイデムの求人サービスへの応募者の約10%がジモコロ来訪者となるなど、地方の採用促進に貢献しています。
コロプラ Be-ars
コロプラ Be-arsは、オンラインゲームの開発・運営を行う株式会社コロプラが運営するオウンドメディアです。採用を目的に運営されており、エンジニアやデザイナー、プランナーなど、各職種のインタビュー記事が多く掲載されています。
さらに「バーチャルオフィスツアー」「新卒研修リポート」など、入社後のイメージを湧きやすくするコンテンツが充実している点もポイント。求人サイトでは紹介しきれない部分を余すことなく紹介しています。
キャリアハック
キャリアハックは、人材採用や求人メディアを展開するエン・ジャパン株式会社が手がけるオウンドメディアです。テック業界で働く人のためのWebメディアをコンセプトに、IT業界関係者にとって有益な情報を発信しています。
業務に役立つテクニックや開発秘話、最新のAI技術、海外事例など、読者の共感を得やすいものや、他社との差別化を図れるような記事を公開しています。
オウンドメディア運用によって、業界関係者からの認知が高まり、人材を獲得しやすい採用ブランディングにも役立っている事例です。
THE BAKE MAGAZINE
「食」に関連したユニークなブランドや企業、生産者、業界を牽引するリーダーなどへのインタビューを幅広く発信しています。
他にも、デザインやテクノロジーを活用して、お菓子を楽しむアイデアや新たな価値を生み出すコンテンツも展開しているのもポイントです。
ブランディングと採用の両面でアピールすることに成功しており、求人サイトを利用しなくても自社サイトのみで採用エントリーを獲得できています。
オウンドメディアの成功事例から学ぶポイント
ここからは、オウンドメディアの成功事例に共通するポイントについて解説します。
ターゲットの悩みを解決するコンテンツを作る
SEOやGoogleのアルゴリズムを対策する
問い合わせや登録までの導線を作る
それぞれ見ていきましょう。
ターゲットの悩みを解決するコンテンツを作る
オウンドメディアを見てもらうには、自社ビジネスにおけるターゲットとなる人や企業の悩みを想定して、悩みを解消するための記事を書くことが大切です。
単に書きたいことだけを書くのではなく、読み手が欲しいと思っている情報を掲載し、需要と供給をマッチさせるよう意識しましょう。
そのうえで、自社の目的に合わせて自然なPRを行ったり、ブランディングにつながるようなメッセージを伝えることが成功の秘訣です。
SEOやGoogleのアルゴリズムを対策する
オウンドメディアを運営するにあたって、どのような目的があるにしても必ず重要視したいのが、検索エンジンで上位表示を目指すことです。
せっかく魅力的なコンテンツを作成しても、ユーザーに見てもらう機会が少なければ、成果につながることはありません。
できる限り多くのユーザーに見てもらうためには、代表的な検索エンジンである「Google」のアルゴリズムを対策することが大切です。
Googleの評価ポイントを知り、SEOをいかに攻略するかがオウンドメディアで重要なポイントと言えます。
問い合わせや登録までの導線を作る
オウンドメディアで集客したユーザーを自社の見込み顧客にするためには、顧客情報を取得する導線づくりが必要です。
たとえば、問い合わせ用のフォームを用意したり、記事内に問い合わせボタンやURLリンクを追加したりして、見込み顧客の獲得を狙うといいでしょう。
そして、問い合わせしてくれたユーザー情報を一元管理したり、メルマガ配信を通じてさらに関係性を深めたりというアクションも大切です。
オウンドメディアのよくある失敗例
オウンドメディアを成功させるには、他社の失敗を見て学ぶことも大切。次に注意したい、失敗パターンをご紹介します。
コンセプト・戦略の設計が曖昧
オウンドメディアを「他社で効果があるから始めてみよう」など、曖昧な理由で運用してしまうと、コンセプト・戦略の設計が不明瞭となります。軸のない状態で運用してしまうと、コストばかりのかかる目的を果たせないメディアとなってしまうことも。
オウンドメディア運用を始める段階で目的・目標を明確化させ、KGIやKPIなどの数値目標を設定して方向性にブレがないようにする必要があります。
自社の宣伝ばかりで内容がニーズに沿っていない
コンテンツの内容が宣伝ばかりになってしまうことで、ユーザーにとって価値を感じてもらえないケースがあります。たとえば、終始自社サービスの宣伝ばかりで読者の悩みが解決できない記事となってしまうと、離脱の原因となったり、時間を無駄にした印象でサービスの印象を悪くしたりする恐れも。
まずは潜在層も含めた読者をターゲットとし、課題解決に真摯な内容のコンテンツを作成してみましょう。そのためには、適切なペルソナの設計をしてニーズを捉えることが重要です。
効果的なペルソナ設計を学びたいとお考えの方は、お役立ち資料「ペルソナ設計入門ガイド-LeadGridチームが実際に使っているワークショップ手法を公開-」をご覧ください。
このように、読者が求める情報をベースにコンテンツ作成をすることで、自社サービスにまでも価値を感じてもらえるメディア作りができるのです。
関連記事:Web制作でのペルソナ設計とは?ペルソナの作り方やコツを解説
SEO対策が不足している
SEOは日本語で「検索エンジン最適化」と呼ばれます。SEO対策とはGoogleなどの検索エンジンがページを正しく評価できるよう施策をして検索結果が上位表示となるように目指すこと。一般的に、ターゲットユーザーが求める情報を得るために検索するであろうキーワードを設定しコンテンツ作成をするなどの施策があります。
SEO対策が不足していると、流入経路がコストのかかる広告やSNSなどに偏ってしまい、安定した集客がしづらくなってしまいます。ユーザーのニーズを捉えて対策を行うことで将来的にも安定した集客ツールになるでしょう。
このように、コストをかけずに集客できる仕組みを確立するためにもSEO対策は重要だと言えます。
SEOのリソースがなく手始めに学んでみたいとお考えの方は、お役立ち資料「初期段階の内部SEO|40の対策項目チェックシート」を活用してみてください。
関連記事:SEOに強いオウンドメディアの制作・運用ポイントを対策施策別に徹底解説
オウンドメディアを成功に導く運用ポイント4つ
成功しているオウンドメディアには、どのような共通点があるのでしょうか。
オウンドメディアの成功事例から学ぶ運用のポイントを解説します。
目的に合った戦略の策定
目的に合った運用体制の構築
目的に合った効果測定と改善の実施
ユーザーに合った情報の見つけやすいサイト構成
1. 目的に合った戦略を策定する
オウンドメディア運用では、目的に合った適切な戦略を策定することが重要です。なぜなら、目的によって、成果指標が異なるためです。目的に合った最終目標から、逆算してKPI(各プロセスにおける成果指標)を設定しましょう。
たとえば、採用目的の場合、応募者数や面接設定数など、リード獲得目的であれば、問い合わせ数や資料申込数など、ブランディング目的であれば、PV数やSNSのシェア数などが、KPIとして設定される項目です。
自社がオウンドメディアを運用する目的を明確にし、目的に合わせて戦略を策定しましょう。
KPIを設定する際はメディアの目的はPVではない!?オウンドメディア収益化で本当に重要なのは◯◯の数もぜひご一読ください。「オウンドメディアのKPIならPV数!」と短絡的に決めてしまうと施策の失敗につながることもあります。どのようなKPIを設定すべきか、順を追って解説しております。
2. 目的に合った運用体制を構築する
継続的にオウンドメディアを運用していくためには、運用体制の構築が必須です。オウンドメディア運用では、サイト構築からコンテンツ制作、運用まで膨大な業務が発生するため、兼業では十分に対応しきれません。
また、Web制作やデザインだけでなく、オウンドメディア運用の目的に合ったスキルやノウハウも求められます。各分野の人材を集め、専任チームを構築しましょう。
自社だけで運用体制を構築することが難しい場合には、部分的に外注するという手段もあります。
3. 目的に合った効果測定と改善を実施する
オウンドメディアの運用では、ただコンテンツを発信するだけでなく、効果測定を行い、適切に改善していくことが重要です。
成果を出すためには、目的に合わせて、追う数字を決め、効果測定と改善を繰り返しましょう。
オウンドメディアの改善施策として主要なものの一つにリライトがあります。リライトはやり方を誤ってしまうといくら時間をかけても成果に繋がらない恐れがあるため、理想的なやり方を把握してから実施するようにしましょう。
リライトの手順と見るべき12のポイントでやり方を解説しています。ぜひお役立てください。
CV数を伸ばしていきたい時はメディア全体を見直して改善点を洗い出し、実行する施策を決めましょう。CVR改善チェックシートが役立ちますよ。
4. 情報を見つけやすいサイトを構成する
オウンドメディアはユーザーの知りたい情報が見つけやすく掲載されていることも重要です。せっかく作り込んだ内容でも、ユーザーに見てもらえなければ意味がありません。
記事を出来るだけ見つけやすくする施策として、たとえば内部リンクの設置などがあります。リンクの設置はSEOに対しても有効な策だと言われており、サイトの評価向上につながることも。
そのほかサイト内検索を分かりやすくカテゴリー分けしたり、タグ付けをして気になるキーワードで届けたいコンテンツがヒットするように工夫したりするなども有効です。
コンテンツを人に届ける策としてオーガニック検索での流入も大事ですが、サイト構成を分かりやすくして情報を見つけやすくすることで、記事だけでなくメディアそのものに価値を感じてもらいやすくなります。
メディアの価値を上げることで、通知設定の許可なども促しやすくなり、結果としてユーザー育成のきっかけを作ることが出来るのです。
オウンドメディアの作り方4ステップ
成功できるオウンドメディアを制作するためには、4ステップに分けた次の段階を踏むことが重要です。
- 企画・準備:目的や運用体制などの設計
- サイト制作:必要な機能やデザインなどの設計
- コンテンツ制作:記事作成などの中身作り
- 公開作業:見え方やツール動作の確認
下記の記事ではオウンドメディアの作り方から、制作におすすめのCMS・サービスまでを分かりやすく紹介。立ち上げから運営までの流れを理解したいとお考えの方はぜひご覧ください。
関連記事:オウンドメディアの作り方5ステップ|立ち上げから運営まで徹底解説
オウンドメディアに掲載する記事の書き方
オウンドメディアを成功させるには、ユーザーにとって価値を感じる内容であることが重要です。記事は基本的に上図のような3つの要素で構成されています。また、制作の手順としては次のような工程があります。
- 記事のテーマを決める
- 記事の骨組みとなる構成をつくる
- 記事を執筆する
- 記事を推敲する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
記事のテーマを決める
記事を執筆する前に、明確なテーマを決めることが重要です。
まずは、どのような読者層に向けて記事を書くのかを考えましょう。読者の興味やニーズを反映することで、成果を上げるコンテンツを作ることができます。
市場の動向やトレンドをおさえてキーワードを調査し、記事のテーマに反映させることで、よりアクセスを増やしやすくなります。
また、記事を通じて達成したい目標を設定しましょう。認知度向上、製品やサービスのPR、ブランディングなど、目的にもとづいてテーマを決定します。
適切なニーズを捉えるには、先述したようにペルソナの設計をして出来るだけ実際のユーザーを想定したニーズを探ることが重要です。記事の書き方について詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
■関連記事
記事の書き方マニュアル|読みやすい文章のコツから記事構成の作り方まで解説
記事の骨組みとなる構成をつくる
設定したテーマをもとに、記事構成をつくります。
読者が知りたい情報を網羅的に整理し、競合他社と差別化を図るためのオリジナリティ溢れる情報を盛り込みましょう。
構成段階で、どのような流れにするか、どのような情報を盛り込むかを明確化することによって、完成後のイメージが固まります。
記事を執筆する
記事を執筆するときは、自然かつ分かりやすい文章にすることを意識しましょう。
ユーザーにとって分かりやすく、有益な情報を届けるために、専門用語や難しい言葉は使わないように心がけてください。
定期的に改行や文字装飾などを加えて、視覚的にも分かりやすくなる工夫をすることが大切です。また、画像やグラフなどを用いたり、具体例や数値を提示するのも有効です。
常にユーザー目線に立って、検索意図を満たしつつ、分かりやすいコンテンツ記事を作ることを目指しましょう。
記事を推敲・公開する
文章の流れを整えるために、誤字脱字や文法のミスを修正しましょう。また、初めに設定した目標と一致しているかを再確認することも大切です。
記事が公開される前にはプレビューを行い、必要であれば他の関係者や編集者にチェックしてもらうのがいいでしょう。記事を公開する際は、SNS戦略を立てて、拡散を促進するのがおすすめです。
SEOライティングについて手軽に学んでみたいとお考えの方は、お役立ち資料「SEO記事構成案 穴埋めシート」をご活用すると効率的に学べます。穴埋め形式で執筆に挑戦できるため効率的にスキルを身につけることができるでしょう。
まとめ
今回は、オウンドメディア運用によって、採用やブランディング、リード獲得において成功した企業の事例を紹介しました。自社の目的に合わせて、参考にしてみてください。
また、オウンドメディア運用を成功に導くためには、目的に合った戦略の策定、運用体制の構築、効果測定と改善の実施が必要不可欠です。成果を出すためには、自社がオウンドメディアを運用する目的をしっかりと見定め、運用において重要なポイントを押さえましょう。
成果につながるオウンドメディアの構築と運用には、LeadGridがおすすめです。
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また「メディアのPVを増やしたけど、思ったほど成約しない」「広告費をかけてメディアやランディングページの宣伝したけど、成約率が悪い」と悩んでいる方に読んで欲しい、メディアを運営する上で知っておきたい重要な指標についてまとめた資料をこちらのページで公開しています。
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エネルギー業界に強いデジタルマーケティング会社5選|施策のポイントや選び方も解説
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お客様の声
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採用力強化を目的に更新性の高いCMSを導入し、自社で自由に情報発信できる体制を実現した事例
株式会社ボルテックス 様
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直感的な操作性・自由に構成を変更できる柔軟性により、理想のサイト運営が可能になった事例
株式会社フォーカスシステムズ 様
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ロゴ・サイト・モーション、すべてのデザインに世界観を込めたリブランディング事例
circus株式会社 様
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物流DX企業として信頼いただけるようなサイトデザインに刷新し、SEO流入も増加した事例
三菱商事ロジスティクス株式会社 様
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