企業サイトリニューアルでよくある7つの失敗パターンと対策を解説
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企業サイトのリニューアルは、多くの時間と予算をかけたプロジェクトです。準備と対策を怠ると、期待した成果を得られないばかりか、かえって状況を悪化させてしまう可能性があります。
本記事では、企業サイトリニューアルでよく発生する7つの失敗パターンを詳しく解説し、それぞれに対する具体的な対策法をお伝えします。初めてリニューアルを担当する方も、過去に苦い経験をお持ちの方も、ぜひ参考にしてください。
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企業サイトリニューアルでよくある7つの失敗パターン
以下では、特に頻発する7つの失敗パターンを詳しく解説します。これらの失敗を事前に把握し、適切な対策を講じることで、リニューアルプロジェクトを成功に導くことができます。
1. 目的設定が曖昧でプロジェクトが長期化する
リニューアルプロジェクトの失敗の多くは、目的設定の曖昧さからきています。「なんとなく古くなったから」「競合他社がリニューアルしたから」といった漠然とした理由でスタートすると、プロジェクト全体が迷走し、長期化してしまいます。
よくある失敗例
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対策としては、SMART原則を活用することが重要です。SMART原則とは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(期限付き)の5要素を満たす目的設定手法です。
例えば「6ヶ月以内にWebサイト経由のお問い合わせ数を現在の月10件から月30件に増加させる」といった具体的な目標を設定しましょう。目的設定後は、関係者全員で共有し、プロジェクト憲章として文書化することで、後々の認識違いを防げます。
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2. 社内合意を怠り、完成直前に大幅修正が発生する
リニューアルプロジェクトには多くの部署が関わるため、社内合意形成を軽視するとリリースの遅れにつながります。特に、経営層や各部署の責任者との調整を怠ると、プロジェクトが頓挫するリスクも否定できません。
よくある失敗例
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対策としては、まずプロジェクトに関わるすべてのステークホルダーを洗い出し、それぞれの立場や関心事を整理することが必要です。経営層、マーケティング部門、営業部門、人事部門、IT部門など、関係する部署を網羅的に把握しましょう。
そして各ステークホルダーとの定期的な報告会を設定し、プロジェクトの進捗や重要な決定事項について共有します。特に重要な意思決定については、会議録を作成し、合意内容を明文化することが重要です。
3. 制作会社選定を誤り、品質が期待を大幅に下回る
価格の安さだけで制作会社を選んだり、実績を十分に確認しなかったりすると、品質の低い企業サイトになってしまいます。企業サイトは会社の顔となるものであるため、制作会社選びは慎重に行うべきです。
よくある失敗例
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制作会社の選定では、価格だけでなく総合的な評価を行うことが大切です。評価項目には、過去の制作実績と品質、類似業界での経験、提案内容の具体性と妥当性、プロジェクト管理体制、アフターサポートの充実度、コミュニケーション能力などを含めましょう。
また依頼時には、RFP(提案依頼書)を作成することもポイントとなります。RFPを提示し、複数社から提案を受けることで、同じ条件で比較検討できるためです。
関連記事:サイトリニューアルのRFPとは?作成の流れや記載すべき項目・ポイントを解説
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4. SEO対策を軽視して検索順位が暴落する
リニューアル時にSEO対策を軽視すると、検索順位が大幅に下落し、オーガニック流入が激減する可能性があります。
よくある失敗例
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対策として、リニューアル前に現在のサイトのSEO状況を詳細に分析することが重要です。主要ページの検索順位、流入キーワード、被リンク状況などを把握し、リニューアル後も維持すべき要素を明確にしましょう。
そのうえで、URLを変更する場合は301リダイレクト設定を行い、検索エンジンの評価を新URLに引き継ぎましょう。新サイトの重要なページには適切な内部リンクを設置し、サイト全体の評価が効率的に流れるよう設計することも大切です。
関連記事:SEOでみるサイトリニューアルの注意点10選!外注の選定基準も解説
5. 予算管理を怠り大幅にコストオーバーする
予算管理の不備により、当初の見積もりを大幅に超えるコストが発生するケースも多く見られます。特に、追加要望や仕様変更が頻発すると、予算が膨らみやすくなります。
よくある失敗例
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対策としては、プロジェクト開始前に詳細な見積もりを取得し、各項目の内訳を明確にすることが必要です。デザイン費、コーディング費、機能開発費、テスト費、プロジェクト管理費など、すべての作業項目について具体的な金額を確認しましょう。
契約時には、追加費用が発生する条件と承認プロセスを明文化し、仕様変更や追加機能については事前に見積もりを取得する仕組みを作ると、コストが膨らみにくくなります。また予算の20%程度は予備費として確保し、定期的に予算執行状況をチェックすることも大切です。
関連記事:サイトリニューアルの費用相場は?相場や費用を抑えるポイントも解説
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6. ユーザビリティを軽視して使いにくいサイトになる
デザインや機能にばかり注目し、実際の使いやすさを軽視すると、訪問者にとって使いにくいサイトになってしまいます。直接的にビジネス成果に悪影響を与えるため、特に気を配りたいポイントです。
よくある失敗例
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ユーザビリティを向上させるには、ユーザー中心設計のアプローチを採用することが重要です。ペルソナ設定、カスタマージャーニーマップを作成し、ターゲットユーザーのニーズと行動パターンを具体化しましょう。
またプロトタイプ段階でのユーザビリティテストも効果的で、実際のターゲットユーザーにサイトを使ってもらい、使いにくい箇所や改善点を発見できます。レスポンシブデザインの品質確認、アクセシビリティへの配慮も忘れずに実装しましょう。
関連記事:Web制作でのペルソナ設計とは?ペルソナの作り方やコツを解説
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関連記事:レスポンシブ対応とは? 5つの対応方法や注意点をWeb制作会社が解説
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7. 運用体制を構築できずコンテンツを更新できなくなる
リニューアル完了後の運用体制を事前に構築していないと、せっかくの新サイトが十分に活用されません。更新が滞り、情報が古くなることで、企業の信頼性にも悪影響を与えてしまいます。
よくある失敗例
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対策として、リニューアル前に運用担当者を明確に決め、役割分担を定めることが必要です。コンテンツ更新、問い合わせ対応、アクセス解析、技術的メンテナンスなど、各業務の責任者を設定しましょう。
運用マニュアルを作成し、更新手順、緊急時の対応方法、定期的なメンテナンス項目などを文書化することも必要です。さらに更新スケジュールも事前に計画し、ニュース・お知らせは月2回以上、ブログ記事は月4回以上など、具体的な更新頻度を設定して担当者のカレンダーに組み込むことをおすすめします。
リニューアル成功のためのチェックリスト
これまで解説した失敗パターンを回避し、成功するリニューアルを実現するためのチェックリストをご紹介します。プロジェクトの各段階で確認し、漏れがないようにしましょう。
企画・計画段階のチェックポイント
プロジェクト開始前の企画・計画段階は、リニューアル全体の方向性を決めるフェーズです。この段階での準備不足が後々の問題につながるため、以下の項目を入念にチェックしましょう。
明確で測定可能な目的とKPIが設定されている
関係部署(経営層、営業、マーケティング、人事、IT)との合意が得られている
十分な予算と現実的なスケジュールが確保されている
プロジェクト体制と役割分担が明文化されている
詳細なRFP(提案依頼書)が作成されている
現状サイトのアクセス解析と課題分析が完了している
競合他社サイトの調査と比較分析が実施されている
ターゲットユーザーとペルソナが具体的に定義されている
プロジェクト憲章に関係者全員が署名している
特に、目的設定と社内合意形成は最重要項目です。これらが曖昧だと、プロジェクト全体が迷走するリスクが高まります。
制作段階のチェックポイント
実際のサイト制作が始まると、多くの作業が並行して進行します。品質とスケジュールを両立させるため、定期的に以下の項目をチェックし、問題の早期発見に努めましょう。
制作会社との定期的な進捗確認会議が設定されている
SEO対策(リダイレクト設定、メタタグ、サイト構造)が計画されている
全デバイス(PC、タブレット、スマートフォン)での表示確認が実施されている
ユーザビリティテストまたは社内レビューが行われている
セキュリティ対策(SSL、脆弱性対策)が実装されている
予算執行状況が週次または月次で管理されている
マイルストーンごとの品質チェックが実施されている
仕様変更時の承認プロセスが機能している
バックアップとテスト環境が適切に構築されている
この段階では、制作会社とのコミュニケーション不足により認識のズレが生じやすいため、定期的な確認と文書化が重要です。
公開・運用段階のチェックポイント
サイト公開は新たなスタートラインです。公開後に慌てることがないよう、事前に運用体制を整備し、以下の項目を確実に実行しましょう。
全ページの動作確認(フォーム送信、リンク、表示)が完了している
旧サイトから新サイトへの301リダイレクト設定が適切に行われている
Google Analytics、Search Consoleなどの解析ツールが設置されている
定期バックアップの自動化設定が完了している
運用マニュアル(更新手順、緊急時対応)が作成されている
コンテンツ更新担当者への操作研修が実施されている
月次の効果測定とレポーティング体制が構築されている
技術サポート体制(制作会社との契約、連絡先)が整っている
サイトリニューアルの社内外への告知計画が実行されている
公開後の運用体制が整っていないと、せっかくのリニューアル効果が半減してしまいます。継続的な改善サイクルを構築することが成功の鍵となります。
企業サイトのリニューアルプロジェクトは念入りな準備が必要
企業サイトリニューアルは複雑で多くのリスクを伴うプロジェクトですが、準備と対策により成功に導くことができます。今回ご紹介した7つの失敗パターンと対策法を参考に、計画的にプロジェクトを進めていきましょう。
特に重要なのは、リニューアル後の運用体制の構築です。本記事でも解説した通り、せっかくの新サイトも更新されなければ企業の信頼性を損なう結果となりかねません。
そこで検討いただきたいのが、運用のしやすさを第一に設計されたCMS「LeadGrid」です。
LeadGridは、1,500社のサイト制作・マーケティング支援のノウハウを活かし、本記事で紹介した失敗パターンを回避する機能を備えています。
SEO対策機能を標準装備(パンくずリスト設定、構造化マークアップ等)
見たまま編集機能により、専門知識なしでコンテンツ更新が可能
社内の誰でも更新できるため、担当者不在のリスクを回避
顧客管理・リード分析機能で、リニューアル効果を定量的に測定
MA/SFA連携により、マーケティング活動との連携も円滑に
CMS導入をご検討の方は、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
リニューアルプロジェクトの期間はどれくらい必要ですか?
一般的に3〜6ヶ月程度が目安です。小規模サイトなら3ヶ月、中規模なら4〜5ヶ月、大規模サイトや複雑なシステムを含む場合は6ヶ月以上かかることもあります。
リニューアルの適切なタイミングはいつですか?
デザインが古くなった(3〜5年経過)、スマートフォン対応ができていない、更新作業が煩雑、競合他社と比較して見劣りする、ビジネスモデルや組織体制が大きく変わった、などの状況が当てはまる場合が適切なタイミングです。ただし、アクセス数が多い繁忙期は避けることをおすすめします。
社内にWeb担当者がいなくてもリニューアルは可能ですか?
可能ですが、プロジェクトリーダーの任命は必須です。専門知識がなくても、社内調整、要件整理、制作会社との窓口役は必要です。運用段階を考慮すると、更新作業を簡単に行えるCMSの導入や、制作会社の運用サポートを活用することで、専任担当者なしでも継続的な運用が可能になります。
リニューアルの成功はどう判断すればいいですか?
事前に設定したKPIの達成度で判断します。アクセス数、問い合わせ数、滞在時間、直帰率などの定量的指標と、社内外からの評価、更新作業の効率化などの定性的な改善を総合的に評価しましょう。リニューアル後3〜6ヶ月程度でデータが安定するため、その時点で効果測定を行うことが重要です。
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