コーポレートサイトはWeb戦略の要。企業成長につなげるための4つのポイント
Web上で自社を紹介するツールとして、多くの企業がコーポレートサイトを運営しています。
コーポレートサイトは、戦略的に活用すれば企業成長を加速させる強力なツールです。しかし、十分な効果を発揮できていないコーポレートサイトも少なくありません。
コーポレートサイトの制作には150万円〜と大きなコストがかかるため、費用対効果の最大化は重要な課題です。
この記事では、Web戦略におけるコーポレートサイトの役割と、コーポレートサイトを企業成長につなげるための4つのポイントについて紹介します。コーポレートサイトを制作する際の注意点もお伝えしますので、コーポレートサイトの新設またはリニューアルを検討している方はぜひご一読ください。
なお、下記資料ではコーポレートサイトのリニューアル費用や制作までの流れ、制作期間などを網羅的に解説しています。コーポレートサイトをリニューアルすべきかのチェック表も用意しているため、リニューアルすべきか迷っている方もぜひ参考にしてください。

Web戦略とは
「Web戦略」とは、企業活動において、目的を達成するためにWebをどう活用していくかという目標や計画を指します。「Webで何を行うか」または「何を行わないか」の枠組みや方向性と言い換えてよいでしょう。
Web戦略なしで活動することは、無計画に登山をするようなものです。リソースを投下した割に期待した効果が得られなかったり、長期で機会損失を発生させたりといった失敗につながります。
限られたリソースを勝算のある施策へ効率よく投下するためにも、しっかりとしたWeb戦略を策定することが重要です。
関連記事:Webマーケティングとは? 簡単に誰でもわかるように方法や始め方を解説!
なお、似たような言葉に「Web戦術」もあります。こちらはリスティング広告、SNS活用、アプリ開発といった具体的な手法の意味合いが強い用語ですので、使い分けに注意してください。
Web戦略におけるコーポレートサイトの役割2つ
コーポレートサイトは、オンライン上で企業情報を掲載する企業の公式サイトです。Web戦略において、コーポレートサイトが担う役割は2つあります。
第1の役割. Web上での「企業の顔」
コーポレートサイトの役割の1つは、Webにおける「企業の顔」です。
コーポレートサイトには、顧客や株主、求職者といった幅広いユーザーが訪れます。そのようなユーザーたちに向けて、自社に関する情報を網羅して届けるのがコーポレートサイトの役割です。
具体的には、以下のようなコンテンツを用意します。
- 会社概要
- サービス・製品情報
- 採用情報
- 最新ニュース
- IR情報
- お問い合わせ窓口
「検索エンジンで企業名を検索したときに、上位に自社のコーポレートサイトが表示されること」「サイトを訪問したユーザーが、自社へ信頼を感じてくれること」の2つを満たせれば、企業の顔としての役割は果たせていると言えます。
関連記事:【テイスト別】コーポレートサイトの制作事例25選|制作時のポイントも解説
第2の役割. 企業のWeb戦略の要
コーポレートサイトの第2の役割は、「企業のWeb戦略の要」です。
ユーザーは、印刷物やWeb広告、SNSといったさまざまな媒体を通じて企業を認知します。そして、関心を持った企業について調べる際に訪れるのがコーポレートサイトです。
つまり、コーポレートサイトは各媒体をつなぐ拠点として活用できるのです。
- 自社のブランディング
- 製品・サービス情報の発信
- 採用活動
- IR活動
このように、コーポレートサイトは複数の目的で活用できます。
たとえばSNSでサービスに興味を持った顧客は、コーポレートサイトを通じて見積りや資料請求へ進んでくれるかもしれません。求職者がコーポレートサイトで企業に魅力を感じれば、採用情報ページのエントリーボタンを押してくれる可能性があります。
コーポレートサイトをWeb戦略の要としてうまく運用することで、企業成長を実現できるのです。
コーポレートサイトを企業成長につなげるための4つのポイント
スマホで気軽にネット検索できるようになり、自社紹介としてコーポレートサイトを持つのが当たり前になってきました。それにともない、「Web戦略の要」としての役割が重視されつつあります。
うまくコーポレートサイトを活用して企業成長へとつなげるには、次の4つのポイントを意識する必要があります。
- 目的とターゲットの優先順位を明確にする
- 他媒体との役割の違いを整理する
- ユーザーの行動シナリオを考える
- 効果測定と検証・改善が行える運用体制を作る
ポイント1. 目的とターゲットの優先順位を明確にする
前述したとおりコーポレートサイトはさまざまな目的で使用でき、ターゲット層も多岐に渡ります。
しかし、戦略的にコーポレートサイトを使うなら、目的とターゲットには優先順位をつけるべきです。
- 自社商品の認知拡大や売上向上が目的なら、ターゲットは既存顧客・見込み顧客
- IR情報を発信して投資を促進するのが目的なら、ターゲットは投資家や株主
- 採用活動の強化や効率化が目的なら、ターゲットは求職者や就職活動中の学生
もっとも力を入れたい目的を選択し、リソースを集中させたほうが成功しやすくなります。
なお、下記資料ではWebサイトの集客について詳しく解説しています。Webサイトは見てもらうだけではなく、顧客になってもらうことが重要です。SEOや広告で訪問したユーザーを効果的に顧客にしたい方は、ぜひご覧ください。

なお優先順位付けが難しい場合は、製品情報に特化したサービスサイトや採用情報のみを扱う採用サイトを別に用意するのも1つの方法です。
関連記事:サービスサイトを作るメリットや必要な構成、事例などを紹介
関連記事:求める人材が集まる採用サイトとは|デザインの前に押さえるべきポイント
ポイント2. 他媒体との役割の違いを整理する
企業が広報や営業活動で活用できる媒体は、コーポレートサイトだけではありません。
- SNS
- 動画チャンネル
- オウンドメディア
- Web広告
- 紙媒体
上記のような媒体を既に使っている、または使用予定があるならば、コーポレートサイトと他媒体の役割の違いを整理しましょう。
Web戦略は、各媒体を連携させて相乗効果を狙ったほうが成功しやすくなります。また媒体を整理することで、同じようなターゲットに似たようなアピールをしてしまうムダを省けます。
ポイント3. ユーザーの行動シナリオを考える
Web戦略の目的達成に向けて、コーポレートサイトを通したユーザーの行動シナリオを考えることが重要です。
ユーザーが企業を知ったきっかけ(タッチポイント)
ユーザーのコーポレートサイトへの流入経路
ユーザーがコーポレートサイトを訪問した動機
ユーザーの動機に対して、コーポレートサイトで提供できる情報
コーポレートサイト訪問後、ユーザーにとって欲しい行動
コーポレートサイトを介してどのようにユーザーとコミュニケーションを図るか整理し、提供すべきコンテンツ、CVポイント、KPIを決定していきます。
また、ユーザーの行動シナリオを考える際は、ペルソナ設計を行ったほうがシナリオの精度が上がります。
関連記事:Web制作でのペルソナ設計とは? ペルソナの作り方やコツを解説
たとえば「サービスの会員数を増やしたい」という目的があった場合、サイトに訪問してほしいユーザーは、そのサービスに魅力や必要性を感じる人です。ペルソナを定めておくと、対象ユーザーがどのような悩みや課題を抱えていて、サービスのどこに興味を持つかなどを分析・考察しやすくなります。
下記資料では、複数メディアを運営している当社のペルソナ設計ノウハウを余すことなく解説しています。ペルソナ設計初心者の方にも理解できるような資料となっているため、ぜひご活用ください。

なおここで検討した内容は、カスタマージャーニーマップなどの形でアウトプットし、チームや関係者間で共有しておきましょう。
関連記事:BtoBカスタマージャーニーとは? メリットや作成方法を詳しく解説
ポイント4. 効果測定と検証・改善が行える運用体制を作る
想定した行動シナリオどおりにユーザーが動いてくれているのか、効果測定も必要です。
たとえコーポレートサイトのPV数が増えたとしても、期待した行動をユーザーが取ってくれなければ目的には届きません。はじめはシナリオどおりに進まないことも想定し、ユーザーの行動を評価できるようなKPIを設定します。
たとえば採用強化がコーポレートサイトの主目的ならば、サイト経由でのエントリー数のほかに、採用情報ページのPV数や直帰率なども指標になるでしょう。コーポレートサイトのPV数は増えているのに、採用情報ページのPV数が変わらない場合は、サイト設計の改善が必要かもしれません。
結果を検証し、必要な改善施策を策定・実行できる運営体制作りが重要です。
なお、Webサイトでエントリー数や申し込み数を向上させたい場合は、Webサイトを訪問したユーザーのCVR(コンバージョン率)を上げるべきです。適切なCV対策を行ってCVRを上げることができれば、PV数に依存せずWebサイトの効果を最大化することができます。
下記資料ではCVRを改善する方法を詳しく解説しています。チェックリストになっており、CVR向上に何が足りないかすぐにわかる仕組みになっているため、ぜひご活用ください。

コーポレートサイト制作で気をつけたい5つのポイント
コーポレートサイトの制作でつい見落としがちなポイントについて紹介します。
ポイント1. サイトデザインは「企業らしさ」を重視する
コーポレートサイトのデザインは、企業の第一印象を決めます。つい「かっこいいデザイン」や「おしゃれなデザイン」を取り入れたくなりますが、もっとも重要なのは企業らしさです。
Webデザインは、アピールしたい企業の強み、存在意義、コンセプトを視覚的に示すものです。ひと目で「企業らしさ」がわかるデザインを採用しましょう。
関連記事:コーポレートサイトのデザインにおける5つのポイントと事例10選
ポイント2. マルチデバイス対応にする(レスポンシブデザイン)
コーポレートサイトは、スマホやタブレットでも見えやすいようマルチデバイス対応(レスポンシブデザイン)にします。
関連記事:レスポンシブ対応とは? 5つの対応方法や注意点をWeb制作会社が解説
近年、スマホからの流入が半分を占めるともいわれます。「コーポレートサイトをスマホで見たら表示が崩れていた」となれば、時代遅れな企業との印象を与えかねません。SEOの観点からも、スマホ最適化は重要です。
ただし、このとき重視したいのがスマホやタブレットならではのUI/UXです。ボタンやフォームなど、ユーザーの操作が必要な部分は、操作感が悪いだけで離脱の要因になってしまいます。
「スマホでも表示が崩れない」よりも一歩進んだ配慮のあるコーポレートサイトを制作しましょう。
ちなみに、特別な設定が必要なくレスポンシブ対応する手段として、CMS「LeadGrid」の活用がおすすめです。LeadGridは実装時点でPCやスマホ、タブレットに表示対応しているほか、ページを見たまま編集できるなど、Webサイト制作・運用初心者にも安心の設計となっています。
下記資料では、LeadGridについてより詳しく解説しています。これからコーポレートサイトを制作予定の方は、ぜひご覧ください。

ポイント3. 事業内容によっては多言語サイトも検討する
今後はグローバルな市場に進出する、またはインバウンドを狙うという場合は、コーポレートサイトの多言語化も検討しておく必要があります。
Webサイトの多言語化については、2つの方法があります。
- サイトを2つ以上の言語に対応させる(言語選択ボタンの設置)
- 日本語サイトとは別に海外向けサイトを立ち上げる
コーポレートサイトの内容は変えず、言語だけ切り替えたい場合は、言語選択ボタンを設置するのが簡単です。
一方、国内向けとは別の切り口でアピールをしたい場合は、別サイトを立ち上げるほうがスムーズです。展開したい国が複数ある場合は、グローバルサイトとして英語サイトを作り、必要に応じて言語選択ボタンを設置する方法もあります。
ポイント4. 定期的にリニューアルする
コーポレートサイトは、定期的なリニューアルが必要です。
- Web戦略が変更になった
- サイトデザインが古くなった
- Web環境が変化した
などの理由により、コーポレートサイトはおよそ3〜5年ほどでリニューアルが必要とされています。
同じコーポレートサイトでずっと対応できるわけではない、という点に注意し、サイトの拡張性を意識して制作を進めるべきといえます。
下記資料ではコーポレートサイトのリニューアルについて、費用やスケジュール感、制作の流れを解説しています。リニューアルの全体像を理解したい方は、ぜひご覧ください。

ポイント5. 担当者が操作しやすいCMSを導入する
昨今は、多くのコーポレートサイトで全体または一部にCMSを導入しています。
- コンテンツの更新や修正は担当者ベースでスピーディーに行いたい
- 企業ブログやニュースのような更新コンテンツを用意したい
上記のようなニーズがある場合はCMSの導入をおすすめします。
WordPressのようなオープンソース型から、LeadGridのようなSaaS型までCMSにはさまざまな種類があり、その機能も多種多様です。
操作性が悪いCMSや既存ツールと連携できないCMSは、コーポレートサイト運営にムダな工数を発生させます。運営に関わる担当者のWeb知識や経験に合わせ、効率的に操作できるCMSを選定してください。
CMS選びに迷っている方は、下記資料をご覧ください。60個以上のサービスから厳選したCMSについて、各CMSが得意なこと、不得意なことを表でまとめています。自社の目的にあったCMSがひとめで理解できる資料となっているため、ぜひご活用ください。

コーポレートサイトを戦略的に運用し、企業成長へつなげよう
コーポレートサイトは「企業の顔」であるとともに、Web戦略の要です。Webを使った営業活動や広報活動が当たり前になりつつあるなかで、コーポレートサイトを通じたユーザーとのコミュニケーションは重要度を増しています。
コーポレートサイトを戦略的に運用し、企業成長を支えるツールとして活用していきましょう。
コーポレートサイトの新規制作やリニューアルをお考えなら、ぜひ「LeadGrid」をご検討ください。
LeadGridはリード獲得に特化したCMSです。コーポレートサイトから得たリードを一括管理することができます。またリードの獲得経路も分析できるため、各リードに対して適切な営業施策を走らせることも可能です。
さらにWebサイト制作・運用が初心者の方にも安心の設計。ページを見たまま編集できるほか、写真の追加やダウンロードフォームの編集はドラッグ&ドロップで完結します。
すでに100社以上の企業で導入されており、コーポレートサイト以外にも、オウンドメディアやサービスサイト、採用サイトなどでも活用されています。
▼下記資料はLeadGridの制作事例集になります。LeadGridの使用イメージを膨らませたい方は、下記資料をご活用ください。

今なら無料デモを提供中です。「まずは使ってから、継続利用を検討したい……」という方は、14日間の無料デモをお試しください。
見たまま編集ができる、デザイン×リード獲得に強いCMS『LeadGrid』
サービス資料はこちらリード獲得に強いCMS・Webサイト運用ツール LeadGrid
LeadGridを使えば、Webマーケティングに強いサービスサイト、オウンドメディア、コーポレートサイト制作をスピーディに制作可能です。
ページを見たまま編集できる「ページ編集機能」や「フォーム管理機能」など、Webの知識がなくても担当者ベースで施策が実行できます。
くわえてご希望の方には、WebマーケティングやSEOコンテンツの設計、運用、分析までトータルでご支援しています。
Webサービスやオウンドメディアの立ち上げ、コーポレートサイトリニューアルなど、御社のプロジェクトをお気軽にご相談下さい。
得意領域
- Webマーケティングに強いWebサイト制作
- サービスサイト、オウンドメディアサイトの立ち上げ
- Webマーケティングの戦略設計、運用支援
記事を書いた人

LeadGrid BLOG編集部
LeadGrid BLOG(リードグリッド ブログ)は、リード獲得に役立つ情報を発信するWebマーケティングメディアです。
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